記事一覧:マーケット・人物2504件
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商品市場 透視眼鏡
シリア、ロシア、イラン 地政学リスクが相場押し上げ
2018年5月12日号このところ、国際商品相場が地政学的な要因によって変動している。目立つところでは、アルミニウムが3月末比で一時36%高、ニッケルが同25%高、パラジウムが同11%高などとなっている。
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数字は語る
小学校で必修となるプログラミング教育 市民ボランティアの活用も
2018年4月28日号政府は2020年度から小学校のプログラミング教育を必修化すると決定した。しかし政府は新学習指導要領の全面実施を待たず、前倒しで実施する方針であり、千葉県柏市のように、17年度から全市立小学校でプログラミング教育を開始したところもある。
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短答直入
瀬川 章(藤田観光社長)
2018年4月28日号インバウンド(訪日外国人)の増加で観光業界には追い風が吹いているが、その一方で人手不足や客室単価の伸び悩みなどの問題も抱えている。藤田観光の瀬川章社長に現況を聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 国営銀行の経営統治に欠陥 資本注入でも根治しない インドの不良債権問題
2018年4月28日号インドでは近年、銀行の不良債権増加が大きな問題となっている。不良債権の大部分は国営銀行が抱えており、不良債権比率(融資全体に占める不良債権の割合)を見ても、民間銀行や外資系銀行では大して上昇していない一方、国営銀行では上昇が続いている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 カリフォルニアで急拡大 電動スクーターのシェア 行政とのバトルが激化中
2018年4月28日号実は、この電動スクーター、今、カリフォルニアの各都市を猛烈な勢いで席巻し、物議を醸しているライドシェアサービスのBirdなのだ。公共のシェア自転車とは違い、特定のパーキング場所はなく、乗り終われば、基本的に街のどこにでも乗り捨て可能だ。1000台以上が街に溢れている。
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金融市場 異論百出
揺れる安倍政権と市場の思惑 欧米と異なる政治と日銀の距離
2018年4月28日号4月9日から、黒田東彦総裁の体制下として2期目の日銀金融政策がスタートした。安倍晋三首相が黒田総裁を再任し、副総裁の1人にリフレ派経済学者の若田部昌澄氏を任命したのは、超金融緩和策の継続を政権が望んでいることを明確に示している。
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金利市場 透視眼鏡
米長期金利上昇もドル安傾向 日独の長期金利は上がらず
2018年4月28日号2月に公表された米国の雇用統計で賃金の伸びが市場予想を大きく上回ったことをきっかけに、米国10年債利回りはレンジ上限を突破し、以降、3%をうかがう水準での高止まりが続いている。グローバル市場の中心である米国の10年債利回りの上昇は、一般的に他の先進国の長期金利上昇を促しやすい。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 中国配車アプリ市場に大手新興企業が続々参入 果てしなき消耗戦が勃発
2018年4月21日号上海の配車アプリ事業はウーバーの中国事業を断念させた滴滴(デイーデイー)の独壇場であったが、この市場に新たにフードデリバリーサービス最大手の美団が参入してきた。2017年の配車アプリ利用者数は、中国全土で2.25億人。これに対して、ドライバーは10万人しかいない。まだまだニーズがあると見込んでの参入だろう。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 英国のEU離脱後は公式語がフランス語に? 英国利権を奪い合う大国
2018年4月21日号先月、英国での筆者の講演に来てくれた貴族院の老議員が、口角泡を飛ばして憤慨していた。「あいつら、Brexitを機に英語を駆除しようとしている」。あいつら、とはフランス語覇権の再来を望んでいる欧州連合(EU)の幹部のことだ。
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短答直入
伊藤正明(クラレ代表取締役社長)
2018年4月21日号ニッチな市場で高いシェアを握ることで、競合他社が羨(うらや)む営業利益率14.4%(2017年度)をたたき出すクラレ。近い将来に連結売上高1兆円の水準を目指す伊藤正明社長に問題意識などを聞く。
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金融市場 異論百出
「腐敗指数」は先進国で中の下 日本に要る忖度しない財政機関
2018年4月21日号今年2月に世界の「腐敗認識指数2017」(トランスペアレンシー・インターナショナル)が公表された。世界180の国と地域において、専門家とビジネスパーソンにアンケートを行い、「公的部門が腐敗していると感じている」と答えた人の割合を指数化したものである。ランキングが上位ほど清潔で、下がるほど腐敗度が高い。
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株式市場 透視眼鏡
海外投資家の売りが止まれば 短期のリバウンド相場へ
2018年4月21日号2017年の「適温相場」は18年1月の米国金利の急上昇で変調の兆しを見せ、2月にVIX指数の急上昇が株式市場にも波及し、3月にはトランプ米大統領が鉄鋼、アルミニウム製品に輸入関税を課すと発表したことから、投資家の心理はリスクオフに傾いた。
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数字は語る
トランプ政権が打ち出した 中国からの輸入品に関税 IT狙い撃ちに警戒も
2018年4月21日号米トランプ政権が通商法301条に基づき、中国からの輸入品500億ドル相当への25%の関税賦課の方針を打ち出し、世界を揺るがせている。もっとも、この措置の直接的な影響だけを考えれば、さほど大きなものではない。この500億ドルは中国の対米輸出額の1割程度を占めるが、中国の全輸出から見れば2・2%、GDP(国内総生産)比では0・3%にすぎない。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 世界経済の牽引役を期待される インドの景気失速の真相
2018年4月14日号昨年のインドの景気は失速した。実質GDP成長率は前年比+6.4%と、2016年の同+7.9%から減速し、3年ぶりに中国の成長率を下回った。景気はこのまま腰折れしてしまうのだろうか。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 銃規制を訴え立ち上がった 全米の高校生や市民たち 中間選挙を左右する可能性
2018年4月14日号高校生が中心となって銃規制を訴える運動「マーチ・フォー・アワー・ライブス(命のための行進)」が、大きな広がりを見せている。4月4日には、1960年代の公民権運動を導いたマーティン・ルーサー・キング牧師が殺害されて50周年を迎えたが、それ以来の大きな市民運動になる可能性を感じさせる。
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短答直入
藤原弘治(全国銀行協会会長)
2018年4月14日号現金での決済比率が高い日本は、キャッシュレス化の分野で海外に後れを取っている。この課題を解決する上で、決済インフラの中核を成す銀行はどんな役割を果たすのか。4月に全国銀行協会(全銀協)の会長に就任した、藤原弘治・みずほ銀行頭取に話を聞いた。
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数字は語る
春闘ではやや賃上げへ 残業削減とシニア雇用で若者にしわ寄せ懸念
2018年4月14日号今年の春闘では、前年をやや上回る賃上げが実現しそうである。連合が3月下旬に発表した2018春闘の速報集計によると、定期昇給と基本給の一律引き上げ(ベア)を合わせた賃上げ率は2.17%と、前年同時期の集計結果(2.05%)を上回った。
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金融市場 異論百出
本当にインフレ2%が理想的か 英米の価格高騰は再考の材料
2018年4月14日号英国と米国、日本の過去20年における毎月の消費者物価指数前年同月比の平均は、各2%、2.2%、0%である。日本銀行のインフレ目標は2%なので、日本では英米のような物価上昇率が理想とされている。
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為替市場 透視眼鏡
目先1ドル100円、来年90円台 PPPは中短期の尺度にあらず
2018年4月14日号円高はどこまでいくか。昨今日本の企業や投資家から切実にこの直接的な質問が多い。その中でPPP(購買力平価)を引き合いに「100円あたりが落ち着きどころか」という問いがまた多い。実は、PPPは中短期相場を論じるにはなじまない。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 イタリアの総選挙でポピュリスト政党が躍進 党首が首相に就く可能性も
2018年4月7日号3月4日に行われたイタリアの総選挙では、ポピュリズム(大衆迎合主義)色の強い「5つ星運動」と「同盟(旧北部同盟)」が躍進し、従来政権を担ってきた中道派政党は大きく議席を減らす結果となった。