記事一覧:コラム2379件
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
衰退どころか世界を席巻する米国発ソフト・パワーの実態
2016年1月16日号表題は「沈まぬアメリカ」となっているが、おそらくは出版社が付けたもので、著者は「アメリカン・レガシー」という表題を望んでいたのであろう。ところが、レガシー(遺産、栄光、伝統)という言葉は、目に見えないものであるし、普通の日本人読者にはちょっと説明しにくい。それ故に、「“米国衰退論”への異議申し立て」的な表題を与えられている。
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Book Reviews 知を磨く読書
イノベーションの障害
2016年1月16日号戸田山和久著『恐怖の哲学』は、ホラー映画やドラマを通じて人間の心理を解析した意欲的な作品だ。戸田山氏は、〈怪物は、「世の中ってのはこんなもんじゃ」とメジャー文化が押しつけてくる枠組みの限界を示し、それにダメ出しをするのだと言えるかもしれない。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2016年1月9日号今、編集部では2015年最後の締め切り号が佳境に入っていますが、相変わらずの薄氷状態。こうした年末風景も、もはやルーチンとなりました。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【料理・食文化】 牡蠣をめぐる日仏の友情物語 国民食ラーメンの政治経済学
2016年1月9日号年を越して、牡蠣のシーズン真っただ中である。そして、間もなくあの3・11がやって来る。2011年3月11日の東日本大震災で、東北・気仙沼の牡蠣がほぼ全滅した。ところが、翌年早くも牡蠣が奇跡的に復活した。海がかき回され、残っていた牡蠣が栄養をたっぷりと取ることができたためらしい。ところが、養殖場を再開したくとも資金が足りない。そこに援助の手を差し伸べたのが、かばんで有名なルイ・ヴィトンだった。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
日本人科学者が教える勇気 本質へと突き進む凄まじさ
2016年1月9日号『東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』を手にすると、人生の不思議さを感じざるを得ません。練達による講義録と、授業ゲストに迎えた科学者たちとの対談集。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
金融政策の当事者が分析する 情勢を読み誤った“理由”
2016年1月9日号巧みな政策運営から“マエストロ”と呼ばれたFRB(米連邦準備制度理事会)のグリーンスパン元議長。1987~2006年の在任中は、世界経済が大いなる安定といわれた時期だ。しかし、06年春に住宅価格は下落に転じ、07年夏からサブプライムバブルは崩壊、08年秋以降はリーマンショックによる全面的危機に陥った。
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Book Reviews 知を磨く読書
普天間基地移設問題の本質
2016年1月9日号翁長雄志著『戦う民意』は、沖縄以外の日本で詳しく紹介される機会の少ない翁長沖縄県知事の考えを詳しく述べている。翁長知事は、〈「(普天間基地の)もとは田んぼで何もなかった」「基地の地主はみんな年収何千万円」と発言した有名な作家のように、自分たちで日本の安全保障を守ろうという気概もない人たちまでもが、実態とかけ離れた暴言を吐いています。そこには沖縄に対する無知と無理解、差別意識があります。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2015年12月26日号特集「総予測2016」では、「働き方」の取材を担当しました。長時間労働がいかに無駄でばかばかしく、新しい働き方が求められていると説く、経営者の方は増えてきています。お話を伺うと、まったくその通りだと100%肯定するほかありません。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【旅行・乗り物】 イタリア、北欧、冬のドイツ ヨーロッパの旅を楽しむ本
2015年12月26日号ヨーロッパへの旅心をそそる本が相次いで出版されたので、紹介してみたい。まずは、『美しき秘密のイタリアへ』。サブタイトルにもあるようにイタリア半島にある51の世界遺産と小さな村を最新のカラー写真で紹介した本だ。ヴェネツィア、フィレンツェといった有名どころからモンタニャーナ、スペッロといった知られざる村の美しい情景まで丹念に案内しているのが魅力である。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
読み応えある格差への処方箋 IoTによる経済の大転換
2015年12月26日号2015年はトマ・ピケティで明け、アンソニー・B・アトキンソンで暮れる。そんな勢いを見せるのが『21世紀の不平等』。弟子のピケティが『21世紀の資本』で問うた格差問題について、不平等研究の権威である師が、格差を諦めない15の方法を提言します。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
数学を通して「人間」に迫る 若き“独立研究者”の第一歩
2015年12月26日号経営や経済に関する調査やコンサルティングを行っていると、若い社員が「もっとエレガントな仕事がしたい」という言葉を残し、サイエンスの大学院へと戻っていく場面に何度か遭遇する。数学は、現実の世界とは距離を置いたエレガントなサイエンスの代表選手である。
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Book Reviews 知を磨く読書
世界史の基礎を身につける法
2015年12月26日号世界史の基本知識を体得するためには、高校の世界史教科書か学習参考書を読むのがいいが、いずれも大人には退屈で読了するにはかなりの忍耐が必要とされる。その点、予備校の講義録型の本は読みやすい
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This is.
NTTドコモ 気が付けばポイントがたまっている!
2015年12月26日号共通ポイント市場は、これまで「3強」がしのぎを削る時代が続いていた。現在、最大の会員数を誇るのは楽天スーパーポイント(1億327万人)。Pontaポイント(7213万人)とTポイント(5597万人)がそれに続いている。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2015年12月19日号「ケチケチと節約したり、必要以上に保険に入って備えたり、老後不安に振り回されない方がいい。どうせ未来は分からない。“不安のコスト”に大事なお金を回すより、今を楽しむべきです」経済評論家の佐藤治彦さんにそう言われて、肩の荷が下りた気がしました。
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Book Reviews 著者のホンネ
トヨタ発の新たな“知恵” 自工程完結が導くモノづくり
2015年12月19日号大企業病というのは、組織がお客さまのため“以外”の仕事をやり始めることです。その度合いが大きければ大きいほど、症状が深刻であるといえます。どんな会社であっても、仕事の目的・目標というのは本来、「お客さまに対して、ある価値をお届けする」ことにありますよね。その目的に向かって、企業は自分たちの仕事のプロセスを設計しているはずです。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【スポーツ・ホビー】 ラグビーW杯日本代表チーム 快進撃の秘密とその教訓
2015年12月19日号先の第8回ラグビーW杯。この大会で五郎丸歩選手が一躍スターになったが、忍者のように両手を合わせる独特なルーティン(慣習にしている動作)とキックの正確さだけを記憶にとどめておくのは、ラグビー日本代表の活躍をミニマムに楽しむことになる。確かに五郎丸選手の存在は、日本代表になくてはならないものだったが、強豪・南アフリカを破り3勝1敗の好成績で世界を驚かせた快進撃には、それを可能にした入念な準備があった。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
転機に力を与えてくれる 大女優の気遣いと仕事応援歌
2015年12月19日号自分の生活に転機を迎えたときと、ずっと気になっていた本を手にする機会が重なりました。『高峰秀子との仕事1 初めての原稿依頼』。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
経済学は物理学で強くなる? 常識に切り込む平易な解説書
2015年12月19日号400年前から経済やファイナンス論の歴史では危機と崩壊が絶え間なく起こってきた。大小のバブルの発生とその崩壊を繰り返す金融現象について、主流派経済学者たちは解明に成功していない。
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Book Reviews 知を磨く読書
知を身に付けるということ
2015年12月19日号テレビ記者の松原耕二氏は、中学生を対象に書いた『聞く力、話す力』で、インタビューの技法についてさまざまなノウハウを披露する。例えば、質問から外れたことを延々と話す人への対処方針としてこう記す。
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This is.
ロジェ・デュブイ 腕にまとうエレガンス、 存在感あるスケルトン
2015年12月19日号ジュネーブ・シールとは、スイス政府とジュネーブ州の基準をクリアした最高級スイス時計の証し。それを、製造する全ての時計で取得する唯一のマニュファクチュールが、ロジェ・デュブイである。1995年の創業以来、独創的なデザインと高度な技術を併せ持つ完全自社一貫生産のブランドとして、その地位を確立してきた。