記事一覧:マーケット・人物2504件
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数字は語る
日本の社会経済政策を劇的に変える 「国勢調査パネル化」
2019年12月7日号5年に1度、0と5が付く年に日本国内に常住している人全てを対象に国勢調査が行われる。全員が調査対象となっている特性を生かして2005年、10年、15年の国勢調査を接続しようという取り組みが、アリゾナ大学・東京大学の市村英彦教授、東京大学の深井太洋氏、原湖楠氏により行われており、19年9月の日本経済学会の講演で、市村氏がその成果を発表した。
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金融市場 異論百出
スキャンダル発覚のLIBOR なぜ新指標へ移行が進まない?
2019年12月7日号「人生で必ず起きることは二つといわれている。死と課税だ。しかし私は実際のところそれは三つだと言っている。死と課税とLIBORの終焉である」
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数字は語る
甘い政府見通しは危険 膨張する社会保障費にどう立ち向かうか
2019年11月30日号財政再建の「本丸」は社会保障改革だが、政府は「全世代型社会保障検討会議」を設置し、全世代が安心できる制度改革の方向性を議論し、来夏までに最終報告をまとめる方針だ。その際、政府が改革議論の参考に位置付けるのは、2018年5月公表の「2040年を見据えた社会保障の将来見通し(議論の素材)」だが、この推計を前提にするのは一定のリスクを伴う。
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金融市場 異論百出
金融政策がノーベル賞に悪影響 今年の受賞者が「気の毒」な理由
2019年11月30日号スウェーデンのストックホルムで12月10日にノーベル賞の授賞式が行われる。同賞の賞金はアルフレッド・ノーベルの遺産の運用を担う財団が提供している。
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商品市場 透視眼鏡
産油量減少せず強気材料でも 上値が重い原油相場
2019年11月30日号原油相場は乱高下の後、やや持ち直しているが、上値の重さも感じられる展開となっている。9月中旬にはサウジアラビアの石油施設が無人機などによる攻撃を受け、米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が1バレル当たり63.38ドル、欧州北海産のブレントが同71.95ドルまで急騰した。それまで安定供給元と認識されていたサウジが攻撃され、地政学リスクに対する原油の脆弱性を意識せざるを得なくなり、イランとサウジ・米国との対立も厳しさを増した。
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数字は語る
超高齢化の日本 次に来るのは「多死社会」 支える仕組みの構築を
2019年11月23日号今年の敬老の日に合わせた総務省統計局の発表によると、日本の高齢者(65歳以上)の人口が3588万人と過去最多になった。そのうち100歳以上が実に7万人を超え、いまや100歳超のご長寿も珍しくない。総人口に占める高齢者の割合も日本は28.4%と世界で最も高く、2番目のイタリアを5ポイント以上引き離している。
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金融市場 異論百出
中国の飲食店の「監視映像」が 日本のおかしな価格設定を示唆
2019年11月23日号先月、中国・北京で中華料理店に行ったところ、客席から見える位置に大型の液晶画面が設置されていた。スポーツ中継等のためではない。厨房の様子を多数のカメラで映していた。「当店がお客さまにお出しする料理は衛生的な環境で作られています。隠し事はございません」というアピールなのだった。
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金利市場 透視眼鏡
上昇幅大きいユーロ圏長期金利 圏内景気悪化で反落の公算も大
2019年11月23日号FRB(米連邦準備制度理事会)は10月に今年3度目の利下げを行ったが、パウエル・FRB議長が記者会見で利下げ打ち止めを示唆した。米中貿易摩擦への懸念がくすぶる中、米国債利回りは追加利下げを織り込む水準に居残ったが、その後、米中貿易交渉の進展の中で徐々に利回りは上昇し、「米中は段階的に関税を撤廃することで合意」との報道がなされると、利下げ期待はほぼ完全に剥落した。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 改善著しいアジアの商環境 継続的な経済発展には踏み込んだ改革が必要に
2019年11月23日号近年、アジア諸国のビジネス環境は著しく改善している。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 四中全会が閉幕 共産党の絶対支配下で 中国が模索する「民主」の形
2019年11月23日号中国共産党の第19期中央委員会第4回全体会議(四中全会)が閉幕した。8月末に「10月開催」と発表され、結果的に10月28~31日に開催された。党規約には「中央委員会全体会議は少なくとも年1回開催する」と定められているが、前回会議から既に20カ月が経過していた。
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チェンジリーダーの哲学
池田潤一郎(商船三井社長)
2019年11月23日号長引く海運不況により2018年春、日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社はコンテナ船事業を切り離して統合した。
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数字は語る
物価上昇率2% 到達時期を示さない日銀の姿勢に問題あり
2019年11月16日号日本銀行は、2016年1月のマイナス金利導入後、中長期的な予想物価上昇率が弱含む中、「総括的な検証」を経て、同年9月に長短金利操作付き量的・質的金融緩和を採用した。予想物価上昇率を引き上げる新たな方策も決めたが、中長期的な予想物価上昇率の高まりは後ずれし、横ばい圏内のままだ。
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金融市場 異論百出
日銀のインフレ目標「未達成」が 安倍政権の支持率を支える皮肉
2019年11月16日号チリ政府は10月6日に首都サンティアゴの地下鉄運賃を30ペソ(約4.5円)引き上げると発表した。朝夕のピーク時における初乗り料金の4%に相当する値上げだ。
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株式市場 透視眼鏡
日本株に上値の余地ありも 主役は成長株から割安株へ
2019年11月16日号「2019年はリバウンドを期待できる年」(1月26日号)としてスタートした日本株は、紆余曲折を経ながらも11月上旬に日経平均株価で2万3000円近くまで上昇した。米中貿易問題の緩和(とそれに伴う円安)、株価指標で見て割安だったこと、海外投資家が日本株をアンダーウエートしていたことの三つが背景であったと考えている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 EU経済のけん引役 ドイツに景気後退の予兆 再び欧州の病人になるのか
2019年11月16日号2008年のリーマンショック後、独り勝ちの状態を続けていたドイツ経済にリセッション(景気後退)の兆しが表れている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 全米に広がるDIY血液検査 病院を通さず格安な価格破壊サービスの実態
2019年11月16日号「医療保険がない患者の場合、血液検査をすれば、患者の自己負担が1回2000ドルかかることもある。だから簡単に血液検査をオーダーできない」
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 少額ローンサービスのP2P企業トラブル続出に 中国経済伸び悩みの影
2019年11月9日号中国でのキャッシュレス決済といえばアリペイやウィーチャットペイといったQRコード決済が目立つが、引き落としをクレジットカード(クレカ)にひも付けする人や、クレカ自体を利用する人も少なくない。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 世界最先端の実験島 AIとスマートシティで先頭を走るシンガポール
2019年11月9日号経済的豊かさやビジネス環境などの調査・統計で、世界やアジアで幾つもランキング1位の地位にあるシンガポール。今年9月末から10月初頭にかけて公表された異なる調査結果により、さらに二つの世界首位の冠を得た。相互に関連する人工知能(AI)とスマートシティのテクノロジー領域においてだ。
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チェンジリーダーの哲学
此本臣吾(野村総合研究所会長兼社長)
2019年11月9日号デジタル技術を駆使して新たなビジネスモデルを生み出すデジタルトランスフォーメーション(DX)。
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数字は語る
消費増税後の個人消費 大幅な落ち込みは回避
2019年11月9日号10月1日に消費税率が10%へと引き上げられた。前回2014年の8%への引き上げの際は、増税後に家計の消費活動が大きく冷え込んだため、今回も増税後の個人消費の動向が注目を集めている。