記事一覧:コラム2379件
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Book Reviews 書林探索
日本における経済知識の歴史 空白を埋めるインタビュー記録
2014年1月25日号かつて日本でエコノミストといえば、かなり独特の存在であった。それは経済学者とは異なる実際経済の予測と評価を任務とする人々の総称であり、官庁エコノミスト、民間エコノミストの存在ほど、日本における経済知識のありようを示す格好の題材はない。
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This is.
Panasonic 「目の前ナビ」で安心・安全ドライブ
2014年1月25日号もはや運転に欠かせないカーナビ。しかし便利な半面、その使用に不安を感じる人も少なくないだろう。画面の情報を確認するとき、ドライバーはどうしても前方から目をそらしてしまう。運転中の情報入力の約90%は視覚に依存するといわれているから、視線移動は少ないほど安全だ。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2014年1月18日号富裕層の投資に何を学ぶか。彼らの失敗、教訓にこそ学び取るべきことがあります。ありていに言えば「高リターンを得ようとすればリスクも高い」「自分で理解できないものは買うべきではない」。これらは鉄則です。
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Global Survey グローバルサーベイ
アジア・欧米企業の役員報酬構成
2014年1月18日号アジア地域を中心とした新興市場に各国から数多くの企業が進出してきたが、直面する経営課題の中でも大きなものの一つが、経営幹部層での優秀な人材の獲得とリテンション(引き留め)であろう。
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Book Reviews 著者のホンネ
元テレビキャスターが描く インタビューの官能と魔力
2014年1月18日号テレビ番組では限られた時間の中で、相手の本音を引き出さないといけません。そのリアクションから、言葉の間合いまで、すべてが映像になって残ります。そんな濃厚な時間を一番奥深く表現できると思ったのが、フィクションという形でした。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【スポーツ・ホビー】 心が動く現在進行形の真実 公式戦に出た83歳の女子高生
2014年1月18日号これでも物書きの端くれ。本質を突くものでなければ、心が動かない。作り物の感動には、嫌悪感さえ覚える。その立場からの感想だ。『83歳の女子高生球児』には、完全にやられた。何しろ描かれていることが、現在進行形の真実なのだから。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
ゲームの力を活用した モチベーションの育成策
2014年1月18日号ゲームの力を活用して仕事や組織を活性化するゲーミフィケーション。その、“標準テキスト”とでもいえる著作が昨年末に刊行されました。『ゲーミフィケーション集中講義』で、著者は、ビジネススクールでは世界で初めて専門コースを開設したウォートン・スクールの教授陣。
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Book Reviews 書林探索
仮説・検証を重ね解かれる謎 ミツバチの意思決定プロセス
2014年1月18日号著者は、ミツバチが餌のある場所を仲間に伝えるダンスを解読してノーベル賞を受賞したカール・フォン・フリッシュの孫弟子に当たる。本書は、ミツバチが巣分かれ(分蜂)するときに、新しい巣を作る場所について集団意思決定をし、その巣まで移るプロセスについて多くの謎解きをした記録と自伝である。
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This is.
麻布テーラー 自分の体形とライフスタイルに合わせたシャツ
2014年1月18日号シャツはオーダーしなくても既製品で十分──と思っているビジネスパーソンは少なくないだろう。しかし人間の体形は千差万別だから、自分にフィットするシャツにはそう簡単には出合えない。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2014年1月11日号ある取材先に「最近、TOEICスコアのノルマを課す企業が増えており、それで英語が嫌いになってしまった人もいる。どうすれば英語を好きになれるのか」と聞きました。取材先いわく、「この国際化時代に、英語を好き嫌い言っている余地はもうない」。その後、20分間説教を食らいました。
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Global Survey グローバルサーベイ
アベノミクスと昇給率(3)
2014年1月11日号本コラム2013年5月25日号でアベノミクスと昇給率というトピックを取り上げたが、12月に行った最新の昇給率調査の結果を踏まえ、もう一度取り上げたい。6月の調査と中央値で比較したところ、全産業では2.0%から2.5%へ上昇した。
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This is.
JT “芳醇”と“濃厚”──味わいを極めた赤と黒
2014年1月11日号1969年の発売以来、独自の風味やデザインを貫いてきたJTのセブンスターは、まさに日本を代表するたばこの一つといっていいだろう。現在、全10銘柄を有する国内屈指のメジャーブランドだ。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ファッション】 サブカル成長をもたらした 東京オリンピックの熱気
2014年1月11日号日本のサブカルチャーは、東京オリンピック以降に高度成長を遂げた。インターネットのなかった時代に、洋雑誌、洋楽レコード、洋画を元ネタにした最新の海外情報を発信していた植草甚一の果たした役割は大きかった。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
新業態への転換に成功した 従業員が理解できる変革
2014年1月11日号「今年も頑張らねば」といつになく思うのは、出版や書店業界が構造的な市場変化に直面しているからです。そんな気持ちに勇気をくれたのが『魂の経営』。デジタルカメラの普及で銀塩フィルム市場が消失する危機に、富士フイルムの新社長として悪戦苦闘した十数年。新業態への転換に成功しましたが、闘いに終わりはありません。「マッスル・インテリジェンス」という野性的な賢さや力を強調する一方で、アクロバティックな変革ではなく「従業員が理解できる取り組みを示せ」と説いているのが印象的です。
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Book Reviews 書林探索
1960年を境にした世代の断層 一変した日本人の生活様式
2014年1月11日号2013年12月4日付でユネスコの世界無形文化遺産に和食が登録された。この背景には、世界中で日本食のヘルシーさや美味しさが認識されてきたという面だけではなく、日本の食文化の継承に危機感を覚えた京料理の関係者が、農林水産省や文化庁に働きかけて登録されたという面もある。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【料理・食文化】 世界無形文化遺産に登録 和食の魅力にせまる3冊
2013年12月28日号2013年暮れ、日本の食事「和食」がユネスコの「世界無形文化遺産」に登録された。この絶好のタイミングにすてきな本が続けて出た。一冊は辻芳樹『和食の知られざる世界』。著者はプロフェッショナルの料理人を養成する辻調理師専門学校の校長だ。10代から、先代の辻静雄に連れられ、何度も大阪の吉兆本店で食事をした経験を持ち、英国に留学して、外国からも、日本の料理を見詰めてきた。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2013年12月28日号P・F・ドラッカーが「すでに起こった未来」としていたのは人口動態です。「人口の変化は、労働力、市場、社会、経済にとって最も基本となる動きである。すでに起こった人口の変化は逆転しない」。今号の特集「総予測」の中でも詳述していますが、日本の65歳以上の高齢者人口はこの60年、一貫して増え続けてきました。2012年以降は毎年100万人増のペースです。2000年に17%だった高齢者人口の比率は、20年に29%、40年に36%へと上がっていきます。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
日本式接客の神髄は 茶会における亭主の文化
2013年12月28日号偶然にも、「日本」を軸に考える著作が相次いで刊行されました。まずは、『接客は利休に学べ』。業績不振のイタリアンチェーン店の織田会長や木下社長から、立て直しを依頼された接客コンサルタントの利休。彼は、「利休七則」をベースに、接客の神髄を職場に浸透させていきます。例えば、日本旅館とホテルの違いはどこにあるのか。車寄せやボーイ、フロントなど機能別にスペシャリストをそろえるホテルに対し、日本旅館は、仲居が1人でお客さまと対峙して顧客とのつながりに広さと深みを演出します。これは、茶会における亭主の文化そのもの。読み進むと、水が流れるように理解できる気持ちのよい著作です。
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Book Reviews 書林探索
日本が先頭を走る収縮の時代 新しい民主主義への希望
2013年12月28日号持続的な経済成長の時代は、産業革命をきっかけに始まった。それは、ちょうど議会制民主主義が発達した時代とも重なる。つまり、現代の政治システムは、スタート段階から成長の果実である税収の分配を主たる対象としてきたから、人口オーナス問題に伴うさまざまなコストの分担の決定が苦手なのだ。10年前まで、日本の政治だけが何も決められないと非難されていた。今では多くの先進国も同様だ。経済的な成功故に、出生率の急激な低下が起こり、最も早いタイミングで日本に人口オーナス時代が到来しただけだった。
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Global Survey グローバルサーベイ
日本の職層別男女分布
2013年12月28日号ダイバーシティ(多様性)戦略の一つとして外国人採用を推進したが、互いに苦労をしている、という話をよく耳にする。