記事一覧:特集10409

  • 特集
    地政学超入門

    2016年02月13日号  

    複雑怪奇な国際情勢を理解するために、地政学的な見方の重要性が増している。地政学では、ある地域の政治、経済、軍事、社会的な動向には、その地理的な位置や形が大きな影響を与えていると考える。また、その地域や民族が持つ行動原理を知るには、現在に至る歴史を知ることも不可欠だ。地図と歴史を武器に、激動する世界を読み解いていこう。

  • 特集 Part3
    【茂木 誠の経済史講義】 大航海時代から現代まで “お金の流れ”と覇権の歴史

    2016年02月13日号  

    世界を支配する覇権国家には、軍事力に加えてカネの力も必要だ。『世界史で学べ! 地政学』の著者で予備校講師である茂木誠氏に「覇権の経済史」を講義してもらった。

  • 特集 Part3
    【Column】 日本の弱点はエネルギー調達 石油が招いた真珠湾攻撃

    2016年02月13日号  

    75年前、日本はなぜ無謀ともいえる太平洋戦争(1941~45年)に突入してしまったのか。その理由は、エネルギーの調達という観点から見れば、明らかになってくる。

  • 特集 Part3
    欧州の壮大な実験の行方は? ブロック経済圏と通貨統合

    2016年02月13日号  

    1930年代に英国やフランスが進めたブロック経済化は、結果的に第2次世界大戦につながり失敗に終わった。現在、欧州は再びブロック経済化を進める。果たしてその成否やいかに。

  • 特集 Part3
    原油上昇の契機は中東の紛争 暴落中にもたまる反騰マグマ

    2016年02月13日号  

    産油国が集まる中東では、第2次世界大戦後幾度となく紛争が繰り返された。需給が逼迫する中で起これば、原油価格は大幅に上昇した。果たして歴史は繰り返されるのか。

  • 特集 Part4
    【イスラム国】 東は中国、西はポルトガル 領土拡大目指すも縮小中

    2016年02月13日号  

    昨年11月のフランスのパリに続き、トルコのイスタンブールやインドネシアのジャカルタでもテロを起こし、世界を恐怖の底に陥れている過激派組織「イスラム国」(IS)。彼らの動きは連日、紙面をにぎわせているが、ISは正式な国家ではない。イスラム国という名はあくまで呼称で、ISはイスラム教スンニ派の過激派組織アル・カーイダから分派した組織だ。

  • 特集 Part4
    【インドネシア】 世界最多のイスラム大国 ISに共鳴する動きも

    2016年02月13日号  

    世界最多のイスラム教徒を抱えるインドネシア。1月14日、ジャカルタで爆弾テロが発生し、過激派組織「イスラム国」(IS)の影響拡大が懸念されている。アラブ商人によって西方からイスラム教がもたらされたのは13世紀だ。

  • 特集 Part3
    ユダヤ、キリスト、イスラム こんなに違う宗教と経済観

    2016年02月13日号  

    世界三大宗教といわれるユダヤ教、キリスト教、イスラム教にはお金にまつわる教えが多い。そこから生まれた「経済観」は、それぞれの宗教を信じる国民や民族の経済力として表れる。

  • 特集 Part4
    【インド】 海から迫る中国の包囲網 “逆・首飾り”戦略で対抗

    2016年02月13日号  

    インドは、国境を接し、人口でも匹敵する中国とは、歴史的に衝突を繰り返してきたが、激化する中国の海洋進出に伴い、現在焦点となっているのはインド洋をめぐるせめぎ合いである。中国は、隣のパキスタンまでを線で結び、途中の国々から港湾や島を借りるなどしてインドを取り囲む「真珠の首飾り」戦略を進める。

  • 特集 Part4
    【北朝鮮】 米国に振り向いてほしい “問題児”が進める核武装

    2016年02月13日号  

    大陸へ回帰したい韓国の前に立ちはだかるのが北朝鮮だ。現在の南北関係を劇的に改善し38度線が撤廃されない限り、韓国が大陸とつながりランドパワー国家に転換する戦略は実現し得ない。北朝鮮は1月6日、そんな韓国の思惑を一蹴するかのように、2013年2月以来4回目となる核実験に突然踏み切った。

  • 特集 Part4
    【韓国】 大陸に回帰する“三男坊” 頼みの中国に不安も

    2016年02月13日号  

    1月27日、米国のケリー国務長官と中国の王毅外相が北朝鮮の核実験への対応について会談したが、中国側が厳しい制裁に難色を示したことに対し、韓国メディアは「これが親中外交の結末か」(1月28日付「中央日報」)と失望をあらわにした。

  • 特集 Part4
    【中国】 陸海の覇権を奪還したい“中華帝国”の大いなる野望

    2016年02月13日号  

    一般的な世界地図を反時計回りに90度回転させると、中国から見える海はいかにも狭い。すぐ沖に日本列島があり、九州から奄美諸島、沖縄諸島が連なる。台湾からバシー海峡を挟んでフィリピン、そして南シナ海には小島や岩礁が点在する。

  • 特集 Part4
    【サウジアラビア】 イランの国際社会復帰で近代化の圧力が強まるか

    2016年02月13日号  

    米国に対して、サウジアラビアは猛烈に怒っている。ここ数年は、1人で怒り続けてきたと言う方が正確かもしれない。1月16日、イランが米国など6カ国と“核合意”に達したことにより、イランの国際社会への復帰が現実味を帯びてきた。

  • 特集 Part4
    【イラン】 米国の攻撃は遠ざけるも国交回復には時間が必要

    2016年02月13日号  

    2016年1月16日、米国、英国、フランス、ドイツ、ロシア、中国の6カ国は、イランが“核合意”に基づき核開発計画を縮小したことで、経済制裁の解除に踏み切った。これで、米国を気にして動けなかった外国企業もイランへの再進出ができるようになった。

  • 特集 Part4
    【トルコ】 クルドへの弾圧を強化 オスマン化する現政権

    2016年02月13日号  

    東はアジア、西は欧州と隣接しており、地政学的な問題が多そうなトルコ。しかし、彼らが抱える最大の懸念は、実は国内のクルド人問題だ。クルド人は「独自国家を持たない世界最大の民族」(人口は2500万~3000万人)といわれ、トルコ、シリア、イラクにまたがる自治区を形成し、独立国家の樹立を目指している。

  • 特集 Part4
    【ロシア】 冷戦後の経済を支える東方重視の“販売戦略”

    2016年02月13日号  

    歴史を振り返ってみれば、とにかくロシアという国は、凍らない港(不凍港)を求めて、南方へと進むことが最大の目的だった。これは、ロシアにとっては当然の行動原理だが、国境を接する国々にとっては「いかにして阻止するか」が問題となった。

  • 特集 Part4
    【ドイツ】 経済・政治で独り勝ち 指導力試されるEUの盟主

    2016年02月13日号  

    フランスの歴史人口学者・エマニュエル・トッド氏は著書『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』(文春新書)で、「『ドイツ帝国』は最初のうちもっぱら経済的だったが、今日ではすでに政治的なものになっている」と指摘している。

  • 特集 Part4
    【フランス】 昔も今も国益を左右する東に立ちふさがるドイツ

    2016年02月13日号  

    昔も今も、フランスにとっては“ドイツを増長させないこと”が国益にかなう。いかにドイツの手足を縛るかが問題だった。フランスと国境を接するドイツは、神聖ローマ帝国(962~1806年)の時代から領土拡張を繰り返してきた。第2次世界大戦中には、ナチス・ドイツが欧州全域を支配する手前まで行く。この記憶は、欧州のトラウマである。

  • 特集 Part4
    【英国】 EU離脱が引き金に 連合王国“解体”の足音

    2016年02月13日号  

    英国は島国でアイルランド以外の国と接していないため、地政学上のリスクが少ない。むしろ英国は、国内でEU(欧州連合)離脱をめぐる問題を抱える。英国は2017年末までにEU離脱の是非を問う国民投票を実施する予定だが、仮にここで離脱が決定した場合、連合王国“解体”の可能性が浮上しているのだ。

  • 特集 Part4
    【米国】 シェール革命で脱中東 「世界の警察」を辞めた理由

    2016年02月13日号  

    「米国は世界の警察官ではない」──。2013年9月10日、テレビ演説の場で、バラク・オバマ米大統領はこう宣言した。11年にイラクから米軍を完全撤退させ、世界秩序維持の監視役から手を引いた米国だが、そもそも、なぜこれまで「世界の警察」を続けていられたのだろうか。

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記者の目

  • 編集部 山本輝

    予測精度をブラッシュアップ、お腹周りはシェイプアップ

     予測年収の推計を担当しました。予測年収は、過去の特集でも度々登場している人気コンテンツです。今回は、推計精度のさらなる向上を図るとともに、対象企業を可能な限り拡大することを試みました。持ち株会社などでは違和感のある数字が出る場合もありますが、直感とも整合するよう、今後もブラッシュアップを続けます。
     全く関係ありませんが、足元の物価上昇が悩みです。日々の楽しみとして、ちょっといいランチやスイーツなどをよく食べるのですが、そのせいで最近の家計簿がえらいことに。お金はたまらないのにおなかの脂肪だけがたまる。予測のブラッシュアップだけではなく、支出と体のシェイプアップも必要そうです。

  • 副編集長 千本木啓文

    民放の女性アナによる〝芸能人接待疑惑〟で顧みる自分の人権意識

     フジテレビが、女性アナウンサーによる〝芸能人接待疑惑〟に揺れています。同社に限らず、日本では女性の人権が軽んじられてきたと言わざるを得ません。
     実は、権力者に辱められた女性が永田町で伸し上がり、復讐を果たす物語、「小説・昭和の女帝」をダイヤモンド・オンラインで連載しています。小説には、親から〝身売り〟を強いられたり、インドネシアの戦後賠償ビジネスのために大統領にあてがわれたりした女性たちも登場します。
     問題は、あしき男女不平等がいまだに解消していないことです。私も「男だけでは何だから」などという理由で同僚の女性を飲み会に誘ったことがありました。言われた方の気持ちを考えると……、反省しきりです。

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表紙

特集年収&株価

33年ぶりの高賃上げに日経平均株価の最高値更新。2024年は年収と株価が記録的にアップした1年だった。今後も賃上げと株価上昇ムードは続くのか。これからも年収増や株高が期待できる企業はどこか。独自試算した主要上場企業の3年後の「予測年収」と「…

脱炭素の切り札として政府が期待を寄せる洋上風力発電が今、最大の危機を迎えている。政府公募プロジェクトのコンペ第1弾を総取りした三菱商事は、運転開始のはるか手前で巨額減損の瀬戸際にいる。コンペ第2弾を勝ち抜いた事業者も、すでに採算が厳しいと悲…