記事一覧:NEWS2438件
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Inside
【電機】 発端は国内の原子力案件か 東芝を揺るがす不適切会計
2015年5月23日号「いつ起きてもおかしくないと思っていた」。ある関係者はため息を漏らす。5月8日、東芝が発表した国内インフラ案件をめぐる不適切会計の問題。4月に、会計処理に問題がある可能性があるとして特別調査委員会を設置した後、「さらなる調査が必要」として、外部の専門家だけで構成する第三者委員会を設置する事態となったのだ。
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Inside
【繊維】 悠々の東レとは真逆の赤字 汲々とする帝人の背水の陣
2015年5月23日号「まぁ、真逆の結果ってことだね」。5月8日、決算説明会を終えた東レ本社の一室では、アナリストが声を潜めてこんな会話を繰り広げていた。同社の決算と、同日に発表された同じ大手繊維メーカーの帝人のそれを比べての評価である。2015年3月期の決算は、両社の明暗がはっきり分かれた。東レは順風満帆。売上高、利益共に過去最高をたたき出した。
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Inside
【小売り】 ローソン、東京メトロと提携 激化する“駅ナカ”争奪戦
2015年5月23日号コンビニエンスストアの出店競争が激化する中、各社が熱い視線を送る立地がある。鉄道の乗降客を独占できる駅構内、いわゆる「駅ナカ」だ。ローソンは4月27日、東京都内の地下鉄を運営する東京メトロと提携した。東京メトロ駅構内の売店「メトロス」140店のうち約50店を今後3年でローソンに転換。残る約90店についても切り替えを検討する。
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人事天命
【日本医療研究開発機構】 “日本版NIH”が産声 医療研究の縦割り打破なるか
2015年5月16日号「世界最高の研究開発部門を創る。各省の大きな予算を剥がして一つにまとめた」 4月3日の設立式典で、安倍晋三首相がそう自賛した日本医療の“新司令塔”、日本医療研究開発機構(AMED)。その初代理事長に就任したのが、末松誠氏(57歳)だ。
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Inside
【製紙】 大王が大株主の北越に激怒 三菱買収めぐり深まる亀裂
2015年5月16日号4月上旬、愛媛の地に北越紀州製紙の岸本晢夫社長の姿があった。多忙なトップが遠路はるばるやって来たというのに、岸本・北越社長は目的を完遂できずに帰ることになる。佐光正義・大王製紙社長が面会を突如キャンセルしたからだ。
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Inside
【半導体】 世紀の3兆円合併が“幻”に 東エレ・アプライド破談の裏
2015年5月16日号すでに「あとはいつ断念を発表するかだけ」(半導体業界関係者)とみられていた。4月28日、半導体製造装置世界3位の東京エレクトロンは、2013年9月に合意した、米アプライド マテリアルズとの経営統合契約を解消すると発表した。
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Close Up
株式時価総額で世界第2位 上海株急騰の意外な“真犯人”
2015年5月2日号中国・上海株が急騰している。上海総合指数は4月22日に4300を超え、ここ1年足らずの間で2倍以上に伸びた。中国経済が減速している中、なぜ株価は上がっているのか。バブルの前兆ではないのか。上海株急騰を後押ししている意外な“真犯人”を明らかにする。
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Close Up
【特別インタビュー】 片野坂真哉(ANAホールディングス社長)
2015年5月2日号スカイマークが民事再生法の適用を申請してから3カ月、ついにANAホールディングスが出資し支援に乗り出すことが決まった。再建への意欲についてANAホールディングスの片野坂真哉社長が語った。
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Inside
【電力】 ソフトバンクが“発送電分離” 東電との提携交渉へ最終調整
2015年5月2日号4月15日、東京・汐留のソフトバンク本社でひそかに組織改編が行われた。 「社内での発送電分離ですよ」とある幹部は打ち明ける。ソフトバンクの電力事業といえば、東京電力福島第1原発事故後に、孫正義社長の肝いりで始めた太陽光発電などに取り組む「SBエナジー」が知られる。SBエナジーは2012年に、法人向けの電力販売を行う「SBパワー」を傘下に設立し、販売電力量を急激に増やしていた。
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Inside
【外食】 実態と大きな乖離の再建策 マクドナルドの前途多難
2015年5月2日号業績悪化に苦しむ日本マクドナルドホールディングスが、経営再建策として「ビジネスリカバリープラン」を発表した。まず手掛けるのは、既存店のリニューアル。約3000ある店舗のうち、今後4年間で2000店を改装する計画だ。
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【小売り】 コンビニオーナーは「労働者」 都労委、ファミマに団交命令
2015年5月2日号コンビニエンスストアのオーナーは、労働組合法上の「労働者」に当たる──。東京都労働委員会の判断が、フランチャイズ(FC)ビジネスを営む各社に波紋を広げている。都労委は4月16日、ファミリーマートに対して、加盟店のオーナーらによって結成された労働組合との団体交渉を拒否したことについて「不当労働行為」と認定し、団交に応じるよう命令した。
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Inside
【通信】 “輪廻転生”の歴史は続くのか ノキア、アルカテル買収の勝算
2015年5月2日号壇上に立ったインド人CEOは確信に満ちた表情で強く語った。「これは弱い者同士のコンビネーションではない。われわれはそれぞれの構造改革を完遂し、市場でモメンタム(勢い)を持っている」4月15日、フィンランドの通信インフラ企業、ノキアは、フランスの同業、アルカテル・ルーセントとの買収合意を発表した。買収額は156億ユーロ(約2兆円)で、通信インフラ界では史上最大の買収劇だった。
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【電機】 ソニーが「完成形」とした 最新スマホの違和感の正体
2015年5月2日号「これまでの資産を継承しながら、さらに進化し、一つの完成形となった」(ソニーモバイルコミュニケーションズの十時裕樹社長)ソニーの子会社、ソニーモバイルが発表したスマートフォンの最新機種「エクスペリアZ4」。2015年3月期に2150億円の営業赤字に陥り、構造改革を託された十時社長が、昨年10月の就任以来、初めて旗艦シリーズの新製品をお披露目するとあって、本社2階の発表会場は熱気に包まれていた。
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人事天命
【スカイマーク】 考え方が水と油の新スポンサー 新経営陣は両者に挟まれ難しい舵取り
2015年5月2日号再建を模索していたスカイマークは、全日本空輸(ANA)からの出資の受け入れを表明、経営陣も刷新する。しかし、出だしから新経営陣は難しいかじ取りを求められる。
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人事天命
【ゆうちょ銀行】 トップ兼任で進む前代未聞の上場案 後任選びに透ける融資業務との距離感
2015年4月25日号前代未聞の上場スキームにまた“箔”が付いた。持ち株会社である日本郵政の西室泰三社長(79歳)が、子会社のゆうちょ銀行の社長も4月から兼任する体制となったのだ。日本郵政とゆうちょ銀、かんぽ生命保険の3社同時親子上場という、東京証券取引所の歴史上初とされる上場案を描く郵政グループ。その3社中2社のトップに同じ顔が並ぶ異例の重ね塗り状態だ。
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【製薬】 薄毛薬でファイザーが後発品 バイアグラの敵を討てるか
2015年4月25日号2005年の販売開始以来、10年にわたり市場を独占していたMSDの男性型脱毛症(AGA)治療薬「プロペシア」。その日本初のジェネリック医薬品(後発品)「フィナステリド」(一般名)が、製薬世界最大手ファイザーから4月6日に発売された。後発品とは新薬の特許が切れた後に競合他社から投入される同じ有効成分の薬で、低価格が売りだ。
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Close Up
思わぬ伏兵も名乗りを上げる JT自販機争奪戦の熾烈
2015年4月25日号飲料業界の勢力図を一変させることになる、JT自販機事業の争奪戦。サントリー、アサヒ、キリンといったビール系飲料メーカーが獲得への意欲を強めているほか、水面下では、意外なプレーヤーも名乗りを上げていることが分かった。久方ぶりの大型案件を前に業界は色めき立っている。
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Inside
【観光】 築地から移転の豊洲新市場 観光施設計画にともる黄信号
2015年4月25日号東京都中央卸売市場(築地市場)の移転をめぐり、またしても暗雲が垂れ込めている。2016年11月、豊洲への移転に合わせて大型商業・観光施設の同時開業を予定していたが、大幅な計画の見直しを迫られているのだ。
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Close Up
史上最大の買収劇から覗く 王者インテルの焦燥と打算
2015年4月25日号インテルのPC市場での繁栄を決定付けた「ムーアの法則」の発見から50年。その節目の年に、この世界最大の半導体企業は、乾坤一擲の賭けに出た。売上高わずか19億ドル(約2259億円)のファブレス(工場を持たない)メーカーであるアルテラを、約160億ドル(約1兆9028億円)で買収しようとしているのだ。
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Inside
【天然ガス】 シェルのBG買収で高まる 日本のLNG価格上昇リスク
2015年4月25日号英蘭石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルが、英液化天然ガス(LNG)大手のBGグループを総額約8兆4000億円で買収する──。その一報が、日本のエネルギー業界の空気を一変させた。「LNGの最大の買い手である日本にとってマイナス」と関係者たちは警戒感をあらわにする。