記事一覧:マーケット・人物2504件
-
World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 大雪やポンド安で消費が減速する英国 転換点迎える小売業界
2018年6月16日号英国の個人消費は年初に一段と減速した。1~3月期の実質GDPの構成項目のうち、個人消費の伸び率は前期比0.2%と、過去2年間の平均である同0.5%の半分以下となった。消費減速の要因としては、まず寒波の影響が挙げられる。2月と3月に、英国各地は数回の大雪に見舞われ、交通にも大きな混乱が生じた。
-
World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 マレーシアの劇的政権交代 腐敗政治家の退場は吉 老練政治家の復帰は?
2018年6月16日号東南アジアにおける5月の最大のニュースはマレーシアでの政権交代。当事国はもとより、周辺国も驚きと興奮に包まれた。建国後60年超の長期にわたり続いた与党連合が、選挙で敗北したのである。
-
短答直入
関根正裕(商工組合中央金庫社長)
2018年6月16日号不正融資問題を起こした政府系金融機関の商工組合中央金庫(商工中金)。不正を生んだ“ノルマ重視”の体質を、どう変えていくのか。今年3月に就任した、関根正裕社長に道筋を聞いた。
-
新社長 Who's Who
貸谷伊知郎(かしたに・いちろう)/豊田通商
2018年6月16日号社長就任を言い渡されたのは昨年末のこと。当時社長だった加留部淳から「後任に決めたのでよろしく」と言われると、面食らうこともなく、「大役ですが謹んでお受けします」と答えた。
-
数字は語る
GDPは成長しても 国民の実感とは乖離 交易条件の悪化が問題
2018年6月16日号内閣府は「日本経済2017-2018」で、景気回復の長期化要因として、交易条件の改善による国民所得の改善を挙げている。交易条件の改善や海外での企業の稼ぎの増加もあって企業収益が改善したとし、円高が強くない下での交易条件の改善で今後は労働生産性上昇に見合った賃上げが期待されるとしている。
-
金融市場 異論百出
「即日完売」は将来なくなる? 定価が姿を消す世界はすぐそこ
2018年6月16日号米国の人気歌手テイラー・スウィフトのツアーチケットの販売に、ダイナミックプライシングが採用されたことが昨年から米国で話題になっている。
-
為替市場 透視眼鏡
米長短金利が3%超に上昇でも ドル円は110円台前半が天井
2018年6月16日号相場には攻め時がある。ドル円では、2012年暮れ~13年の安倍相場初期が四半世紀に1度級の攻め時だった。このときドル円は75~80円で、15年には125円台へ上伸した。一方、足元のように腰を据えて臨みにくい局面も巡ってくる。ドル、ユーロ、新興国・資源国通貨全般に悩ましい事情があり、円相場も翻弄されやすい。
-
World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 被災地プエルトリコで、 島民を助けたIoT技術に シリコンバレーが注目
2018年6月9日号シリコンバレーで5月中旬に開催されたIoT(Internet of Things、モノのインターネット)カンファレンス。今年の目玉は「命を救うためのIoT技術」と題された専門家のワークショップだった。
-
World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 斬新なアイデアがあるなら 中国企業が目を付ける前に 先行者の地位を固めよ
2018年6月9日号2018年第1四半期の、中国初オープン店舗リストなるものが紹介されている。このリストには香港・マカオ・台湾も含まれているが、これらを除く中国大陸内だけで見ると97店舗、このうち半数以上の50店舗が上海でオープンしている。
-
短答直入
井出信孝(ワコム代表取締役社長兼CEO)
2018年6月9日号ペンタブレット市場で圧倒的な世界シェアを誇るワコムが、新たなビジネス領域に踏み出そうとしている。4月に就任した井出信孝新社長に戦略を聞いた。
-
新社長 Who's Who
和賀昌之(わが・まさゆき)/三菱ケミカル
2018年6月9日号化学の世界は遅れている──。市況などの好転により、石油化学部門を持つ化学メーカーは好決算に沸いている。だが、4月1日に三菱ケミカルの社長に就任した和賀昌之は、自らの問題意識を直截に述べる。
-
新社長 Who's Who
深澤祐二(ふかさわ・ゆうじ)/東日本旅客鉄道(JR東日本)
2018年6月9日号「今はある意味、いいタイミング。社員が自由に物を言えて、いろんなことに挑戦していける、外に目を向けた企業風土をつくっていきたい」
-
数字は語る
消費増税の負担緩和で 見過ごされた若者の単身者 少子化に拍車の懸念も
2018年6月9日号政府は、6月ごろにまとめる経済財政運営の基本方針(骨太の方針)の中に、2019年に実施予定の消費増税(8→10%)に備えた景気対策を盛り込むことを検討している。
-
金融市場 異論百出
6年前の白川前総裁の“予言” 動くに動けない日銀の苦悩
2018年6月9日号日本銀行金融研究所は、ほぼ毎年5月末ごろに、海外から中央銀行の幹部や経済学者を招いて、国際コンファレンスを催している。その冒頭の日銀総裁演説に、日銀の問題意識の変遷を見て取ることができる。
-
商品市場 透視眼鏡
米イラン制裁再開は供給減要因 産油国の協調減産緩和の公算
2018年6月9日号OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の閣僚会合が6月22~23日に開催される。これら産油国は、日量約180万バレルの協調減産を続けている。協調減産は、当初、2017年1~6月の予定で始まったが、2度の延長が決議され、現在は18年末までとなっている。
-
World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 民政復帰によって再び自由貿易振興にかじを切るタイ
2018年6月2日号3月29日にタイのソムキット副首相は、米国を除く11カ国が署名した新たな枠組みのTPP、正式には「包括的および先進的環太平洋連携協定(CPTPP)」に参加する考えを示した。今後、国内での調整を進め、問題がなければ年内にも正式に参加を表明する方針である。
-
World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 米国のイラン核合意離脱で欧米関係は戦後最大の危機 「漁夫の利」はロシアに?
2018年6月2日号米国によるイラン核合意の離脱は、欧州と長年培った結束に大きな亀裂を作るだけでなく、ロシアによる欧州への接近を促す極めて危険な行為だ。米国の離脱は欧州連合(EU)との貿易戦争の宣戦布告をも意味する。また、ロシアが欧州における覇権復活を虎視眈々と狙っており、その意味でも離脱は最悪のタイミングだ。
-
短答直入
藍澤基彌(藍澤證券社長)
2018年6月2日号今年7月に創業100周年を迎える藍澤證券。40年弱にわたり社長を務める藍澤基彌氏に、事業展開や後継などの考え方を聞いた。
-
新社長 Who's Who
兵頭誠之(ひょうどう・まさゆき)/住友商事
2018年6月2日号兵頭誠之の出身は住友グループの企業城下町である愛媛県新居浜市。両親も祖父も住友の関連企業で働き、また、住友グループ発祥の地である別子銅山は行楽で何度も訪れる身近な場所だった。「住友」が日常だった少年時代を過ごした兵頭は来年12月、住友商事の創立100周年という節目を社長として迎えることになる。
-
数字は語る
消費増税後に増えた 社会保険料の負担 需要喚起策よりも重要
2018年6月2日号消費増税を行いやすい環境を整えるため、政府は増税前の駆け込み需要と直後の反動減を和らげる対策について検討に入った。報道によると、消費増税が行われる2019年10月以降、住宅や自動車の購入者に減税を実施することや、事業者が増税後、一斉に値上げしないように、価格転嫁を柔軟にすることなどが検討されている。