記事一覧:マーケット・人物2504

  • 自分勝手でも怠惰でもないギリシャ人が世界へ反論を叫ぶ

    金融市場 異論百出
    自分勝手でも怠惰でもない ギリシャ人が世界へ反論を叫ぶ

    2015年7月18日号  

    「ギリシャ国民はなぜあんなに自分勝手なのか」とドイツ人は怒っている。しかしながら、ギリシャ人にはギリシャ人なりの反論があるようだ。アテネ在住の数人に話を聞いたので紹介してみよう。納得し難い説明もあるが、債権団側とギリシャ側の感覚のズレを知ることは非常に重要と思われる。

  • 目先高まった日米金利の連動性来年にかけては弱まる公算

    金利市場 透視眼鏡
    目先高まった日米金利の連動性 来年にかけては弱まる公算

    2015年7月18日号  

    5~6月の海外長期金利上昇局面では、日本の長期金利も連動して上昇し、20年債利回りが1.3%を付けたほか、10年債利回りも0.5%を上回った。日本銀行が2014年10月に国債買い入れ政策を強化して以降、日本の長期金利は海外長期金利上昇に対し、一定の耐性を見せていたが、今回は米国などの長期金利上昇につられた格好だ。

  • アーシュラ・バーンズ(ゼロックスCEO)

    短答直入
    アーシュラ・バーンズ(ゼロックスCEO)

    2015年7月18日号  

    富士ゼロックスの母体企業で、世界最大の複写機メーカー米ゼロックス。だが現在、事業の主力は複写機とは無関係のサービス事業だ。

  • 【from 米国】人種のるつぼニューヨークでくすぶる「黄禍論」

    World Scope ワールドスコープ
    【from 米国】 人種のるつぼ ニューヨークで くすぶる「黄禍論」

    2015年7月18日号  

    ニューヨークにある有名大学で、ちょっとした人種間の緊張があった。この大学では替え歌を歌うパロディビデオを卒業生が製作するのが毎年恒例となっているのだが、今年のビデオでは、中国人を揶揄した表現が使われたのだという。

  • 【from 欧州】難民問題があぶり出すEU内の不協和音問われる人道主義

    World Scope ワールドスコープ
    【from 欧州】 難民問題があぶり出す EU内の不協和音 問われる人道主義

    2015年7月18日号  

    「もしこれが欧州なら、私は居たくない!」。イタリアのレンツィ首相が6月26日の欧州サミットで吐き捨てた言葉だ。これだけ大荒れしたサミットは記憶になく、ユーロ危機の時よりもひどい、とある古参がもらしたという。6月25・26日に行われたこの会議最大の焦点は、今騒がれているギリシャとの協議ではなく、難民の問題だった。

  • 【from 中国】有料ライブ配信が普及版権意識に変化が兆す中国コンテンツビジネス

    World Scope ワールドスコープ
    【from 中国】 有料ライブ配信が普及 版権意識に変化が兆す 中国コンテンツビジネス

    2015年7月11日号  

    中国のコンサートチケットは非常に高い。昨年ローリング・ストーンズが上海でコンサートを行ったが、チケット代はなんと480~2880元(約9600~5万7600円)と日本と比べて断然高い。2013年に中国国内で開催されたコンサートチケットの平均価格が513元なので、外国人タレント以外のチケットも安くなく、コンサート収入が音楽市場でも大きな収入源となっていることが分かる。

  • 【from アジア】大盛況のSEA GAMES ASEANでの宣伝効果はオリンピックより上?

    World Scope ワールドスコープ
    【from アジア】 大盛況のSEA GAMES ASEANでの宣伝効果はオリンピックより上?

    2015年7月11日号  

    スポーツに対してはどの国民も熱くなる。特に国旗を背負って競技する大会では、選手も観衆もボルテージが上がる。東南アジアでもそれは同様だ。しかし同地域における大部分の競技選手にとり、オリンピックやワールドカップなどの世界的大会は縁遠い存在だ。ウインタースポーツともなれば、もうお手上げである。

  • 業績、企業統治が改善強靭な投資先となった日本株

    株式市場 透視眼鏡
    業績、企業統治が改善 強靭な投資先となった日本株

    2015年7月11日号  

    ひと昔前まで日本株といえば、貧弱なファンダメンタル(経済の基礎的条件)と高い海外投資家の保有比率により、グローバル市場で最も脆弱な投資先の一つとして見なされていた。しかし、今や国内景気回復・企業収益改善と企業統治に対する意識の高まりに株主還元の積極化が相まって、グローバル市場で最も強靭な投資先として認識され始めているようだ。

  • 利上げ迫る米国で体感した賃金上昇と格差問題のはざま

    金融市場 異論百出
    利上げ迫る米国で体感した 賃金上昇と格差問題のはざま

    2015年7月11日号  

    「ギリシャ・リスクは大きなワイルドカード(不確定要素)だ」米ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアム・ダドリー総裁は、ギリシャがユーロから離脱した場合の市場の反応を警戒するコメントを英紙に寄せていた。政策金利の引き上げを検討している米連邦準備制度理事会(FRB)としては、7月5日にギリシャで行われる国民投票の行方が気になっている。

  • 経済の構造変化で中卒の就業率が低下高校中退を食い止めよ

    数字は語る
    経済の構造変化で 中卒の就業率が低下 高校中退を食い止めよ

    2015年7月11日号  

    中学卒業時の高等学校等進学率は98.1%(男性、文部科学省「学校基本調査」2014年3月)と高く、高校を卒業していない人はほとんどいないという印象を持つ人も多いだろう。しかし、高校を中退する人々も相当数に及ぶため、12年時点で25~29歳男性の5%を超える人々の最終学歴は中卒であり、この比率は1987年から07年にかけてもあまり変わっていない。

  • 工藤 英之(新生銀行)

    新社長 Who's Who
    工藤 英之(新生銀行)

    2015年7月4日号  

    「よく引き受けたな」──。2010年、新生銀行の新社長に旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)の先輩、当麻茂樹が就任すると聞き、工藤英之は正直そう思った。当時、新生銀は2期連続の赤字に沈んでおり、かじ取りは困難が予想されたからだ。そのとき、工藤はまさか自分が当麻に誘われて新生銀の経営陣に加わるとは、ましてや5年後にその後を継いで社長になるとは夢にも思っていなかった。

  • 【from 欧州】地球温暖化防止に向けG7が示した“決意”米国と中国の動向が鍵

    World Scope ワールドスコープ
    【from 欧州】 地球温暖化防止に向け G7が示した“決意” 米国と中国の動向が鍵

    2015年7月4日号  

    6月7日から2日間にわたり、ドイツ南部の田園地帯エルマウで開催された主要7カ国(G7)首脳会議では、環境保護とエネルギー問題に重点が置かれた。特に焦点となったのが、地球温暖化の防止である。G7首脳が「21世紀の末までに化石燃料の廃止を目指す」という方針を打ち出したことは、長期的にエネルギーコストの上昇につながり、各国のエネルギー戦略にも大きな影響を及ぼすだろう。

  • 【from 米国】いよいよ始まった草の根運動による米大統領選挙

    World Scope ワールドスコープ
    【from 米国】 いよいよ始まった草の根運動による米大統領選挙

    2015年7月4日号  

    ニューヨークのハーレムにある西アフリカ料理のレストランに足を踏み入れると、まだ誰もいなかった。6月13日、来年の米大統領選挙で民主党候補を目指すヒラリー・クリントン氏が、ニューヨークで最初の選挙集会を開いた夜だ。開催地は、マンハッタンの東側にある川に面した小さなルーズベルト島。集会の発表をニュースで聞いて、すぐに参加申し込みをしたが、スペースが限られているため、受け付けが締め切られていた。

  • 真山仁(小説家)インタビュー

    Interview
    真山仁(小説家)インタビュー

    2015年7月4日号  

    本誌連載でおなじみの『ハゲタカ』シリーズ。最新刊『ハゲタカ外伝 スパイラル』は多くの点でこれまでのシリーズとはひと味もふた味も違う作品となっている。作者の真山仁氏に作品に込めた思いを聞いた。

  • ドル高円安ユーロ安基調不変来年は125~130円中心

    為替市場 透視眼鏡
    ドル高円安ユーロ安基調不変 来年は125~130円中心

    2015年7月4日号  

    1カ月前に「数カ月内にドル円は5%上昇」と当欄で書いたが、ドル円は119円台から125円台へ早々に急伸。その後、黒田東彦・日本銀行総裁の「ここからさらなる円安はなさそう」発言、FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーの金利見通し修正、ギリシャ問題協議の行き詰まりなど、さまざまな相場材料が交錯した。一連の顛末を振り返り、ドル、円、ユーロの相場の基調を再確認したい。

  • 黒田総裁の言葉につきまとう日銀の“ピーターパン的”宿命

    金融市場 異論百出
    黒田総裁の言葉につきまとう 日銀の“ピーターパン的”宿命

    2015年7月4日号  

    日本銀行は来年から金融政策決定会合の回数を年14回程度から年8回に減らすと発表した。現在、米国ニューヨークにいるのだが、米国人の市場関係者にその感想を聞いてみると(知らなかったという人ばかりだが)「FRB(米連邦準備制度理事会)も昔から年8回だからいいんじゃない」という答えが大半だった。

  • 甘過ぎる前提は禁物経済成長に左右されない財政健全化計画を

    数字は語る
    甘過ぎる前提は禁物 経済成長に左右されない 財政健全化計画を

    2015年7月4日号  

    財政健全化計画を議論する上で、税収弾性値が争点の一つになっている。税収弾性値とは、名目GDPが1%増えたときに、税収が何パーセント増えるのかを表したものである。財政健全化計画の重要な前提値の一つであり、「平成27年度予算の後年度歳出・歳入への影響試算」では1.1と設定されている。

  • 高橋 薫(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険社長)

    短答直入
    高橋 薫(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険社長)

    2015年6月27日号  

    SOMPOホールディングスにとって成長ドライバーの核となる子会社、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険の社長に高橋薫氏が就任。今後の方針を聞いた。

  • 戦前のピーク値に迫る政府債務の削減が急務インフレ課税は論外

    数字は語る
    戦前のピーク値に迫る 政府債務の削減が急務 インフレ課税は論外

    2015年6月27日号  

    国債残高の累積が進む中、現在の一般政府債務は対GDP比で約200%に達し、太平洋戦争の終戦直前の水準に再び近づきつつある。だが、歴史的データを眺める場合、終戦直前の水準と比較して、日本銀行の債務も急速に膨張していることも見逃せない。デフレ脱却を図る観点から、日銀が2%の物価目標を掲げ、量的・質的金融緩和を行う中で、長期国債を市場から大量に購入しているためである。

  • 円高へ吹き飛ばした「黒田発言」円安けん制ではなくハプニング

    金融市場 異論百出
    円高へ吹き飛ばした「黒田発言」 円安けん制ではなくハプニング

    2015年6月27日号  

    黒田東彦・日本銀行総裁が6月10日の衆議院財務金融委員会で発した言葉で、ドル円レートは瞬時に円高方向へ吹き飛んだ。通信社が報じるヘッドラインを集めて、アルゴリズムでトレードするシステムが動きを加速させたともいわれている。

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記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…