記事一覧:マーケット・人物2504件
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数字は語る
国債費と社会保障で7割 一般会計からは見えない “本当の”予算の中身
2014年4月26日号4月1日から消費税率が5%から8%に引き上げられた。増税の背景には、GDP比で200%超にも達した政府債務や、歳出の半分を財政赤字で賄う厳しい財政事情がある。財政再建には、さらなる増税や社会保障費の抑制が不可避であるが、国の予算の中身を正しく把握することも重要だ。
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新社長 Who's Who
淡輪 敏(三井化学)
2014年4月26日号「逃げられないな」。三井化学の淡輪敏は次期社長就任を告げられた2013年末、覚悟を決めた。この2年間、全事業本部の責任者として、当時社長の田中稔一と共に、海外企業のM&Aなど数々の施策を打ってきた。ただ、会社の屋台骨である基礎化学品事業は抜本的な改革が遅れている。社員の痛みを伴う再構築計画の実行役として、淡輪に白羽の矢が立った。
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株式市場 透視眼鏡
景況感を示す指標が堅調なら 増税後の反動減への懸念小さい
2014年4月19日号3月分の米国景気指標が発表され始めた。雇用統計、新車販売台数、ISM(全米供給管理協会)指数など、これまでのところ順調な回復が示されている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 ビットコインはどうなる? 仮想通貨を認めた米国 性悪論で片づける日本
2014年4月19日号「ビットコインの素顔、暗号通貨の裏に謎の男性」。3月初め、仮面をかぶった男性を表紙にした週刊誌が全米の注目を浴びた。日本の私設取引所「マウント・ゴックス」が破綻したことで一躍有名になった仮想通貨ビットコインの「生みの親」を探し出したという。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 ウクライナ併合でも対ロ制裁に反対するドイツ経済界の事情
2014年4月19日号3月26日、ドイツ最大の総合電機メーカー、シーメンスのJ・ケーザー社長はモスクワ近郊でロシアのプーチン大統領と会談した。同社のロシアでの売上高は、2013年時点で21億7000万ユーロ(約3038億円)。シーメンスは19世紀にサンクトペテルブルクに事務所を開設して以来、エネルギー、運輸、医療機器、通信などさまざまな分野で、161年にわたり同国と取引を続けてきた。
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短答直入
川名浩一(日揮社長)
2014年4月19日号2014年3月期の連結売上高が6900億円、経常利益が740億円といずれも過去最高を更新する見通しにある日揮。今期は新たに洋上プラント建造にも進出する。
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Interview
中曽 宏(日本銀行副総裁)特別インタビュー
2014年4月19日号元財務官の黒田東彦氏が総裁に就任し、衝撃的な大規模緩和策を導入して1年が経過した日本銀行。学者の岩田規久男副総裁も外部から起用される中、正副総裁3人のうち唯一、中央銀行の“実務家”として副総裁に就任した中曽宏氏に、就任1年の手応えと今後の課題を聞く。
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特別対談
佐藤 優(作家・元外務省主任分析官)×前田恒彦(元特捜部主任検事)異色対談
2014年4月19日号多くの人は普段、国家や組織の権力を強く意識することはない。しかし、時に権力は自分に向けて牙をむく。権力の側にいながら、組織を巻き込んだ事件に直面し、起訴された二人が、権力、組織、そして仕事術を語った。
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数字は語る
米国の半分しかない 日本の経済学教授の年収 優秀な人材は海外へ流出
2014年4月19日号理化学研究所が特定国立研究開発法人に指定されることが先送りされたと報道されている。政府がいくつかの研究所を特定国立研究開発法人に指定しようとしてきたことの背景には、国際的な研究者の獲得競争が進む中で、優秀な研究者を呼び寄せるための給与体系に自由度を持たせる狙いがあったようだ。
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金融市場 異論百出
3年で9%の物価上昇!? 消費増税と異次元緩和の行方
2014年4月19日号4月1日の消費税引き上げを機に便乗値上げをした小売店もあれば、税込み価格を引き上げなかった店もある。家電量販店ノジマの折り込み広告は笑えた。「プライスの貼り換え、間に合いませんでした。価格据え置き。約3%値下げ」。
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特別寄稿
企業を飛躍させる秘策は 勇気ある業態転換にあり!
2014年4月19日号かつて成功を収めたにもかかわらず、時を経て衰退の憂き目に遭う企業は数多い。だが、そうはならずに成長し続ける企業もある。その秘密はどこにあるのか。成功事例を分析することでポイントを探る。
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短答直入
平野信行(全国銀行協会会長)
2014年4月12日号金融庁が社外取締役の拡充など、ガバナンス(企業統治)体制の強化を強く求める中で、そのあり方について銀行界のトップに聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 「特許の崖」に揺れる欧州医薬品業界とアイルランド経済
2014年4月12日号医薬品業界では、これまで大手製薬メーカーの収益の柱となっていたブロックバスターと呼ばれる大型医薬品が続々と特許切れを迎えており、2011年から16年までの6年間に、売り上げで約1400億ドルの医薬品が新たに廉価な後発薬との競争を強いられる。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 意外に共通点が多い一線都市と四線都市 市場攻略の鍵は柔軟性
2014年4月12日号中国の消費者の攻略にはブランド力がものをいう──。確かに中国ではまだまだブランド信仰が強く、それは決して間違いではない。また、中国は国土が広大であるが故に、地域やセグメントによって消費者の購買動機が異なるというのも決して間違ってはいない。
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金融市場 異論百出
資産規模世界4位に急膨張 中国アリババが開始したMMF
2014年4月12日号中国では年初から理財商品のトラブル、社債のデフォルト、零細銀行での取り付け騒ぎなど不穏な動きが起きている。制御不能の金融システム危機が勃発しているかのような報道が日本ではよく見られる。上海のビジネスマンや日系大手企業の駐在員に先日の出張時にそういった記事を見せたが、大抵、「大げさですねえ」と爆笑される。
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数字は語る
異次元緩和から1年 量より質を重視する 貸出への転換が肝要
2014年4月12日号黒田日銀が「2」をキャッチフレーズに、量・質共に次元の違う金融緩和に踏み込んでから1年。予想以上に順調だが、2年で2%の物価上昇(消費増税による上昇分を除く)を実現可能とみる向きは少なく、これからが正念場だ。
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為替市場 透視眼鏡
4月以降ドル円は105円超え 米雇用統計17.5万人超が鍵に
2014年4月12日号円相場を動かす次の材料は何か。外国人投資家の問い合わせはもっぱら、日本銀行の追加緩和、公的年金の株式や海外証券の買い増し、法人税減税、アベノミクスの成長戦略「第三の矢」、消費税増税と景気の先行きなど、日本の要因に関するものが多い。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 フェデラーは外交官? テニスのトッププロの洗練された英語力
2014年4月5日号世界ランク上位のプロテニス選手たちは、自身の母国語が英語でなくても、通訳を一切介さず、試合後の記者会見を英語でこなす。日本人大リーガーのスター選手が通訳付きで会見するのに比べて、テニス界では英語は必須だ。
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数字は語る
消費税率引き上げで短期的には負担増 現役世代に恩恵は?
2014年4月5日号消費税率が8%に引き上げられる。消費税率引き上げは、5%になった1997年以来、17年ぶりのことだ。来年10月にはさらに10%への税率引き上げが予定されており、今回は2段階のうちの第1弾という位置づけになる。
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商品市場 透視眼鏡
ウクライナ情勢と中国減速懸念 生じるスタグフレーションの芽
2014年4月5日号3月に入って、国際商品市況は荒れた展開となっている。まず、世界景気の先行指標である銅の市況が急落し、目を引いた。その背景には、銅の最大消費国である中国における「影の銀行」の問題がある。換金性の高い銅はさまざまな形で「影の銀行」に絡んだ取引があり、例えば、銅輸入に際して資金をドル建てで借り入れ、人民元建ての「信託商品」や「理財商品」で運用して利鞘を稼ぐ取引が行われていたとされる。こうした取引に活用できるため、銅需要は実需以上に膨らんでいたとの見方もある。