記事一覧:特集10409

  • 特集 Part2
    【Column】 母校の鹿児島大学で 受け継がれる稲盛経営

    2013年06月22日号  

    「経営者は自らを高め、社員に尊敬されなければならない」教室のスクリーンに映し出された稲盛和夫氏の言葉を、受講生は真剣な顔つきでノートに取っていく。稲盛氏の母校の鹿児島大学で、地元の社会人向けに稲盛経営を教える講座が今年から始まった。稲盛氏を研究する奥健一郎教授や吉田健一准教授らが講師を務め、若手経営者など約30人が週末に集う。

  • 特集 Part2
    【「稲盛哲学」はいかにして形成されたか】 働くことで「魂を磨く」 人々の共感を得た“稲盛教”

    2013年06月22日号  

    すべての判断基準は「人間として何が正しいか」──。多分に宗教色を帯びた稲盛氏の経営哲学はどこから来たのか。松下幸之助氏や稲盛氏などの経営思想を研究する専門家が分析する。

  • 特集 Part3
    植木義晴(日本航空社長)インタビュー

    2013年06月22日号  

    グループ全社員3万2000人にフィロソフィ手帳が配布されたのは、稲盛会長が就任してから1年後の2011年1月のことだ。それまで稲盛会長は、会議の合間を縫っては現場を歩いていた。現場に到着してあいさつをお願いしようと振り向くと、すでに各テーブルを回って社員と握手をしている。講話の後には、必ずコンパ(飲み会)を開催し、質問や意見には諭すように答えるときもあるし、強烈に叱るときもあったが、最後にはしっかりとファンを増やして帰っていく。フィロソフィ手帳を配布したときは、社員の間には稲盛経営を受け入れる土壌が出来上がっていたと思う。

  • 特集 Part3
    【JAL】 アメーバとフィロソフィが 3万2000人の意識を変えた

    2013年06月22日号  

    エリートが多く官僚的で頭でっかち。乗り込んでも再生は難しいといわれた日本航空だったが、独特の経営手腕と、人の心をつかむ稲盛マジックが3万2000人の意識を変えた。

  • 特集 Part2
    【Column】 「社員をほれさせんかい!」で 変身した“チンピラ社長”

    2013年06月22日号  

    「よくぞここまでやりました。私だったらもっと最初のころにつぶされていたかもしれません」。稲盛氏がそうコメントするほど、壮絶なエピソードだった。岡山での塾長例会で経営発表をした三和デンタル(東京都大田区)の菅沼佳一郎社長。入れ歯などの歯科技工品を製造している。7人兄弟の4男として北海道稚内に生まれる。日雇い仕事に従事し、毎日飲んだくれて暴力的だった父親は石炭小屋で自殺。第1発見者は中学1年だった菅沼社長だった。残された母親は、凍った魚を加工する過酷な仕事で、子どもたちを育てた。母親に楽をさせようと、中卒で札幌に働きに出たが、若さ故に誘惑に負け、時には警察の世話になるほどの自堕落な生活に浸ってしまう。

  • 特集 Part3
    【京セラ】 時間当たり採算表から朝礼まで 本家・アメーバ経営に密着

    2013年06月22日号  

    稲盛経営のフィロソフィと並ぶ2本柱の一つがアメーバ経営だ。本家の京セラでは、どう運用されているのか。京セラのルーツでもあるファインセラミック事業本部機構部品事業部の製造現場に密着し、そのノウハウを探った。

  • 特集 Part3
    【Column】 時間当たり付加価値を追え アメーバ経営の極意

    2013年06月22日号  

    稲盛氏が京都セラミック(現京セラ)を創業し会社を成長させる過程で編み出した経営管理手法がアメーバ経営だ。強靭な京セラを築き上げたアメーバの手法を外部の会社にも適用しようと、KCCSマネジメントコンサルティング(KCMC)が設立され、現在、約500社のコンサルティングを手がけている。アメーバの要諦を森田直行・KCMC会長に聞いた。

  • 特集 Part3
    小野寺 正(KDDI会長)インタビュー

    2013年06月22日号  

    意外かもしれませんが、第二電電(DDI)の創業当初、われわれにフィロソフィはありませんでした。稲盛さんは「君たちに最初からフィロソフィを取り入れても拒否反応しか示さないだろう」と言っていました。DDIの事業の目的が「国民のために電話料金を安くする」と、はっきりしていたこともあります。

  • 特集 Part3
    【KDDI】 合併後初のフィロソフィ改定 根底にある「動機善なりや」

    2013年06月22日号  

    売上高3.7兆円、営業利益5100億円を稼ぎ出す国内屈指の高収益企業のKDDI。いまや京セラの業績をしのぐ、その創業の原点は、稲盛和夫氏の「動機」から始まった。

  • 特集 Part4
    【ミヤジマ】 事故対応を支えた 社長としての勇気

    2013年06月22日号  

    「日々心がければ必ず会社がよくなるから、書き写せ」。滋賀県多賀町でシャフトの鍛造を手がけるミヤジマの宮嶋誠一郎社長は、15年前に稲盛氏の教えを記した手帳を、今も大切に持ち歩いている。

  • 特集 Part4
    【大峰堂薬品工業】 逆境も景気も自ら変えられる

    2013年06月22日号  

    創業1900年の老舗漢方薬メーカー、大峰堂薬品工業で5代目社長を務めるのが辻将央社長だ。先々代の父親は辻社長が10歳のときに交通事故で急逝、専業主婦から社長に就任した祖母の代を経て、29歳の若さで社長を継いだ。

  • 特集 Part4
    【俺の】 飲食業に革命起こす ブックオフ創業者

    2013年06月22日号  

    ミシュランの星付きレストランのシェフが腕を振るったフレンチやイタリアンを立ち席で、格安で楽しめる。そんな型破りのレストラン「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」が話題を呼んでいる。東京都内に現在15店舗。いずれも行列が絶えない大人気ぶりだ。

  • 特集 Part4
    稲盛流「成功の方程式」

    2013年06月22日号  

    稲盛和夫氏は決して「明日から使える経営ノウハウ」など教えない。最新のマーケティング理論などとも無縁だ。ただ、自身が人生について自問自答する中から生まれてきた哲学を、企業経営の基本に置くことを説くのである。

  • 特集 Part3
    堺屋太一(作家)インタビュー

    2013年06月22日号  

    稲盛さんと初めて出会ったのは1980年ごろでした。妻と共に訪れたパリで、同じく稲盛さん夫婦と一緒になったんです。そのときの、今でも忘れられない光景があります。稲盛さんが夫人の買った荷物を持って、免税手続きするんだと言って走っていく姿です。大企業の社長が、秘書に頼むのでなく自ら荷物を抱えて走る。しかもその後、夫婦2人で観光バスに乗りに行った。特別の車も用意されていたのに、一般の観光バスに乗るというんです。目線が庶民的で、一般感覚を持ったすごい人だと思いました。それが第一印象です。

  • 特集 Part4
    【関水金属】 社内言語を共通化 納期遅れゼロ実現

    2013年06月22日号  

    鉄道模型の「KATO」ブランドで国内外に知られる関水金属。1957年創業の老舗メーカーに、稲盛流の経営がいま新風を吹き込んでいる。加藤浩社長が、父で創業者の加藤祐治さん(現会長)からバトンを受けたのは2004年。当時、業績は悪くなかったが、納期遅れなどの課題を抱えていた。

  • 特集 Part4
    【神戸合成】 社員の幸福追求し 利益率10%超に

    2013年06月22日号  

    会社はトップの器以上には成長しない──。自動車用コーティング剤などの製造・販売を手がける神戸合成の宮岡督修社長は、稲盛氏の言うこの言葉の重みをあらためてかみしめている。

  • 特集 Part4
    【エイブル】 原発作業を支えた 燃える闘魂と使命感

    2013年06月22日号  

    忘れもしない2011年3月11日に起きた東日本大震災。この日を境に、エイブルの佐藤順英社長と社員の生活は一変した。エイブルは、福島県双葉郡に本社を置き、全国にある原子力発電所の建設やメンテナンスを請け負う会社である。事故のあった福島第1原発の制御棒と非常用発電装置も管理していた。

  • 特集 Part4
    【ケアサービス】 介護事業に至要たる 「人格を高める」こと

    2013年06月22日号  

    若いころから独立志向が強かったケアサービスの福原敏雄社長は、自動車の整備士を経て、26歳のときに起業した。選んだ仕事は、自治体から委託を受け、布団乾燥機を携えて寝たきり老人のいる家庭を訪問するというもの。やがてその仕事が発展し、訪問入浴サービスを展開するようになった。

  • 特集 Part4
    【Book Guide】 稲盛経営がよりわかるお薦めの本

    2013年06月22日号  

    本誌では稲盛経営の本質を示したが、稲盛和夫氏の生き方や経営哲学をより深く学びたいという読者に向け、関連する書籍を紹介する。なお、選書はより安価で手に入れやすい文庫版や新装版を中心にした。

  • 特集 Part3
    【トラブルの実態】 診療所の6割がトラブル経験 ずさんな歯医者も存在

    2013年06月15日号  

    インプラント治療は、死亡事故を契機に「危険な治療である」との報道が増加してイメージが悪化している。実際にはどんなトラブルが、どの程度発生しているのか。実態を追った。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…