記事一覧:特集22552

  • 特集2
    水嶋繁光(シャープ副社長)インタビュー

    2014年6月14日号  

    約半世紀に及ぶ液晶ディスプレイの進化は、コスト競争力に結び付くマザーガラスの大きさで語るべきではありません。新しいアプリケーション(商品)をどう生み出せるか、その価値で語るべきです。

  • 特集2
    迫り来る取捨選択の時 堺工場の売却議論も浮上

    2014年6月14日号  

    かつての亀山第1工場が“太陽”ならば、同じ三重県内にある三重第3工場(左写真)は静かに光る“月”のような存在だった。2000年代初頭、シャープの液晶事業には大きく二つの潮流が生まれていた。一つは液晶テレビ市場の成長を視野に、より大きな工場で大きな液晶パネルを生産するという「大きさ」を求める流れ。もう一つは、携帯電話などの小さな端末に向けて、より高精細な液晶パネルを多品種向けに作る「細かさ」を求める流れだ。

  • 特集2
    【Column】 “身の丈経営”を忘れさせた AQUOSブランドの功罪

    2014年6月14日号  

    2011年8月下旬、都内で開かれたシャープの新商品発表会では、まるでパリコレのステージのように液晶テレビを抱えたモデルたちがさっそうと歩いていた。「フリースタイルAQUOS」と名付けられた商品たちは、スタイリッシュなデザインの液晶テレビで、自宅内で自由に持ち運んで楽しめるというコンセプトだった。

  • 特集2
    アップル危機を見抜いた男 異端の“亀山城主” その再生シナリオ

    2014年6月14日号  

    アップルは液晶の“救世主”とは限らない。むしろ競争力を削がれ、大きなボラティリティ(変動要因)になる危険性がある──。2010年1月、あるセミナーで使用されたプレゼンテーション資料には、まるで、その後シャープに訪れる危機を告げるような内容がちりばめられていた。「経営環境の激変と日本企業のサバイバルにむけて」そう題された資料は全39ページ。目を引くのは、自社で工場を持たずに商品を作る「ファブレス」と呼ばれる欧米企業のビジネスが、日本企業をどうやって“餌食”にしているかという分析だ。

  • 特集2
    本誌独占撮影 経営危機下で賭けた“切り札” IGZO液晶、離陸の深層

    2014年6月14日号  

    キラキラと緋色に光る次世代の液晶パネルたち──。たった1枚のガラス板が、約3週間にわたる製造工程の後、アップルや小米(シャオミ)といった人気ブランドの携帯端末の“顔”に生まれ変わっていた。亀山第2工場に入ることが許されたのは5月21日だった。生産ラインを間近で見るには、真っ白な防塵服とマスクで全身を包まなければならない。空調が効いているクリーンルーム内でも、興奮のためか、じんわり汗がにじんでくる。

  • 特集2
    液晶王国シャープ 栄光と挫折の10年

    2014年6月14日号  

    「10周年の記念日は、誰も覚えていませんでした」。今年1月28日、よく晴れた火曜日のこと。三重県亀山市にある工業団地内の貯水槽が据えられた丘の上からは、シャープ亀山工場のいつもと変わらない姿を眺めることができた。工場内では、静かに液晶パネルが生産され、社員たちによれば、何一つ特別な行事はなかったという。

  • 特集2
    亀山は知っている

    2014年6月14日号  

    「世界の亀山モデル」。地名そのものがブランド化するという、日本の家電史上まれに見る成功を収めたシャープの亀山工場。そこで生産される液晶テレビは爆発的な人気を呼び、日本中のお茶の間に出荷されていった。その亀山が設立から10年を迎える。この間、液晶事業の栄枯盛衰を目の当たりにしてきた。シャープが高い代償を支払って得た重要な教訓を、亀山は知っているに違いない。

  • 特集2
    広瀬 栄(兵庫県養父市長)インタビュー

    2014年6月7日号  

    養父市は、全国の多くの地方と同様、少子高齢化と人口減少が進み、農地の荒廃も起きている。養父は私の故郷であり、誇りがある。後世に良い形で故郷を残すには、若い男女が定住して子どもを産み育てたいと思える環境にするための大なたが不可欠だ。

  • 特集2
    【Column】 川崎市長選敗北で挫折 官邸直轄特区の野望

    2014年6月7日号  

    「あの敗北は、本当に痛恨だった」──。ある自民党関係者は、昨年10月27日に投開票された神奈川県川崎市長選をそう振り返った。前市長の任期満了に伴う川崎市長選は、自民と民主、公明3党の推薦を受ける総務省出身の新人、秀嶋善雄氏と、元県議で無所属新人の福田紀彦氏ら新人3人で争われた。

  • 特集2
    農業特区に賭けた過疎の町 抵抗勢力登場で即手詰まり

    2014年6月7日号  

    養父市に、東京都を引っ張ってもらいたい」。4月、兵庫県養父(やぶ)市の広瀬栄市長が招かれたNPO法人主催のシンポジウムで、竹中平蔵・慶應義塾大学教授は、その目に消極的に映る東京都をやり玉に挙げつつ、同市をそう持ち上げた。国家戦略特区に指定された6地域の中で、ひときわ、期待を集めているのが、この中山間地に位置する人口わずか2万6500人の小さな市だ。

  • 特集2
    都の特区指定は9区のみ 消極姿勢に国から不満噴出

    2014年6月7日号  

    「金融緩和」「財政出動」に続く、アベノミクス第3の矢である「民間投資を喚起する成長戦略」。この目玉となる「国家戦略特区」として、6地域を指定した政令が、5月に施行された。国家戦略特区とは、地域限定の規制緩和や税制優遇措置で、民間投資を引き出す構想だ。

  • 特集2
    アベノ特区の誤算

    2014年6月7日号  

    アベノミクス「第3の矢」、成長戦略の“矢尻”たる国家戦略特区。3月末、地域を限定した大胆な規制緩和を図るその第1弾として、東京や関西という「広域圏」をはじめ、6地域が指定された。5月下旬から、区域会議の構成員の公募が始まったが、成否を握る東京都と国の間では早くも不協和音が生じるなど、前途多難の様相だ。

  • 特集2
    注目8業種 決算見通し

    2014年5月31日号  

    大幅増益を達成した業界がある一方、逆に低迷を続ける業界もある。今期、注目を集める8業界の業績はどう動くのか? 主要企業の動きと併せて、本誌の業界担当記者が占う。

  • 特集2
    上方・下方修正の「癖」を見て 勢いに乗る“ホンモノ”を探す

    2014年5月31日号  

    勢いのある企業はどこか──。各社が開示する業績予想は、有効な手掛かりだが、予想数値には企業ごとの「癖」もある。予想数値の着地点、今期予想から、好調企業と不振企業を見た。

  • 特集2
    【Part 2】 株主・取引先は必見! 業界・企業の2014年度を読む

    2014年5月31日号  

    今期の企業業績は全体として伸びが鈍化する。しかし、厳しい環境下でも、業績を伸ばす業種、企業はある。決算情報から、業種別、企業別に今期の業績を占う。

  • 特集2
    想定外も発生!? 決算・会計の最新トレンド

    2014年5月31日号  

    多くの企業に増益要因となる円安や減税が、負の効果を持つことがある。日・米・国際、三つの会計基準に加えて、新たな基準の検討も始まった。決算・会計の最新事情を追った。

  • 特集2
    IFRS導入企業が急増も “想定外”で明暗分かれる

    2014年5月31日号  

    数年前は上場企業への強制適用もうわさされ、注目を浴びた国際会計基準。現在は、企業が任意に選べる状況だが、近年、IFRSを導入する企業が増えている。導入企業の実態を追った。

  • 特集2
    「自社株買い」「増配」が続々 株主を大事にする絶好調企業

    2014年5月31日号  

    好調な業績を背景に自社株買いを実施したり、配当を増額したりする企業が増えている。株主にもうけを還元する企業はどこか? 自社株買いや配当の状況を分析し、ランキングした。

  • 特集2
    消費増税、資材・人件費高騰 逆風に負けない会社

    2014年5月31日号  

    前期、企業収益は大きく改善した。だが今期は、消費増税、資材・人件費高騰など、景気に水を差す要因が見えている。逆風に負けない会社、波にのまれる会社はどこかを調べた。

  • 特集2
    【Part 1】 大幅増益が続出の前期決算 今期の勝ち組・負け組はどこだ

    2014年5月31日号  

    前期は最高益を更新する会社が続出したが、今期の増益率は大幅に鈍化する。急変する収益環境を分析するとともに、株主還元や国際会計基準など、決算や会計制度をめぐる話題を追った。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…