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特集 Part3
【コミュニケーション編】 日本人が議論しないという習慣に縛られて、安んじるべきでない穏便さに安んじ、開くべき口を開かず、議論すべきことを議論しないことに驚くのみである。
2018年12月22日号諭吉は英国の議会で議論というものの神髄を目の当たりにします。当時の日本は、意見の異なる者は暗殺さえしてしまうような状況。ところが、英国では白熱した議論で解決するものの、議会が終われば談笑している。そのことに衝撃を受けました。
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特集 Part3
【スキル編】 学問は事を成すための技術なのです。 (略)その技術を会得した者は、貧しさや苦しさ、困難を乗り越えて、持っている知見を現実の文明のために使ってください。(『学問のすすめ』)
2018年12月22日号『学問のすすめ』は実際には「学問と実践のすすめ」を説いています。諭吉は「学問を身に付けたら、実際に活用しよう」と言っているからです。いや、実のところ、そんな生易しい言い方ではありません。
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特集 Part3
【スキル編】 専念した方がいいのは、人間の暮らし、 日常生活の役に立つ「実学」でしょう。 (『学問のすすめ』)
2018年12月22日号はっきり言って、日本の大人の「勉強しよう」という意欲はめちゃくちゃ低いです。大人が勉強しているかどうかの多くの調査で、日本は先進国の中で最下位クラスです。
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特集 Part3
【独立編】 人々に能力があっても目的というものがないから、ただ身を守る方法だけを追求する。数百年にわたってこの状況が続いたので、その習慣はついに日本人の本性になってしまい、物事を「やってみる」精神を完全に失ってしまうに至った。
2018年12月22日号諭吉はタイムマシンに乗って、今の日本の状況を見ていたんじゃないか。諭吉の著作を読んでいると度々、そう錯覚するような記述にぶち当たります。
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特集 Part3
【独立編】 人間が自分で衣食住をまかなうのは難しいことではありません。(略) こんなことはアリでさえやっているのに、世の中にはそれで満足している人がいます。(『学問のすすめ』)
2018年12月22日号「働くだけでもヘトヘトで、家事や子育てまでやるんだから、それじゃダメなの? もう勘弁してよ」。正直、そんな人がほとんどではないでしょうか。でも、諭吉はそれで満足しちゃいかんというわけです。
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特集 Part1
過去の虚偽記載事件では前例あり 「上場廃止」リスクの現実度
2018年12月15日号「司法リスク」だけでなく、「市場リスク」もまた日産自動車にとって厄介な問題だ。最悪シナリオは「上場廃止」。過去の虚偽記載事件では前例もある。その現実度を探った。
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特集 Part1
【最悪シナリオ④】司法地獄 ゴーン無罪、上場廃止リスク
2018年12月15日号カルロス・ゴーン氏の電撃的な逮捕で、今後は検察側とゴーン氏側の全面対決が繰り広げられることになる。この司法闘争により、日産自動車が返り血を浴びることは避けられそうもない。
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特集 Part1
【最悪シナリオ②】本業不振 自動車世界一からの脱落
2018年12月15日号カルロス・ゴーン氏は、業績が足踏みしてもなお規模に執着した。北米事業のインセンティブ漬け、収益性なき協業関係──。ゴーン失脚を機に、規模の旗を降ろすときにきている。
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特集 Part1
【Column】 全ては株主ルノー、ゴーン氏のために! 配当金+株収入は1兆円超え 日産搾取のカラクリ
2018年12月15日号仏ルノーによる救済劇から19年。立ち直った日産自動車は、ルノーの業績に大きく貢献している。日産の株式の43.4%を保有しているので、その持ち分の利益を計上できるからだ。例えば、2017年12月期のルノーの純利益52億1000万ユーロのうち、過半に当たる27億9100万ユーロが日産の貢献分である。
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特集 Part1
【最悪シナリオ①】統治不全 ポスト・ゴーンの人材枯渇
2018年12月15日号時計の針を巻き戻すこと5年。2013年11月、カルロス・ゴーン・日産自動車会長兼最高経営責任者(CEO。当時)は、2期連続となる業績見通しの下方修正を理由に、制裁人事に踏み切った。
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特集 Part2
権力維持装置と化した ゴーン流人事&報酬の歪み
2018年12月15日号カルロス・ゴーン氏を日産自動車の絶対権力者に至らしめた要因には、ゴーン流の人事・報酬制度がある。日産改革の核心だったはずの制度の実態を見れば、事件の背景が読み取れる。
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特集 Part1
【最悪シナリオ③】提携頓挫 ルノー・三菱自 3社連合の内部崩壊
2018年12月15日号日産は、振り上げた拳を下ろすことができるのだろうか。ルノー、日産が共に強硬路線を貫けば、確実に両社の協業関係に亀裂が入ってしまう。着地点の見えない神経戦が始まっている。
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特集 Part2
鉄鋼再編、サプライヤー自立を促した ゴーン・ショックの歴史的評価
2018年12月15日号「カルロス・ゴーンが現れなければ、日産自動車はなくなっていたかもしれない」。日産の取引先幹部が語るように、ゴーン氏は日産再建の立役者であり、産業界に与えた影響も大きい。
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特集 Part2
カルロス・ゴーンとは何者か
2018年12月15日号カルロス・ゴーンは、いつだって“アウトサイダー”だった。それ故に、人生を通して「ホーム」ともいうべき安住の地を求めてきた。
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特集
日産 最悪シナリオ
2018年12月15日号日産自動車の経営陣は大きな賭けに出た。不正発覚を逆手に取り、独裁者を追放し、ルノーを通じて支配権を強める仏政府をけん制し、ドタバタに紛れて業績低迷の責任を不問に付そうとしている。しかし、ゴーン氏を排除できれば日産の経営が安泰に向かうというわけではない。四つの最悪シナリオを提示し、日産危機の本質に迫った。
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特集 Part2
【国内報道では読むことができない 知られざる海外メディアの辛辣論調】 横行する検察リーク 海外で批判高まれば日産にとって致命傷
2018年12月15日号したたかに動く日産経営陣に対する海外メディアの論調が厳しさを増している。国際世論が「反日産」に傾けば、日産の再生シナリオは大きく狂うことになる。
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特集 Part2
グローバル製造業年収格差ランキング 報酬上乗せ前でも日産は4位
2018年12月15日号米国では、経営トップと従業員の年収格差が1000倍を優に超えることもある。これがゴーン氏の言う“世界基準”ではある。日本の現状を製造業に絞って分析してみた。
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特集 Part1
瀬戸際の科学技術立国
2018年12月08日号12月10日、スウェーデンのストックホルムでノーベル賞授賞式が行われる。今年のノーベル生理学・医学賞を受賞する本庶佑・京都大学高等研究院特別教授は、若手研究者支援のための基金を設立し、賞金の約5700万円(共同受賞者と分割した額)を寄付することを表明している。
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特集
日本人はもうノーベル賞を獲れない
2018年12月08日号21世紀に入ってからというもの、米国に次ぐ数のノーベル賞受賞者を輩出している日本だが、実は科学技術立国の足元は驚くほど揺らいでいる。近年の科学技術政策の実態を知る関係者ほど、「このままではもうノーベル賞など期待できない」と嘆く。どういうことか。その真相を追った。
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特集 Part4
【ゲノム編集】 究極の技術クリスパー・キャス9 “神の領域”で日本勢は出遅れ感
2018年12月08日号「神の領域へ踏み込むのか」。畏敬の念を込めていわれている技術が、遺伝情報を操作する「ゲノム編集」だ。中でもノーベル賞確実といわれている技術が、「クリスパー・キャス9」である。