記事一覧:Key Wordで世界を読む291

  • point of no return(後戻りできない地点)

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    point of no return(後戻りできない地点)

    2014年9月20日号  

    Point of no return──。ウクライナ情勢をめぐってこんな言葉が相次ぎ飛び出している。欧州連合(EU)は8月30日、ブリュッセルで開いた首脳会議にウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領を招待。EUのジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は同大統領と会談後、記者会見でウクライナ情勢に警鐘を鳴らした。

  • flee to Canada(カナダへの脱出)

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    flee to Canada(カナダへの脱出)

    2014年9月13日号  

    米ファストフードチェーン大手バーガーキングは8月26日、カナダのティム・ホートンズの買収で合意した。世界第3位のファストフードチェーンの誕生だ。

  • openly gay CEO(ゲイを公言するCEO)

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    openly gay CEO(ゲイを公言するCEO)

    2014年9月6日号  

    米フロリダ州に本拠を置く地方銀行C1バンクの最高経営責任者(CEO)、トレバー・バージェス氏。8月15日付の米「ニューヨーク・タイムズ」のビジネス面に同氏の紹介記事が顔写真付きで載った。前日にC1バンクがニューヨーク証券取引所に株式を上場し、バージェス氏が取引開始のベルを鳴らしたからではない。上場企業に限定すると、銀行界で同氏が初の「ゲイを公言するCEO(openly gay CEO)」になったからだ。

  • data scientist(データサイエンティスト)

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    data scientist(データサイエンティスト)

    2014年8月30日号  

    米「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌が2012年10月号の特集で「21世紀最高の職業(sexiest job of the 21st century)」として挙げたのがデータサイエンティスト(data scientist)。

  • holdout creditor(不同意債権者)

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    holdout creditor(不同意債権者)

    2014年8月23日号  

    日本では米系ヘッジファンドは「短期利益ばかり追い求める」と批判されがちだ。13年ぶりの債務不履行(デフォルト)に追い込まれたアルゼンチンではその比ではない。政府から公然とハゲタカ(vulture)のレッテルを貼られ、「ヘッジファンド悪玉論」が渦巻いている。

  • Putin Doctrine(プーチン・ドクトリン)

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    Putin Doctrine(プーチン・ドクトリン)

    2014年8月9日号  

    ブレジネフ・ドクトリン(Brezhnev Doctrine)からシナトラ・ドクトリン(Sinatra Doctrine)、そして今はプーチン・ドクトリン(Putin Doctrine)──。過去半世紀を見ると、旧ソ連・ロシア外交政策はこんな変遷をたどっている。

  • substantially stretched valuations(大幅に割高な株価バリュエーション)

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    substantially stretched valuations(大幅に割高な株価バリュエーション)

    2014年8月2日号  

    最高値更新を続けるニューヨーク株式相場を見て、米連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長はバブルの発生(emergence of a stock-market bubble)を懸念したのだろうか。7月15~16日の議会証言(testimony)に合わせて議会へ提出した報告書の中で、株式市場についてこんな評価を示しているのだ。

  • U6 unemployment rate(U6失業率)

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    U6 unemployment rate(U6失業率)

    2014年7月26日号  

    米労働省が7月3日に発表した6月の雇用統計(employment report)は事前予想を上回る内容だった。失業率(unemployment rate)は6.3%から6.1%へ下がり、2008年9月のリーマンショック以降で最も低い水準になった。非農業部門雇用者数(nonfarm payrolls)の増加も、1990年代後半以来となる「5カ月連続で20万人以上」を達成。

  • emotional contagion(情動感染)

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    emotional contagion(情動感染)

    2014年7月19日号  

    米国で「emotional contagion(情動感染)」という言葉がにわかに注目を集めている。人の感情や気分が他人に感染するという心理学用語なのだが、きっかけは米フェイスブックによる心理実験(psychological study)だ。

  • winner's curse(勝者の呪い)

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    winner's curse(勝者の呪い)

    2014年7月12日号  

    低金利やカネ余りを背景にM&A(mergers & acquisitions=企業の合併・買収)が世界的ブームを迎え、2008年のリーマンショック以前の水準に迫っている。ソフトバンクが米TモバイルUS買収に動いたり、三菱重工業が仏アルストムのエネルギー部門買収に名乗りを上げたりするなど、日本勢もこのM&Aブームに乗っている。

  • dark pool(ダークプール)

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    dark pool(ダークプール)

    2014年7月5日号  

    米証券取引委員会(SEC)が「dark pool(ダークプール)」の実態調査に乗り出した。通常の証券取引所を通さずに大口投資家が株式を売買するダークプールの存在感が増す中、情報開示が適切に行われているかどうかなどに関心を寄せているようだ。

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記者の目

  • 編集部 宮井貴之

    カレー物価指数と締切と時々ダイエット

     スパイスを買いそろえて自ら作るほどカレーライスが好きだ。もちろん食べ歩きも好きで、以前の職場にいたインド出身の同僚からお薦めの店を聞いては、開拓するのが日々の楽しみだった。
     だが、そんなささやかな趣味にも値上げの波が容赦なく押し寄せた。帝国データバンクによると、カレーライス1食当たりのコストを示す「カレーライス物価」が6カ月連続で最高値を更新したという。野菜の価格が下落した一方、コメ価格の高騰が全体を押し上げた。
     趣味を奪われると嘆いたものの、足元を見るとたるんだ腹が。原稿の締め切りが近づくたびに暴食してきたのだ。趣味を運動に切り替える好機か。そうポジティブに捉えることにしよう。

  • 副編集長 清水量介

    酔い止め対策で自動車需要喚起?

     かつては自動車の運転が好きで、マツダのロードスターに乗っていました。しかも、マニュアルです。
     ところが、今は自動車を所有していません。所有しない理由は二つです。「家から徒歩で1分程度のところにカーシェアの拠点が複数登場した」ことが一つ。
     もう一つは「子どもたちの車酔いが激しく遠出ができない」ことです。近場の移動だけに多大なコストがかかると思うと、所有する気が起こらないのです。都市部では、そんな人たちが増えているのではないでしょうか。
     自動車メーカーや部品メーカーの方々は、自動車需要の底上げのために「画期的な子どもの酔い止め」対策にトライしてみるのもいいかもしれませんね。

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表紙

特集自動車・サプライヤー非常事態

トヨタ自動車が空前の利益をたたき出す一方、サプライヤーは生産コストを価格に転嫁できず、苦境にある。部品メーカーが完成車メーカーに依存し支配される現状は、技術革新で出遅れる原因にもなっており、このままでは自動車業界が地盤沈下しかねない。サプラ…

特集2ビール 最後のバブル

ビール業界に追い風が吹いている。2023年秋の酒税改正によるビールの値下げで販売が上向いているのだ。ビール市場全体が縮小傾向にある中、ビール各社は最後のチャンスをどう生かすのか。最新動向を追った。