記事一覧:特集10409

  • 特集 Part1
    稲盛和夫インタビュー

    2013年06月22日号  

    京セラ、KDDIを創業し、日本航空では会社更生法の適用から2年で営業利益2000億円というV字回復をやってのけた。希代の名経営者に改革の神髄を聞く。

  • 特集
    解剖 稲盛経営

    2013年06月22日号  

    京セラ、KDDIを創業し、すでに名経営者としての盛名を固めていながら、78歳にしてあえて火中の栗を拾うように日本航空の再建を引き受け、見事成功に導いた──。中小企業の経営者を中心に信奉者は多く、その経営哲学を学ぶ「盛和塾」のメンバーはいまや8000人を超す。そんな稲盛和夫氏の経営哲学を徹底解剖する。

  • 特集 Part2
    【ドキュメント盛和塾】 “魂”で結ばれた結束力 中小企業経営者の熱き勉強会

    2013年06月22日号  

    稲盛経営を学び合う中小企業経営者の勉強会「盛和塾」。30年の歴史を重ねるその学びの場は、実に熱い。月に1度、塾長の稲盛氏を招いて開かれる「塾長例会」の様子をお伝えする。

  • 特集 Part2
    【Column】 西郷隆盛に大久保利通 稲盛哲学に生きる薩摩の偉人

    2013年06月22日号  

    「初めて会ったときは、背も小さく、普通の鼻垂れ小僧だった。まさか、あそこまで偉くなるなんて」稲盛和夫氏の小学校時代の同級生、岩重和義さん(81歳)は、感慨深そうに振り返る。1938年4月、鹿児島市立西田小学校に入学し、初めて足を踏み入れた1年2組の教室で隣の席に座っていたのが稲盛氏だった。稲盛氏とは小学4年生まで同じクラス。岩重さんの兄と、稲盛氏の実家が共に印刷屋だったことから共通の話題が生まれ、よく会話していたという。

  • 特集 Part2
    原則は「人としての正しさ」 稲盛和夫の来し方行く末

    2013年06月22日号  

    鹿児島生まれのガキ大将は、人生の節目で何を考え、いかにして名経営者への階段を上っていったのか。そして、日本航空の再建を成し遂げ、次には何をやろうとしているのか。

  • 特集 Part2
    【Column】 母校の鹿児島大学で 受け継がれる稲盛経営

    2013年06月22日号  

    「経営者は自らを高め、社員に尊敬されなければならない」教室のスクリーンに映し出された稲盛和夫氏の言葉を、受講生は真剣な顔つきでノートに取っていく。稲盛氏の母校の鹿児島大学で、地元の社会人向けに稲盛経営を教える講座が今年から始まった。稲盛氏を研究する奥健一郎教授や吉田健一准教授らが講師を務め、若手経営者など約30人が週末に集う。

  • 特集 Part2
    【「稲盛哲学」はいかにして形成されたか】 働くことで「魂を磨く」 人々の共感を得た“稲盛教”

    2013年06月22日号  

    すべての判断基準は「人間として何が正しいか」──。多分に宗教色を帯びた稲盛氏の経営哲学はどこから来たのか。松下幸之助氏や稲盛氏などの経営思想を研究する専門家が分析する。

  • 特集 Part3
    植木義晴(日本航空社長)インタビュー

    2013年06月22日号  

    グループ全社員3万2000人にフィロソフィ手帳が配布されたのは、稲盛会長が就任してから1年後の2011年1月のことだ。それまで稲盛会長は、会議の合間を縫っては現場を歩いていた。現場に到着してあいさつをお願いしようと振り向くと、すでに各テーブルを回って社員と握手をしている。講話の後には、必ずコンパ(飲み会)を開催し、質問や意見には諭すように答えるときもあるし、強烈に叱るときもあったが、最後にはしっかりとファンを増やして帰っていく。フィロソフィ手帳を配布したときは、社員の間には稲盛経営を受け入れる土壌が出来上がっていたと思う。

  • 特集 Part3
    【JAL】 アメーバとフィロソフィが 3万2000人の意識を変えた

    2013年06月22日号  

    エリートが多く官僚的で頭でっかち。乗り込んでも再生は難しいといわれた日本航空だったが、独特の経営手腕と、人の心をつかむ稲盛マジックが3万2000人の意識を変えた。

  • 特集 Part2
    【Column】 「社員をほれさせんかい!」で 変身した“チンピラ社長”

    2013年06月22日号  

    「よくぞここまでやりました。私だったらもっと最初のころにつぶされていたかもしれません」。稲盛氏がそうコメントするほど、壮絶なエピソードだった。岡山での塾長例会で経営発表をした三和デンタル(東京都大田区)の菅沼佳一郎社長。入れ歯などの歯科技工品を製造している。7人兄弟の4男として北海道稚内に生まれる。日雇い仕事に従事し、毎日飲んだくれて暴力的だった父親は石炭小屋で自殺。第1発見者は中学1年だった菅沼社長だった。残された母親は、凍った魚を加工する過酷な仕事で、子どもたちを育てた。母親に楽をさせようと、中卒で札幌に働きに出たが、若さ故に誘惑に負け、時には警察の世話になるほどの自堕落な生活に浸ってしまう。

  • 特集 Part3
    【京セラ】 時間当たり採算表から朝礼まで 本家・アメーバ経営に密着

    2013年06月22日号  

    稲盛経営のフィロソフィと並ぶ2本柱の一つがアメーバ経営だ。本家の京セラでは、どう運用されているのか。京セラのルーツでもあるファインセラミック事業本部機構部品事業部の製造現場に密着し、そのノウハウを探った。

  • 特集 Part3
    【Column】 時間当たり付加価値を追え アメーバ経営の極意

    2013年06月22日号  

    稲盛氏が京都セラミック(現京セラ)を創業し会社を成長させる過程で編み出した経営管理手法がアメーバ経営だ。強靭な京セラを築き上げたアメーバの手法を外部の会社にも適用しようと、KCCSマネジメントコンサルティング(KCMC)が設立され、現在、約500社のコンサルティングを手がけている。アメーバの要諦を森田直行・KCMC会長に聞いた。

  • 特集 Part3
    小野寺 正(KDDI会長)インタビュー

    2013年06月22日号  

    意外かもしれませんが、第二電電(DDI)の創業当初、われわれにフィロソフィはありませんでした。稲盛さんは「君たちに最初からフィロソフィを取り入れても拒否反応しか示さないだろう」と言っていました。DDIの事業の目的が「国民のために電話料金を安くする」と、はっきりしていたこともあります。

  • 特集 Part3
    【KDDI】 合併後初のフィロソフィ改定 根底にある「動機善なりや」

    2013年06月22日号  

    売上高3.7兆円、営業利益5100億円を稼ぎ出す国内屈指の高収益企業のKDDI。いまや京セラの業績をしのぐ、その創業の原点は、稲盛和夫氏の「動機」から始まった。

  • 特集 Part4
    【ミヤジマ】 事故対応を支えた 社長としての勇気

    2013年06月22日号  

    「日々心がければ必ず会社がよくなるから、書き写せ」。滋賀県多賀町でシャフトの鍛造を手がけるミヤジマの宮嶋誠一郎社長は、15年前に稲盛氏の教えを記した手帳を、今も大切に持ち歩いている。

  • 特集 Part4
    【大峰堂薬品工業】 逆境も景気も自ら変えられる

    2013年06月22日号  

    創業1900年の老舗漢方薬メーカー、大峰堂薬品工業で5代目社長を務めるのが辻将央社長だ。先々代の父親は辻社長が10歳のときに交通事故で急逝、専業主婦から社長に就任した祖母の代を経て、29歳の若さで社長を継いだ。

  • 特集 Part4
    【俺の】 飲食業に革命起こす ブックオフ創業者

    2013年06月22日号  

    ミシュランの星付きレストランのシェフが腕を振るったフレンチやイタリアンを立ち席で、格安で楽しめる。そんな型破りのレストラン「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」が話題を呼んでいる。東京都内に現在15店舗。いずれも行列が絶えない大人気ぶりだ。

  • 特集 Part4
    稲盛流「成功の方程式」

    2013年06月22日号  

    稲盛和夫氏は決して「明日から使える経営ノウハウ」など教えない。最新のマーケティング理論などとも無縁だ。ただ、自身が人生について自問自答する中から生まれてきた哲学を、企業経営の基本に置くことを説くのである。

  • 特集 Part3
    堺屋太一(作家)インタビュー

    2013年06月22日号  

    稲盛さんと初めて出会ったのは1980年ごろでした。妻と共に訪れたパリで、同じく稲盛さん夫婦と一緒になったんです。そのときの、今でも忘れられない光景があります。稲盛さんが夫人の買った荷物を持って、免税手続きするんだと言って走っていく姿です。大企業の社長が、秘書に頼むのでなく自ら荷物を抱えて走る。しかもその後、夫婦2人で観光バスに乗りに行った。特別の車も用意されていたのに、一般の観光バスに乗るというんです。目線が庶民的で、一般感覚を持ったすごい人だと思いました。それが第一印象です。

  • 特集 Part4
    【関水金属】 社内言語を共通化 納期遅れゼロ実現

    2013年06月22日号  

    鉄道模型の「KATO」ブランドで国内外に知られる関水金属。1957年創業の老舗メーカーに、稲盛流の経営がいま新風を吹き込んでいる。加藤浩社長が、父で創業者の加藤祐治さん(現会長)からバトンを受けたのは2004年。当時、業績は悪くなかったが、納期遅れなどの課題を抱えていた。

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記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

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表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…