記事一覧:特集10409

  • 特集 Part5
    34 火種を抱える日中米欧 混迷の出口は見えるか

    2012年12月22日号  

    2012年は、それぞれの国・地域が大きな課題を抱えたまま暮れようとしている。尖閣問題による日中関係の悪化、米国の急速な緊縮財政、欧州債務危機。13年、世界はこの混迷を乗り切ることができるか。

  • 特集 Part4
    27 デフレ 上昇の兆し見えつつも 13年の物価は膠着続く

    2012年12月22日号  

    経済の体温、あるいは景気を映す鏡ともいわれる物価。2012年を通じた日本経済の体温は、依然として冷えたデフレ状態ではあるが、徐々に上がりつつある。12年の消費者物価は、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合(CPIコアコア)が11年の▲1.0%から▲0.5%へマイナス幅を縮小させる見通しだ。12年は、財の価格が上半期に大きくマイナス幅を縮小させたのが特徴だ。1月にルームエアコン、2月にテレビの価格が大幅に上昇し、指数全体を押し上げた。

  • 特集 Part2
    【Column】 アマゾンの急拡大を支える マーケットプレイスの真実

    2012年12月15日号  

    スマートフォン関連の商材を輸入販売する神奈川県の男性は脱サラして数年で、年商5000万円に達した。ヒット商品を見つけたからだ。アマゾンは、自身が直接仕入れて販売する他に、外部の出品者から商品を仕入れて販売する「マーケットプレイス」というサービスも提供している。スタートは2002年。当時は個人向けで、いわゆる古本を売る場でしかなかったが07年に法人向けが始まり拡大した。

  • 特集 Part1
    マイケル・サビニス(コボCEO)インタビュー

    2012年12月15日号  

    電子書籍端末の「コボ・タッチ」は、発売時こそトラブルに見舞われたが、顧客の声を100%反映し修正したので何にも心配しておらず、順調な滑り出しに満足している。今後は、画面が6インチで本体にライトを内蔵した「コボ・グロー」、そして5インチの「コボ・ミニ」の3機種で攻勢をかけていく。

  • 特集 Part1
    勃発した電子書籍対決

    2012年12月15日号  

    アマゾンがキンドルの投入を発表したことで、楽天とアマゾンの電子書籍対決が幕を開けた。だが、両社のバトルは今に始まったことではない。すでに壮絶な戦いを繰り広げていたのだ。

  • 特集
    楽天vsアマゾン 日本で勝つのはどちらだ!!

    2012年12月15日号  

    インターネットやスマートフォンの普及により、買い物の形態としてすっかり定着したネットショッピング。その2大プレーヤーである楽天とアマゾンは、さまざまな業界を巻き込みながら壮絶バトルを繰り広げる。日本市場で勝つのはいったいどちらなのか、誌面対決を試みた。

  • 特集 Part2
    ジャスパー・チャン(アマゾン ジャパン社長)インタビュー

    2012年12月15日号  

    まず、在庫切れの状況についてお詫び申し上げなければならない。ネットでは来年までお待ちいただかないといけない。2000年からサイトで書籍の取り扱いをしてきたため読まれる本はわかっている。出版社との関係をより強め、読者が読みたい作品を提供していきたい。

  • 特集 Part2
    三木谷浩史(楽天会長兼社長)インタビュー

    2012年12月15日号  

    もともとアマゾンを意識してビジネスを始めたわけではないし、結論から言えば、アマゾンが便利で何でもそろうサイトとなっても、うまくはいかないだろう。なぜなら買い物のワクワク感もなく、興奮させる仕組みがないからだ。過去につぶれた大型デパートがいい例である。われわれにはその仕組みがある。楽天というと一つのブランドのように見えるが、実は出店者4万店のブランドの集合体である。専門店一つ一つに特徴があり、個性が出せる仕組みを取っている。あくまでも楽天のビジネスモデルの基本は出店者を助け、その力を高めていくことである。出店するほうも努力や工夫を重ねて、しかも楽しいために、単純に安さだけを売りにするお店にはない強さがある。

  • 特集 Part2
    【Column】 楽天、アマゾンを研究し尽くし 満を持して参入するリクルート

    2012年12月15日号  

    今から3カ月前のこと。ある大手ネットショップの元に、リクルートホールディングスの担当者から連絡が入った。「今度、うちもポンパレモールという名前でネット通販事業に参入します。ぜひ、出店していただきたいのですが……」このショップは楽天とアマゾンのいずれにも出店しており、トップクラスの売り上げを誇る有名店。担当者は、当初はスタッフ20人程度で立ち上げ、ショップも500店程度に絞って参入することを明かした上で、「くれぐれも内密に」と念を押したという。

  • 特集 Part2
    本誌判定 楽天vsアマゾン ライバル5番勝負  勝つのはどっちだ?

    2012年12月15日号  

    使いやすさ、価格、配送、ポイント、顧客満足度の5項目で、楽天とアマゾンのどちらが勝っているのか、本誌がズバリ判定する。

  • 特集 Part2
    安くて早くて便利を実現する アマゾンの正体は物流企業

    2012年12月15日号  

    アマゾンは単なるインターネット通販企業ではない。「安くて早くて便利」を実現している会社の本質は世界トップクラスのITと物流システムにある。

  • 特集 Part2
    店舗とともに二人三脚 楽天流「熱血商法」の全容

    2012年12月15日号  

    4万もの店舗が集まるネットショッピングモール・楽天市場。ネットでありながら、実はリアルの店舗以上に顧客との接点を重視する、人情味ある運営が特徴だ。

  • 特集 Part1
    小河内 亮(アマゾン ジャパン キンドルデバイス&アクセサリー事業部長)、友田雄介(ディレクター キンドルコンテンツ事業部長)インタビュー

    2012年12月15日号  

    10月24日にキンドル発売を発表したが、予想を上回るペースで予約が来た。年末商戦分を超えてしまった。11月20日からは一般のお店でも扱うようになった。われわれの事業は需要予測が要となるのだが、それ以上に予約が来てしまった。

  • 特集 Part3
    【家電業界】 アマゾンの価格攻勢に悲鳴! 量販店、メーカーも負の連鎖に

    2012年12月15日号  

    ある大手家電量販店の決算の2週間前。報告された数字を見て首脳は凍り付いた。「粗利が異常なことになっている」。家電エコポイントの終了や地上デジタル放送の開始による需要増の反動により、2011年中ごろから、業界全体が売り上げ減に悩んできたが、粗利益の減少幅があまりにも大きかったからだ。あわてた首脳は、家電メーカーの幹部たちを行脚し始めた。すると、そこにはアマゾンをはじめとした、インターネット通販事業者に端を発する、激しい価格下落の構図があった。ネット通販が家電商品を卸値よりも安く売り、それに店頭の価格が引きずられ始めていたのだ。

  • 特集 Part3
    【Column】 日本郵便の現場を悩ます アマゾンの“大きさ”問題

    2012年12月15日号  

    「なぜ、荷物を郵便ポストに入れたんだ!」「なぜ、荷物を郵便ポストに入れておかないんだ」勤め人や学生が帰宅して在宅率の高くなる夕方以降、郵便局や日本郵便のサービスセンターには正反対のクレーム電話が殺到する。というのも、アマゾンの書籍配達は、ポストに投函しない宅配便である「ゆうパック」と、投函が当たり前の「郵便」という両方の性格を持っているからだ。

  • 特集 Part4
    月商2000万円超も夢でない ネットショップ開業のマル秘テク

    2012年12月15日号  

    月商30万円以下だったネットショップが、ある日突然2000万円を突破した──。そんなドリームをかなえたショップが少なくない。先達たちへの取材を基に極秘ノウハウをご紹介する。

  • 特集 Part4
    ポイントから“せどり”まで ネットショップを使い倒せ

    2012年12月15日号  

    自宅に居ながらあらゆるものが買えるようになった現代社会。ネットショッピングはもはや生活の一部になっているが、さらにおトクに使い倒すヘビーユーザーたちも続々と登場している。

  • 特集 Part3
    【出版業界】 アマゾンや電子書籍の来襲が 追い打ちをかける市場の縮小

    2012年12月15日号  

    また一つ、書店の灯火が消えた。東京・世田谷区に住む男性は、自宅付近の書店がいつの間にか閉店していたことを知って驚いた。急いでいるときは、職場からアマゾンで注文することが多いが、「時々週末に、この書店を娘と訪ねるのが楽しみの一つだった」からだ。この10年間で、書店の数は激減。一方で、その間にアマゾンは出版業界トップにのし上がった。そのことから、書店減少の背景にアマゾンあり、と思われがちだが、実際には、それほど簡単な構図ではない。

  • 特集 Part3
    【Column】 中小が健闘してきたアパレルに ついにアマゾンが本腰入れるか

    2012年12月15日号  

    「アマゾンはゾゾタウンを買収するのではないか」。2012年秋、ネット通販関係者の間では、そんなうわさが巡った。ゾゾはアパレルネット通販の大手。おしゃれで洋服好きが検索しやすいサイトを武器にファッションに興味のある若者の絶大な支持を受け、急成長。5年前に170億円だった商品取扱高は、12年3月期には818億円にまで拡大している。しかし、ここにきて成長に陰りが見えてきた。予想した計画は未達成に終わり、今上期は初の減益となってしまったのだ。

  • 特集 Part3
    【運輸業界】 距離置く佐川と疲弊の日本郵便 いずれアマゾン自身も参入か

    2012年12月15日号  

    「最近、佐川急便は不採算な顧客を切る動きを加速させている。その一環でアマゾンの東日本地域の扱いも取りやめた」ある運輸業界関係者はこう漏らす。その発端は、佐川がアマゾンに値上げを打診したことだったという。下請け業者によると「佐川は平均で200円超の料金のところ、1割以上の値上げを持ちかけた」というのだ。大幅値上げを提案すること自体「アマゾンに断られることを前提で切り出したとしか思えない」。つまり、実質的には佐川のほうから手を引いたといえる。佐川がアマゾンとの付き合いを考え直すのも無理のないことだ。

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記者の目

  • 編集部 重石岳史

    富裕層は健康への投資も抜かりない

     今回の特集で、数年前に知り合った富裕層の方々と久しぶりに再会しました。コロナ禍を経て資産を減らした人もいれば増やした人もいて、不謹慎かもしれませんが、その各人各様のエピソードがなかなか興味深い。プライベートバンカーや税理士、資産家仲間など、彼らの周りにはさまざまなプロがおり、そこからもたらされる情報で「もうけた」「損した」と話題は尽きません。
     富裕層といっても資産の中身は千差万別ですし、お金の使い道も人それぞれ。ただし必ず共通の話題となるのが健康です。高額サプリメントなどに皆詳しく、健康への投資も抜かりないようです。数年後にまた再会したとき、その投資効果が分かるかもしれません。

  • 副編集長 大矢博之

    時代のトレンドを反映していた高額納税者公示制度

     かつて5月の風物詩といえば長者番付でした。高額納税者の氏名や住所が税務署に掲示されるという、個人情報保護の意識が浸透した今となっては信じられないような制度があったのです。
     子供の頃の私も、長者番付の記事はひそかな楽しみ。芸能人や文化人の番付を見て、とんねるずの2人で差があるのはなぜなんだろうと疑問に思ったり、「ドラゴンクエスト」生みの親の堀井雄二さんの番付入りに、「これからはゲームの時代だ」と想像を膨らませたりしていました。
     時代のトレンドを反映していた長者番付。今も存続していたならば、ユーチューバーなども番付入りしていたのでしょうか。絶対に無理だとは分かっていますが、復活してほしい制度です。

最新号の案内2024年5月25日号

表紙

特集億万長者 カネを生む知恵

日本国民の実質賃金がマイナスとなる中、純金融資産1億円以上の富裕層は約150万世帯に達するとされ、拡大を続けている。歴史的な円安や金利上昇局面において、彼らは資産をいかに生み出し、守っているのか。億万長者のお金事情に迫る。

特集2石油ムラ 大異変

2代続けてのセクハラでENEOSホールディングスは、旧日本石油出身者から旧東燃出身者へトップが代わった。出光興産のトップ人事では非主流派の起用も取り沙汰される。コスモエネルギーホールディングスは、異例の資本提携に踏み切った。石油元売り業界は…