記事一覧:NEWS2438件
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“お家芸”海洋開発復権は? 政府「技術者1万人」目標の弱気
2015年8月22日号海洋国家ニッポンを取り戻せ──。7月20日、安倍首相が重大計画をぶち上げた。海底資源開発を担う技術者を1万人に増やすというものだ。だが、日本の海洋開発産業は世界に出遅れている上、日本近海ではガス田をめぐり中国との緊張感が高まっている。海洋開発復権の道のりは平たんではない。
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バーバリーなき三陽商会が 売り場を7割守れた裏事情
2015年8月8日号6月末で英バーバリー社とのライセンス契約が終了した三陽商会。後継ブランドのマッキントッシュ ロンドンを263の売り場で新たに展開するが、そもそも同ブランドはなぜ、これほど売り場を確保できたのか。
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Inside
【食品】 サントリー「本体上場」か 創業家の相続問題に課題
2015年8月8日号「サントリーホールディングス(HD)の経営陣に対して、幾度となく提案してきたこと。“本体上場”は既定路線だ」(ある金融機関幹部)7月28日、「サントリーHDが上場検討」との一報に、酒類業界は色めき立った。それとは対照的に、金融関係者らの反応は驚くほど冷静だった。
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人事天命
【トヨタ自動車】 初の女性役員逮捕騒動に決着 グローバル広報の多難な船出
2015年8月8日号7月6日、トヨタ自動車は麻薬取締法違反の疑いで逮捕され辞任したジュリー・ハンプ元常務(55歳)の後任として、上司に当たる早川茂専務渉外・広報本部本部長(61歳)をチーフコミュニケーションオフィサー(CCO)に充てた。
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Inside
【自動車】 独自動車3社が群がった ノキア地図事業買収の狙い
2015年8月8日号フィンランドの通信大手ノキアの地図事業をめぐる買収合戦が、ついに決着する見通しとなった。7月21日、欧米各メディアは、独自動車大手のアウディ、BMW、ダイムラーの3社連合がノキアの地図事業「HERE(ヒア)」を買収することで大筋合意に達したと一斉に報じた。買収額は約27億ユーロ(約3700億円)で、近く最終合意に至る予定だ。
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Inside
【行政】 小売業から金融、運輸まで 消費者契約法見直しで大打撃
2015年8月1日号何とか見直しはできないのか──。今、内閣府の専門調査会で静かに進んでいる、ある法律の改正議論をめぐって、業界団体の見直しを求める働き掛けが活発化している。7月に入ってから、楽天などの新興企業で成る新経済連盟をはじめ、企業法務の集まりの経営法友会らが相次ぎ意見書を提出。それまでにも新聞業界が出て、広告業界も動いている。
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Inside
【IT】 ウインドウズ10を無料提供 大転換に賭けるMSの真意
2015年8月1日号ウインドウズ7以降のユーザーは1年間、無料でアップグレードできる──。かつてない配布方法を採り、ウインドウズ10が7月29日から提供開始となる。「ウインドウズ10は、これまでのOSの概念を超えて“サービス”になる」と平野拓也・日本マイクロソフト社長は言う。
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人事天命
【サントリーホールディングス】 プロ経営者の陰に番頭あり 新浪社長の脇を固める実務派
2015年8月1日号電撃的な社長交代劇から1年。その華やかな容姿と歯に衣着せぬ物言いで、新浪剛史社長(56)は、一躍サントリーホールディングス(HD)の顔となった。そんな表舞台に立つ社長の陰には、実務を担う参謀たちの姿がある。
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不正を誘った究極の社内論理 東芝、会計管理の呆れた実態
2015年7月25日号東芝の不適切会計問題が、大詰めを迎えている。第三者委員会の調査により、歴代3社長の下で、営業利益が1700億円水増しされていた構図が判明し、組織的な不正が認定される見通しだ。これほどの不正がどのようにしてはびこってきたのか。真相に迫った。
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Inside
【IT】 ソフトバンクが目をつけた 広告技術の有力ベンチャー
2015年7月25日号国内では成長スピードが鈍化している通信事業に代わり、海外のインターネット企業に投資を続けているソフトバンクグループ。約165億円の報酬を受け取って話題になっている元米グーグルのニケシュ・アローラ副社長を司令塔に、インドやインドネシアの有力eコマース運営会社や、タクシー配車サービスへの出資が注目を集めているが、同社が長らく「広告産業」を投資ポートフォリオの一角に入れていることは意外に知られていない。
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人事天命
【任天堂】 復活担った“天才”の急逝 次世代の司令塔育成が急務
2015年7月25日号世界中が悲しみに暮れた。7月11日、任天堂の岩田聡社長(55歳)が、胆管腫瘍のため、死去した。世界的なゲーム企業を率いてきた司令塔の急死に、国を問わず、多くの人々が追悼のメッセージを寄せた。
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Inside
【建材】 もはや中国勢を無視できない 経産省が板ガラス3社に苦言
2015年7月25日号6月26日、経済産業省からひっそりと発表された報告書(「板ガラス産業の市場構造に関する調査報告」)の内容が波紋を呼んでいる。報告書は、産業競争力強化法第50条で定めた調査に基づくもので、大義名分はどこか物々しい。「政府は、事業者による事業再編の実施の円滑化のために必要があると認めるときは、商品若しくは役務の需給の動向又は各事業分野が過剰供給構造にあるか否かその他の市場構造に関する調査を行い、その結果を公表するものとする」
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改革派会長誕生のサプライズ JA全中・政変の舞台裏
2015年7月18日号7月2日、約700ある地域農協を束ねる全国農業協同組合中央会(JA全中)の新会長が決まった。政府主導の農協改革を受け入れた直後の会長選挙で、下馬評を覆して勝利したのは改革派候補だった。この結果は、農協を牛耳る既存勢力にNOが突き付けられたともいえる。農協組織に何が起きているのか。
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Inside
【自動車】 “三度目の正直”の社長交代 スズキ、長期政権後の多難
2015年7月18日号社長交代劇が起きたのは、株主総会からわずか4日後のことだった。6月30日、スズキで37年もの間、トップを務めてきた鈴木修会長兼社長CEO(85)が、社長ポストを長男の鈴木俊宏副社長(56)に委ねる“世襲人事”を発表した。自身は会長CEO職にとどまる。
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【半導体】 セイコーが半導体事業を分社 提携先候補にルネサスも浮上
2015年7月18日号知る人ぞ知る企業が次なる半導体再編の台風の目となるかもしれない。セイコーホールディングス(HD)傘下の半導体事業子会社、セイコーインスツル(SII)が、事業を分割し日本政策投資銀行との合弁会社として新たに編成し直すと発表したのだ。7月中にも正式契約を結び、2015年度第3四半期中の会社設立を目指すという。
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【製薬】 引き抜き外国人が電撃退任 高報酬に社内外から不満の声
2015年7月18日号「株主の皆さまには、ご心配、ご迷惑を掛けて誠に申し訳ない」製薬大手、武田薬品工業の定時株主総会が開かれた6月26日。長谷川閑史会長は、株主たちを前にそう謝罪した。武田は、総会直前になって議案を修正するという赤恥をかいていた。総会のわずか2日前、再任予定だった武田初のCFO(財務最高責任者)、フランソワ・ロジェ氏が電撃退任したのだ。
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人事天命
【ジャパンディスプレイ】 電池業界から人材を呼んだ 革新機構の慚愧と思惑
2015年7月18日号官民ファンドの産業革新機構が主導するかたちで、ソニーと東芝、日立製作所の中小型液晶部門が統合して誕生した、「日の丸液晶連合」のジャパンディスプレイ(JDI)。昨年3月の上場以降、3度も業績を下方修正し、市場からひんしゅくを買った中で、JDIは今年6月、元三洋電機副社長の本間充氏(67歳)を、会長兼CEOとして招いた。
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鹿島の放出株の中身は住友不 土地売却での益出しも判明
2015年7月18日号2015年3月期決算で180億円の単体営業赤字に陥ったゼネコン業界の盟主・鹿島。190億円超の特別利益の原資はなんと、大口発注者であるはずの住友不動産の株式売却だった。加えて開発用不動産の売却により、赤字となった営業損益自体も実は、かさ上げされたものだった。
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【特別インタビュー】 新浪剛史(サントリーホールディングス社長)インタビュー
2015年7月11日号あの電撃社長交代劇から1年。創業家以外から初の社長に就任した新浪剛史氏は、サントリーに新しい風を巻き起こした。佐治信忠会長が掲げた「2020年に売上高4兆円」という目標達成のため、どんな戦略を描いているのか。
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人事天命
【東京電力】 “影の社長”が退任し経産省へ 置き土産は守旧派封じの幹部人事
2015年7月11日号東京電力の改革を陰で仕切ってきた嶋田隆取締役(55歳。写真)が6月25日に開催された株主総会で正式に退任した。今後は経済産業省に戻り、2016年4月の電力小売り完全自由化や17年4月のガス小売り自由化など、経済産業省が今後取り組む大仕事を任されるとみられている。