記事一覧:特集10409

  • 特集 Part2
    【Column】 顧客の暮らしをしっかり把握 地域専門店の生き残り方

    2013年05月18日号  

    「あなたの街のでんきやさん」として親しまれている「パナソニックショップ」。高度成長期にはパナソニック製品の最大の販売ルートだったが、量販店との競争激化やインターネット販売の台頭、さらに後継者不足などの問題もあり、ピーク時の5万店から現在は約1万8500店に減少している。パナソニック全体の売り上げに占める地域専門店の割合は2割程度だ。

  • 特集 Part2
    人材と技術を輩出する 最強最大部門AVC社の命運

    2013年05月18日号  

    パナソニックにとって最強最大の部門のAVC社だが、その存続が危ぶまれている。同部門は、人材を輩出するにとどまらず、他部門の業績にも大きな影響を及ぼすだけに、事態は深刻だ。

  • 特集 Part2
    “赤字関連事業”工場マップ

    2013年05月18日号  

    4月のとある平日の朝。かつて「大阪ベイエリア」ともてはやされた兵庫県尼崎市の沿岸部にそびえる三つの巨大な工場群は、その規模に反して、あまりにも閑散としていた。工場前にあるバス停「パナソニックPDP前」の時刻表には1日数本の運行しかなく、目を疑うばかり。「パナソニックさんは派遣社員の人数が急激に減ったんで、バスの便数も大幅に減りましたわ」(バス会社)とにべもない。

  • 特集 Part2
    【Scoop】 テレビに次ぐ投資失敗の“落とし前” 中国電池大手メーカーと協業へ

    2013年05月18日号  

    「アップル向けの受注を、何とか取れたらいいんですが……」 昨年夏、パナソニックのエナジー社(大阪府守口市)で、同社の幹部らがある最新のビジネス動向を注視していた。それは当時、米アップルが発売すると噂されていたタブレット端末「iPad mini」のこと。月産数百万台は見込める人気商品に、パナソニック製のリチウムイオン電池を供給しようと、サプライヤーとして名乗りを上げていたのだ。

  • 特集 Part2
    内部資料が裏付ける “名門”家電事業部の凋落

    2013年05月18日号  

    「記者の皆さま、質問はございませんか。どなたか、質問はないでしょうか!」 メーカーにとって新商品のお披露目の場といえば“晴れの舞台”。ところが4月2日午後、大阪市中心部にあるホテル阪急インターナショナル「花風の間」で開催された、パナソニックの新商品発表会の会場には司会者の声がむなしく響き渡るだけで、誰一人として質問をする記者はいなかった。

  • 特集
    総力検証! パナソニック最後の賭け

    2013年05月18日号  

    1918年に松下幸之助が創立したパナソニック。幾度となく訪れた危機を乗り越え、今やグループ全体で30万人の社員を抱える巨大企業に成長した。だが、100周年を目前にして、ここ2年で1兆5000億円もの巨額赤字を計上し、過去最大の危機に瀕している。そのさなかに就任した津賀一宏社長は、テレビをはじめとする脱家電を推し進め、BtoB事業への大胆なシフトを掲げる。日本企業の前途をも占う巨艦の決断──。まさしく、パナソニックの“最後の賭け”といえる大改革が始まった。

  • 特集 Part1
    津賀一宏(パナソニック社長)独白インタビュー

    2013年05月18日号  

    創業95年、経営危機に直面するパナソニックの社運を担う男がいる。津賀一宏、56歳。旧来の家電メーカーという固定概念を捨て、巨大企業の“背水の改革”に乗り出した。

  • 特集 Part1
    【Column】 クールな“切れ者”、本当は情熱家? 創業者一族以来の最年少社長の横顔

    2013年05月18日号  

    「アナリストやマスコミは、どうしてか今日は優しかった。中村(◎夫(くにお。◎は「邦」の異体字))相談役と比べたら楽勝です!」3月28日夜、都内のホテルでパナソニック幹部を集めた激励会が開かれていた。そこに津賀一宏社長が姿を現すと、わずか数時間前の中期経営計画の発表会見で見せたシビアな表情と打って変わり、笑顔で冗談を飛ばし始めたのだ。

  • 特集 Part3
    乾坤一擲のBtoBシフト 真の実力と勝算

    2013年05月18日号  

    もはや、パナソニックの仮想敵国はソニーやサムスン電子ではなくなった。だが、行く先にも独ボッシュ、デンソー、蘭フィリップスなどの並み居る強豪が控えている。BtoBビジネスもまたいばらの道なのだ。

  • 特集 Part4
    “無血革命”による経営陣刷新 本社本丸を固めた津賀改革

    2013年05月18日号  

    パナソニックが構造的課題と見定めたデジタル家電の“死”、生き残りを懸けるBtoB事業の二つを徹底検証してきた。進もうとする方向性は明確。問題は本当に組織が変われるかだ。

  • 特集 Part2
    河井英明(パナソニックCFO(経理・財務担当)/常務)インタビュー

    2013年05月18日号  

    今も“松下銀行”の気概は持っているが、やはり業績が伴ってこそだ。巨額赤字を出したこの2年のみならず、じつは長年にわたって事業から十分なキャッシュフローが出ていない。経理・財務部門としては、巨額投資に対するリスクシナリオが作り込めていなかった。その反省を踏まえて、将来の管理に重きを置くように変えた。今までは事業計画を立てるほうに相当な労力を割いてきたが、それでは経営環境の変化に追いつけない。今後は、四半期ごとにレビューミーティングを開いて経営状態を1年先まで管理し、計画との乖離が出れば対応を話し合う。

  • 特集 Part2
    消えた「エコバッジ」と「まるごと」 巨額投資失敗の呪縛

    2013年05月18日号  

    前社長の大坪時代を象徴する「エコバッジ」と「まるごと」が、4月で姿を消した。その裏には、津賀社長がBtoCからBtoBへの転換を図らざるをえない事情が見え隠れする。

  • 特集 Part3
    【Column】 レッツノートが徹底的にこだわる ビジネス、モバイル、国内生産

    2013年05月18日号  

    ビジネスマン向けのモバイルPCとして法人ルートで高いシェアを誇る「レッツノート」。その特徴はきめ細かいカスタマイズと顧客対応。ニッチ市場で確実に勝つためのこだわりとは。

  • 特集 Part3
    M&Aを制すれば見えてくる 家電メーカー脱却の近道

    2013年05月18日号  

    時間をお金で買う。M&Aの活用はBtoB事業を伸ばしていく上でも、有効な手段の一つ。“脱家電”とBtoBシフトを掲げるパナソニックにはなおさらだが、懐事情との相談も必要だ。

  • 特集 Part3
    脱トヨタで売上高倍増を狙う “本命”自動車事業の怪気炎

    2013年05月18日号  

    津賀一宏社長は、自動車関連事業を成長事業の大本命と位置付けている。グループの総力を結集して臨む「2018年に売上高2兆円」の達成には、いかなる試練が待ち構えているのか。

  • 特集 Part3
    【Column】 フェイスブックにWii U 黒子に徹して実利を狙う

    2013年05月18日号  

    パナソニックのロゴはないが、実はパナソニック製──。表舞台に立たず、黒子に徹して実利を狙うのがBtoBビジネスの鉄則だ。めったに語られないビジネスの一端を紹介しよう。

  • 特集 Part3
    “稼ぎ頭”の航空機ビジネス 第2のアビオは生まれるか

    2013年05月18日号  

    49ある事業部の中で、最大の営業利益をたたき出すのがアビオニクスだ。理想のBtoB事業の実態はどのようなものか。第2のアビオニクスははたして生まれるのか。

  • 特集 Part4
    社内は交わるか? 「CROSS VALUE INNOVATION」

    2013年05月18日号  

    津賀体制初の経営スローガン。しがらみや既存の枠組みを超えて社内外で強みを掛け合わせ、イノベーションを起こすことが狙い。社内4カンパニー、49事業部、そして約30万人の社員一人ひとりに呼びかけている。そこで融合の陣頭に立つ4カンパニー長に話を聞いた。

  • 特集 Part4
    【Column】 宛先30件に一斉送信 社内メールの壮大なるムダ

    2013年05月18日号  

    「社内宛てにメールを送るのが一苦労」──。パナソニックに吸収合併された三洋電機とパナソニック電工出身の社員たちが、奇妙なカルチャーショックに苦しんでいる。「ちょっとしたメールを送るのにも、30人以上に一斉送信しなくてはならない」というのだ。「まず、“関係者”が社内にやたらと多い」。何かの事業やプロジェクトに関する連絡をしようとすると、それに関わる社員がとにかく多いという。そこにグループ会社が加わり、宛先が次々に増えていく。

  • 特集 Part4
    門真で醸成される特異な原理 “カドマノミクス”ここに極まれり

    2013年05月18日号  

    80年間、本社を構え続けた大阪府門真市。パナソニックにとって世界の中心はこの“門真ムラ”にある。そこには外部からは理解が難しい特有の経済原理、“カドマノミクス”が存在する。

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記者の目

  • 編集部 篭島裕亮

    800億円投資家に学ぶ勇気

     清原達郎氏の書面インタビューの中で、最も心に残ったのは「『株を買わなきゃ』とスイッチが入っちまった」という部分です。資産800億円を築き、すでに現役を引退されているにもかかわらず、暴落をチャンスに変えるプロの取引に圧倒されたのです。
     一方、私はというと加齢によりゴルフのドライバーの飛距離が落ち、資産運用の「リスク許容度」も低下していました。編集部は個別株取引禁止のため、ETFでの運用にもかかわらずです。
     総合商社勤務ではないので、家のローン、教育資金など考えることがたくさんあるのは事実です。プロのまねもできません。ですが「暴落時に攻める」気持ちはまねしたいと思いました。

  • 編集長 浅島亮子

    日本の舵取りを任される新リーダーは課題山積

     石川県能登地方を襲った豪雨により、被害に遭われた皆様、ご家族様に心よりお見舞い申し上げます。
     この雑誌が発刊される頃には、自民党総裁選で新リーダーが選出されているはずです。被災地における復旧策実行が焦眉の急なのはもとより、歴代政権が積み残した経済政策の課題は山積しています。注目しているのは、防衛費拡張や半導体産業に投じられる資金の財源問題と労働問題です。
     選挙戦では、労働政策に造詣が深いとはいえない候補が解雇規制緩和を掲げていましたが、それが経済底上げの魔法の杖となるとは思えません。政治の役割として優先すべきが格差是正や弱者救済ならば、短時間バイト業者の玉石混交に焦点を当てた方がいいのではないでしょうか。

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表紙

特集暴落に負けない!強い株

「歴史的急落」にパニックになった個人投資家も多いが、暴落局面は優良株を安値で買える好機でもある。そこで本特集では注目業種の今後を分析し、強い銘柄、弱い銘柄を公開。有名投資家による暴落相場での心得や、波乱相場に強い銘柄ランキングなど「危機をチ…

特集2疑惑の投信

三井住友トラスト・ホールディングス(10月1日より三井住友トラストグループに社名変更)の子会社、日興アセットマネジメントが設定する外国株投資信託に利益相反の疑いがある。また、顧客に不利な商品設計がされていることも分かった。独自取材と分析によ…