記事一覧:マーケット・人物2504件
-
早耳聞耳
上西健次(ゼネラル・エレクトリック) 日本での電力ビジネス拡大に期待 世界標準製品による安さが強み
2012年3月3日号東日本大震災を機に、国内外のメーカーが日本の電力インフラにおける新たなビジネスを模索している。世界最大の社会インフラメーカー、ゼネラル・エレクトリック(GE)もその一つだ。
-
Interview
黄 益平(バークレイズ・キャピタル エマージング・アジア担当チーフエコノミスト)インタビュー
2012年3月3日号2011年の中国の経済成長率は9.2%に終わり、2年ぶりに成長率が1ケタに落ちた。インフレ抑制のための金融引き締めと、輸出の減速が要因だ。かつて中国政府の経済アドバイザーを務めた気鋭のエコノミストに、今後の中国経済の見通しを聞いた。
-
Data Focus データフォーカス
超長期の社会保障制度の改革は 民主主義の生物学的限界超えるか
2012年3月3日号グラフは、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が発表した長期人口推計の結果である。2060年の日本の総人口は8700万人前後となる。しかし、60年で日本の人口減少は終わらない。
-
金融市場 異論百出
評価を上げるポルトガル 高まる“ギリシャ人異質論”
2012年3月3日号2月17日、パリのフランス銀行(中央銀行)本店前に長い行列ができた。旧フラン紙幣のユーロ紙幣への交換が終了する日だったからである。同紙幣の法的通用力はその日をもって消滅した。いまさらユーロをやめてフランに戻ることを望む声は街の中では多くない。
-
株式市場 透視眼鏡
世界的な過剰流動性相場が継続 出遅れていた日本株も上昇基調
2012年3月3日号世界の金融市場が過剰流動性相場を演じている。そのなかで日本銀行が予想外の追加緩和を実施。円高基調が一気に反転し、これまで出遅れていた東京株式市場も急回復した。もっとも、この流れが続くかどうかは日銀次第だろう。
-
短答直入
寺坂史明(サッポロビール社長)
2012年2月25日号主力工場が被災した影響で、ビール類のシェアを落としたサッポロビール。成長路線への回帰を目指す2012年度の戦略を聞いた。
-
早耳聞耳
國井総一郎(ノーリツ社長) ガス回帰で国内販売に追い風 海外はM&Aで事業拡大を狙う
2012年2月25日号「エコジョーズ(高効率ガス給湯器)に追い風が吹いている」というのはノーリツの國井総一郎社長(写真)。2011年12月期決算では、東日本大震災による取り換え・仮設住宅向け特需が12万台ほど発生したのも相まって、増収増益を確保した。
-
特別寄稿
近視眼的な政策のオンパレード 経済を萎縮させる「一律規制の誤謬」
2012年2月25日号日本の政治の劣化が指摘されて久しいが、それは社会問題を近視眼的にしかとらえられないようなムードが蔓延していることに象徴される。“弱者救済”という美名の下で、一部の人びとを救うためにつくられた法律が、不必要な規制を引き起こして経済全体を萎縮させている。根本には、選挙基盤の弱い政治家たちが、支持を集めるために聞こえのいい政策に乗じている現実がある。
-
Data Focus データフォーカス
資源高もインフレを誘発せず 構造的デフレ圧力が残る日本
2012年2月25日号中国など新興国が高い経済成長を続けるなかで、原油や穀物といった商品先物の高騰や、レアアース(希土類)など希少資源の取引価格上昇が、断続的に発生している。そこで、一部の論者から、「コストプッシュ型インフレの時代に日本は入る」といった主張が聞かれる。
-
金融市場 異論百出
唐突感ある日銀の追加緩和 銀行の収益悪化を招く恐れも
2012年2月25日号日銀は2月14日の金融政策決定会合で、資産買入等基金による国債の買い入れ枠を10兆円拡大し、同時に従来の「中長期的な物価安定の理解」の名称を「中長期的な物価安定の目途」に変更した。
-
株式市場 透視眼鏡
アナリスト調査銘柄は情報十分 却って株価上昇しない公算あり
2012年2月25日号日本株が世界の株式市場に対して出遅れることはなにも今に始まったことではないが、リーマンショック後も同様の展開が繰り返されている。出遅れたからといって、割安感には乏しいこともあり、日本株をオーバーウエートしようとの機運はなかなか全体の流れにはなってこない。
-
短答直入
片山幹雄(シャープ社長)
2012年2月18日号シャープは液晶テレビの不振などを原因に、通期決算で過去最悪の2900億円の最終赤字を見込む。急務となる経営再建策を聞いた。
-
Data Focus データフォーカス
年金改革の政治リスク回避に 自動安定装置の導入・確立を
2012年2月18日号年金は人口変動リスクや経済リスク、投資リスクに弱い。そして、もう一つ、政治リスクにも弱い。政治の世界では都合の悪いことが生じても、それを一時的現象だと考え、問題を先送りしがちである。その結果、事実の正確な認識が遅れ、事態は悪化する。
-
金融市場 異論百出
7年ぶりの「覆面介入」が判明 邦銀のドル調達コストは低下
2012年2月18日号2月7日に財務省は、昨年10~12月の市場介入の詳細を公表した。10月31日に8兆0722億円の介入が実施されたほかに、11月1~4日に計1兆0195億円の「覆面介入」が行われていたことが明らかになった。
-
為替市場 透視眼鏡
困ったことに円は最強通貨 世界景気悪化でさらに上昇も
2012年2月18日号現在、欧州発の信用不安が世界経済を脅かしている。先行き不安は国際マネーの流れを鈍らせ、債務国通貨を債権国通貨に対して弱くさせる傾向にある。
-
早耳聞耳
東英弥(事業構想大学院大学理事長) 混迷する社会を改革する原動力 「事業構想修士」の輩出を期する
2012年2月11日号文部科学省の認可を受けて今年4月に開学を予定している事業構想大学院大学。初年度入学定員30人に対して60人ほどの応募があった。東英弥理事長は「定員割れも覚悟していた」だけに、ホッとした様子だ。
-
短答直入
常陰 均(三井住友トラスト・ホールディングス会長)
2012年2月11日号今年4月、住友信託銀行など傘下の銀行3行が合併し、いよいよ三井住友信託銀行が始動する。今後の課題や戦略展開などを聞いた。
-
金融市場 異論百出
ゼロ金利は14年末まで続かない FRB金利予想の「正しい見方」
2012年2月11日号FRBは1月25日、政策金利であるフェデラルファンド金利誘導目標の先行きの予想を公開した。声明文では「経済環境は異例に低いFF金利の水準が、少なくとも2014年遅くまで続くことを保証するだろう」と説明された。
-
株式市場 透視眼鏡
イラン核開発問題深刻化の懸念 原油高でエネルギー関連に注目
2012年2月11日号イランの核開発問題が深刻になっている。今年は中東の地政学的リスクに注意を払う必要があろう。イランは、原爆の材料となりうる高濃縮ウランの製造にまい進している。
-
Data Focus データフォーカス
市場対国家で語られる欧州危機 しかし価格次第で市場は寝返る
2012年2月11日号欧州の債務問題については、「市場対国家」という枠組みが強調され過ぎている。ユーロ圏主要国の国債格下げ直後の新聞報道を見てみよう。「市場の不安はふくらんでいる」「市場は不信感を強める」「秩序なきデフォルトの影に市場はおびえる」と、なにかにつけて「市場」が登場する。