世界90億人「胃袋」争奪戦が勃発
長らく鎖国が続いてきた国内ビールメーカーに黒船が迫っています。ABインベブが日本へやってきた“本当の狙い”については、是非、誌面をご覧ください!!
外圧に脅かされているのは、何もビール業界だけではありません。即席麺、冷凍食品、製菓、製粉……日本の「飲・食・農」業界のどのプレーヤーにも起こりうることです。
メガ経済連携もまた、国内の飲料・食品メーカーを熾烈な自由競争へと導きます。
7月末にTPP(環太平洋経済連携協定)の最終合意こそ見送られましたが、中長期的なスパンでみれば、経済連携加速の流れは変わらないからです。早晩、大量の安価な輸入食材が日本へ入ってくることになるでしょう。
迫る外資、ジリ貧の国内市場、熾烈なグローバル競争――、今こそ、日系メーカーは覚醒すべき時にきています。海外勢に国内市場を奪われるくらいならば、海外の胃袋を掴みにいくよりほかに生き残る道はありません。
そして、日系メーカーの浮沈は、われわれ消費者の「食の未来」を左右することになります。特集中では、「ニッポンの食卓から消える人気メニュー」「食をとりまく四大リスク」を、わかりやすく図解でまとめています。
世界90億人の胃袋を取り合う「飲食農」乱奪戦の火ぶたがきられました。これを機に、ニッポンの食の未来について考えていきたいと思います。
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◆Part1 [飲] 黒船襲来! 呑まれる国内ビール
◆Part2 [食] 覚醒せよ ゆでがえる食品メーカー
◆Part3 [農] 世界90億人 「胃袋」争奪戦が勃発