記事一覧:新社長 Who's Who94

  • 佐藤 章(キリンビバレッジ社長)

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    佐藤 章(キリンビバレッジ社長)

    2014年5月31日号  

    「まあ、そういうことだ」。今年の正月。キリンビバレッジ社長就任の打診として、三宅占二キリンホールディングス社長から佐藤章が掛けられたのはその一言だけだった。

  • 橋本雅博(住友生命保険)

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    橋本雅博(住友生命保険)

    2014年5月17日号  

    大局的に物事を見て、長期的に考える。そして、世の中の変化に適応した姿へと自らを変えていくために、根本的に手を打っていく」これが信念だという橋本雅博は、2003年に労働組合の窓口である勤労部長に就任した後、主力販売チャネルの営業職員の制度改革を担当した。改革の要諦は、保険販売の“量”より“質”を重視する品質経営への転換にあった。

  • 淡輪 敏(三井化学)

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    淡輪 敏(三井化学)

    2014年4月26日号  

    「逃げられないな」。三井化学の淡輪敏は次期社長就任を告げられた2013年末、覚悟を決めた。この2年間、全事業本部の責任者として、当時社長の田中稔一と共に、海外企業のM&Aなど数々の施策を打ってきた。ただ、会社の屋台骨である基礎化学品事業は抜本的な改革が遅れている。社員の痛みを伴う再構築計画の実行役として、淡輪に白羽の矢が立った。

  • 宮坂一郎(日鉄住金物産)

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    宮坂一郎(日鉄住金物産)

    2013年12月14日号  

    41年間、「鉄の世界」で過ごしてきた。数ある鋼材の中でも、自動車や家電製品などの構造体に使われる「薄板」の分野で、主に営業に従事した。2012年10月1日、国内首位の新日本製鐵が国内3位の住友金属工業を吸収・合併して「新日鐵住金」が誕生する。そのちょうど1年後、両社傘下にある商社同士が合併し、あらためて「日鉄住金物産」として再出発を切った。

  • 市川俊英(三井ホーム)

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    市川俊英(三井ホーム)

    2013年10月19日号  

    「ミッドタウンで働いている、というと、うらやましがられる。そんな街をつくりたかった」三井不動産時代に手がけたのは、大規模再開発「東京ミッドタウン」プロジェクト。高級感あふれる街づくりを目指して、デザインやオペレーション、テナント構成などを徹底的に議論した。

  • 岡本一郎(日本軽金属)

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    岡本一郎(日本軽金属)

    2013年9月28日号  

    57歳で社長となった今も、入社2年目の“原体験”を忘れない。1982年12月15日午後2時40分すぎ、日本軽金属名古屋工場のアルミニウム板熱間圧延ラインで、突然、天井まで届く大きな火柱が上がった。50メートルほど離れた冷間圧延ラインにいた岡本一郎は、その場に立っていられないほどの熱気を顔に浴びた。やっとのことで目を開けてみると、あちこちの持ち場から職人たちが集まって、必死の消火作業を続けていた。岡本もフラフラしながら駆けつけていた。

  • 田中孝雄(三井造船)

    新社長 Who's Who
    田中孝雄(三井造船)

    2013年9月21日号  

    今年4月22日に明らかになった“川崎重工業と三井造船との経営統合話”には、当事者として関与した。最終的には、川崎重工の社内クーデターにより一方的に破談を宣告されたが、三井造船は感情的に反発することなく、沈黙を守り続けた。

  • 中里佳明(住友金属鉱山)

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    中里佳明(住友金属鉱山)

    2013年9月7日号  

    私たちは、ものづくりの会社であって、投資会社ではない──。6月24日、住友グループの源流・住友金属鉱山の社長になった中里佳明は、こう言い切る。技術系社長が続いた同社で13年ぶりの事務系社長だ。

  • 定保英弥(帝国ホテル)

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    定保英弥(帝国ホテル)

    2013年7月20日号  

    航空会社に勤めていた父親の仕事で、幼少時代にドイツ・ハンブルクや香港に住んだ。自分も「海外と接点のある仕事をしたい」と、定保英弥が選んだのがホテルマンだった。帝国ホテルでは営業畑を歩いてきた。1991年から4年間、米国ロサンゼルス営業所に勤務。「自分とアシスタントの2人しかいなかった」が、現地の旅行会社や企業に精力的に売り込み、円高が進んでいた時期にもかかわらず、米国からの客数を2割増やした。

  • 大橋徹二(コマツ)

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    大橋徹二(コマツ)

    2013年6月8日号  

    1985年のことだった。企業派遣の米国留学を終えて帰国したら、今度は英国赴任が待っていた。この4月1日より、コマツの社長兼CEOに就任した大橋徹二は、通算で13年と少しの海外経験を持つ。英国では、後に英国コマツとなる新工場の案件を「まず場所を探すところから始めた」という。

  • 谷所 敬(日立造船)

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    谷所 敬(日立造船)

    2013年6月1日号  

    左を向けば兵庫県、右を向けば京都府。大阪府豊能郡の能勢町に、自らが買収交渉を担当した会社があった。富士第一製作所は、有機EL関連の小型製造装置で固有の技術を持つ社員12人の中小企業だった。この4月1日より、日立造船の社長兼COOに就任した谷所敬は、2003年3月に“13人目のメンバー”として、買収した富士第一製作所の社長になってからの数年間が「経営者としての原体験になった」と振り返る。12人の中には、創業者の長男と三男がいた。

  • 信木 明(東洋ゴム工業)

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    信木 明(東洋ゴム工業)

    2013年5月25日号  

    「不安や緊張もあるが、自分で決断、実行できる楽しみのほうが大きかった」と東洋ゴム工業社長に就任した信木明。2012年10月に現会長の中倉健二から社長交代を告げられたとき、すでに覚悟はできていた。同社は今、出遅れていた海外展開を一気に加速させている。その中で信木は企画本部長として、ブリヂストンとの資本提携や中国での新工場建設、マレーシアのタイヤメーカー買収など、重要案件を中倉と二人三脚で実現させてきた。

  • 竹内修一(サークルKサンクス)

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    竹内修一(サークルKサンクス)

    2013年5月11日号  

    社長就任の話を切り出されるとは露ほども想像していなかった。昨年10月末、社長(当時)の中村元彦から社長室で伝えられたとき、竹内修一はとっさに「無理です」と断ってしまった。それもそのはずである。竹内が役員に昇格したのは昨年5月。それからわずか半年後に、社長就任の話である。入社以来、加盟店指導などの営業畑を一貫して歩んでおり、「社長になるには経験不足と思った」。

  • 澁谷省吾(千代田化工建設)

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    澁谷省吾(千代田化工建設)

    2013年5月4日号  

    幾多の海外でのプロジェクトを通じて得られた教訓として、「スマイル&リスペクト」を挙げる。4月1日より、千代田化工建設の社長兼CEOとなった澁谷省吾は、1996年にベテランの英国人技術者から言われたアドバイスを忘れない。「ショーゴ、スマイルだ。リーダーがいつも難しい顔をしていたら、毎朝この職場に来る皆が嫌になるだろう?」。

  • 篠辺 修(全日本空輸)

    新社長 Who's Who
    篠辺 修(全日本空輸)

    2013年4月20日号  

    バッテリーの出火で3カ月にわたって運航停止となっているボーイング787トラブルの最中での社長登板である。4月1日に持ち株会社制に移行したのに伴い、篠辺修は事業会社・全日本空輸の社長に就任した。B787はカーボンを用いて軽量化した最新鋭の航空機。全日空は、最初の顧客として大量発注するローンチカスタマーとなり、米ボーイング社と二人三脚で実用化に取り組んできた。

  • 別川俊介(住友重機械工業)

    新社長 Who's Who
    別川俊介(住友重機械工業)

    2013年4月13日号  

    「停滞していると見えるはず」 社外の目に自社がどう映っていると思うかとの問いに、別川俊介はきっぱり答えた。続けて、「グループ全体が“反転”できなければ将来はない」と声に力を込める。4月1日、住友重機械工業の社長兼CEOに就任した別川は、24年ぶりの事務系出身社長である。そして、2001年7月以来、構造改革に取り組んできた“実務家”でもある。「取締役になる前から、取締役会に陪席していたただ一人の部長職だった」と苦笑いする。

  • 尾賀真城(サッポロビール)

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    尾賀真城(サッポロビール)

    2013年3月30日号  

    前任の寺坂史明から9歳若返り、ビール4社の中でも最年少となる54歳の新社長の登場だ。営業部門を長く経験。営業本部長としてビールの「黒ラベル」「ヱビス」、新ジャンルの「麦とホップ」の3ブランド体制を確立。「社内を鼓舞する、体育会系のリーダー」と社内評も高い。尾賀真城の原点は、営業のキャリアをスタートさせた東京都北区。当時、東京23区内で社内トップの売上高を持つ中核市場だった。最初の担当エリアは赤羽と王子。隣り合う二つの町だが、前者はサッポロビールの、後者はキリンビールの“工場城下町”。少し動くだけでシェアや両社のブランド支持率が極端に違ってくる。「顧客に徹底的に鍛えてもらった」と懐かしげに尾賀は言う。

  • 田邉信司(大陽日酸)

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    田邉信司(大陽日酸)

    2013年3月23日号  

    「驚いたけれど、こうなったらやるしかないと思った」。2012年10月に大陽日酸社長に任命された田邉信司は当時の心境をこう振り返る。太陽電池や液晶パネル向け特殊ガスの事業撤退および多額の特別損失計上の責任を取って前経営陣は9月に電撃辞任していた。同社は、鉄鋼所や化学製品プラント、半導体工場に窒素やアルゴンといった産業ガスを提供するのがメイン事業だ。入社以来一貫してプラントのエンジニアリングに携わってきた田邉は、筆頭専務だったとはいえ、いわば傍流の出身。しかし、経営立て直しにおいて、豊富な海外経験を持つ田邉の手腕が期待されたのである。

  • 中山 勇(ファミリーマート)

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    中山 勇(ファミリーマート)

    2013年3月2日号  

    昨年12月25日、外出中の中山勇に伊藤忠商事本社から「至急、会社に戻れ」との電話連絡が入った。事情がのみ込めないまま本社に戻ると、突然、ファミリーマートの社長就任の話が伝えられた。中山は急いでファミリーマート社長(当時)の上田準二の元を訪れると、開口一番、こう言われた。 「社長をあなたに任せたい。ノーとは言わせないですよ」 社長就任会見までに残された時間はわずか1日半だった。

  • 石橋克基(東洋エンジニアリング)

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    石橋克基(東洋エンジニアリング)

    2012年9月29日号  

    入社して最初の仕事は、旧ソ連(現ロシア)で32番目の案件となったアンモニア製造プラントの配管設計だった。1977年、まだ日本人の共産主義諸国への渡航が制限されていた時代の話である。

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記者の目

  • 編集部 重石岳史

    東証改革に見る「ルーズとタイト」の文化の違い

     東京証券取引所の幹部との雑談で「ルーズカルチャー」と「タイトカルチャー」が話題になりました。いわく日本はタイトカルチャーの国で、規律を重んじる。だから強制力を伴わずとも、東証が資本コストや株価を意識した経営を「要請」すれば上場企業がおのずと動いてくれる。確かに東証の市場改革は、大枠では狙い通りに進んでいるようです。
     一方、米国などはルーズカルチャーの国で、個人の自由を重んじるため強制力がなければ物事が動かない。タイトな文化の方が、日本人に向いている気はしますが、横並び主義や同調圧力が弊害を生むケースもあります。ルーズでありながらタイトさも併せ持つ。自分自身はそうありたいと思います。

  • 編集長 浅島亮子

    『週刊ダイヤモンド2025年2月22日号』発売中止のお詫び

     前号のフジテレビ特集におきまして、アンケート結果を記載した一覧表で誤記が判明いたしました。そのため市販を中止しましたが、定期購読分については発送停止の措置が間に合わなかったため、定期購読者の皆様には修正した記事をお送りいたします。読者の皆様ならびに関係者の皆様には、多大なご迷惑をお掛けいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
     創刊111年の歴史に泥を塗る事態を招いてしまったことを、責任者として猛省しております。今後このようなことがないよう、チェック体制の強化など再発防止を徹底する所存です。今後とも弊誌を末長くご愛顧いただけましたら幸いに存じます。
    『ダイヤモンド編集部』編集長 浅島亮子

最新号の案内25年3月1・8日号

表紙

特集上場廃止ラッシュ

東京証券取引所の経過措置期間が2025年3月に終了し、新たな上場維持基準が適用される。さらに政策保有株式や親子上場の解消も進み、安定株主を失った企業は同意なき買収を容赦なく突き付けられる。あらゆる上場企業が安穏としていられない、淘汰の時代が…

特集2狙え! 不動産リッチ企業

不動産含み益をたっぷり抱える"不動産リッチ企業"への注目度が高まっている。アクティビストらの売却圧力も強まる一方だ。そこで、不動産の含み益が大きい企業の投資妙味を徹底分析。含み益を反映した修正PBRや時価総額に対する含み益の比率から、割安な…