記事一覧:コラム2379

  • デジタル革命の本質とは何か資本主義後の世界を読み解く

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    デジタル革命の本質とは何か 資本主義後の世界を読み解く

    2016年3月5日号  

    世界中で名を知られる有力な文明批評家が、資本主義後の新たな経済体制を大胆に予測した一冊だ。市場でもなく、政府でもなく、協働型コモンズで展開される「シェアリング・エコノミー」が訪れるという。

  • 最も説得力があるテロ対策

    Book Reviews 知を磨く読書
    最も説得力があるテロ対策

    2016年3月5日号  

    常井健一著『小泉純一郎独白』には、小泉純一郎元首相の興味深い見解が記されている。例えば、国会議員を辞めてから靖国神社に一度も参拝していない事実とその理由だ。〈靖国参拝した時なんて、俺を支持してくれる人たちが「総理の間は靖国参拝するな」と言うんだ。逆だよ。総理だから行くんだって、わかってないんだよ。外交問題になるから行かないっていうのはどうかしている〉

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年2月27日号  

    2002年。まとまった額の米ドルが必要になり、知り合いの市場関係者にいつ替えるべきか聞いて回ったら、口々に円安になるから早く替えるべきと言われ、すぐに銀行に走りました。

  • 【酒・酒文化】仏で大ヒットのワイン教本初心者のためのカクテル入門

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【酒・酒文化】 仏で大ヒットのワイン教本 初心者のためのカクテル入門

    2016年2月27日号  

    フランスでベストセラーとなったワインの教本が『ワインは楽しい!』というタイトルで翻訳された。全編がイラストで構成されていて大変親しみやすい。実用情報が簡潔かつ分かりやすく解説されている。

  • ビジネス書コーナーに置きたい世界初の「やさしさ学」講義

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    ビジネス書コーナーに置きたい世界初の「やさしさ学」講義

    2016年2月27日号  

    当初は哲学書のコーナーに置かれ、「もっと早くビジネス書売り場にも置けばよかった」と悔やんだのが『「やさしさ」という技術』。がん専門医による世界初の「やさしさ学」の講義で、人口900万人のスウェーデンで30万部を売るベストセラーになりました。

  • 消費者の実感に近いのが良い“経済学+小説”の日本経済論

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    消費者の実感に近いのが良い “経済学+小説”の日本経済論

    2016年2月27日号  

    “アベノミクス”のブレーンだった一人は、経済学の学士も持っていない人だという。そんな人がテレビ番組で、消費税増税の先送りや金融緩和の継続を自信満々で説いている。そういえば、アベノミクスが始まった当初に、2年で2%のインフレは必ず実現すると言っていた、かのブレーンやリフレ派の学者、ジャーナリスト諸氏は現在の状況をどう説明するのだろうか。

  • 今後、起こりうる財政破綻

    Book Reviews 知を磨く読書
    今後、起こりうる財政破綻

    2016年2月27日号  

    熊谷亮丸監修/大和総研編著『リーダーになったら知っておきたい経済の読み方』は、著名エコノミストの熊谷亮丸・大和総研執行役員の監修の下、第一線で経済情勢を分析する4人の専門家が書き下ろした優れた経済インテリジェンス分析だ。

  • Dell美しく、使いやすい世界最小の13型ノートPC

    This is.
    Dell 美しく、使いやすい世界最小の13型ノートPC

    2016年2月27日号  

    「もっとスタイリッシュで、もっとコンパクトなウィンドウズ搭載パソコンを作りたい」──デルが掲げたこのコンセプトは、多くのユーザーの願望でもあっただろう。そんなデルのコンセプトが形になったのが、ウィンドウズ10を搭載したノートPC「New XPS 13」だ。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年2月20日号  

    さとり世代の先駆けとされる32歳です。就職氷河期こそ免れたものの、新卒で入った新聞社では、出世においては、諦めにも似た感覚に襲われていました。

  • 【ミステリー】近未来の超管理社会が舞台秀逸なるSFミステリー長編

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【ミステリー】 近未来の超管理社会が舞台 秀逸なるSFミステリー長編

    2016年2月20日号  

    今月は何といっても、トム・ヒレンブラント『ドローンランド』にとどめを刺す。読み始めたらやめられない面白さだ。無数のドローンによって全てがデータ化された超管理社会が舞台。米国は没落し、ブラジルやEU(欧州連合)などが新しいエネルギーをめぐって覇権を争っている近未来で、欧州議会議員の死体が発見され、ユーロポールの主任警部ヴェスターホイゼンが捜査を始めていく。

  • キャリアを積んだベテランに格闘してほしい仕事論の好著

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    キャリアを積んだベテランに格闘してほしい仕事論の好著

    2016年2月20日号  

    間もなく「人事の季節」。若い人ではなく40~50代のベテランにこそかみしめてほしい仕事論の好著が相次いでいます。ソニーの経営を10年間担った出井さんの『変わり続ける』は、副題にもある「リポジショニング」がキーワード。人生にはたくさんの岐路がある。それを「二者択一ではなく、新たな仕事の価値観を見つけ、育てる好機と捉えよう」と言います。

  • 経済の初心者でも理解できる“資本主義の歴史”を描く好著

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    経済の初心者でも理解できる“資本主義の歴史”を描く好著

    2016年2月20日号  

    リーマンショックによって市場が混乱した2008年の秋以降、資本主義の欠陥について語る経済書が次々と出版されてきた。こうした流れの中で出版された『資本の世界史』は、いたずらに新自由主義の虚妄を指摘するのではなく、ケインズ主義的な考え方から資本主義経済の歴史までを詳細に分析している。

  • 社会の価値観、退行する社会

    Book Reviews 知を磨く読書
    社会の価値観、退行する社会

    2016年2月20日号  

    増田ユリヤ著『揺れる移民大国フランス』は、テロのリスクを負いながらも難民を受け入れ続けるフランス社会に関する優れたルポルタージュだ。〈フランスのある裁判官は、私にこう言った。「不法移民の子どもを保護して、フランス社会で暮らしていけるように育てたとしても、同化できる子は六割、後足で砂をかける子が四割いる。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年2月13日号  

    思えば昨年は、米中が経済覇権をめぐって火花を散らした年でした。アジアインフラ投資銀行設立に始まり、TPP基本合意、人民元台頭……。自覚の有無は別として一昔前、米国に挑んだ日本に対し、“優しいおじさん”だった米国が豹変、たたきのめされたことが思い起こされます。

  • 【サイエンス】楽しく折って科学と遊ぶ折り紙の魅力を堪能する

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【サイエンス】 楽しく折って科学と遊ぶ 折り紙の魅力を堪能する

    2016年2月13日号  

    任意の鋭角を3等分せよ。定規とコンパスでこの問題は解けないが、なんと折り紙だとできる。『ドクター・ハルの折り紙数学教室』は幾何や代数の授業に折り紙を導入する30のアイデアが紹介された、科学好きの読者の想像力を刺激する本だ。

  • 経済学者が究めるグルメ小説スタイルの日本経済論

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    経済学者が究めるグルメ 小説スタイルの日本経済論

    2016年2月13日号  

    「軽快な学術的エッセー」という表現が日本語として成立するのかどうかはともかく、『エコノミストの昼ごはん』は経済学の視点でグルメを語る、奥深くも楽しい著作。「世界の思想家トップ100」にも選ばれた経済学者が世界75カ国を食べ歩き、そこから洞察を展開します。ミシュランの星付き店がフランスよりも多い日本。

  • 国民国家と民主主義とは何か碩学による20世紀欧州の通史

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    国民国家と民主主義とは何か 碩学による20世紀欧州の通史

    2016年2月13日号  

    20世紀前半の欧州の歴史は、大量殺りくと暴力に彩られている。少数派や「劣等者」は仮借なく弾圧され、民衆は総力戦に動員された。それは、戦後の落ち着いた文化になじんだ者には、想像がつきにくい。

  • 安倍政権の内在的論理

    Book Reviews 知を磨く読書
    安倍政権の内在的論理

    2016年2月13日号  

    今回、芥川賞を受賞した本谷有希子著『異類婚姻譚』は、文学の力を再認識させる優れた作品だ。一緒に暮らしている夫婦の顔が似てくると言われると、何となく思い当たる節がある。

  • JT現代の煙管(きせる)、芸術家とコラボ

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    JT 現代の煙管(きせる)、芸術家とコラボ

    2016年2月13日号  

    「電子たばこ=VAPE」は、英語の辞書に載るほど欧米では広く普及している。電子たばこには、ニコチンやタールを含まないものが多い“たばこ風”の「リキッド加熱タイプ」と、ニコチンやタールを含む「たばこ葉加熱タイプ」の2種に大別される。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年2月6日号  

    農業担当の記者が、各都道府県の「農地集積バンク」に情報公開請求をしたのは、まだ残暑厳しい昨年8月末のことでした。ここで入手したのが、農地を新たに借りたいという人や、規模拡大を図りたいという人の連絡先が記された計1万3450人のリスト。それを基に全員に手紙を送ったところ存外の手応えがあり、1925人から回答を得ました。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…