記事一覧:後藤謙次 永田町ライヴ!402件
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後藤謙次 永田町ライヴ!
ポスト安倍政局で囁かれる 増税前解散の「衆参同年選挙」
2019年2月23日号「2007年の亥年の参院選で惨敗した。当時、総裁だった私の責任で、片時も忘れたことはない」──。2月10日に開かれた自民党大会の挨拶で首相の安倍晋三は7月の参院選に向けて危機感を煽った。さながら選挙直前の出陣式の様相だった。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
不正発覚で「統計国会」の様相 幕引き急ぐが、別疑惑が幕開け
2019年2月16日号一つである「毎月勤労統計」の不正調査が発覚したからだ。さながら「統計国会」の様相を呈する。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
天国と地獄分ける山梨県知事選 自民圧勝の裏に「傘寿幹事長」
2019年2月9日号「この選挙で勝つと負けるとでは天国と地獄との差がある」。自民党選対の最高幹部がこう語る「この選挙」とは、1月27日に投開票が行われた山梨県知事選挙だ。結果は自公が推した元衆院議員の長崎幸太郎が現職の後藤斎を3万票の大差で破った。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
レーダー照射問題も領土問題も中途半端で 足元揺らぐ安倍外交
2019年2月2日号韓国との間で繰り広げられていたレーダー照射問題は、何とも後味の悪い結末を迎えた。レーダー照射があったのは昨年末の12月20日。ちょうど1カ月間にわたって「やった、やらない」の応酬が続いた。揚げ句の果てに防衛省が1月21日に、照射時の音声データを公表するとともに最終見解を発表した。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
日ロ交渉で途絶えた政府の発信 求められる方針転換の説明責任
2019年1月26日号外務省が刊行した2017年版の『われらの北方領土』と題する資料集はこんな書き出しだ。「択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島からなる北方四島は、わが国民が父祖伝来の地として受け継いできたものでいまだかつて一度も外国の領土となったことがないわが国固有の領土です」
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後藤謙次 永田町ライヴ!
東アジア外交戦は北朝鮮が口火 中朝会談に日米韓はどう対応?
2019年1月19日号昨年に続き今年も東アジアをめぐる外交戦で最初に動いたのは、北朝鮮・朝鮮労働党委員長、金正恩だった。第一報は中国・北京から発信された。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
株価は急落、日韓関係も悪化 政権の鍵握る経済・外交は波乱含み
2019年1月12日号平成最後の年が明けた。1989年1月8日に始まった平成の時代は2019年4月30日をもって幕を下ろす。おそらくその日まで「平成最後」というキーワードが繰り返し使われるのだろう。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
産業革新投資機構が空中分解 政権内の意思疎通の欠如を露呈
2018年12月22日号「言った言わないではなく、いつか同じようなトラブルが起きたと思う」。政権幹部がこう語るのは鳴り物入りで政府が設立した官民ファンド、産業革新投資機構(JIC)をめぐるゴタゴタのことだ。とりわけ社長の田中正明らの報酬問題がクローズアップされてからは泥仕合の様相を示した。思わぬ政権内部のほころびは、なお尾を引く。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
自民の選挙2トップは「含み」 燻り続ける衆参同日選の行方
2018年12月15日号通常国会の召集日がいつになるのか──。永田町ではこんな会話が飛び交う季節になった。通常国会の会期は150日間と決まっており、召集日が確定すれば会期末が決まる。極めてシンプルな話だが、これが参院選のある年の通常国会となると事情が違ってくる。
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ゴーンショックで火花散る日仏 日産に距離置く日本政府の葛藤
2018年12月8日号日産自動車前会長のカルロス・ゴーン(64)が金融商品取引法違反容疑で逮捕されたのは11月19日夕。その直後に政権幹部はこう語った。「国対国の争いにしてはならない。あくまでも企業間の話だ」──。
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安倍発言で揺れる北方領土返還 政府内に2島、4島の路線闘争
2018年12月1日号北方領土問題は本当に動くのか。きっかけは11月14日のシンガポールでの首相、安倍晋三の意欲表明だ。「私とプーチン大統領の手で(北方領土問題に)終止符を打つ。1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させる」
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後藤謙次 永田町ライヴ!
将来の首相候補5人に欠ける 黒子に徹するバイプレーヤー
2018年11月24日号どんな映画の名作、名優も実力派のバイプレーヤーなくして誕生しない。それは政治も同じだ。そんな政界屈指のバイプレーヤーがまた1人旅立った。自民党衆院議員の園田博之(享年76)──。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
社会構造を変える入管法改正案 異論渦巻く中で成立を急ぐ理由
2018年11月17日号臨時国会で突如として注目を浴びることになった、外国人労働者の受け入れ拡大を目指す入管難民法改正案。日本の社会構造の大転換につながりかねない重大な制度導入をめぐって奇妙な光景が続く。
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徴用工判決で波紋、日韓両政府は 外交的な解決策探るも妙案なし
2018年11月10日号「司法は司法です」──。韓国大統領の文在寅(ムン・ジェイン)は9月25(日本時間26)日、米ニューヨークで行われた日韓首脳会談で、韓国大法院(最高裁)で審議されていた太平洋戦争当時の元徴用工をめぐる損害賠償訴訟についてこう語ったという。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
米大統領、核廃棄条約の破棄へ 米ロ中の狭間で揺れる安倍外交
2018年11月3日号中曽根康弘、満100歳。その中曽根が政権を担った1982年から87年は米ソ冷戦が極めて厳しい状況にあった。激動の国際政治の中、中曽根は米大統領のロナルド・レーガンと「ロン・ヤス関係」という強い絆で結ばれ存在感を放ち続けた。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
幕開けた長丁場の「消費税政局」 首相は増税判断動かせない公算
2018年10月27日号「ここで決断できなければ政治への国民の信頼がなくなる。安倍さんが何を言っても耳を傾けなくなる」自民党税制調査会の幹部は、首相、安倍晋三の消費税率10%への引き上げ表明に極めて冷ややかな視線を注いだ。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
消費増税の先送りを繰り返した安倍首相は 次こそ引き上げるか
2018年10月20日号消費税率が現行の8%から10%に引き上げられ、新たに食料品などは増税対象にしない軽減税率を導入するまであと1年を切った。しかし、首相の安倍晋三は本当に引き上げる気があるのか──。そんな疑念がなおくすぶる。確かに安倍は予定通りの実施を強調する。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
平均63歳超の「シルバー内閣」が直面する 改憲、選挙、外交問題
2018年10月13日号首相の安倍晋三(64)は2日に発足した第4次安倍改造内閣を「全員野球内閣」と命名した。しかし、実態は「全員野球部OB内閣」といったところだろう。新入閣が12人もいながら新鮮味がないからだ。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
自動車と農産品で勝算のない 対米交渉を強いられる安倍政権
2018年10月6日号自民党総裁選で3選を果たした首相の安倍晋三は休む間もなくニューヨークに飛んだ。そこには対日貿易赤字縮減に執念を燃やす米大統領のドナルド・トランプが安倍を待ち構えていた。会談の焦点はトランプがどのような対日要求を突き付けてくるのか。それをどうかわすのか。ところが日本側にこれといったカードはない。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
ちゃぶ台返しのプーチン提案に 日本は領土交渉優先の方針堅持
2018年9月29日号「上手の手から水が漏れる」「千慮の一失」──。古今東西、得意技にこそ落とし穴があることを戒める警句は山ほどある。自他共に認める「外交の安倍」も不覚を取った。ロシアのウラジオストクでロシア大統領のプーチンが主催した東方経済フォーラム。12日に開かれた全体会合の壇上にはプーチンをはじめ中国国家主席の習近平、そして日本の首相、安倍晋三。そこでドラマが起きた。まず安倍が北方領土をめぐる日ロの平和条約問題を持ち出した。