記事一覧:コラム2379件
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Book Reviews 知を磨く読書
左翼的知識人に共通する欠陥
2014年12月20日号リベラル派に属する佐高信氏と辺見庸氏が、『絶望という抵抗』で本音の対談をしている。佐高氏が、〈では辺見さんは創価学会の潜在的なエネルギーを切り捨てますか〉とただしたのに対し、辺見氏は〈ぼくは切りますね。もう十分でしょう。「創価学会の潜在的エネルギー」なんて、政治屋が考えればいいのであって、ぼくは関心がない。佐高さんはご自身にふさわしくないことを言っておられる。大衆のエネルギーをどう組織するかなんてことはファシストかクソみたいな政治屋が考えることです。サシで闘うと言っていたはずの佐高さんが、なぜそんな発想をされるのか、ぼくにはまったくわからない〉。自らが気に入らない意見に、ファシストとかクソというレッテルを貼り、唯我独尊的姿勢を取る辺見氏には、日本が戦争への道を進むことを阻止しようと現実と格闘する佐高氏の苦悩が理解できない。
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This is.
Old Parr 智慧(ちえ)を分かち合い、人生を語り合うひとときに
2014年12月20日号日本に初めて紹介されたスコッチウイスキーはご存じだろうか。時は1873(明治6)年。欧米先進国の視察を済ませた岩倉使節団が持ち帰ったのは、英国で生まれたばかりの「オールドパー」だったという。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2014年12月13日号解散総選挙の引き金となったのは、消費税再増税の先送り決定でした。「民主主義の原点は税制であり、税制に重大な変更を行った以上、選挙をしなければならない」。安倍首相は、そう述べました。
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This is.
Parliament ワンランク上の体験を
2014年12月13日号クオリティ志向の高い大人ともなれば、ありふれた世界とは一線を画す「特別なひととき」に身を委ねる体験をしたいと考えることがあるだろう。世界43カ国で販売されているタバコ「パーラメント」も、成人喫煙者のこの上ない満足のために、「特別なひととき」を与えてくれるプレミアムなタバコである。現在展開中のキャンペーン「Magic Moment Collection」には、上質な喫煙体験=Magic Momentという思いが込められている。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【酒・酒文化】 日本のウイスキーの原点 鳥井信治郎と竹鶴政孝を読む
2014年12月13日号テレビドラマの影響か、ウイスキー関連書籍の刊行・復刊が相次いでいる。『美酒一代』は、日本初の本格ウイスキー造りに挑戦した、サントリー創業者の鳥井信治郎を描いた本だ。ブレンダーとして数多くの製品を世に出しただけでなく、日本独自の洋酒文化を築いた。初版は1966年だが、当時の視点がウイスキー黎明期の苦闘を際立たせている。数多くのエピソードを通じて描かれる信治郎像には、興味が尽きない。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
“ナノ秒”単位で先回りする 超高速取引業者の正体
2014年12月13日号今春、ウォール街を揺るがした『フラッシュ・ボーイズ』が翻訳・刊行されました。不正・不法ではないが、こんなことが本当にあってよいのか。『マネー・ボール』の著者による衝撃のノンフィクションです。コンピュータ画面に表示される株の買値・売値で取引しようとすると、ふっと気配値が消え、必ず買いなら高く、売りなら安く取引が成立してしまう。その謎に挑んだのがカナダのディーラー、ブラッド・カツヤマ。彼は、高速サーバと光ネットワーク、特殊なアルゴリズムを駆使してナノ秒単位で先回りする「超高速取引業者(HFT)フラッシュ・ボーイズ」の存在を突き止めます。そしてナント、彼らのサーバは、証券取引所が提供する場に置かれている。日本ではそんなことはないのか、も含めて続きは本書でどうぞ。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
企業が世界の課題と向き合う その必要性を説く真摯な論考
2014年12月13日号ベストセラーとなった『ワーク・シフト』(2012年9月15日号で紹介)を書いたリンダ・グラットン教授(ロンドン・ビジネススクール)による近著。いま企業を取り巻く世界で起きつつあるグローバル化やスキルギャップの拡大などの大きなトレンドを七つ指摘し、それらが企業とそこで働く人々にどのような影響を与えるか、企業およびリーダーはどう対処するべきか、についての処方箋を提示する。
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Book Reviews 知を磨く読書
最悪情勢分析が予測する近未来
2014年12月13日号評論家の副島隆彦氏の近未来情勢分析は実に興味深い。2008年春に同年9月のリーマンショックを「リーマン・ブラザーズがつぶれる」と社名を出して予測した。インテリジェンスの世界で行われる「最悪情勢分析」について長けているから、副島氏には正確な予測ができたのである。新著『官製相場の暴落が始まる』で、副島氏は、〈実需や実体のない会社が、人類(人間)のフワフワした夢や願望だけで、アニメ、オタク、ゲーム、マンガの空騒ぎ(ユーフォリア。熱病)だけでいつまでも保つわけがない。/それよりは、私たちにとって身近に大切であり、必需品であるエネルギーの問題を真剣に考えるべきだ〉と主張する。評者も全面的に賛成する。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ミステリー】 途方もない謎の行方は? 故・連城三紀彦の“怪作”
2014年12月6日号連城三紀彦の遺作『女王』からいく。冒頭は精神科医・瓜木の元を訪れた荻原史郎が、東京大空襲の記憶を自分が持っているのはなぜか、と尋ねる場面である。史郎は戦後生まれなので、東京大空襲に遭遇しているわけがない。さらに関東大震災の記憶まであるというのだ。だから、私は何歳なのでしょうか、と瓜木に質問する。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
3度の危機を乗り越えた 名門グッチのブランド戦略
2014年12月6日号「ジャッキー」「バンブー」「ホースビット」「フローラ」……。すぐに分かった人は、かなりのブランド通。むしろ分からなかった人にこそ、お薦めの1冊が『グッチの戦略』です。副題にもあるようにグッチは、戦争による創業直後の原材料不足、一族による骨肉の争い、救世主経営者とデザイナーの退任という3度の危機を乗り越え、ラグジュアリーブランドの地位を揺るぎなきものにしました。なぜ危機を乗り越えることができたのか。本書は緻密な分析を通して秘密に迫っていきます。「メード・イン・ジャパン」が衰退する中で、グッチの危機戦略は、日本メーカーへの痛烈な批判である一方で、一筋の光明でもあるでしょう。単なるブランド論を超え、抜群の企業ノンフィクションに昇華しています。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
ポーター批判の急先鋒が説く 実践的マネジメント論の真髄
2014年12月6日号現代経営学の第一人者の一人として知られるヘンリー・ミンツバーグは、カナダのマギル大学で組織マネジメントなどを教える学者である。しかしながら、米ハーバード大学ビジネススクール(HBS)などで教える理論や方法論を実行不能な空論、ないしは企業を危うくする暴論と舌鋒鋭く批判してきた。
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Book Reviews 知を磨く読書
危機的様相を呈する資本主義
2014年12月6日号世界的規模で、資本主義は危機的様相を呈している。新聞を読んでいると、米国ではオバマケアで、少し医療福祉が充実したという印象を受ける。しかし、堤未果氏の『沈みゆく大国アメリカ』を読むとオバマケアも超・富裕層が得をする仕組みだ。オレゴン州にはオバマケアの発想に立ち「できるだけ多くの州民に医療保険を」と考える民主党議員を中心に独自の医療制度「オレゴンヘルスプラン(OHP)」が設立されている。OHPは再発がん患者にどのような対応をしているのだろうか。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2014年12月6日号地震など災害が多発するわが国にあってこれだけ多くの超高層建築を実現するゼネコンの技術力は世界に類を見ません。また、地域の防災や災害発生時の救援・復旧作業において建設業者が担う役割は、消防や自衛隊と同様に死活的に重要です。
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This is.
SEALANE 頑強で高い視認性を備えた時計
2014年12月6日号ガリレオが振り子の等時性を発見した後、ゼンマイ時計が発明されたことは、大航海時代の到来と無縁ではない。時計の登場によって、航海は飛躍的に安全で正確なものとなった。時計は、海洋交通網をつくり上げる立役者だったのだ。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2014年11月29日号「改革待ったなし」といわれてきた農業は今回、本当に「待ったなし」の状態になったのだと思います。そこで、農協改革が求められています。JA全中など上部団体に注目が集まっていますが、改革の真の主役は、約700ある地域の農協です。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【映画(DVD)】 死に直面した患者を救う 未承認薬クラブは悪か?
2014年11月29日号まだ何の薬もなく、偏見が横行していた1985年、一人の自堕落な生活をしていたカウボーイがエイズと診断された。間違いなく死に向かって一直線、と思われたが、メキシコに渡って特効薬といわれる薬を手にする。もちろん未承認薬だから販売は禁止。ところが彼は会員制にして会費は取るが薬は無料配布、という手を考え出した。それが題名になっている『ダラス・バイヤーズ・クラブ』。案の定、政府・製薬会社が違法として襲い掛かる。彼は断固として戦うのだが……。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
仕事を創造的なものにする 企画の技術の全貌
2014年11月29日号どのような職種であれ、企画という作業と無縁ではいられません。仕事をより創造的なものにしたいのならば、企画の技術は、一つのリテラシーとしてビジネスパーソンに不可欠なものです。『なんとなく企画クリエイティブの仕事をしたいと思っている人のなんとなくをなんとなくじゃなくする本』(長い!!)は、カンヌ広告祭金賞など数多くの賞を受賞した著者による、広告制作を軸とした企画技術の本ですが、読者は広告関係者にとどまりません。そもそも企画とはどのような行為なのかから始まり、企画を生み出す脳の鍛え方まで詳細に説き起こします。自身のメソッドの命名法、図案の配置、平易で吟味された言葉等々、本書自体が、企画の具現であることに気が付かされます。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
“カウンターカルチャー”の 矛盾を解体・批判する好著
2014年11月29日号2015年春夏のパリコレクションで、シャネルは「街頭を占拠する」と銘打ってモデルたちのデモ・ファッションショーを開き、耳目を引いた。アラブ世界やウォールストリートに続いて、香港でも民衆が街頭に繰り出す時代を意識してのことかもしれない。この本は、体制批判から生まれたカウンターカルチャー、すなわち「自由と個性に基づく文化」がいかに消費主義へと転化していったのかを克明に描き出している。
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Book Reviews 知を磨く読書
感染症パニックとの対峙法
2014年11月29日号「エボラ出血熱」の流行が世界的に大きな問題になっている。感染症専門医の岩田健太郎氏は、『「感染症パニック」を防げ!』で、〈パニックは、クールで理性的な対応を難しくし、人々はよけいな苦労に苦しんだのです。その苦労は、感染症の実被害以上の苦しみを人々に与えました。/2001年の「バイオテロ」の被害者は22名、死亡者はそのうち5名でした。あれだけ全米、いや、世界中が恐怖した問題の被害としては、極めて少ない被害者数と言えないでしょうか。/こうした体験から私は学習しました。感染症のリスクを扱うときは、単に患者を診察し、病原体を見つけ、その病原体を殺して治療する以上の何かが必要であると。感染症の実被害以上に問題となる「パニック」と対峙することが大事であると。〉と強調する。岩田氏の指摘の通りと思う。行政機関、医療関係者がリスク・コミュニケーション能力を高めることが重要だ。
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This is.
The Microsoft Conference 2014 チャレンジャー精神でお客様第一主義に徹す
2014年11月29日号日本マイクロソフト社の年に1度の大規模イベント「The Microsoft Conference 2014」が、2日間にわたって都内で開催された。今年のテーマは「革新を確信へ──モバイル&クラウド時代の成功のために」。新しいマイクロソフトが提供するプロダクティビティ&プラットフォームテクノロジーを網羅して紹介するとあって、参加者は、延べ6300人以上を数える大盛況だった。