記事一覧:新社長 Who's Who94

  • 田口 三昭(バンダイナムコホールディングス)

    新社長 Who's Who
    田口 三昭(バンダイナムコホールディングス)

    2015年8月22日号  

    「まさか私が!?」。6月にバンダイナムコホールディングスの社長に就任した田口三昭は、現会長の石川祝男に打診されたとき、心底驚いたという。「自分は、本流とは違う分野で長く働いてきたアウトサイダー」だからだ。

  • 工藤 英之(新生銀行)

    新社長 Who's Who
    工藤 英之(新生銀行)

    2015年7月4日号  

    「よく引き受けたな」──。2010年、新生銀行の新社長に旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)の先輩、当麻茂樹が就任すると聞き、工藤英之は正直そう思った。当時、新生銀は2期連続の赤字に沈んでおり、かじ取りは困難が予想されたからだ。そのとき、工藤はまさか自分が当麻に誘われて新生銀の経営陣に加わるとは、ましてや5年後にその後を継いで社長になるとは夢にも思っていなかった。

  • 林田 英治(JFEホールディングス)

    新社長 Who's Who
    林田 英治(JFEホールディングス)

    2015年6月27日号  

    連結売上高の8割を稼ぐJFEスチール社長から持ち株会社社長への昇格。下馬評通りの大本命の登板に、社内の驚きはない。すでに覚悟ができていたのだろう。当の本人、林田英治にも一切の気負いはない。前社長の馬田一からトップ交代を告げられたときも、「(馬田の)引き際を感じていたし、かねて次期の経営がどうあるべきなのか、よく相談もしていた。驚きはなかった」と、自然体で受け止めた。

  • 佐古 則男(ユニーグループ・ホールディングス)

    新社長 Who's Who
    佐古 則男(ユニーグループ・ホールディングス)

    2015年3月7日号  

    2014年秋。当時会長兼CEO(最高経営責任者)の前村哲路が、ひそかに辞任の意向を打ち明けた。「俺は辞めるから、社長をやってくれ」。業績不振とはいえ、前村は13年のホールディングス体制移行の立役者。当面、続投すると思っていたので「本当にびっくりした」。「分かりました」と即答し、覚悟を決めた。

  • 喜多村 円(TOTO)

    新社長 Who's Who
    喜多村 円(TOTO)

    2014年12月27日号  

    自らを動物に例えると、「地道という意味でカメかな。いや、かみついたら離さない。我慢強いということでは、スッポンかな」と形容する。2014年4月に水まわり住宅総合機器メーカーのTOTO社長に就任した喜多村円は、最初の配属先が経理部だった。事なかれ主義でやり過ごすことを良しとしない“物言う経理マン”として、数々の難題に向き合ってきた。

  • 大久保 昇(内田洋行)

    新社長 Who's Who
    大久保 昇(内田洋行)

    2014年11月29日号  

    「企業経営者が、学生時代に勉強しなかったという話をするのは、決して良いことではないと思うのだが……」と言いながら、懐かしそうに40年前を振り返る。高校時代はラグビーに没頭し、真面目に授業を受けた記憶はない。ところが、浪人するつもりで1校だけ受験した京都大学工学部に現役合格。なのに「これで人生狂ったね」と笑う。

  • 楢原誠慈(東洋紡)

    新社長 Who's Who
    楢原誠慈(東洋紡)

    2014年11月1日号  

    2008年、採算が合わなくなった祖業・繊維事業の縮小を中心とする30年の構造改革に区切りをつけ、反転攻勢に出た東洋紡。そんな同社の成長のけん引役として次の社長に抜てきされたのは、構造改革中、「金を使うな、リスクを取るな」と財布のひもを締めていた楢原誠慈だ。

  • 鈴木 純(帝人)

    新社長 Who's Who
    鈴木 純(帝人)

    2014年10月11日号  

    「だんだん、なんとなくそういうこと(次期社長)になるのかな、という気はしていたものの、『あらま、大変だこれは』と思った」 昨年の12月末ごろ、当時社長だった大八木成男(現会長)から次期社長の内示を受けたときの心境を、鈴木純はカラッとした調子でこう語る。

  • 鴨居達哉(マーサージャパン)

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    鴨居達哉(マーサージャパン)

    2014年9月27日号  

    「企業がいろいろな仕組みを整えても、最後にその仕組みを動かすのは“人”」15年にわたってコンサルティングサービスに携わってきた鴨居達哉は常々、「人材」が企業にとっていかに重要かを痛感していた。人事・組織分野のコンサルティングに特化したグローバル企業であるマーサーからの誘いは、そんな鴨居の問題意識に合致していた。

  • 三枝利行(東急不動産)

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    三枝利行(東急不動産)

    2014年9月20日号  

    「周りの者を一瞬にして前向きにし、インスパイアできる人物」前社長である金指潔(現東急不動産ホールディングス社長)は、後継指名した三枝利行について、こう評価する。

  • 億田 正則(大建工業)

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    億田 正則(大建工業)

    2014年9月13日号  

    4月1日に大手建材メーカーの大建工業社長に就任した億田正則は、営業マンとしてのキャリアが長いからか押し出しがいい。ドラッカーを引き合いに出すことにも、理由がある。現在進行中の中期経営計画では、「新設住宅着工件数に依存しない経営体質への転換」を強く打ち出した。将来も成長していくためには、新規ビジネスで“柱”となる製品やサービスを開発することが、もはや待ったなしの状況になっているからである。

  • 三津家 正之(田辺三菱製薬)

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    三津家 正之(田辺三菱製薬)

    2014年9月6日号  

    「男たるもの、死に物狂いでやれ!! 今までそんな経験ないだろ?」 三津家正之は社長就任に際して、親会社の三菱ケミカルホールディングス社長の小林喜光から、そう激励されたという。「でも、小林さんとは性格が違うからなあ……」と頭をかいた。自然体──。三津家ほど、この言葉が似合う社長は珍しい。

  • 井上治夫(三菱UFJニコス)

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    井上治夫(三菱UFJニコス)

    2014年8月30日号  

    6月26日に社長に就任した井上治夫が、三菱UFJニコスに籍を置くのは2度目のことだ。1度目は、前社長の和田哲哉と共に三菱東京UFJ銀行から転籍してきた4年前のことで、常務として経営企画を担当した。当時は改正貸金業法の完全施行に加え、前年末の割賦販売法の改正もあり、クレジットカード業界は猛烈な逆風に見舞われていた時期である。

  • 角倉 護(カネカ)

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    角倉 護(カネカ)

    2014年8月9日号  

    2020年度に、現在の2倍近くの売上高1兆円を目標に掲げる化学メーカーのカネカ。その目標を達成すべくトップのバトンを渡されたのが、今も同社の最年少取締役である角倉護その人だ。

  • 牛田一雄(ニコン)

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    牛田一雄(ニコン)

    2014年8月2日号  

    2月初旬、役員会を終えた当時社長の木村眞琴は、周囲に悟られぬよう牛田一雄に向かって手招きした。「来たか」。1年前に副社長に昇格していた牛田に、予感はあった。木村に社長室で「社長をお願いします」と告げられた牛田は、「重いけれど、背負います」と即答した。

  • 山名昌衛(コニカミノルタ)

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    山名昌衛(コニカミノルタ)

    2014年7月19日号  

    「グローバルで変化が激しい時代だからこそ、自分が選ばれたのだと思う」。昨年12月末、当時社長の松﨑正年から次期社長就任を告げられたときのことを、山名昌衛はこう振り返る。

  • 辻 範明(長谷工コーポレーション)

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    辻 範明(長谷工コーポレーション)

    2014年7月12日号  

    「20年かけてようやく負の遺産を処理することができた」1990年代半ばに経営危機に陥った長谷工コーポレーションは、2002年に優先株を発行。それからというもの、その処理に長い年月を費やしてきた。辻範明は営業一筋。信用力がなくなって苦しいときでも、地主や不動産会社の元に足しげく通い、「長谷工には無理」と言われるような大型案件の開発を次々と物にしてきた。

  • 浅野敏雄(旭化成)

    新社長 Who's Who
    浅野敏雄(旭化成)

    2014年6月28日号  

    「全くの想定外で本当に驚いた」。年明け早々、旭化成の次期社長就任を告げられたときのことを浅野敏雄はこう振り返る。旭化成はアンモニアを祖業に、繊維、化学、住宅と主力事業を乗り換えてきた。近年は医薬品や医療機器を扱うヘルスケア事業に注力しており、「会社が次に目指す方向の人材を旗振り役にした方が明快だ」(前社長の藤原健嗣)と、長年、医薬品に携わってきた浅野に白羽の矢が立った。

  • 柘植康英(東海旅客鉄道(JR東海))

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    柘植康英(東海旅客鉄道(JR東海))

    2014年6月21日号  

    「国鉄時代をよく知っているだけに肝の据わり方が違う」と、当時社長(現会長)の山田佳臣から社長のバトンを託されたのは柘植康英。「最悪の不幸は、雇用の場がなくなったこと。会社を赤字にしては絶対に駄目で、人をバラバラにしたら悪くなる」(柘植)ことを誰よりも知っている。

  • 松田誠司(阪急交通社社長)

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    松田誠司(阪急交通社社長)

    2014年6月7日号  

    阪急交通社は旅行会社4強の一つ。新聞広告でツアー参加者を募集する販売手法で成長を遂げてきたが、今年4月に社長に就任した松田誠司は1985年にその立ち上げに携わってきた。

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記者の目

  • 副編集長 千本木啓文

    農協から届いた「抗議文」を読んで、しばし感傷に浸る

     JA全中から毎年、抗議文をもらうのですが、今年は雑誌の発売前に届きました。特集の一部を「組合長165人が“辛口”評価 JA上部団体の通信簿」としてダイヤモンド・オンラインで先に配信したからです。
     抗議文は、「19万人の農協役職員の0.2%の意見で記事が構成されており、(中略)偏った先入観を植え付ける意図があった」として、続編の配信中止を求める内容でした。
     組合長ら幹部200人超を含む役職員434人の声には傾聴する価値があるはずです。抗議文を読み、自分は若いと思い込んでいる人が鏡に映った老いた姿を見て、こんなはずはないと怒っているような印象を持ちました。自戒を込めて、鏡のせいにしてはいけないと思いました。

  • 編集長 浅島亮子

    ロングセラー第9弾でも攻め続ける農業特集

     今年も人気企画「儲かる農業」特集の第9弾が刷り上がりました。身内ながら感心するのが、毎年新しいコンテンツを加えて特集構成を刷新していることです。今回の新ネタは農協役職員アンケート。ロングセラー企画の定番を変えるには勇気が必要ですが、果敢に新機軸を打ち出しているのです。
     昨年、千本木デスク率いる農協問題取材チームは、共済の自爆営業などJAグループの不正を暴いたことが評価され、報道実務家フォーラム「調査報道大賞」優秀賞を受賞しました。訴訟に屈することなく、問題の本質を突く取材活動を貫いた結果と受け止めています。今回の特集でも粘り強い取材は健在。取材チームの熱量を存分に感じていただければ幸いです。

最新号の案内2024年5月11日号

表紙

特集儲かる農業2024

いよいよ儲かる農業が実現するフェーズに入った。「台頭する豪農」と「欧米のテクノロジー」と「陰の仕掛け人」が”令和の農業維新”というムーブメントを起こしている。他方、農業を牛耳ってきた旧来勢力である農協と農水省は、存在意義を問われる”緊急事態…

特集2家計・住宅ローン・株が激変! 金利ある世界

日本銀行が17年ぶりの利上げで金融政策の正常化に踏み出した。”金利ゼロ”に慣れ切った家計や企業経営、財政はどうなるのか。日本は「成長期待が持てない経済」から抜け出せるのか。それとも低金利は続き、物や資本が余った経済への道を歩むのか。「金利あ…