記事一覧:マーケット・人物2504件
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 国家副主席に就任した “第8の男”王岐山が全人代で見せた決意
2018年4月7日号「7+1」──。全国人民代表大会(3月5~20日)が幕を開けて間もなく、筆者の脳裏に浮かんできた印象がこれだ。開幕日、今年度の経済成長率目標を6.5%前後と定めた李克強首相による「政府活動報告」の模様を中国中央電視台(CCTV)が実況生中継していた。
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短期集中連載 宮永重工の誤算
[最終回] ボーイングに弄ばれるMRJ 宮永社長の「最後の戦い」
2018年4月7日号三菱重工業が直面する、最大にして最難関の課題。それが、すでに5000億円という巨額の開発費を投じるMRJの“安定飛行”だ。連載最終回では、MRJ事業の収益化への道に横たわる難題について追う。
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Interview
ジェームズ・ダイソン(ダイソン会長兼チーフエンジニア)特別インタビュー
2018年4月7日号高価格帯の掃除機やドライヤーで急速に売り上げを伸ばしている英ダイソン。昨年秋にはEV(電気自動車)への参入を発表して話題を呼んだ。長時間稼働のスティック掃除機の新製品プロモーションで来日した創業者のジェームズ・ダイソン氏に、EV参入や経営について聞いた。
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数字は語る
人手不足が深刻化 持続的な経済成長に働き方改革は必須
2018年4月7日号日本の潜在成長率(経済全体の平均的な供給力の変化率)は、現在1%程度しかない。人手不足が顕著となっている中で経済成長率を持続的に高めるには、供給サイドの改革が不可欠だ。金融財政政策頼みでは続かない。
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金融市場 異論百出
「日本の鉄道」自賛で見誤る 終わりなきサービス改善の問題
2018年4月7日号世界中どこに行っても、鉄道の駅や車内には乗客に注意を促すさまざまなポスターが張られている。例えば、米ニューヨークの地下鉄では次のような注意をよく見掛ける。「ポールは安全のためにあります。
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商品市場 透視眼鏡
足元値戻す原油 反落の銅 金は高値継続だが天井低い
2018年4月7日号各国の株価が乱高下を続ける中、国際商品相場は全体として方向感を欠く展開となっている。原油の国際指標である欧州北海産のブレント原油は、2月13日には1バレル当たり61.76ドルと、1月25日に付けた71.28ドルから13%下落していたが、3月23日には同70ドル台まで戻した。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 人身事故が絶えない危険な電動スクーター シンガポールで本格規制へ
2018年3月31日号またシンガポールで事故が起きた。3月7日の晩、帰宅途中の女性が歩道橋から歩道に下りた直後に、走ってきた電動スクーターに追突され、意識を失って救急車で病院に運ばれた。幸い命に別条はなかったが、頭に大けがをした。この事故の翌々日の9日には、昨年後半に別々の人身事故を起こした3人のシンガポール人男性に対する判決が、裁判所で言い渡された。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 正月ムードが残る中 中国全人代が開幕 海外から新たな課題
2018年3月31日号2018年3月5日、全国人民代表大会(全人代)が開幕した。会期は20日までの16日間であり、従来の10日程度に比べて1週間程長いものとなった。今年は、春節が2月16日で昨年より3週間程遅くなり、春節のための帰省期間=春運(春節前15日間、春節後25日間の計40日間)が、2月1日から3月12日と後ずれし、全人代の日程と1週間程重なった。また、旧暦1月15日の元宵節(小正月)は3月2日と、全人代に先行して開幕する政治協商会議(政協)の前日となった。
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短答直入
ヘルベルト・ディース(フォルクスワーゲンブランドCEO)
2018年3月31日号トヨタ自動車やルノー・日産自動車連合を抑え、世界販売台数首位に立つ独フォルクスワーゲン(VW)。業界変革期における世界戦略を経営トップに聞いた。
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短期集中連載 宮永重工の誤算
[第4回] 盟友日立との亀裂と受注減 火力事業を襲う「誤算中の誤算」
2018年3月31日号三菱重工業が直面する三大問題──火力発電事業の不振、商船事業の巨額損失、三菱リージョナルジェット(MRJ)の開発遅延──。連載第4回では、火力発電事業と造船事業で生じた誤算の本質に迫る。
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数字は語る
裁量労働制をめぐる国会で問題視された異常値とデータ保管
2018年3月31日号「裁量労働制で働く人の労働時間の長さは、一般労働者よりも短いデータもある」という安倍晋三首相の国会答弁で、データの信頼性が問題視され、ついには衆議院予算委員会で233件もの異常値があったことが明らかになった。
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金融市場 異論百出
住宅ローン借り入れに例えると 日銀超緩和策の危うさが分かる
2018年3月31日号政府と日本銀行を合体させた「統合政府」で考えれば、日銀が国債を買い続ければ、政府の借金は“帳消し”になる。それ故、財政再建を進める必要はないのだ、という妄言を時折耳にする。
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金利市場 透視眼鏡
米国債の運用リスクが高まり 関心集めるユーロ圏国債投資
2018年3月31日号米国10年債利回りが3%の大台を視野に入れる中、日本銀行のマイナス金利政策下で運用難となっている本邦の投資家から「米国債投資を積極化」との声がなかなか聞こえない。
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数字は語る
「非定型業務」の拡大で仕事の裁量が大きく 柔軟な働き方が重要に
2018年3月24日号働き方改革関連法の2018年通常国会での成立を目指す安倍政権は、裁量労働制の拡大を見送る方針だ。裁量労働制とは、実際の労働時間と関係なく、あらかじめ決めた「みなし労働時間」に基づいて残業代込みの給料が支払われる制度である。
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金融市場 異論百出
新日銀法20周年を機に考える 改正の教訓は今も生きているか
2018年3月24日号この4月1日で現行の日本銀行法は施行20周年を迎える。旧日銀法は、日米開戦直後の1942年に制定された。その主目的は、戦時下で急拡大する財政赤字を日銀にファイナンスさせることにあった。
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株式市場 透視眼鏡
日銀の引き締め期待は行き過ぎ 短期的には株価はリバウンド
2018年3月24日号今年は市場が大きく振れるのではと、本欄では過去に何度か述べた。これは、低インフレ、低金利、中央銀行の超金融緩和という組み合わせによる世界の「同時成長」と「適温相場」の時期が終わり、次の枠組みを模索するとみているからだ。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 最大野党を解党した強過ぎる与党に警戒感 揺れるカンボジアの政情
2018年3月24日号カンボジアでは、今年7月29日に予定される総選挙を前に、政情が揺れ動いている。2013年の前回総選挙では、フン・セン首相の与党カンボジア人民党と、最低賃金の大幅引き上げなどを掲げた野党のカンボジア救国党は接戦を演じたが、救国党は選挙後も党勢を拡大。昨年6月の地方選挙は、救国党の躍進ぶりが目立つ結果となった。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 ドイツ連邦裁判所がディーゼル車締め出し支持 加速するモビリティ転換
2018年3月24日号今年2月27日にライプチヒの連邦行政裁判所が下した判決は、ドイツ自動車業界と連邦政府、地方自治体が恐れていた事態を現実化させた。裁判官たちは「大都市での窒素酸化物(NOx)濃度が欧州連合(EU)の上限値を超える違法状態を解消するために、最後の手段としてディーゼル車の乗り入れを禁止することは、適法だ」という下級審の判決を追認した。
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短答直入
森川宏平(昭和電工代表取締役社長兼CEO)
2018年3月24日号2008年秋のリーマンショック以降、収益が伸び悩んでいた昭和電工。だが、17年度の連結決算は社内外をあっと言わせる好決算だった。就任2年目の森川宏平社長に、過去の総括と展望を聞いた。
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特別対談
日米の安全保障の論客が語る 「米中戦争前夜」の処方箋
2018年3月24日号唯一の超大国の米国が内向き姿勢を強める一方、中国がさまざまな分野で台頭し、新旧大国の衝突が懸念されている。『米中戦争前夜』を上梓したハーバード大学のグレアム・アリソン教授と、防衛大臣などを歴任した石破茂・自民党元幹事長という、日米の安全保障の論客2人に緊迫する米中関係の処方箋を聞いた(対談は2月上旬)。