記事一覧:マーケット・人物2504件
-
金融市場 異論百出
中国が「トランプ再選」に傾く? 米中貿易戦争の形勢変化に注意
2019年11月9日号10月下旬に北京と上海で中国経済の現状について話を聞いて回った。中国経済が米中貿易戦争以前よりも減速しているのは事実だが、日本で多く見られる論調ほどは悪化していないと感じられた。
-
為替市場 透視眼鏡
1ドル100円への下落を当面回避 あくまで米大統領選までの小康か
2019年11月9日号株式市場は、8月のリスクオフはどこへやら、失地を一部回復した。契機は、米政権が中国との貿易交渉再開に前向きな姿勢を見せたことだ。
-
数字は語る
韓国経済に潜む危機 高水準の家計債務は韓国銀行のアキレス腱
2019年11月2日号韓国経済の減速が目立ち、デフレの懸念すら台頭してきた。輸出や設備投資中心の不振が消費など内需に波及していくと総崩れになってしまう。
-
金融市場 異論百出
MMTが主流にならない理由を 「ストーンズの名曲」で読み解く
2019年11月2日号「いつも欲しいものが手に入るわけじゃない」──。英ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」が1969年にリリースした「You Can't Always Get What You Want」(邦題「無情の世界」)において、ボーカルのミック・ジャガー氏はそのフレーズを切々と歌っている。
-
商品市場 透視眼鏡
米中摩擦激化、中国経済減速 銅の先行きは慎重にみるべき
2019年11月2日号銅相場は、米中貿易摩擦への懸念が和らいだ4月中旬に1トン当たり6600ドルを上回り、昨年7月以来の高値まで上昇した。
-
World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 米軍撤退とトルコ軍侵攻でISが息を吹き返す懸念 米政権はかつてない試練へ
2019年11月2日号トランプ米大統領が10月6日、シリア北東部からの米軍撤退を発表した。そのわずか3日後、トルコはクルド人武装組織「人民防衛隊(YPG)」が支配するシリア北部へと侵攻を始めた。この出来事は、トランプ氏とホワイトハウスにかつてない試練を与えている。
-
World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 対ロシア制裁で割れる欧州 プーチン氏と親密さ訴え分裂の種まくマクロン氏
2019年11月2日号2017年にフランスの大統領に就任したマクロン氏は当初、ロシア批判の急先鋒だった。ベルサイユ宮殿で開いた記者会見では、「クリミアの侵攻に加え、西側諸国の選挙に誤った情報を流すことによって情報操作を試み、シリアの化学兵器利用の後ろ盾になった」のだと、横にいるロシアのプーチン大統領の顔が蒼白になるまで咎め立てた。
-
数字は語る
2019年財政検証を読む 年金が抱える「暗黙の債務」 5年で110兆円超も膨張
2019年10月26日号財政赤字が恒常化する中、政府債務は1000兆円超に達するが、さらに見えない債務も存在する。その一つが、賦課方式年金が抱える「暗黙の債務」であり、この債務は「積立方式であれば存在していた積立金と、実際の積立金との差額」として定義される。
-
金融市場 異論百出
日銀のマイナス金利深掘りが 「再増税」リスクを高める理由
2019年10月26日号「欧州と日本はブラックホール的な金融政策を実施している」米ハーバード大学のローレンス・サマーズ教授は、英紙「フィナンシャル・タイムズ」への最近の寄稿で、欧州中央銀行(ECB)と日本銀行が実施しているマイナス金利政策の効果に対して、そう懐疑的な見解を示していた。
-
金利市場 透視眼鏡
レポ金利急騰を抑制したFRB 米債投資ヘッジコストも低下へ
2019年10月26日号FRB(米連邦準備制度理事会)が9月に2度目の利下げを行う中、米国の短期金融市場ではレポ取引(国債等を担保とする短期資金の取引)の金利が急騰した。
-
World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 70周年迎えた国慶節 政治経済の転換点で成果と意気込み披露
2019年10月26日号10月1日、中国は70回目の国慶節を迎えた。この頃の国際ニュースを見ると、中国については大々的な軍事パレードや経済状況、香港問題などが盛んに報じられていたが、当の国内では、9月中旬の中秋節以降、ほぼ国慶節一色の報道に染まっていた。
-
World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 英EU双方に刻まれた北アイルランド紛争の 今に続く凄惨な記憶
2019年10月26日号英国で「The Troubles」というと、一般に直訳の「厄介事」ではなく、「北アイルランド紛争」を指す。2018年の北アイルランドの人口は約188万人と、英国全体の人口の3%に満たない。それでもアイルランドの国境管理を巡る問題が英国の欧州連合(EU)離脱自体を決定的に左右する鍵となっているのは、北アイルランド紛争の記憶が、英国とEUの双方に深く刻まれているからに他ならない。
-
数字は語る
時給の上昇で強まるパートの就業調整 企業の家族手当が障害に
2019年10月19日号パートタイマーの就業調整が強まっている。パートタイマーの労働時間は、時給の上昇に反比例して減少する傾向が見られる。人手不足が深刻化する中、最低賃金の積極的な引き上げもあり、パートタイマーの労働時間は第2次安倍内閣が発足した2012年12月から19年7月の間に1割近く減少した。
-
金融市場 異論百出
人口動態で決まる世界情勢 覇権国家や経済成長に外交まで
2019年10月19日号「この数世紀にわたって、資本主義を支えてきた経済成長の多くは、実際には、若者を中心とするより多くの人口によってより多くが消費された結果にすぎなかったのかもしれない」
-
株式市場 透視眼鏡
企業業績は来年にかけプラスに 高利回り低PER株に注目
2019年10月19日号9月21日号の本欄では「トランプ米大統領の関税引き上げは唐突に発表されている印象があるが、株価水準は考慮されている可能性が高い」「米中貿易問題がさらに過熱しなければ、(中略)投資リスクに見合ったリターンが期待できるのではないかと考えている」との見通しを述べた。
-
World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 米中貿易戦争の一段の悪化を懸念して 対話と協調の道を探る中国
2019年10月19日号「国慶節の後の週に、中米全面経済対話の中国側統括者である劉鶴・国務院副総理一行が米ワシントンを訪問し、第13回中米ハイレベル通商対話に臨む」
-
World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 独メルケル政権のCO2削減計画に 学界からは厳しい批判
2019年10月19日号欧州で地球温暖化問題への関心が高まる中、ドイツのメルケル政権は9月20日、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を2030年までに1990年比で55%減らすための政策パッケージを発表した。だがその内容について、気候学者や野党から不十分だと批判の声が上がっている。
-
新社長 Who's Who
山口明夫(やまぐち・あきお)/日本IBM
2019年10月19日号ジニー・ロメッティCEO(最高経営責任者)ら米IBM幹部による“厳しい選抜”を経て、5月に日本法人トップに昇格した。早くから日本IBMにはサクセッションプランが導入されていた。「誰の後継者になるのかは分からなかった」ものの、年に1度のキャリアインタビューを受けていた山口明夫に社長の芽があったことは、本人も自覚していたに違いない。
-
新社長 Who's Who
時田隆仁(ときた・たかひと)/富士通
2019年10月12日号金融機関を担当するシステムエンジニア(SE)だった時田隆仁が、富士通の社長就任と同時にスーツを脱ぎ捨てた。「こちらの方が本来の姿」と言うだけあって、Tシャツとジーンズ姿が板についている。
-
チェンジリーダーの哲学
澤田道隆(花王代表取締役社長執行役員)
2019年10月12日号今年4月、花王の澤田道隆社長は、ESG(環境・社会・ガバナンス)戦略を経営の柱に据えた。