記事一覧:マーケット・人物2504件
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株式市場 透視眼鏡
現在の日本株は円安進行を 見込んでも割安感はなし
2016年12月24日号2016年はU字型の株式相場となった。注目は投資家のマインドの変化の大きさで、年初は悲観に振れ、年末は楽観に振れた。それぞれの背景となる考え方は大きく異なる。
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数字は語る
なかなか増えない女性管理職の割合 3割目標には遠く
2016年12月24日号内閣府男女共同参画局は、2020年までに社会のあらゆる分野において、指導的地位に占める女性の割合を30%に引き上げる目標を掲げている。15年6月に実施された統計調査によると、100人以上の労働者を雇う企業において、課長以上の管理的な地位に就く労働者に占める女性の割合は8.7%であった。09年の6.5%に比べると上昇しているものの、このペースでは目標実現は難しそうだ。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 大の「マスコミ嫌い」 トランプ大統領誕生で 揺らぐ米メディアの既得権
2016年12月17日号米大統領選挙投票日の前日、11月7日。共和党から米大統領選に出馬したドナルド・トランプ氏の選挙集会を取材すべく、米北東部ペンシルベニア州のスクラントン市を訪れた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 中国で次々に登場する 消費者を巻き込んだシェアリングエコノミー
2016年12月17日号Airbnbに代表される民泊サービス、Uberに代表される自動車配車サービスなど、日本においてもシェアリングエコノミー(共有型経済)が注目されつつある。シェアリングエコノミーとは、遊休資産やスキルなどのリソースを有効に活用し、新しい価値を生み出す仕組みを指す。
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数字は語る
非製造業の設備投資 人手不足に対応し下げ止まり傾向
2016年12月17日号非製造業の設備投資は、2016年第3四半期に前期比2.1%と、1年ぶりにプラスとなった。これまで抑えられてきた反動という面はあるものの、非製造業の設備投資はようやく下げ止まりつつあるようだ。他方、製造業は同▲2.6%とマイナスとなった。
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為替市場 透視眼鏡
トランプ相場で1ドル115円超 米国は来年後半以降4%成長も
2016年12月17日号米大統領選挙でのトランプ氏勝利を受け、来年のドル円予想を90円台から115円超へ切り替えた。予想の一大転換は節操なく思われるかもしれないが、相場における節操とは有効な予測の根拠に軸足を据えることと考えている。
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金融市場 異論百出
悲劇生んだ物価水準の認識違い 「忠臣蔵」の裏にインフレ政策
2016年12月17日号赤穂浪士が吉良上野介邸へ討ち入りしたのは、314年前の1702(元禄15)年12月14日だった。そのきっかけとなった江戸城松の廊下での刃傷事件の原因について、『花の忠臣蔵』(野口武彦著)がインフレの観点から非常に興味深い指摘をしている。
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金融市場 異論百出
続くトランプの過激ツイート 米国で高まる人種差別の機運
2016年12月10日号感謝祭(11月24日)の前夜、米シカゴの美術用品店で白人女性とレジの黒人店員の間でいさかいが起きた。発端は購入品を入れるためのバッグに1ドルを払うかどうかというささいなことだ。激高した白人女性は、「私は(ドナルド・)トランプに(米大統領選挙で)投票したのよ! 誰が勝ったのか見てみなさい!」と叫んだという。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 国王崩御の影響は限定的も 少子高齢化と“負の遺産”で 先行き不透明なタイ経済
2016年12月10日号10月13日に、タイのプミポン国王の崩御が発表された。国家の発展と安定に大いに貢献し、広く国民の尊敬を集めてきた国王だけに、国民の喪失感は大きく、経済に甚大な悪影響が及ぶのではないかとの懸念があった。しかし実際には、国民は総じて平静さを保っており、懸念していたほどの悪影響はなかったようだ。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 Brexitだけではない 予算案で浮き彫りになる英国メイ政権の前途多難
2016年12月10日号11月23日、英国政府は補正予算案に当たる「秋季財政報告」を公表した。7月に発足したメイ政権にとっては初の予算案であり、キャメロン前政権からの政策の変化や、欧州連合(EU)からの離脱決定に伴う景気下ぶれ懸念への対応策に注目が集まっていた。
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商品市場 透視眼鏡
世界景気拡大インフレ期待で 原油、金以外の商品相場上昇
2016年12月10日号原油と金以外の国際商品市況が上昇傾向にある。原油は、11月30日のOPEC(石油輸出国機構)総会という重要イベントを控えていたことや、供給過剰状態が解消するめどが立たないことなどを背景に、上値が重い展開が続いている。
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数字は語る
グローバル化の進展で 製造業の雇用が減少 強まる保護主義の流れ
2016年12月10日号米国大統領選挙でトランプ氏が勝利した一因に、グローバル化や自由貿易に対する不満があったといわれる。オハイオ州など製造業が集積する激戦州では、保護貿易を訴えるトランプ氏への支持が目立った。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 世界最大級の商戦に成長 ネットビジネスの未来を開拓する「独身の日」
2016年12月3日号11月11日、中国ネット通販大手のアリババは、2009年以来8回目の「独身の日」(「1」が並ぶ日の意)の販促イベント「世界ショッピング・フェスティバル」を開催した。スマートフォンの普及で急成長した同イベントは、「10月や12月にも同様のイベントができ、成熟してきている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 EU瓦解の前兆か トランプ氏当選により勢いづく欧州右翼政党
2016年12月3日号トランプ氏当選の影響は欧州の政権構造を変革する大きな津波となって上陸しつつある。欧州の右翼政党にとって米国の大統領選挙の結果は思いがけない、大きなクリスマスプレゼントになった。欧州では移民が職を奪い、国家の主権や文化が侵されつつあることを右翼が訴え、票を増やしてきた。
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短答直入
安達 保(ベネッセホールディングス社長)
2016年12月3日号2年前の個人情報漏えい事件以来、業績は低迷したまま。在任期間がわずか3カ月だった前社長からバトンを引き継いだ、安達保社長に今後の方針を聞いた。
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金融市場 異論百出
大統領職とファミリービジネス トランプ新政権に利益相反懸念
2016年12月3日号米大統領選挙の翌週に米ニューヨークを訪れたところ、激しい渋滞に驚かされた。ドナルド・トランプ次期米大統領が住む、5番街のトランプタワー周辺で交通規制が行われていたのだ。新政権の方向性を探りに全米および世界中からビジネス、メディア関係者が集結していることも、渋滞に拍車を掛けていた。
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金利市場 透視眼鏡
米長期金利上昇が示唆する将来のインフレと高成長期待
2016年12月3日号米大統領選挙においてトランプ候補が勝利したが、その後の市場の反応は、それまでの市場参加者の予想とはやや異なった。米国市場では株高と債券安が進み、他方、米国長期金利上昇に反応する格好でドルが上昇。ドル円も1ドル=110円を上回るに至った。
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数字は語る
医療制度の改革で財政再建と新産業創出の両立を
2016年12月3日号政府の「財政健全化計画(経済・財政再生計画)」では、社会保障費の伸びを年間5000億円以内に抑制する目標を定めている。社会保障費の自然増分6400億円を5000億円以内に抑制するには、医療・介護制度の改革は必須だ。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 大統領選で再認識 米国はもはやアジアの憧れでも手本でもない
2016年11月26日号醜い闘いがようやく終わった。シンガポール首相のリー・シェンロンは選挙結果の判明直後、「米国民を苦々しく二分した言い争いだらけの醜悪な選挙シーズン」だったとフェイスブック上で振り返っている。ドナルド・トランプの勝利にはアジアの人たちも、まさに「たまげた」。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 トランプ政権誕生に身構える米国社会 現実路線を探る動きも
2016年11月26日号このコラムを書いている11月12日現在、8日の大統領選挙の結果を受けた衝撃は、まだ続いている。共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことを受けて、大都市で起きている抗議デモはすでに5日も続き、暴動に発展している所すらある。