記事一覧:特集10409

  • 特集 Part5
    本誌100年間の記事で検証 パナソニックの経営史

    2013年05月18日号  

    「松下産業団は増産顕著」──。第2次世界大戦中の1942年9月11日号の本誌にはそんな見出しが躍っている。民需中心の家電メーカーながら、松下乾電池や松下無線、松下金属などの傘下企業が、戦時下の“時局製品”の増産に努め、著しい成長を遂げているという記事である。18年創業の松下電器産業(現パナソニック)と13年創刊の「週刊ダイヤモンド」は、ほぼ“同世代”といえる。本誌は、日本を代表するこの企業をどう報じてきたか、主に戦後の記事を振り返りながら検証しよう。終戦から1年余りがたった46年10月1日号では「立ち直りの早い会社の研究」として松下電器を扱っている。戦前から、すでに松下幸之助は出色の経営者として注目されており、本誌でも経営者座談会などで登場する機会があったが、戦後においては、新たな日本経済界を牽引する存在として頻繁に誌面を飾るようになる。

  • 特集 Part5
    歴史は繰り返す 経営課題とトップの系譜

    2013年05月18日号  

    これからは電気の世の中になる──。小学校を中退して、わずか9歳で丁稚奉公に出た松下幸之助は、22歳の時、妻と義弟の井植歳男(後に三洋電機を創業)の3人で、1918年に4畳半の作業場から松下電器産業(現パナソニック)をスタートさせた。“経営の神様”として日本の産業史に輝かしい足跡を残した経営者であり、優れた思想家でもある幸之助は、会社は「社会からの預かりもの」で、事業で得る利益とは「社会に貢献した報酬として与えられるもの」と説いた。

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記者の目

  • 編集部 篭島裕亮

    800億円投資家に学ぶ勇気

     清原達郎氏の書面インタビューの中で、最も心に残ったのは「『株を買わなきゃ』とスイッチが入っちまった」という部分です。資産800億円を築き、すでに現役を引退されているにもかかわらず、暴落をチャンスに変えるプロの取引に圧倒されたのです。
     一方、私はというと加齢によりゴルフのドライバーの飛距離が落ち、資産運用の「リスク許容度」も低下していました。編集部は個別株取引禁止のため、ETFでの運用にもかかわらずです。
     総合商社勤務ではないので、家のローン、教育資金など考えることがたくさんあるのは事実です。プロのまねもできません。ですが「暴落時に攻める」気持ちはまねしたいと思いました。

  • 編集長 浅島亮子

    日本の舵取りを任される新リーダーは課題山積

     石川県能登地方を襲った豪雨により、被害に遭われた皆様、ご家族様に心よりお見舞い申し上げます。
     この雑誌が発刊される頃には、自民党総裁選で新リーダーが選出されているはずです。被災地における復旧策実行が焦眉の急なのはもとより、歴代政権が積み残した経済政策の課題は山積しています。注目しているのは、防衛費拡張や半導体産業に投じられる資金の財源問題と労働問題です。
     選挙戦では、労働政策に造詣が深いとはいえない候補が解雇規制緩和を掲げていましたが、それが経済底上げの魔法の杖となるとは思えません。政治の役割として優先すべきが格差是正や弱者救済ならば、短時間バイト業者の玉石混交に焦点を当てた方がいいのではないでしょうか。

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表紙

特集暴落に負けない!強い株

「歴史的急落」にパニックになった個人投資家も多いが、暴落局面は優良株を安値で買える好機でもある。そこで本特集では注目業種の今後を分析し、強い銘柄、弱い銘柄を公開。有名投資家による暴落相場での心得や、波乱相場に強い銘柄ランキングなど「危機をチ…

特集2疑惑の投信

三井住友トラスト・ホールディングス(10月1日より三井住友トラストグループに社名変更)の子会社、日興アセットマネジメントが設定する外国株投資信託に利益相反の疑いがある。また、顧客に不利な商品設計がされていることも分かった。独自取材と分析によ…