記事一覧:NEWS2438

  • ユーロ財務相会合で合意してもギリシャ危機が終わらない理由

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    ユーロ財務相会合で合意しても ギリシャ危機が終わらない理由

    2015年7月4日号  

    ギリシャ情勢がヤマ場を迎えている。6月末の国際通貨基金(IMF)への借入金返済期限が迫り、債務不履行(デフォルト)が現実味を帯びているのだ。平行線だったギリシャと債権団の交渉は、果たして妥協点を見いだすことができるのか。ギリシャ問題は楽観を許さない。

  • 残留経営陣の下で深まるシャープ液晶事業の迷走

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    残留経営陣の下で深まる シャープ液晶事業の迷走

    2015年7月4日号  

    取締役の退任を求める株主らの怒号が飛び交った、シャープの株主総会。明解な構造改革の道筋すら示せず、歯切れの悪い回答を繰り返す首脳陣の下で、時に同社の屋台骨を支え、また業績悪化の元凶となってきた液晶事業が、いよいよ迷走し始めた。

  • 【製紙】三菱に訳ありラブレター法的バトル迫る製紙再編

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    【製紙】 三菱に訳ありラブレター 法的バトル迫る製紙再編

    2015年7月4日号  

    「お送りした“ラブレター”は読んでいただけましたか?」6月9日、紙卸売業界の組合が都内で開催した創立30周年記念大会。製紙会社や紙の販売会社のトップなど約200人が集まる会場で岸本晢夫・北越紀州製紙社長が鈴木邦夫・三菱製紙社長にこう切り出すさまを、周りにいた面々は固唾をのんで見守っていた。

  • 【食品】サントリー新商品で激化必至泥沼化の勝者なきビール業界

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    【食品】 サントリー新商品で激化必至 泥沼化の勝者なきビール業界

    2015年7月4日号  

    ビールの国内市場で生き残りを懸けたサバイバルゲームが、さらに激しさを増しそうだ。サントリービールは、9月8日より、ビールの新商品「ザ・モルツ」を発売すると発表。水谷徹社長は記者会見の席で「将来的には、業界で定番と認知される1000万ケースの出荷数量を目指す」と目標を掲げた。

  • 【特別インタビュー】デビッド・アブニー(UPS CEO)

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    【特別インタビュー】 デビッド・アブニー(UPS CEO)

    2015年7月4日号  

    米国アトランタに本社を置くUPSは世界屈指の国際小口貨物輸送会社だ。そのUPSはいまアジアの中小企業の躍動、中流階級の勃興とそれに伴うEコマースの急拡大に熱い視線を送っている。

  • 【特別インタビュー】押味至一(鹿島社長)

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    【特別インタビュー】 押味至一(鹿島社長)

    2015年7月4日号  

    2015年3月期は180億円の単体営業赤字に沈んだ大手ゼネコンの鹿島。第12代社長に就任した押味至一氏は「反転攻勢の準備はできた。期待してほしい」と自信を見せる。

  • 【JA全中】トップダウンの組織運営続く政権接近で農家と距離拡大も

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    【JA全中】 トップダウンの組織運営続く 政権接近で農家と距離拡大も

    2015年7月4日号  

    政府主導の農協改革を受け入れた後、辞意を表明したJA全中の萬歳章会長の後任が7月2日に決まる。会長選挙の候補者はJA和歌山中央会の中家徹会長(65歳。写真)とJA三重中央会の奥野長衛会長(68歳)だ。

  • 【電力】環境大臣のNGで混乱必至乱立する石炭火力計画に暗雲

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    【電力】 環境大臣のNGで混乱必至 乱立する石炭火力計画に暗雲

    2015年6月27日号  

    環境省の望月義夫大臣がある新規計画にノーを突き付けた“望月ショック”に、電力業界はこれから直面する問題の難しさをあらためて認識することになった。6月12日、望月大臣が大阪ガスとJ-POWER、宇部興産の3社が山口県宇部市で進める石炭火力発電所建設計画について、「現段階で、是認しがたい」という意見書を宮沢洋一経済産業大臣に提出したのだ。

  • 【建材】旭硝子が新製品に埋め込む一発逆転のビジネスモデル

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    【建材】 旭硝子が新製品に埋め込む 一発逆転のビジネスモデル

    2015年6月27日号  

    今年の春より、液晶ディスプレイガラスで世界2位の旭硝子は、“ガラスにガラスを張る”という世界初の新製品(「インフォベール」)の本格販売を開始した。水面下で温めてきた3年越しの計画だ。

  • 世界で金融が“兵器”と化す国益をめぐる新時代の到来

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    世界で金融が“兵器”と化す 国益をめぐる新時代の到来

    2015年6月27日号  

    かつてSF(空想科学)の世界だった国家間のサイバー戦争は、時代の進展で現実のものとなった。そして今、世界は“金融戦争”の勃発を視界に捉えつつある。銀行のルールブック変更での国益争いや、外国銀行への1兆円もの罰金制裁などは、金融が“兵器”と化す新時代の到来を予感させる。

  • 東京海上が巨額買収を断行狙いはさらなる“リスク分散”

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    東京海上が巨額買収を断行 狙いはさらなる“リスク分散”

    2015年6月27日号  

    ここ数年、海外の保険会社に対し、相次いで巨額のM&Aを仕掛けてきた東京海上ホールディングスが再び動いた。米保険大手HCCインシュアランス・ホールディングスに対して、国内保険会社の海外買収案件として過去最高額となる、約9413億円を投じる巨額のM&Aに踏み切るのだ。

  • 【ルネサスエレクトロニクス】“変革プラン”途中で降板次期会長に託された成長戦略

    人事天命
    【ルネサスエレクトロニクス】 “変革プラン”途中で降板 次期会長に託された成長戦略

    2015年6月27日号  

    「私も70歳を超えている。“生き残り”は80%やった。残りの“勝ち残り”まで全部やるのはしんどい、と自分から(産業)革新機構に申し出た」経営再建中のルネサスエレクトロニクスで2013年6月から会長兼CEOを務めた作田久男氏(70歳。写真)が6月末で退任する。

  • 【音楽】アップル参入で国内入り乱れ音楽配信の“繰り返す歴史”

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    【音楽】 アップル参入で国内入り乱れ 音楽配信の“繰り返す歴史”

    2015年6月20日号  

    5月末から、国内外で音楽配信の定額聴き放題サービスの発表が相次いだ。最も話題をさらったのが、6月8日に米アップルが発表した「アップル・ミュージック」だ。アップルといえば、2001年のiPod発売が復活のきっかけとなったように、音楽とは切っても切れない関係。だが、音楽をダウンロード販売するiTunesは、近年、聴き放題サービスの台頭で陰りを見せており、てこ入れとばかりに、新たな聴き放題サービスを打ち出したのだ。

  • 【住設】海外子会社破産で巨額損失LIXILが提示した“教訓”

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    【住設】 海外子会社破産で巨額損失 LIXILが提示した“教訓”

    2015年6月20日号  

    国内最大手の住宅設備メーカーのLIXILグループは6月8日、不正会計処理が発覚した子会社の独ジョウユウが破産手続きに入ったことにより延期していた2014年度連結決算の詳細を発表した。

  • 【小売り】セブンのサントリー離れ?激化するPBめぐる駆け引き

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    【小売り】 セブンのサントリー離れ? 激化するPBめぐる駆け引き

    2015年6月20日号  

    ついにビール業界の雄もセブンの軍門に下ってしまったか──。セブン&アイ・ホールディングスは、キリンビールと共同開発したプライベートブランド(PB)のビールを今月9日に発売した。自社ブランドにこだわってきたキリンは、これまで特定のコンビニエンスストア向けの「限定商品」を出したことはあった。しかし、特定チェーン向けのPB商品を開発したのは初めてのことだ。

  • 【自動車】米グッドイヤーと提携解消住友ゴムが16年で得た果実

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    【自動車】 米グッドイヤーと提携解消 住友ゴムが16年で得た果実

    2015年6月20日号  

    提携解消の仲裁交渉は、意外に早く終わったという印象だった。6月4日、「ダンロップ」ブランドで知られるタイヤ国内2位(世界6位)の住友ゴム工業は、世界3位の米グッドイヤーとの資本・業務提携を解消した。

  • 【KDDI】現体制の“折り返し地点”回り本格化する次期トップの模索

    人事天命
    【KDDI】 現体制の“折り返し地点”回り 本格化する次期トップの模索

    2015年6月20日号  

    KDDIでは、6月の株主総会で小野寺正会長(67歳)が代表権を返上する。それに伴って、社長就任から5年目となる田中孝司氏(58歳。写真)のワントップ体制がいよいよ強固になりそうだ。10年間にわたり経営を取り仕切った先代と同様、長期政権の可能性も指摘されている中、これから数年間で次期トップの模索が本格化することになる。

  • 【電力】自由化後の覇権争いで号砲電力・通信の3大陣営が激突

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    【電力】 自由化後の覇権争いで号砲 電力・通信の3大陣営が激突

    2015年6月20日号  

    来年4月に迫った電力小売り完全自由化をめぐる覇権争いは、営業力がものをいうガチンコ勝負となりそうだ。 「関電がKDDIと組んで殴り込んでくるんだから、しっかり防衛しないといけないな」 料金規制などが撤廃され、新規参入を促す完全自由化へ向けて、関西電力とKDDIが、さらに中部電力とNTTドコモが提携交渉をしているとの観測が業界を駆け巡ると、最大のライバルとなる東京電力サイドの大手企業幹部は警戒感をあらわにした。

  • 韓国でMERS感染が拡大懸念広がる日韓経済の影響

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    韓国でMERS感染が拡大 懸念広がる日韓経済の影響

    2015年6月20日号  

    隣国・韓国で降って湧いた新型感染症、中東呼吸器症候群(MERS〈マーズ〉)の感染拡大。日本への上陸可能性も取り沙汰されるが、その影響は、すでに苦境に立たされていた韓国経済のみならず、日本でも旅行会社を中心に暗い影を落とし始めている。

  • 持ち合い株解消の期待過熱も銀行が手放さない裏事情

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    持ち合い株解消の期待過熱も 銀行が手放さない裏事情

    2015年6月20日号  

    企業同士のなれ合いを助長すると批判されてきた株式の持ち合いだが、今その解消への期待がにわかに高まっている。その中心にいるのが、解消が進まない元凶とされてきた銀行だ。ガバナンス改革の一環で解消への積極姿勢を打ち出しているのだ。ただ、その裏では銀行が抱えるさまざまな事情が浮かび上がる。

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記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…