記事一覧:新社長 Who's Who94

  • 岩本敏男(NTTデータ)

    新社長 Who's Who
    岩本敏男(NTTデータ)

    2012年9月15日号  

    岩本敏男には逸話がある。副社長時代、ある大規模なシステムの障害が起きた際のことだ。陣頭指揮を執って別室に精鋭部隊を組織。現場が解決策を見いだせず四苦八苦する中、岩本はあっという間にトラブルの本質を見抜き、改善策をすらすらとホワイトボードに書き出していった。

  • 菊地 哲(伊藤忠テクノソリューションズ)

    新社長 Who's Who
    菊地 哲(伊藤忠テクノソリューションズ)

    2012年9月8日号  

    伊藤忠商事でエネルギー畑を二〇年来歩んできた菊地哲は、自身がIT企業の社長になるとは思っていなかった。門外漢だったためだが、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)前社長の奥田陽一から「専門的なことは期待していない。それよりも、グローバル化の観点から会社の方向性を決めてほしい」と言われ、自身の役割を再確認したという。

  • 澤田道隆(花王)

    新社長 Who's Who
    澤田道隆(花王)

    2012年9月1日号  

    入社以来31年間、研究・開発畑を歩み続けたその道のエース、澤田道隆が社長に就任した。クールに見えるが、社内では粘り強さに定評がある。その粘り強さが遺憾なく発揮されたのが、同社がベビー用紙オムツ「メリーズ」を全面刷新した2003年。このときサニタリー研究所長に抜擢されたのが澤田だった。

  • 佐藤洋二(双日)

    新社長 Who's Who
    佐藤洋二(双日)

    2012年8月25日号  

    商社トップには営業出身者が多いが、4月に社長に就任した佐藤洋二は、財務畑一筋で歩んできた。2004年4月にニチメンと日商岩井が合併して誕生した双日で、財務体質の改善の任務を背負いながら、社内融和にも力を注いだ。

  • 中村邦晴(住友商事)

    新社長 Who's Who
    中村邦晴(住友商事)

    2012年8月18日号  

    6月に住友商事の社長に就任した中村邦晴は、長らく鉄鋼出身者が社長を務めてきた同社としては異例の、“クルマ”の人。入社以来30年間、マツダ車の輸入・販売代理やフィアットの国内輸入代理などを担当し、自動車産業の栄枯盛衰を肌で感じてきた。

  • 宮坂学(ヤフー)

    新社長 Who's Who
    宮坂学(ヤフー)

    2012年7月14日号  

    今年6月、ヤフーグループの社員約5000人が都内に集まり、「爆速」と書かれたうちわを手に「オー」とこぶしを上げた。最近はうつむき気味であった社員がぱっと上を向いた瞬間であった。

  • 辻本雄一(日立建機)

    新社長 Who's Who
    辻本雄一(日立建機)

    2012年6月9日号  

    あくまで、挑戦者だ──。この4月1日より、日立建機の社長に就任した辻本雄一は、挑戦者であることに固執する。世界1位の米キャタピラー、同2位の日本のコマツとの規模の差がある一方で、韓国や中国の新興メーカーに猛追される立場だからだ。

  • 斎藤 保(IHI)

    新社長 Who's Who
    斎藤 保(IHI)

    2012年5月26日号  

    沖縄県以外で最大の在日米空軍基地は、東京郊外の多摩地域にある「横田基地」である。国内最長の約4000メートルの滑走路を持つ。その敷地と隣接する一角に、世界中から持ち込まれる航空機や戦闘機の組み立てやエンジン修理などを担うIHIの瑞穂工場がある。

  • 小坂達朗(中外製薬)

    新社長 Who's Who
    小坂達朗(中外製薬)

    2012年5月19日号  

    「世界製薬大手ロシュとの戦略的提携をかたちにした立役者」──。これが中外製薬社長に就任した小坂達朗の業界における評価だ。中外製薬は2002年、スイスのロシュグループに入ることで、熾烈な国際競争が繰り広げられる製薬市場で勝ち残る道を見いだした。

  • 藤木正和(三協・立山ホールディングス)

    新社長 Who's Who
    藤木正和(三協・立山ホールディングス)

    2012年5月12日号  

    「何事も、きっとうまくいくだろうと信じてやり抜く」2011年8月に三協・立山ホールディングスの社長に就任した藤木正和は、その楽天的な性格で幾多の困難を乗り越えてきた。

  • 花井陳雄(協和発酵キリン)

    新社長 Who's Who
    花井陳雄(協和発酵キリン)

    2012年4月21日号  

    2012年3月、協和発酵キリンは成人T細胞白血病リンパ腫治療薬「ポテリジオ」の国内製造販売承認を取得した。抗体医薬の効果を100倍以上に高める技術「ポテリジェント」を使った医薬品が製造販売承認を取得したのは、世界で初めてだった。

  • 磯崎功典(キリンビール)

    新社長 Who's Who
    磯崎功典(キリンビール)

    2012年4月7日号  

    「ビールの営業マンになる気はなく、先輩が少なく自由にやれそうな多角化事業を狙ってキリンに入社した」という磯崎功典。往時のビール会社社長が必ず通った酒販店営業というキャリアパスとはかけ離れた道を、これほど堂々と歩んできたトップも珍しい。

  • 濱 逸夫(ライオン)

    新社長 Who's Who
    濱 逸夫(ライオン)

    2012年1月21日号  

    超コンパクト液体洗剤市場において、ライオンは昨年9月以降、「トップNANOX」でトップシェアを獲得している。久しぶりの大ヒット商品だ。コンパクトでありながら、高い洗浄力を持っている点が受けた。この商品を開発した中心人物が、社長の濱逸夫だ。

  • 加留部 淳(豊田通商)

    新社長 Who's Who
    加留部 淳(豊田通商)

    2012年1月7日号  

    「社長の経歴としては、ちょっと珍しいかもしれない」──。これまで豊田通商の社長といえば、トヨタ自動車からの出向者、または社内で一貫して自動車事業を歩んできた者が就任することが多かった。

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記者の目

  • 編集部 重石岳史

    東証改革に見る「ルーズとタイト」の文化の違い

     東京証券取引所の幹部との雑談で「ルーズカルチャー」と「タイトカルチャー」が話題になりました。いわく日本はタイトカルチャーの国で、規律を重んじる。だから強制力を伴わずとも、東証が資本コストや株価を意識した経営を「要請」すれば上場企業がおのずと動いてくれる。確かに東証の市場改革は、大枠では狙い通りに進んでいるようです。
     一方、米国などはルーズカルチャーの国で、個人の自由を重んじるため強制力がなければ物事が動かない。タイトな文化の方が、日本人に向いている気はしますが、横並び主義や同調圧力が弊害を生むケースもあります。ルーズでありながらタイトさも併せ持つ。自分自身はそうありたいと思います。

  • 編集長 浅島亮子

    『週刊ダイヤモンド2025年2月22日号』発売中止のお詫び

     前号のフジテレビ特集におきまして、アンケート結果を記載した一覧表で誤記が判明いたしました。そのため市販を中止しましたが、定期購読分については発送停止の措置が間に合わなかったため、定期購読者の皆様には修正した記事をお送りいたします。読者の皆様ならびに関係者の皆様には、多大なご迷惑をお掛けいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
     創刊111年の歴史に泥を塗る事態を招いてしまったことを、責任者として猛省しております。今後このようなことがないよう、チェック体制の強化など再発防止を徹底する所存です。今後とも弊誌を末長くご愛顧いただけましたら幸いに存じます。
    『ダイヤモンド編集部』編集長 浅島亮子

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表紙

特集上場廃止ラッシュ

東京証券取引所の経過措置期間が2025年3月に終了し、新たな上場維持基準が適用される。さらに政策保有株式や親子上場の解消も進み、安定株主を失った企業は同意なき買収を容赦なく突き付けられる。あらゆる上場企業が安穏としていられない、淘汰の時代が…

特集2狙え! 不動産リッチ企業

不動産含み益をたっぷり抱える"不動産リッチ企業"への注目度が高まっている。アクティビストらの売却圧力も強まる一方だ。そこで、不動産の含み益が大きい企業の投資妙味を徹底分析。含み益を反映した修正PBRや時価総額に対する含み益の比率から、割安な…