記事一覧:コラム2379件
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Book Reviews 目利きのお気に入り
よいアイデアの誕生を支える 生態学的な思考法
2013年9月21日号イノベーションは、天才的な人物や先進企業からこそ生まれるといわれます。しかし『イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則』は、「よいアイデア」の誕生には、相似・反復的な法則があると説きます。
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Book Reviews 書林探索
ライバル企業の登場は歓迎 ヤマトが実践する新需要創出
2013年9月21日号企業経営者の連載記事にコラムやその他寄稿を合わせた「経営教室」シリーズの1冊。ヤマトホールディングス社長の著者が、同社の考え方を開陳している。そのユニークさは、業界外から来た著者が、小倉昌男という強烈な名経営者のDNAを受け継ぐだけでなく、業界の常識に縛られない視点をいわば接ぎ木して発展させていることにある。
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This is.
SEALANE ビジネスシーンに映えるクラシカルな趣き
2013年9月21日号未知の大陸を目指した大航海時代、時計は海での安全に大きな貢献を果たした。ガリレオ・ガリレイが振り子の等時性を発見した後、ぜんまい時計が発明されたことで、航海が飛躍的に安全・正確なものとなったのだ。時計は、いわば海洋交通網をつくり上げる立役者だったのである。
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Global Survey グローバルサーベイ
正社員構成比率
2013年9月14日号昨年の賃金構造基本統計調査によれば、40歳以上の正社員比率は50%を超えている。しかも、若手社員雇用のペースが今後とも変わらなければ、定年延長の影響もあり、10年後にはその比率は60%近くに達する。社員構成の高齢化は、世の中の高齢化同様、急速に進んでいく。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2013年9月14日号ローソン代表取締役CEOの新浪剛史さんが、読者の皆さんの悩みに答える新連載「新浪剛史の悩み抜く力」がスタートしました。第2回の今号では「定年退職後の自分が全くイメージできない」という不安に、「心豊かな第2の人生を送るには、それまでの価値観をスパッと捨てること」「後々の生活の質を高めたいと思うなら、今の仕事から決して逃げないこと」とエールを送ります。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
新鮮な「気づき」がある 理系著者のビジネス書
2013年9月14日号理系著者のビジネス書には、私のような文系人間には、いつも思いも寄らない新鮮な「気づき」があります。『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』『「思考」を育てる100の講義』の2冊もまた、そのような好著でした。
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Book Reviews 書林探索
国論を二分する最重要課題 リンカンに学ぶ合意形成の法
2013年9月14日号本書は第16代米国大統領エイブラハム・リンカンが奴隷解放をいかに考え、政策として実施していったかを記録したものである。本書はピュリツァー賞、バンクロフト賞、リンカン賞という米国で出版された歴史書に与えられる主要な賞を総なめにした名著である。著者は米国歴史学界の重鎮であり、奴隷解放に至る経過を淡々と、しかもさまざまな角度から実に詳細に描くことで、歴史の複雑さを表現し、読み応えのある著作になっている。現代政治を考える上でも示唆に富んだ論点を多く含む。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【映画(DVD)】 “西洋時代劇”を彩る 魅力あふれるキャラクター
2013年9月14日号DVDに「海外テレビドラマ」という部門がある。ここに素晴らしいシリーズが誕生した。『ゲーム・オブ・スローンズ』。遠い昔、ウェスタロス大陸には七つの王国があり、王の中の王の地位をめぐって血なまぐさい争いが続いていた。ここでは季節は夏と冬しかなく、それも不定期に入れ替わる……こういっても、これは子どもと一緒に見られるファンタジーではない。残虐な殺人、裏切りと陰謀、淫乱と虐待の連続だからご用心。それでいて、非常にチャーミングなキャラクター、美少女剣士、野心家の女王、体に生まれつきの障害を持つが度胸と機転で乱世を渡る王子(特にこの役を演じるピーター・ディングレイジが絶品)……山盛りのご馳走だ。キャスティング最高!
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This is.
Sweden House 省エネで、快適な“100年住み継がれる家”
2013年9月14日号今年10月1日に、新築住宅の省エネ化を促す改正省エネルギー基準が施行される。新たに断熱性能の基準として定められた「U値」は、2020年から適合が義務化。建物内外の温度差が1度のときに、床・外壁・窓・屋根から失われる1時間当たりの熱量を外皮面積で割った平均値だ。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2013年9月7日号櫻井よしこさんの人気コラム「オピニオン縦横無尽」が、連載1000回を迎えました。今号は拡大版をお送りいたします。今後とも引き続きご愛読のほどを。昨年8月4日号から今年7月20日号までの本連載を収めた『櫻井よしこの日本再興』も好評発売中です。
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Global Survey グローバルサーベイ
年代別完全失業率
2013年9月7日号2012年度の年代別の完全失業率を見ると、24歳以下の完全失業率が8%と最も高い。全体の完全失業率が4.3%であることを考えると、2倍近い状況にある。
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Book Reviews 書林探索
デフレ脱却より高いハードル 出口戦略のコストを冷静に分析
2013年9月7日号黒田東彦・日本銀行総裁は、ベースマネーや長期国債の保有を2倍にし、インフレ期待に働きかけてデフレ脱却を目指すという。バーナンキFRB議長は、中央銀行のバランスシートの規模がインフレ期待に与える影響は皆無だと明言する。どちらが正しいのか。かつて日銀の理論的支柱と呼ばれた著者が、各国の金融政策を平易に解説する。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【コミック】 暑さも過ぎれば懐かしい 去りゆく夏の記憶の物語
2013年9月7日号燃え盛る夏の暑さとともに事件が訪れ、季節の移り変わりとともに、忘れられない記憶を残し去っていく。今回はそんな「ひと夏の物語」を描く注目作を紹介する。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
できることを全力で実践し 業績責任と社会貢献を両立
2013年9月7日号今月はまず、爽やかな読後感を与えてくれた『ともにしあわせになるしあわせ』からご紹介します。通販会社フェリシモの社長による企業本なのですが、宣伝臭のない「素敵な会社の物語」です。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2013年8月31日号老化現象は、皆に分け隔てなく訪れるもの。むろん甘んじて受け入れなければなりません。 ただし、時折「ほんとうに厄介だなあ」と嘆きたくなるのが老眼です。ピント合わせの水晶体が硬くなってしまい、手元の原稿が見えづらくなってから、はや10年。遠近両用眼鏡はなくてはならないモノになりました。
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Global Survey グローバルサーベイ
有期雇用社員の正社員登用率
2013年8月31日号マーサーでは、法改正などで顧客企業の関心が高い項目については、定期的な調査ではなくスナップショットサーベイ(適宜行う調査)を実施している。今回、2013年4月1日に改正労働契約法が施行されたことに伴い、パートタイマーの多い小売業の有期雇用ショップスタッフの正社員登用率についてスナップショットサーベイを実施した。
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Book Reviews 著者のホンネ
異次元緩和の論点を整理 今後の日銀の課題は何か?
2013年8月31日号もともとは「アベノミクスは金融市場をどう変えていくか?」というテーマで少しずつ書き進めていました。ところが4月に日本銀行が打ち出してきた緩和策が予想以上に大規模なものとなったので、今回の異次元緩和策の話に絞ったほうがいいと考えました。ポイントの一つは、本書は「べき論」を訴えるというより、百家争鳴の議論を呼ぶものにしたかったということ。いわゆる「リフレ派」vs「反リフレ派(構造改革派)」といった対立ではなく、建設的な議論をするために、まずは論点を整理したつもりです。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【科学読み物】 透けた生物で暑気を払い 中国の覇権予測に肝を冷やす
2013年8月31日号残暑お見舞い申し上げます。まずはページを繰るだけで涼しさを感じる一冊を。『世界の美しい透明な生き物』は、透き通った体を持つ動植物の生態写真集だ。この大冊を手にした人は、わが目を疑うことだろう。何とカエルの体が透明なのだ。内臓や骨格がカラーレントゲン写真のように見えている。中南米の熱帯雲霧林にいるアマガエルモドキ科の仲間。小さくて愛らしい。透明なイモムシは宝石細工を思わせる。深海性のイカ・タコたちは神経系が外から見える。ナマコやナマズや昆虫のカメムシにも有機のガラス細工の仲間がいる。種ごとの解説文も役に立つ。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
働く女性のリーダーシップは 完璧をめざすより自分らしく
2013年8月31日号フェイスブックCOOによる『LEAN IN』が、快走を続けています。女性であるがために仕事と家庭の両立は難しいと悩む人たちに、前向きに一歩踏み出す(lean in)勇気を与えてくれる著作です。心に染みる言葉が、随所にちりばめられています。例えばキャリアでは、「ハシゴではなくジャングルジムで行こう」。直線的な上り下りではなく、回り道をしながらでも目標地点に着けばよい、と。リーダーシップでは、「完璧をめざすよりも、自分を信じ自分らしくあるべきだ」などなど。男性のお客さまの購入が多いのは、ちょっと不思議ですがうれしくもあり、同時に、もっと女性の方に手にしていただきたいと思います。
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Book Reviews 書林探索
キャリアチェンジを支えた勇気 日本が停滞から脱するヒント
2013年8月31日号著者は、緑内障を引き起こす遺伝子ミオシリンを発見した後、白内障や緑内障の手術を極める眼科医となる。患者と直接向き合う中で、多くの人を救う薬を開発したいと、眼の新薬開発の支援を行うベンチャー企業の経営者になった。このようなキャリアチェンジができたのは、それまでのキャリアをスパッと捨てられたからだという。それまでの人生を捨てる勇気がないと、より大きな次の何かを極めることはできないという。