記事一覧:ものつくるひと169件
-
ものつくるひと
「家電アシストなどの開発」 中村 剛(東京電力エナジーパートナー 暮らし&ビジネスサービス事業本部 くらしTEPCOグループ 課長)
2016年4月30日号4月1日より、電力小売りの全面自由化がスタートしたことで一般家庭でも異業種からの参入組も含めて電力会社を選べるようになった。東京や大阪などの大都市圏では、顧客の争奪戦が激化する中、電力、ガス、石油までひっくるめたエネルギー業界で、競合他社が動向を注視する“名物男”が東京電力の中核会社にいる。ほぼ一貫して、エネルギー関連サービスの企画・開発に携わってきた中村剛だ。
-
ものつくるひと
「ストーンペーパーの開発」 山﨑敦義(TBM代表)
2016年4月23日号紙を作るには、主に木材を原料とするパルプ(植物繊維)と、大量の水が必要になる。そのため、富士川の流れる静岡県富士市など、日本の製紙業は大量の水が確保できる所で発展してきた歴史がある。
-
ものつくるひと
「ミガキイチゴの開発」 岩佐大輝(GRA代表取締役CEO)
2016年4月16日号「6粒入り5400円(税込み)」──。日本を代表する老舗百貨店、伊勢丹新宿本店地下1階の食品売り場に、その商品は並んでいた。農業生産法人のGRAが作る宮城県山元町産の「ミガキイチゴ」である。
-
ものつくるひと
金星探査機『あかつき』の開発・運用支援」大島 武(NEC宇宙システム事業部プロジェクト推進部エキスパートエンジニア、「あかつき」プロジェクトマネージャー)
2016年4月2日号2015年12月7日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道への再投入に成功した。10年の同じ日、主エンジン破損とみられるトラブルによって、「あかつき」は金星周回軌道入りを果たせずに終わっている。まさにリベンジ。5年越しの再チャレンジであり、一発勝負でもあった。
-
ものつくるひと
「競技用義足の開発」遠藤 謙(ソニーコンピューターサイエンス研究所アソシエイトリサーチャー学術博士、Xiborg代表取締役)
2016年3月26日号パラリンピックでの勝利を目指すのは、出場する選手やコーチだけではない。競技用義足のエンジニアである遠藤謙もその一人だ。遠藤はソニーコンピューターサイエンス研究所に所属しながら、男子400メートルハードルの日本記録保持者で世界選手権銅メダリストの為末大と共に、Xiborg(サイボーグ)を設立。陸上競技での障害者アスリートの育成と競技用義足の開発に取り組んできた。同社所属の障害者アスリートが、2020年東京オリンピック・パラリンピックでメダルを獲得することを目標に掲げる。
-
ものつくるひと
「NEWクレラップの改良・進化」花山剛志(クレハ リビング用品開発部長)
2016年3月19日号「ザッ」「ビャッ」「ベリッ」。中堅化学メーカー、クレハのとある商品の開発現場からは、こんな妙な音が日常的に聞こえてくる。商品の正体は「NEWクレラップ」。旭化成の「サランラップ」と並ぶ家庭用ラップの二大巨頭で、売り上げ本数は年間1億本強。ラップの市場シェア(家庭用)の約35%を握り、今年、発売57年目を迎えるロングセラー商品である。
-
ものつくるひと
「“取扱説明書”のリニューアル」 技術資料G (ノーリツ NAM事業所(明石本社工場))
2016年3月12日号「正直に言うと、『誰がこんなん読むねん』と思いながら、給湯器などの取扱説明書を作っていた」日本を代表する給湯器メーカーとして、リンナイと覇を競うノーリツの平山紀恵は、取扱説明書の製作・管理という職責と目の前にある課題に対して悩んでいた。
-
ものつくるひと
「マルちゃん正麺の開発」 隅田道太(東洋水産 加工食品事業本部 即席麺部商品開発1課)
2016年3月5日号「本当にこれが袋麺なのか」。2009年6月、東洋水産の隅田道太は社内試食会で驚いた。その麺は真っすぐな形状で食感もつるつるしており、担当した研究者から説明されるまで、「チルド(冷蔵)のラーメン」だと思い込んでいた。
-
ものつくるひと
「グリーンスムージーの開発」 平原さやか(ローソン 商品本部ドライ商品部マーチャンダイザー)
2016年2月27日号野菜は嫌い、だけど取らなくちゃ──。出産を経験した働く女性のそんな視点が、ローソンで1日に約8万本売れるヒット商品を生み出した。野菜をそのまま搾ったようなみずみずしい緑色のジュースの写真のパッケージに「1食分の野菜118g」の文字。これが「ローソン2015年最大のヒット商品」と玉塚元一社長も絶賛する「グリーンスムージー」である。
-
ものつくるひと
「制震オイルダンパーの開発」 栗野治彦(鹿島 構造設計統括グループ統括グループリーダー)
2016年2月20日号世界有数の地震大国、日本。にもかかわらず都心には無数の高層ビルが林立しているが、そこには地震の被害を最小限に食い止めるためのさまざまな最新技術が組み込まれている。
-
ものつくるひと
「ペット版健康保険のパイオニア」 小森伸昭(アニコム ホールディングス社長)
2016年2月13日号「合理的に説明すれば分かってもらえると思っていました。ところが、最初は全く売れませんでした」アニコム ホールディングス社長の小森伸昭は、ペット保険発売当時をこう振り返る。小森はわが国におけるペット保険のパイオニア的存在だ。
-
ものつくるひと
「自然対話プラットフォームの開発」 大野友義(NTTドコモR&Dイノベーション本部サービスイノベーション部部長)
2016年2月6日号「おはよう、雪って、食べちゃう人いますよねえ。おなか、壊さないのかな」羊のようなかわいらしいデザインの小型ロボットが、朝から心が和むような雑談をしてくる。そこで自分が空腹であることを伝えると、インターネットのグルメ検索サイト「ぐるなび」を使って、朝ご飯を食べられそうなカフェを探してくれる──。
-
ものつくるひと
「遺伝子検査サービス MYCODE」 古橋宏紀(DeNA ライフサイエンス、事業企画 グループマネージャー)
2016年1月30日号インターネット大手のディー・エヌ・エー(DeNA)が2014年8月に始めた「MYCODE(マイコード)」は、プラスチック製の検査容器に自分の唾液を入れて送ると、遺伝子情報を読み取ってがんや生活習慣病へのかかりやすさに加えて、肥満や肌質といった体質など計283項目を分析してくれるサービスだ。かつては途方もない費用と時間がかかった遺伝子検査が、約3万円を払えば1週間ほどで結果を知ることができる。
-
ものつくるひと
「若い女性向け新サワデーの開発」 木村隆晴(小林製薬 日用品事業部マーケティング部 芳香・消臭剤グループ 開発プランナー)
2016年1月23日号香水瓶を模したボトルの上には、銀色のティアラが輝く。大手ドラッグストアやスーパーの消臭芳香剤コーナーで、異彩を放っている商品がある。全身ピンクでパッケージには「消臭芳香剤」という名前もない。それが、小林製薬の開発した、「Sawaday PINKPINK(サワデーピンクピンク)」である。
-
ものつくるひと
「ロボット型携帯電話の開発」 景井美帆(シャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第二事業部 第一商品企画部)
2016年1月16日号国内外の大手企業547社が昨秋に出展した、日本最大の家電とIT(情報技術)の見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2015」。9年前のピーク時に比べて、出展企業数が4割も減少し、新味に欠ける展示が大勢を占めていた寒々しい状況で、異様なほど活気にあふれていたのが、経営再建中のシャープのブースだった。
-
ものつくるひと
「日本ウェルス銀行(NWB、香港)の創業」 中島 努(NWB・CEO) 長谷川建一(NWB・COO)
2016年1月9日号「本当にやるのか」──。3年弱前、香港の金融当局が入る建物の一室での出来事だ。香港金融管理局で銀行免許を管轄する局長は、目の前に座っている2人に向かって本気度を何度も確かめた。
-
ものつくるひと
「ジョージアのマーケティング」 和佐高志(日本コカ・コーラマーケティング本部コーヒー、ジュース&NGP副社長)
2015年12月19日号「どうやったら『ジョージア』が売れるようになるか、1人100個ずつ考えてみてくれ」2013年12月、日本最大の缶コーヒーブランド「ジョージア」のブランドマネジャーとなった和佐高志は、就任するや否や、自身が率いるマーケティングチームのメンバーにこう告げた。
-
ものつくるひと
「スプリングバレーブルワリーの開発」 和田 徹(スプリングバレーブルワリー社長)
2015年12月12日号東京・代官山。駅から程近い住宅街の一角に、平日の昼間からにぎわうクラフトビール店がある。ウッドデッキのオープンテラスでは、サラリーマンや子供連れの主婦が料理をつつきながら、ビールで盛り上がっている。
-
ものつくるひと
「Ninja H2Rの開発」 市 聡顕(川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー技術本部基幹職)
2015年12月5日号「10歳から競馬の騎手をしています。落馬などひどい目に遭って“鈍感力”を身に付けてきましたから」最高時速が350キロを超える、市販車世界最速のバイク「Ninja H2R」のプロジェクトリーダーである川崎重工業の市聡顕は、自分の性格をこう語る。
-
ものつくるひと
「ケータイマグ」 サーモス商品戦略室
2015年11月28日号昼時の公園やオフィス、電車の中でも──。今や多くの人が、自分の好きな飲み物を水筒に入れて持ち歩く。この「マイボトル」の文化をつくり上げたのが、サーモスが1999年から販売している「ケータイマグ」だ。優れた保温性と、驚異的な軽さを実現したこの商品は、年間1000万本超の市場に。エコ先進国の日本ではもちろん、今や“爆買い”に訪れる中国人観光客までもがこぞって求めるほど認知度が高まった。