記事一覧:後藤謙次 永田町ライヴ!402件
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後藤謙次 永田町ライヴ!
内閣改造・役員人事は10月の公算 新幹事長に改憲と参院選の重責
2018年9月22日号日程は延期せずに選挙運動を3日間自粛、さらに首相の安倍晋三がロシア訪問のためほぼ4日間日本を留守にするという異例の総裁選。この日程の設定自体がますます安倍を有利にしている。党員党友への投票用紙の発送は9月10日に行われ、締め切りは19日。総裁選の実務を取り仕切る党幹部は過去の経験から選挙は実質的に終わりつつあるという。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
米紙が日朝極秘接触をスクープ 安倍・トランプ関係に「潮目」
2018年9月15日号「日米間は、互いにサプライズはないと確認し合っている」これは今年2月14日の衆院予算委員会での首相、安倍晋三の答弁だが、この後の米大統領、トランプの言動はサプライズの連続といっていい。この時期は韓国が南北融和路線に傾き、北朝鮮最高指導者の金正恩の妹、金与正らが韓国を訪問、急速に融和ムードが広がった。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
地方票を左右する小泉進次郎氏 総裁選直前に臆測呼ぶNZ訪問
2018年9月8日号首相の安倍晋三がようやく自民党総裁選への出馬を正式表明した。8月26日午後。場所は鹿児島県垂水市。珍しくNHKが生中継した。安倍の背後には錦江湾を挟んで桜島がそびえ立つ。大河ドラマ「西郷どん」のオープニングを見ているようだった。たまたまなのか、それともあえて合わせたのか。この日の「西郷どん」のタイトルは「薩長同盟」。安倍の「長州好き」はあまりに有名だが、それが高じると逆効果になりかねない。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
自民総裁選の焦点は地方党員票 その行方が選挙後の政局を左右
2018年9月1日号現職首相の安倍晋三(63)と元幹事長の石破茂(61)の2人による一騎打ちがほぼ確定的だ。最後まで立候補に意欲を捨てない総務相の野田聖子(57)には推薦人20人の壁が立ちはだかる。8月20日のBS11の番組で心情を吐露した。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
翁長沖縄県知事の急逝で一変 弔い知事選は総裁選に波及も
2018年8月25日号政治は生身の人間が織り成す営みである。それ故に「病と死」はいつも背中合わせにある。過去に何度もキーマンの「病と死」が政治の流れを大きく変えてきた。近年の例でも大平正芳、小渕恵三という2人の現職首相の「病と死」によって政治状況が激変した。首相の安倍晋三(63)も第1次政権では病気で退陣している。そして今また沖縄県知事、翁長雄志(67)の急逝が政治を揺さぶる。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
自民党総裁選のキーマンとして 表舞台に躍り出た「参院のドン」
2018年8月11日号かつて「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄(84)が再び9月の自民党総裁選をめぐるキーマンとして表舞台に躍り出てきた。青木の日常は極めて規則正しい。毎朝自宅周辺の散歩を欠かさず、毎週水曜日だけ東京・平河町の砂防会館にある事務所で来客と面会する。そして水曜夜は必ず気が置けない友人とマージャン卓を囲む。週末は東京・汐留の「ウインズ汐留」に足を運び、馬券を買う。この繰り返しだが、水曜日の青木事務所からますます目が離せなくなった。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
「岸田不出馬」で関心萎んだ総裁選に サプライズは起こるか
2018年8月4日号東京・永田町の全国町村会館にある自民党の宏池会(岸田派)事務所には、歴代会長の写真が壁に掛かる。創設者の池田勇人に始まる顔触れは戦後の政治史そのものといっていい。発足は1957(昭和32)年。自民党結党は55年。自民党と共に歩んだ最も古い派閥である。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
自民総裁選でいまだ結論出せず 注目集める岸田政調会長の去就
2018年7月28日号「偉大なる総裁候補」──。元首相の竹下登は派閥を超えた盟友の外相、安倍晋太郎をこう呼んでいた。安倍は首相、鈴木善幸の退陣を受けた1982年の自民党総裁選に立候補した4人のうちの1人。争ったのは安倍に加え中曽根康弘、河本敏夫、中川一郎。結果は党員投票で圧倒的な支持を得た中曽根が、国会議員の投票を経ずに新総裁に選ばれた。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
豪雨のさなかに飲み会出席 首相の再優先事項は総裁選対策
2018年7月21日号「東日本大震災、阪神淡路大震災、それに次ぐ平成の時代に入っての大災害という認識が必要だ」公明党の前代表、太田昭宏は西日本豪雨についてこう語る。太田は京都大学工学部土木工学科を卒業した防災の専門家でもある。今回の豪雨で頻繁に登場した「特別警報」も太田が国土交通相時代に法制化、2013年から運用が開始された。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
超党派の国会議員が会議旗揚げ 小泉進次郎氏中心に国会改革へ
2018年7月14日号サッカーW杯ロシア大会で、日本代表は惜しくも決勝トーナメント1回戦でベルギーに逆転負けした。日本時間3日午前3時のキックオフという時間帯にもかかわらず、実況中継の最高瞬間視聴率は42.6%に達したという。首相の安倍晋三も日本代表へ感謝の言葉を贈った。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
米、イラン石油の輸入停止要求 自民内に燻る脱「トランプ頼み」
2018年7月7日号「イランの石油を輸入するな。日本は米国との関係を重視しており、協力は得られるだろう」米トランプ政権からまたまたとんでもないボールが投げ込まれた。すでに鉄鋼、アルミニウムの輸入関税強化に加え、日本の基幹産業の自動車についても25%の関税導入を検討中だ。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
加計会見で首相は総裁選モード 国会閉幕時に出馬表明する公算
2018年6月30日号6月20日付の新聞各紙は申し合わせたように1面に見出しが躍った。19日に行われたサッカーワールドカップロシア大会で日本が南米の強豪コロンビアに勝利したことを報じた。しかも「読売新聞」「毎日新聞」「産経新聞」の3紙は一言一句変わらない見出しを付けた。「日本 白星発進」
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後藤謙次 永田町ライヴ!
金正恩氏の発言で浮上する 日朝首脳会談の可能性
2018年6月23日号「6・12シンガポール・サミット」の余波はなお収まらない。米大統領のトランプが「偉業」を成し遂げたのか、それとも北朝鮮の最高指導者、金正恩の「外交的勝利」なのか──。そして対北朝鮮外交では圧力・強硬派の筆頭とされた首相の安倍晋三にとって、史上初の米朝首脳会談の結果はプラスなのかマイナスなのか──。とりわけ安倍内閣の最重要課題である拉致問題の解決に向けて前進したのか、政権の行方にも大きな影響を与えるのは間違いない。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
森友・加計、北朝鮮、新潟知事選 政権の命運を決める3点セット
2018年6月16日号5年半に及ぶ長期政権を担う首相の安倍晋三にとって掛け値なしの正念場が訪れた。この10日間が安倍政権の命運を決めるといっても過言ではない。その鍵を握るのが、「森友・加計、北朝鮮、新潟知事選」という3点セットの行方だ。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
会期延長論の裏で展開される 総裁選をめぐる激しい神経戦
2018年6月9日号「過去最低」といってもいいだろう。ほぼ1年半ぶりに開かれた党首討論のことだ。5月30日午後3時の定刻の約5分前に野党側のトップバッターである立憲民主党の枝野幸男が衆院第1委員会室に現れ、首相の安倍晋三は開会2分前に着席した。早くもこの時点で中身のない党首討論に終わることが予想できた。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
日大悪質タックルと森友・加計 二つの問題の類似点と相違点
2018年6月2日号「真実を明らかにすることが償いの第一歩です」。まだ少年の面影が残る丸刈り頭の日本大学アメリカンフットボール部の選手がとつとつと語る言葉には説得力があった。関西学院大学との試合で悪質タックルという反則行為への謝罪と真実を語るためにあえて実名で記者会見を行った日大選手。5月23日午後、日本記者クラブの会見場はこの選手の言葉に支配されていた。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
29年前の歴史を繰り返すのか 日本政治を変え得る県知事選
2018年5月26日号平成元(1989)年の今ごろの政治状況といえば、4月1日に消費税が導入され、それと折り重なるようにリクルート事件の嵐が吹き荒れていた。当時の首相、竹下登は既に4月下旬の段階で89年度予算の成立と引き換えに退陣を表明したものの、後継首相の人選は難航を極めていた。有力な後継候補はいずれもリクルートマネーを受け取っていたからだ。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
中朝首脳会談にポンペオ訪朝 日本抜きで進む米中の対北外交
2018年5月19日号首相の安倍晋三が描いていた大型連休明けの政権運営のシナリオに狂いが生じているのではないか。5月9日の日中韓3国首脳会談で「外交の安倍」をアピールし、その上で9月に予定される自民党総裁選での3選実現のための足場を固める──。しかし、現実は逆回り、空回りの連続といっていい。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
過去の“異例解散”から読み解く 急浮上した衆院解散説の現実度
2018年5月12日号将棋に「封じ手」というルールがある。日をまたいで対局が中断される場合に、再開後の「次の一手」をあらかじめ紙に書いて立会人に預けるルールだ。もちろん紙は封筒に入れられ厳封される。対局再開後は紙に書かれた手から始めなければならない。一方、相手側は封じ手をした側の指し手が分からないため、2日目の再開までに次の手を考えるのは難しい。結果として両対局者の公平性が担保される。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
セクハラ疑惑で財務次官が辞任 完全に地に落ちた財務省の権威
2018年4月28日号毎週水曜日の午後になると、永田町や霞が関がざわつく。木曜日に発売される「週刊文春」と「週刊新潮」の早刷りのコピーが出回るからだ。そして、しばしばその両誌の記事から大きなニュースが生まれる。まさに4月18日の水曜日夕、両誌の記事が引き金になって重要ポストの2人が辞任に追い込まれた。