記事一覧:連載4635件
-
新浪剛史の悩み抜く力
営業職も事務職も変わりない ビジネスは心でするものです
2013年11月9日号それは不安でしょうね。「営業」と聞くと、一般的に口達者で人付き合いがいい“社交性のある人が向いている仕事”というイメージがありますから。しかし、営業職は、何も特別な職種ではないのです。確かに、得意先に出向いて仕事を取ってくるという大筋だけを見ると、営業マンはコミュニケーション能力に長けた人のほうが向いているといえるかもしれません。
-
ネンドの鮮度「デザイン目線」タテヨコナナメ
ハイテク3Dプリンタの 意外にもアナログな使い方
2013年11月9日号最近、メディアで「3次元(3D)プリンタ」が紹介されているのを見かけます。樹脂を空間に吐出し、デジタルデータを立体造形物として実体化・可視化するというもの。モノづくりの現場ではすっかり馴染みの存在ですが、まだまだ一般的には目新しいようです。
-
フロンティアの横顔
アートの本質を探る
2013年11月9日号「アート」と聞けば、生活に余裕のある中で鑑賞して楽しむもの、と多くの人が思いがちだ。かくいう私もそう考えていた。が、実は意外な一面を持っているようだ。「アートの本質とは、物の見方。そこにある当たり前のものを、一から見直すことだ」。今年で設立10周年を迎えた森美術館の館長、南條史生氏は言う。
-
采配【第二幕】
野球人生は自分そのもの 大成の秘訣は今日の一歩
2013年11月9日号2020年の夏季オリンピック開催地が東京に決まったときは、日本中が大いに盛り上がった。1週間くらいはテレビでも関連する話題が報道され続け、最終プレゼンテーションでアナウンサーの滝川クリステルが使った「お・も・て・な・し」は流行語のようになっている。この騒ぎの中で、アナウンサーやコメンテーターをはじめ、街頭インタビューされた人たちも異口同音にこう言った。「7年後の日本はどうなっているのだろうか」「7年後の自分はどうなっているのだろうか」
-
野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
内部留保を使うには 法人税の増税が必要
2013年11月2日号安倍晋三政権は、法人税を減税することで経済の好循環を始動させようとしている。法人税を減税すると、企業が内部留保を賃金や設備投資に用いる。それが経済の好循環をつくるというのである。しかし、この方法では、賃金も設備投資も増えないことを前回述べた。以下では、このことをいま少し詳しく説明したい。
-
櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
「異質性」から生まれた 世界標準になる日本のロケット
2013年11月2日号河野臨床医学研究所北品川クリニック・予防医学センター所長の築山節氏が、プロ中のプロになるために欠かせない豊かな発想を身につけるには、「異質性」のある世界に身を置く必要があると指摘している(「構想力に科学が挑む」NIRA2013年10月)。氏の指摘は、一〇年も努力を続ければその分野のプロに一応なれるが、群を抜くプロ中のプロになるには、一〇年の努力の先にある「果てしない成熟段階」を経なければならない、その段階で重要なのが異質性との遭遇だというものだ。同質性集団に長く身を置くと構想力や発想力が横並びになりかねないという理由である。
-
後藤謙次 永田町ライヴ!
江田軸に野党で進む新党模索と 自民の公明対策との意外な関係
2013年11月2日号10月21日から始まった衆院予算委員会。あらためて「1強多弱体制」を実感した。予算委員50人のうち自民党は委員長の二階俊博以下31人。これに公明党の3人を加えると与党は34人。一方の野党側は、民主党と日本維新の会がそれぞれ6人。以下みんなの党2人、共産党と生活の党は1人ずつ。社民党に至っては委員すら送り込めていない。
-
週刊ダイヤ 日本経済100年
【東京オリンピック】 日本の認識を高めた五輪 “アキバ”に外国人が殺到
2013年11月2日号アジアで初めての夏季オリンピック大会が1964年10月10日、東京で開幕した。経済界もこれを歓迎したが、特に開催地・東京では、外国人観光客を当て込んだホテル業界やインフラ整備の建設業界に「特需」が舞い込んだ。
-
ネンドの鮮度「デザイン目線」タテヨコナナメ
「万引きを しない勇気と させない社会」は誰目線?
2013年11月2日号「万引きを しない勇気と させない社会」というポスターをたまに見かけますが、違和感を覚えるのは自分だけでしょうか。よっぽど万引きを「する」ほうが勇気がいるんじゃないか。単なる小心者なのかもしれませんが……。
-
フロンティアの横顔
人生を楽しむ「健康」を売る
2013年11月2日号飽食や生活習慣の変化に伴い、高血圧症や糖尿病を患う人々が世界中で増えている。そうした中、スマートフォンを通して全国約20万人の血圧、体重、歩数、カロリーのデータをクラウド上に蓄積し、それらを集計・分析したものを都道府県別に色分けしているサービスをご存じだろうか。「にっぽん健康情報マップ」である。
-
采配【第二幕】
失敗の言い訳にもなる セオリー通りの采配
2013年11月2日号野球の戦術には“セオリー”と呼ばれるものがある。将棋の“定跡”、囲碁なら“定石”と同じ意味になると思うが、1点を争う試合展開で先頭打者が一塁へ出塁すると、次打者が送りバントで二塁へ進める。こうしたケースでテレビ中継を実況するアナウンサーや解説者は「セオリー通りの攻め方です」などと言う。それに対して、同じ場面で一塁走者がスタートを切り、打者がバントの構えからライト方向にヒットを打って一、三塁とチャンスを広げたりすると、「意表を突く攻撃です」となる。これを“奇襲”と表現する人もいる。
-
鹿島田明宏の「脱」セオリーでスコアアップ!
2段グリーンは段差の頂点に立つと距離感が合う
2013年11月2日号今回は、3パットしやすい「2段グリーン」の攻略法をレッスンします。ボールとカップの間に大きな段差(傾斜)がある状況では、その段差の影響でボールの転がり方やスピードが大きく変化します。これが距離感を狂わせる原因です。
-
カラダご医見番 ライフスタイル編
PCI後はキチンと服薬を 自己判断の中止は大きなリスク
2013年11月2日号目先を変えて「二次予防」に関するデータを一つ。二次予防とは、すでに発症している病気の早期発見や重症化、合併症の予防を指す言葉。例えば、急性心筋梗塞から生還した後に処方される「血液サラサラ」薬も二次予防が目的だ。
-
最強一皿図鑑
醤油とごまを纏った真鯖
2013年11月2日号「ごま鯖」といえば鯖の種類として知られる名だが、博多地方に同じ名前の郷土料理がある。真鯖の刺し身を醤油やごまなどであえたものだ。鯖は足が早い魚なので、ぜひとも鮮度のよい魚を置く魚自慢の店で食べたい。
-
デジビジ覚え書
もうキャリアのメールから卒業しよう
2013年11月2日号iPhoneが発売され、周囲の人も何割かが携帯電話やアンドロイドから乗り換えた。こんなタイミングでは、「メールの乗り換えはどうすればよいのか?」という質問をよく受ける。電話番号はキャリアを変えても移行できるが、メールアドレスは使えない。これが、契約するキャリアを縛っている要因の一つになっているのだ。
-
新浪剛史の悩み抜く力
物事の大局を見る これが私の判断基準です
2013年11月2日号毎日、何らかの判断を求められる──これは、ビジネスマンの運命(さだめ)です。さらに、複雑化した社会では、二つどころかもっとたくさんの選択肢が出てきても不思議ではありません。ますます「判断力」が問われる時代になっていきます。では、何を基準にするか? 私の場合、もっぱら社の経営に関わる決断を迫られるわけですが、基本的に“big picture(大局)”を重視しています。
-
後藤謙次 永田町ライヴ!
安倍が警戒する党内の実力者 二階と繰り広げられる神経戦
2013年10月26日号「俺が何でこんなポストに就いたのかなあ」。15日に召集された臨時国会で、衆院予算委員長に就任した自民党の二階俊博(74)はこう漏らした。本人ですら想定外の人事は自民党内でもさまざまな憶測が乱れ飛ぶ。二階は二階派(志帥会)を束ねる派閥会長だ。派閥会長の中でも「脱派閥政治」を掲げる首相の安倍晋三に対し、苦言を呈する数少ない実力者の1人だ。
-
櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
ずさんな調査の元慰安婦報告書 河野洋平氏らを喚問すべきだ
2013年10月26日号慰安婦問題に関する河野洋平官房長官談話が出されたときから、私は河野談話の基となった韓国の元慰安婦の人々の聞き取り調査を公開すべきだと主張してきた。一〇月一六日、その全容を「産経新聞」がスクープした。聞き取り調査のずさんさを知るにつけ、あらためて河野氏らに強い憤りを抱く。
-
野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
賃金引き上げの方法は 新産業を興すことだけ
2013年10月26日号安倍晋三首相は、消費税増税の表明と同時に、「経済政策パッケージ」を発表した。ここには、注目すべき点が二つある。第1は、賃金が重要な問題だと認識されたことだ。政府はこれまで物価上昇率引き上げを政策目的としてきたが、円安で物価は上昇しているし、消費税が増税されればさらに上がる。しかしそれは、実質賃金を減らし、生活を貧しくするだけだ。賃金が上がらなければ、経済政策は成功したことにならない。この当然のことが、やっと認識された。
-
週刊ダイヤ 日本経済100年
政局の安定で具体化した 所得倍増計画の裏側
2013年10月26日号戦後日本において一般に最も知られている長期経済計画は、池田勇人内閣の下で策定された「国民所得倍増計画」であろう。もっとも、所得倍増計画自体は岸信介内閣時に検討が開始されており、閣議決定もされている。池田路線は岸内閣時に立案された経済政策の踏襲だった。