記事一覧:マーケット・人物2504件
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 EU離脱に揺れる英国が34年ぶりに新硬貨導入 ポンド相場はどうなる?
2017年1月28日号英国では今年3月28日から新1ポンド硬貨の流通が始まる。現在の1ポンド硬貨は1983年に導入されたものであり、34年ぶりの切り替えとなる。新硬貨導入の主な理由は偽造対策だ。偽造技術の高度化により、現在の1ポンド硬貨については比較的偽造が容易になったとみられており、毎年約200万枚の偽造1ポンド硬貨が発見されている。
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金融市場 異論百出
トランプによる民主主義の崩壊 ハーバード大教授が真剣に警告
2017年1月28日号日本では、「ポピュリズム」は「困った現象」という文脈の中で語られることが大半である。しかし、米国人と話してみると、必ずしも「悪」ではないというニュアンスが含まれていることがある。なぜなら、1800年代に米国で台頭した当初のポピュリズム(人民主義)は、産業界や金融界に金の力で支配されていた政治を、民衆が取り戻すための運動だったからだ。
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株式市場 透視眼鏡
今後の株価下落時には売られた 銘柄群の分析が重要になる
2017年1月28日号2016年12月24日号の本欄で「日経平均株価は、ある程度の円安を考えても割安感はない」と述べた。一時は1ドル=118円を超えるドル高円安であったが、トランプ氏の大統領就任が近づくにつれて、さらなるドル高がトランプ政権に受け入れられるのか、という疑念が高まっていた。日経平均も1月4日の大発会こそ大幅に上昇したがその後は伸び悩んでいる。
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数字は語る
データが資産の時代 デジタル通貨発行でGDPの押し上げを
2017年1月28日号世界トップ層の間では、「ICT(情報通信技術)革命」の次は「データ産業革命」という認識が浸透しつつある。この本丸は「金融」、中でも「仮想通貨」や「デジタル通貨」であり、米誌「フォーブス」には「どこかの国の中央銀行が5年以内にデジタル通貨を実現するだろう」という予測も登場している。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 イスラム過激派浸透でテロ続発のASEAN 景気の大きな懸念材料に
2017年1月21日号2016年のASEANでは、毎月のように何らかのテロ関連事件が起こっていた。このため、各国とも警戒態勢を強めている。そうした事件の多くは、イスラム過激派の関与が疑われている。以下、タイとそれ以外に分けて振り返ってみる。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 異常なツイートへの傾注 企業の株価も揺さぶるトランプ氏の「口撃」
2017年1月21日号とうとう日本の企業が、トランプ次期大統領の「標的」になった。 「トヨタ自動車は、メキシコのバハに、米市場向けのカローラを造る新工場を建設すると発表した。絶対にダメだ! 米国に工場を造れ。でなければ、ビッグな関税を払え」トランプ氏は1月5日、突然こうツイートした。
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数字は語る
個人消費の底上げや 投資の伸びに期待するも 高まる不確実性
2017年1月21日号政府の経済見通しでは、2017年度の実質GDP(国内総生産)成長率は、1・5%と発表された。各種の経済政策によって、雇用・所得環境が引き続き改善することで、個人消費や設備投資などを中心とした成長が見込まれている。
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為替市場 透視眼鏡
米政策次第で年末1ドル125円 調整局面では一時110円も
2017年1月21日号ドル円の今年末予想を125円へ再度上方修正した。米大統領選挙でトランプ氏が勝利した直後、その積極財政で今年中に米長期金利が2.6%、ドル円も115円へ反発すると予想したが、この水準は選挙後わずか1カ月で実現した。
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金融市場 異論百出
トランプラリーの熱狂も冷める中央銀行の「資産正常化」問題
2017年1月21日号金融危機対応で取った金融緩和策からの正常化をどのように行うか、世界の中央銀行が頭を悩ませている。米連邦準備制度理事会(FRB)は、2015年と16年に短期金利(フェデラルファンド金利)の引き上げを1回ずつ実施。非常にゆっくりとだが、金利面では正常化に向かっている。しかし、FRBのバランスシートの正常化はまだ全くの手付かずである。
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金融市場 異論百出
ワシントン最高級ホテルに残る 150年以上続く日米関係の証
2017年1月14日号ドナルド・トランプ氏の米大統領就任式が1月20日に米首都のワシントンで行われる。その就任式で新大統領は、国会議事堂からホワイトハウスまでペンシルベニア通りをパレードする。途中にある、自身が所有するトランプ・インターナショナル・ホテルの前で、彼はきっと自慢げに手を振るのだろう。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 欧米有名ブランドが続々と販売権を回収 中国事業は次の段階へ
2017年1月14日号三陽商会が英国の高級ブランドであるバーバリーとの間で締結していた日本での販売契約の期限が満了したことにより、業績に大きな影響が出ているのは周知の通りである。グローバルのブランドイメージと日本でのブランドイメージに乖離があり、それをグローバルのものに統一することがバーバリー側の狙いといわれている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 域内の税制そろわぬまま課税強化にひた走るEU 新たな分断の火種に
2017年1月14日号欧州議会の政治会派の欧州緑グループ(Greens)は、ZARAの親会社であるスペインの大手アパレル、インディテックスグループが、2011年から14年までの間に5億8000万ユーロ(約730億円)の税金逃れを行ったと発表した。
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商品市場 透視眼鏡
好悪材料が入り交じり 今年の原油相場は40~60ドル台で推移
2017年1月14日号2017年の原油相場はどのような展開となるだろうか。OPEC(石油輸出国機構)は、昨年11月末の総会で日量約120万バレルの減産で合意し、12月10日にはロシアなど非OPEC産油国も同55.8万バレルの減産で合意した。
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数字は語る
年齢差別を廃止し 若い世代の雇用流動化が必要
2017年1月14日号米国で1960年前後に生まれた人は、18歳から48歳までの30年の間に平均11.7の異なる職を経験している──。そんなデータが米労働統計局にある。特に、若年層における経験職数は多く、18~24歳の間で5.5、25~29歳で3.0と、30代以降のキャリアを確立するまでにさまざまな職を経験している。
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数字は語る
トランプ次期政権の景気刺激策が進める 経常赤字拡大とドル高
2016年12月31日号国際通貨基金(IMF)の「対外部門レポート(ESR)2016」によると、ここ数年、米国の対外ポジション(主に経常収支)とドル(実質実効為替レートベース)はほぼファンダメンタルズに見合っているが、2015年の対外ポジションは少し弱く、ドルは強過ぎるという。
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金融市場 異論百出
17年の米利上げ予想を読み解く “表向き”の3回ではなく2回
2016年12月31日号「潜在成長率をかなり上回る成長が続いていく」。12月20日、黒田東彦・日本銀行総裁は金融政策決定会合後の会見で、2017年の経済・物価動向に楽観的な見方を示した。会見では、円安の行き過ぎを抑えるために10年物国債金利の誘導目標を引き上げる可能性はあるか、といった質問が出ていたが、黒田総裁はまったくつれないスタンスを示した。
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金利市場 透視眼鏡
日欧長期金利上昇に歯止めも 米金利上昇抑制には至らず
2016年12月31日号2017年内に3度の利上げが行われることが16年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で示唆されたこともあり、米国10年債利回りは節目の2.5%を上回った。トランプ新政権成立後のインフレ圧力と利上げ期待が米国長期金利上昇の主因だが、金利上昇抑制要因となっていた日欧の債券利回り低位安定が崩れた影響も大きい。
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金融市場 異論百出
上海で人気沸騰の“IT自転車” 1日1万社超の起業大国・中国
2016年12月24日号中国・上海では最近、「mobike」という貸自転車が大人気となっている。街のあちこちに置いてあるこの自転車には、QRコードが付いている。これをスマートフォンのカメラで読み取れば、利用開始情報がセンターに届き、鍵は自動的に解除される。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 マイナス成長と汚職 経済も政治も大混乱の遼寧省にかかる圧力
2016年12月24日号「買一送三!」(マイイーソンサン)──。筆者が現在拠点とする遼寧省の省都、瀋陽市の皇姑区怒江街沿いにある焼き肉店で「ビールは1本幾らですか?」と店員に尋ねると、このような答えが返ってきた。1本(5元。約100円)買うと3本無料でプレゼントしてくれるというのだ。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 VW、BMW、ダイムラーが 充電スタンドの共同会社設立 ドイツで進む電気自動車革命
2016年12月24日号「フォルクスワーゲン(VW)は、2025年に年間100万台の電気自動車を販売する、世界最大の電気自動車メーカーになる」。今年11月22日、同グループでVWブランドを率いるディース氏は、記者会見でこう宣言した。同社は今後4年間に、9種類の電気自動車とハイブリッドカーを開発する予定。