記事一覧:マーケット・人物2504件
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金融市場 異論百出
日本の段違いな低インフレ率を 五つの要因から読み解く
2018年7月14日号日本だけでなく多くの先進国で、景気が良い割に物価が過熱しない状況が続いている。以前なら失業率がこんなに低下すれば、インフレ率は高騰していた。グローバリゼーションやデジタル革命がそれを抑制している面がある。
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為替市場 透視眼鏡
ドル円は当面底堅いが終盤戦 110円超の深追い買い注意
2018年7月14日号米経済成長は今年も来年も2%台後半と堅調で、利上げは今年さらに2回、来年も2~3回行われ、政策金利は3%に至る公算だ。FOMC(米連邦公開市場委員会)委員が考える中立金利水準もほぼ3%が中央値。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 米企業の租税回避摘発に 本腰を入れる欧州連合 両者の関係は悪化の一途
2018年7月7日号米国による鉄鋼・アルミニウム輸入の関税適用とイラン核合意からの離脱は、欧米の関係に大きな亀裂を生んでいる。欧州連合(EU)が今後強行しようとしている米国の多国籍企業に対する租税回避規制は、両者の関係悪化にさらに拍車を掛ける可能性が高い。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 3カ月で3回も会談開催 米中関係悪化で接近した 習・金両首脳の“思惑”
2018年7月7日号「仮にいま米国が金正恩を暗殺する計画を実行するとしたら、われわれは内心ほくそ笑むどころか、すがるような思いすら抱くであろう」2017年5月15日、北京の一角で党中央次官級幹部が筆者にこう語った。半分冗談だったが、目は笑っていなかった。
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短答直入
田中一穂(日本政策金融公庫総裁)
2018年7月7日号商工組合中央金庫が起こした不正融資問題を機に、政府系金融機関の在り方が問われている。民間から「民業圧迫だ」という指摘が続く中で、同じ政府系金融である日本政策金融公庫(公庫)はどんな姿を目指すのか。田中一穂総裁に話を聞いた。
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金融市場 異論百出
労働生産性、キャッシュレス化 見どころ多き北欧3カ国の旅
2018年7月7日号ヘルシンキにあるフィンランド中央銀行は、小規模だが実にしゃれた美しい建物に入っている。しかし、正面の銅像の台には戦争時の爆撃跡と思われる傷が残されていた。周辺の国々に翻弄された小国の厳しさが刻まれている。
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商品市場 透視眼鏡
小幅増産合意も需給緩和せず 原油価格は当面高止まりか
2018年7月7日号OPEC(石油輸出国機構)は6月22日に定例総会を開催して、7月から2017年1月より続く協調減産を緩和し、小幅増産を行うことを決定した。
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数字は語る
電算化はほぼ100% それでも一元化できない 戸籍の非効率さ
2018年7月7日号親が亡くなり、相続の手続きで大変な思いをしたという話をよく聞く。子どもがいない場合は、その相続権はおいやめいにまで及び、その確認のために戸籍謄本を取り寄せなければならない。特に、親族が複数の本籍地に散在している場合、戸籍謄本を収集するだけでも大変な作業だ。全国の市区町村で管理する戸籍を一元化し、一覧で確認できればどんなにか便利だろう。
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新社長 Who's Who
野村 博(のむら・ひろし)/大日本住友製薬
2018年6月30日号製薬業界の重鎮の一人で、約10年間トップを務めた多田正世(現会長、前日本製薬団体連合会会長)から昨年末、「次(の社長)をやってもらうからね」と声が掛かった。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 初の米朝首脳会談 G7サミットをめぐる 欧州の冷ややかな反応
2018年6月30日号欧州諸国では、初の米朝首脳会談について「東アジアの緊張を減らすための第一歩」と評価する一方で、北朝鮮が本当に核技術を完全放棄するかどうかは未知数とする悲観的な論調が強い。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 演出された「ショー」で トランプ米大統領が得た 唯一で最大の成果とは?
2018年6月30日号シンガポールで6月12日に開かれた米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談は、異例の「ショー」だった。国交がない国の首脳が初めて会う機会にしては、あまりにも演出され過ぎていた。
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数字は語る
東京以上に深刻な 神奈川と埼玉の保育士の不足
2018年6月30日号保育士不足については、東京都内のケースがメディアなどで注目されることが多い。だが、現実には、都内よりも深刻なところが多々ある。
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新社長 Who's Who
舟竹泰昭(ふなたけ・やすあき)/セブン銀行
2018年6月30日号コンビニATM業界のガリバーであるセブン銀行。6月に社長に就任した舟竹泰昭は、ITの活用で決済手段が多様化し、業界全体に変化が求められる現状を一望して、「大変な時期に社長を引き受けることになった」と緊張感を覚えた。
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金融市場 異論百出
大衆迎合×極右の伊新政権より 緩んでいる日本の財政規律
2018年6月30日号6月、イタリアでポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」による連立政権が正式に発足。その過程において、新政権はユーロ圏から離脱するのではないかと金融市場が懸念した5月、ECBのイタリア国債の買い入れ額が前月より減少した。それが同国債の金利暴騰に拍車を掛けたという怒りが、五つ星運動支持者の間で渦巻いている。
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金利市場 透視眼鏡
米国金利上昇→新興国不安が 結局、米国景気を鈍化させる
2018年6月30日号6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では市場参加者の予想通り0.25%の利上げが決定されたが、最大の注目を集めたのは、FOMCメンバーによるFF(フェデラルファンド)金利見通しの分布を示したドットチャートであった。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 ウーバー撤退後も 新規参入が相次ぐ ライドシェア市場
2018年6月23日号ライドシェア世界最大手の米ウーバー・テクノロジーズ(以下ウーバー)は3月26日、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、カンボジアでの事業を、同業でシンガポールに本拠を置くグラブに売却し、同時にグラブ株式の27.5%を取得すると発表した。この買収については、グラブの市場独占を懸念するシンガポールとフィリピンの競争当局が一時待ったをかけたものの、結局認められることとなった。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 米中の技術摩擦でZTEが取引停止 高まる技術国産化熱
2018年6月23日号2018年に入って、中国が米国の「ライバル」であるとの位置付けを米国が表明する中、米中摩擦は、貿易摩擦から安全保障における摩擦、さらに安全保障の根幹ともなる技術摩擦に転じてきている。
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金融市場 異論百出
FRBが苦慮する政治家さばき 日本とは事情が異なる板挟み
2018年6月23日号米ワシントンにあるスミソニアン国立肖像画美術館に歴代米大統領の肖像画が並ぶ一角がある。同行してくれた地元在住の知人によると、この展示は見学客がいつも多いという。米国人にとって大統領が特別な存在であることが伝わってくる。
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株式市場 透視眼鏡
市場全体と比べて売られ過ぎ 高配当利回り銘柄に注目
2018年6月23日号前回の本欄(5月26日号)では、株式市場は「大幅な水面下の水準から適正水準まで浮上しつつある過程」とし、しかし、一本調子で上がることは難しく、「投資戦略は市場全体と個別の投資アイデアの両方への目配りが必要になる」と述べた。
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数字は語る
イタリア政局の混迷で 欧州の量的緩和停止が 先送りされれば円高リスクに
2018年6月23日号今年3月の総選挙後から政治空白が続いていたイタリアで、新興ポピュリズム政党「五つ星運動」と極右的政策を掲げる「同盟」による連立政権がようやく発足した。