記事一覧:マーケット・人物2504件
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株式市場 透視眼鏡
「働き方改革」で採算改善の公算 サービス業は今後の有望業種
2017年3月25日号ここ数回の本欄では、日経平均株価の上値余地が小さいこと、トランプ米大統領の政策に対する期待値は高いが、効果が表れるまでには時間がかかること、「米国第一主義」は円安ドル高につながりにくいことを指摘してきた。日経平均株価の昨年末(1万9114円)から直近高値(3月13日、1万9633円)までの上昇幅は2.7%強にとどまっている。
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数字は語る
法律と産業構成の変化で減少を続けた 労働災害の発生件数
2017年3月25日号長時間労働を苦にした若年女性の自殺が注目を集め、労働時間規制の議論が盛んになっている。仕事が理由で命を落とすという痛ましい事態は長時間労働だけで起こるわけではなく、2015年には972人が労働災害により貴い命を失った。
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短答直入
森川 亮(Cチャンネル社長)
2017年3月18日号LINE社長を退任後に森川亮氏が立ち上げた女性向け動画メディア「Cチャンネル」は、国内首位の視聴数を稼ぐまでに成長。そのビジネスモデルを聞いた。
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数字は語る
異次元緩和からの軌道修正後も国債干上がりへ
2017年3月18日号日本銀行は、2016年9月に量的・質的金融緩和(いわゆる異次元緩和)を軌道修正し、長期金利を0%に誘導する新しい金融政策の枠組みの導入を決定した。これまでの「量」を重視する政策から、「金利」を重視する政策に転換したのである。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 米大統領選の情報形成で 大きな影響を及ぼした「偽ニュース」とSNS
2017年3月18日号インターネット研究の権威、米ハーバード大学法科大学院のヨーカイ・ベンクラー教授がニューヨークにやって来たので、話を聞きに行った。ベンクラー教授の論文の白眉は、『ネットワークの富』だろう。市場経済の仕組みを解明したアダム・スミスの『国富論』に倣って名付けられた同著は、自由に情報を発信できるネット社会の価値創造の過程を解明し、「シェアリング・エコノミー(共有経済)」といった後々に登場する理論の素地となった。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 都市部で参入ラッシュ 期待も高いが課題も多いカーシェアビジネス
2017年3月18日号2011年に始まった中国のカーシェアリングビジネスは、類似のビジネスであるバイク(自転車)シェアが驚異的な成長を見せる中、これに追随して伸びていくのではないかとの期待が高まっている。
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金融市場 異論百出
日本で注目高まるシムズ理論 ジンバブエが示唆する“破壊力”
2017年3月18日号「物価水準の財政理論(FTPL)」が、日本ではここ数カ月、大きな話題になっている。「異次元」といわれた日本銀行の金融緩和政策をもってしても、目標の2%に到達しないインフレ率を高める手段として注目されているのだ。
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為替市場 透視眼鏡
1ドル=120円超へ再始動 米利上げペースはゆっくり加速
2017年3月18日号ドル円相場は、米大統領選挙後から2カ月急騰し、次の2カ月は1ドル=110円台前半で膠着した。しかしこの調整地合いもそろそろ終わるとみる。米大統領は、2月28日の議会演説で、中間層優遇税制、法人税減税、国境税調整、インフラ投資などについて具体的な言及をしなかった。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 ポンド安に労働力減少 EU離脱の選択が招いた英国の深刻な野菜不足
2017年3月11日号英国は1月終わりごろから野菜不足に見舞われている。スペインやイタリアを主な生産地とする、レタス、キャベツ、ナス、ブロッコリー、ズッキーニ等の供給が滞っており、大手スーパーなど食品流通業界は対応に苦慮している。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 金正男氏殺害事件 恩を仇で返す言動で北朝鮮は完全孤立へ
2017年3月11日号白昼堂々とマレーシアの玄関口で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏とみられる男性が毒殺された。北朝鮮の自国工作員だけでなく、「一見普通の」ベトナム人とインドネシア人の女が実行犯として関与していたことが、事件の様相を複雑にしている。
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金融市場 異論百出
旧ソ連指導者のひ孫もショック トランプ大統領めぐる国内分断
2017年3月11日号2月の終わりに米国のニューヨークとワシントンを回ってきた。日本で予想していた以上に、ドナルド・トランプ米大統領をめぐる米国内の分裂は激しい状態にあった。
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数字は語る
プレミアムフライデー 消費を喚起するには業務の効率化が不可欠
2017年3月11日号プレミアムフライデーが2017年2月24日から始まった。月末の金曜日に、従業員が年次有給休暇(年休)を取得するなどして早帰りし、買い物や旅行、家族とのだんらんなどができるよう、官民を挙げて企業や政府に促す取り組みだ。
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商品市場 透視眼鏡
原油減産合意は順守されるも需給均衡せず上値は限定的
2017年3月11日号2017年入り後の原油相場は、狭いレンジでの取引が続いている。年初来の高値は欧州北海産のブレント原油で1月3日に付けた1バレル当たり58.37ドルであり、安値は同指標が1月10日に付けた53.58ドルである。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 世界取引シェア9割超の中国が 本腰を入れ始めたビットコイン取引規制
2017年3月4日号中国がビットコインの取引規制に乗り出した。2013年12月に当局より発表された「ビットコインリスク防止に関する通知」に、「ビットコインは特定仮想商品で、貨幣等と同じ取引地位を備えておらず、貨幣として市場に流通使用することはできず、かつすべきでない」とあるが、これまで通達らしきものはこの程度のものしかなかった。しかしビットコインの取引量が膨大化し、放置できなくなったためか、今年に入ってからの当局の動きが激しくなっている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 大統領就任1カ月でハネムーンどころか早くも弾劾を望む声
2017年3月4日号陸軍中将、国防情報局長官などを歴任し、長年にわたり情報将校として名をはせたマイケル・フリン氏が2月13日、国家安全保障担当の大統領補佐官を辞任し、ホワイトハウスを去った。安全保障担当のトップとして、24日間という最短命の任期だった。
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数字は語る
バーナンキショックに学んだFRBの保有資産への言及
2017年3月4日号FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(連邦公開市場委員会)メンバーは中央値で今年3回の利上げを想定しているが、それとともに最近注目されだしたのが償還金の再投資だ。FOMCメンバーが再投資の変更に言及し始めたからだ。
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金利市場 透視眼鏡
極右当選懸念で仏長期金利上昇 大統領選後は急低下の公算も
2017年3月4日号2017年の欧州は「政治イヤー」とされ、ドイツやフランス、オランダなどで総選挙や大統領選挙が行われる。高失業率などを背景に政治への不満は高まっており、選挙結果を懸念する声も増えつつある。ただ、米国などと違い、少数政党が議席を奪い合う国が多いのが欧州の特徴だ。総選挙において過半数を獲得する政党が現れず、連立形態の政権となるケースが多い。
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金融市場 異論百出
財政再建は将来世代への責任 産業振興に政官財の危機感求む
2017年3月4日号日本の財政赤字は2020年代後半から本番を迎える。団塊の世代が後期高齢者になると、国庫の医療費負担が急増する。他方で、税金を担う現役世代の人口は減少を続ける。
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数字は語る
爆買い一服も訪日外客の消費は底堅い
2017年2月25日号2016年の訪日外客数は、2403万9000人となった。前年より増加ペースは落ちたものの、前年比21.8%増と、堅調な増加を保ったといえる。全体の7割を占める中国や韓国、台湾などの東アジアに加えて、1割強の東南アジアとインドからの訪日外客も増えた。
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株式市場 透視眼鏡
企業収益は年央にかけ鈍化 外国人が売り越すか否かに注目
2017年2月25日号昨年の日経平均株価は1万9000円程度からスタートして、6月24日に1万5000円を割った。そこから日本銀行のETF(上場投資信託)買い入れ額倍増とトランプ米大統領誕生という二つの大きなイベントをきっかけに、日本株は上昇を続けている。しかし、最近はドル円が118円から113円程度まで円高に振れても株価が下がらないという状況になっている。