記事一覧:コラム2379件
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TOYOTA 世界耐久選手権、いよいよ、舞台は「富士」
2014年10月4日号来る10月10日から12日まで、静岡県の富士スピードウェイで世界屈指の強豪チームを迎えた自動車レースが開催される。WEC(世界耐久選手権)の第5戦「富士6時間耐久レース」だ。10日の練習走行の後、11日に予選、12日に決勝レースが行われる。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ファッション】 真のサスティナビリティは デザインの多様化を進める
2014年10月4日号世界の環境に影響を与えているのは、エネルギー、食料、ファッションの三つ。『循環するファッション』は、「サスティナビリティ(持続可能性)なんてデザインの自由を奪うものだ」と考えているデザイナーや企画者にこそ読んでもらいたい。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
無意識だからこそ難しい 憂鬱な「第二の天性」の正し方
2014年10月4日号「第二の天性」といわれる習慣。『広辞苑』は、「反復によって習得し、少ない心的努力で繰り返される固定した行動」と見事に定義していますが、「何とかならないかなぁ」と憂鬱になる習慣も珍しくありません。
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Book Reviews 書林探索
多様な人々が価値を共創し 問題を解決する事例を紹介
2014年10月4日号高齢化、少子化、人口減少、医療費、年金、財政赤字など多くの問題を抱える課題先進国、日本においていま、それらの課題解決において二つのアプローチがあるように思う。一つは課題をマクロ経済の高成長、企業のグローバル成長、その成功による税収増など、いわば拡大路線、強者の論理で分配を増やし、経済の底上げ、インフラの再構築で諸問題を解決していく、いわば「左脳型」のアプローチ。もう一つは課題をミクロに特定して、そこに関係する企業、社員、市民、自治体などの共感を持った人々が、顔の見える形で手を携えてビジネスモデルを創造し、一つ一つ地域の現実に根差して地道に解決していく、いわば「右脳型」のアプローチだ。
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Book Reviews 知を磨く読書
全共闘世代の核心に迫る
2014年10月4日号長らく品切れになっていた全共闘世代のバイブルであった高橋和巳氏の『邪宗門』(単行本初版1966年)が河出文庫から復刊された(解説は評者が書いた)。戦前、急速に力を付けた新宗教「ひのもと救霊会」は、国家権力に接近したが故に、国家から警戒され徹底した弾圧を受ける。その教団が、戦後、米占領軍に対して蜂起し、全滅するという破滅型の小説だ。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2014年9月27日号富裕層を取り上げる際、必ず議論になることがあります。ストックとフローの違いです。先祖代々の土地に住み、ほそぼそと暮らしながらも地価がいつの間にか跳ね上がった人と、給料はたくさんもらって派手な生活をしても、蓄えがない人のどちらが豊かなのかという議論です。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【料理・食文化】 猟師料理の野生の味わいを 冒険小説級の面白さで活写
2014年9月27日号『猟師の肉は腐らない』は、食べ物を大きく扱った読み物として、近来まれに見る傑作である。著者は自ら「発酵仮面」と名乗る、東京農業大学名誉教授で発酵学の権威、小泉武夫。渋谷の酒場で偶然出会った阿武隈山地の猟師を「先生」が訪ねることから話が始まる。それがノンフィクションにもかかわらず、冒険小説のような面白さ。2人は酒飲みだから、随所に「粕取焼酎」から「濁酒」まで登場する。「焼酎は、一本の熱い線のようになって食道から胃袋まで下がって行き、その辺りでピタリと納まると、今度は周りを一気に熱くさせた」など、酒飲みには堪らない表現だ。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
超一流のプレゼンに不可欠な 「考える力」と「魅せる力」
2014年9月27日号ワード、エクセル、パワーポイントでの企画書作りとプレゼンテーション。「一通りできますよ」という方は多いと思います。でも、『外資系コンサルが実践する資料作成の基本』を読むと、実は穴だらけだったことにがくぜんとするでしょう。本書が、流行の外資系企画書・プレゼンのテクニック本と一線を画するのは、発案からプレゼンに至る全ての過程で発揮されるべき「考える力」と「魅せる力」を詳細に示していることです。例えば、提案書の作成過程で、内容の妥当性を修正するポイントは、どこにあるのか。企画書を、電子ファイルで提供した場合、図表類のプロパティから出所が分かり、「こんな引用をするような担当者とは安心して取引できない」と土壇場で不採用になることがある等々。安易なテクニックをいさめ、資料作成手法の神髄を伝えます。
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Book Reviews 書林探索
ケインズの実像に迫りつつ 資本主義への理解を深める
2014年9月27日号ケインズについては、ある種のステレオタイプがまかり通っている。『雇用・利子および貨幣の一般理論』で正統派の古典派理論を否定しマクロ経済学を打ち立てた経済理論の革命家、不況対策として財政政策を推奨した経済政策の革命家、そして資本主義の救世主。こうした理解はポール・クルーグマンのような経済学者にも流布している。
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Book Reviews 知を磨く読書
極端な利潤追求は損をする
2014年9月27日号社会は、人間と人間によって形成されている。企業が極端な利潤追求に走ると、社会からの搾取を強め、結果として信頼を落とし、損をする。カリスマ経営学者のリンダ・グラットン氏は『未来企業』で、〈企業がどれだけの関心を持って近隣とのつながりをどこまで強めようとしているかは、物理的なオフィスの設計に表れるだけでなく、従業員による地元への支援の仕方にも表れる〉と強調する。そして具体例として、ヤクルトを紹介する。
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This is.
BMW 「革新的」な技術やサービスを採用
2014年9月27日号BMWの中核モデル「5シリーズ」は、エグゼクティブセダンの代名詞的な存在だ。このBMW5シリーズは、BMWのブランド・スローガンである「駆けぬける歓び」が具現化された優れた走行性能と、スポーティかつ洗練されたデザインが特徴であるが、さまざまな革新的技術やサービスも採用されている。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2014年9月20日号雑誌作りを統括する立場になって最も恐ろしいこと──それは担当記者が突然、「不在」になることです。病気、事故など要因はさまざまですが、ギリギリで回しているため、不測の事態に陥れば「雑誌が出ないかも」という悪夢が頭をよぎります。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【酒・酒文化】 「テロワール」を通して問う おいしいワインの真実
2014年9月20日号映画「モンドヴィーノ」の監督ジョナサン・ノシターが、今度は『ワインの真実』を書いた。副題の「本当に美味しいワインとは?」が示す通り、頻出する「テロワール」(気候や地形、土壌といった地域環境など)という言葉を通して、飲み手のみならず、造り手や業界関係者に対し、おいしいワインとは何かを問い掛ける。中でも、ワインの試飲を通じての醸造家や業界人たちとの会話には迫力があり、読み応え十分だ。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
必死に働き過ぎていないか? 働く女性の陥りやすい行動
2014年9月20日号先日、新刊発売記念の写真展を企画しました。社長への企画意図の説明の際、「目の前の企画と作業に夢中でお客さまのことを忘れていませんか」と苦言をもらい、そんなときに手にしただけに、一言一言が身に染みたのが『大人の女はどう働くか?』。働く女性ならではの陥りやすい行動や考え方を101項目にわたって指摘し、その改善策を具体的にアドバイスしています。例えば、「必死に働き過ぎていないか」。必死さ故の視野狭窄に陥らないために原点に戻れと説きます。
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Book Reviews 書林探索
ITで実証されたミクロ組織に 対する新しい通念を紹介する
2014年9月20日号ITの発達に伴い新たに可能になったことは少なくないが、組織現象の詳細な実態調査もその一つ。従来、ミクロの組織現象は、組織成員へのアンケートか研究者による参与観察によって捉えるのが普通であったが、いずれも客観性や精度などの点で十分とはいえなかった。最近は、ソシオメトリックバッジと呼ばれる小型の機器を組織成員に首に掛けてもらうことで、各人が社内のどこにいつ滞在したか、誰とどのくらいの時間話をしたか、そのときの口調や声の高さ・強さはどうだったか、などのデータを正確に採れるようになった。
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Book Reviews 知を磨く読書
最も効率的な読書中心の勉強法
2014年9月20日号勉強法のこつは、勉強の仕方が上手で、かつ実績を挙げている人の技法をまねることだ。東京大学法学部を首席で卒業し、財務省に2年勤務した後、現在は弁護士として活躍する山口真由氏の勉強法は参考になる点が多い。山口氏は読書を中心にして知識を身に付けることが効率的と考えている。その理由について『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』でこう説明する。
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From Readers From Editors
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2014年9月13日号相続税が新たに課税(増税)される駅のマップ作りの最中のことです。誌面のスペースから、記載する駅の取捨選択にいそしんでいると、上司から後輩の記者まで、「俺の家がある駅を入れろ」という圧力をかけてきました。一切、無視です。地価が上がっていたり、再開発が予定されていたりすると、「相続が大変だ」と言いつつ、どこかうれしそう。
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Book Reviews 著者のホンネ
日銀が踏み込んだ異次元緩和 出口に続く狭き道を閉ざすな
2014年9月13日号昨年4月に日本銀行は「2年で2%の物価上昇」を目指す異次元緩和を始めました。長期国債の保有額を大量に増やし、通貨量を年間60兆~70兆円増やすといった政策を実行して1年が過ぎ、その間のことをまとめる必要性を感じていました。金融緩和は“カンフル剤”と“痛み止め”を兼ねています。その上、国の借金が増えることがすぐ分かる財政政策と違い、コストが意識されにくい。ですが、過去の金融緩和もフリーランチ(タダ飯)で済んだわけではありません。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ミステリー】 圧巻のラストまで一気読み 浮かび上がる死刑囚の真実
2014年9月13日号圧倒的に読ませる、早見和真『イノセント・デイズ』。死刑囚、田中幸乃の死刑が執行されるところから、この物語は始まっていく。さまざまな人の証言を積み重ねて、この死刑囚の人生をその誕生からたどっていくのだ。すると、無知な17歳のホステスが母親だったとか、養父から虐待を受けていたとか、不良仲間に入って窃盗をしていたとか、そういう外側から見た「駆け足の紹介」が彼女の真実を何一つ伝えていないことが浮かび上がってくる。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
父が対話形式で説く やさしくないマクロ経済学
2014年9月13日号決してやさしくない。しかし、ただ難しいだけではない。繰り返し「土俵に上がれ」と勇気づけ、完読の喜びを与えてくれる。そういう本があります。『父が息子に語るマクロ経済学』も、そんな至福の一冊です。父(大学教授)が、大学1年生の息子に、マクロ経済学を対話形式で説きます。しかし気鋭の経済学者である著者は前書きで、「本書はマクロ経済学の入門書ではない」と断言。その真意は、まさに私が感じた至福こそ著者が届けたいと願っていることだからです。