記事一覧:コラム2379

  • 創造のチームマネジメント仕事がはかどる「休息」の力

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    創造のチームマネジメント 仕事がはかどる「休息」の力

    2016年9月3日号  

    「トイ・ストーリー」に始まり「アナ雪」、最新作「ファインディング・ドリー」まで数々のヒットCGアニメを制作してきたピクサー・アニメーション・スタジオ。その創業者が、創造のマネジメントを明かしているのが『ピクサー流 創造するちから』です。

  • 資本主義、民主主義の急所?自由の歴史についての考察

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    資本主義、民主主義の急所? 自由の歴史についての考察

    2016年9月3日号  

    自由は掛け替えのないものだ。しかし、この世には、他にも重要な価値がある。例えば平等。自由民主主義体制は自由を優先するが、それがもたらす歪みを平等という視点で補正する。80年前に比べ、私たちは平等に重きを置く。自由の価値と重みは、時代によって大きく変わる。

  • 「取引外交」による大混乱

    Book Reviews 知を磨く読書
    「取引外交」による大混乱

    2016年9月3日号  

    山内昌之著『新版 イスラームとアメリカ』において、山内氏は、〈トランプの対外観の基礎になっているのは「取り引き(deal)」ではないかということです。理念や原則を守り通すのではなく、取り引きによってアメリカが経済的に潤い、格差が解消できればそれでいい、と。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年8月27日号  

    特集タイトルがピタッとはまったときの爽快感は格別です。語感が良くて内容にマッチし、読者の目を引きそうなもの──それが三大要素だと思っています。ところが正直言うと今号は最後まで迷いました。夏休み中、ずっと考えていましたが浮かびません。いっそAIに付けてもらえばと、締め切り真っ最中の担当デスクに振ると、「クリエーティブなものは苦手です」と冷たい返事。結局、初期の案で通しました。

  • マツダ夢に向かって挑戦する子どもたちを応援

    This is.
    マツダ 夢に向かって挑戦する子どもたちを応援

    2016年8月27日号  

    「夢に、ともに。」──先日行われたプロ野球「マツダオールスターゲーム2016」のスローガンである。これに連動し、特別協賛のマツダは、「マツダオールスターゲーム 2016ドリームキッズチャレンジ」を横浜スタジアムで実施した。

  • 【酒・酒文化】時代を切り開く若き造り手日本酒の世界に吹く新風

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【酒・酒文化】 時代を切り開く若き造り手 日本酒の世界に吹く新風

    2016年8月27日号  

    伝統的な酒造りの世界にも、若い蔵元杜氏といわれる造り手が増え、日本酒の世界に新風を吹き込んでいる。いま日本酒は世界の注目を集めつつあり、輸出も好調だ。『日本酒ドラマチック』は、新たな時代を切り開く若き造り手たちにスポットを当て、理想の味を求めて苦闘する彼らの姿をドラマチックに描いたものだ。

  • 金融行政に富裕層の逃税術出色のルポルタージュ作品

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    金融行政に富裕層の逃税術 出色のルポルタージュ作品

    2016年8月27日号  

    ヒット本には、「これ以上、何を言う必要があるか」というシンプルな書名のものが多いのですが、『即決営業』もしかり。章立ても「営業マンには即決以外の道はない」から始まり、「即決アプローチ」「即決プレゼン」「即決クロージング」、そして「即決営業メソッドを使いこなす心の鍛え方」と続きます。

  • 当代の専門家たちが振り返る高坂正堯の仕事の今日的意義

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    当代の専門家たちが振り返る 高坂正堯の仕事の今日的意義

    2016年8月27日号  

    元京都大学教授の高坂正堯氏が亡くなって今年で丸20年。田原総一朗氏が司会を務めたテレビ朝日系列の「サンデープロジェクト」では、にこやかな表情、柔らかな京言葉ながら、現実主義の国際政治学者として鋭い洞察を提示していた。

  • 反知性主義がいかに危険か

    Book Reviews 知を磨く読書
    反知性主義がいかに危険か

    2016年8月27日号  

    エフライム・ハレヴィ著『イスラエル秘密外交』は、元モサド(イスラエル諜報特務局)長官による歴史的価値のある回想録だ。ハレヴィ氏は、歴代モサド長官の中でも「最も頭が良い男」として有名だ。シリアのバッシャール・アサド大統領の父、ハーフェズ・アサド前大統領の国家戦略について、ハレヴィ氏は〈シリアはモスクワとの関係を維持し、さらにイランとのつながりを深めた。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年8月13日号  

    世界に類を見ないスピードで、超高齢化社会に突入している日本。今、さまざまなひずみが表面化していますが、「空き家」はその大きな問題の一つといっていいでしょう。いざ相続してからでは、なかなか動きにくいもの。とにかく言えるのは、売るのか、貸すのか、住むのか、早めに考えておくことです。その他のノウハウを含めて、今号にはそんな知恵の固まりがびっしり詰まっています。

  • 【ミステリー】杉村三郎シリーズの第4作デビュー作の異色ミステリー

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【ミステリー】 杉村三郎シリーズの第4作 デビュー作の異色ミステリー

    2016年8月13日号  

    宮部みゆき『希望荘』は、『誰か』『名もなき毒』『ペテロの葬列』に続く杉村三郎シリーズの第4作だが、私立探偵となって始まる新シリーズの第1作なので、これまでの作品を未読の方でも大丈夫。これからお読みになればいい。4編を収録しているが、どれもたっぷりと読ませることは言うまでもない。気に入られたらぜひ前の3作に手を伸ばしていただきたい。

  • 「なぜ?」を徹底的に繰り返す本質に迫るシンプルな方法

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    「なぜ?」を徹底的に繰り返す 本質に迫るシンプルな方法

    2016年8月13日号  

     昨年6月に正式導入された「コーポレートガバナンスコード」。東芝の不正会計事件や大塚家具、セブン&アイなど企業統治に絡む出来事が相次ぐ中で、その構築の必要性をさまざまな角度から解説しているのが『企業の真価を問うグローバル・コーポレートガバナンス』です。

  • マイナス金利政策は危ないかリフレ派の論客が俗論を正す

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    マイナス金利政策は危ないか リフレ派の論客が俗論を正す

    2016年8月13日号  

    マイナス金利政策、すなわち民間銀行が日本銀行に預ける当座預金の一部にマイナス金利を導入する政策は、2016年の1月に導入された。その後、連日のネガティブな報道やマイナスという言葉が持つ印象により“不安”が抱かれている。

  • 孤立主義のアメリカ外交

    Book Reviews 知を磨く読書
    孤立主義のアメリカ外交

    2016年8月13日号  

    会田弘継著『トランプ現象とアメリカ保守思想』は、これまで日本人が書いたトランプ関連本の中で最も説得力がある。会田氏は、〈トランプが「アメリカ・ファースト(アメリカが第一だ)」と訴えるとき、そこには「アメリカはもはや世界の警察官ではない」といってのけたオバマの声が反響して聞こえてきます。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年8月6日号  

     先日、66歳で死去した母の墓参りに行きました。母は、看護師として3交代勤務を続けながら、2人の子育てをし、昨春、2年半の闘病の末に息を引き取りました。

  • 【子育て・教育】熱血教師とエリート商社マン子どもたちに尽くした奮闘記

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【子育て・教育】 熱血教師とエリート商社マン 子どもたちに尽くした奮闘記

    2016年8月6日号  

    テニアン島での玉砕で夫が戦死した女性は、「子どもたちと死のう」とまで思い詰めながらも、女手一つで、農業をしながらわが子を育て上げた。その子は中学校の教師となり37年間勤め上げた。『谷川流 教師の本懐』は、そんな男の教師一代記であり、学校格闘記ともいうべき本である。主に昭和の中学校の空気が臨場感と共に伝わってくる。

  • 多数決に翻弄される政治変容し失われる世界の秩序

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    多数決に翻弄される政治 変容し失われる世界の秩序

    2016年8月6日号  

    5階建てのマンションにエレベーターを新設することになり、ある人が提案した。「1階の住人に全ての費用を負担してもらおう」。1階以外の住人の全てが賛成。多数決での決定なので従わざるを得ないのか。『「決め方」の経済学』は、経済学者が社会選択理論をベースに多数決の致命的な欠陥や、ボルダルール、コンドルセルールなどによる意思決定の結果の違いを説きます。

  • 100年前の「秘密協定」は本当に諸悪の根源だったか

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    100年前の「秘密協定」は本当に諸悪の根源だったか

    2016年8月6日号  

    中東の現在の秩序には、ちょうど100年前、第1次世界大戦中に英仏の外交官が締結した「サイクス=ピコ協定」が深く刻印されている。シリア、イラク、レバノン、ヨルダン、イスラエルといった諸国の国境線は、それに基礎を置いている。この協定は、ドイツに味方したオスマン帝国が大戦後に崩壊するのを見込み、英仏2国が秘密裏にこしらえた“領土分割案”だった。

  • 日本的ナルシシズムの成熟

    Book Reviews 知を磨く読書
    日本的ナルシシズムの成熟

    2016年8月6日号  

    トム・バージェス著『喰い尽くされるアフリカ 欧米の資源略奪システムを中国が乗っ取る日』のあとがきでバージェス氏は、〈東アフリカで新たに発見された天然ガス田には、アラブ首長国連邦の全埋蔵量どころか、アメリカの埋蔵量に匹敵する天然ガスが存在すると推定されている。鉱業企業は地下をさらに深くまで掘り進め、アフリカの内陸全域を試掘している。

  • ホームテック(リフォーム プライス)価格明瞭、定額制リフォームパック

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    ホームテック(リフォーム プライス) 価格明瞭、定額制リフォームパック

    2016年8月6日号  

    一戸建てであれ、マンションであれ、長く住んでいればいつか必要になるのがリフォームだ。できるだけ費用を抑えたいのが人情だが、業者の価格設定が不明瞭だったり、表示価格と工事費が別なことが後で分かったなど、当初の予定より出費がかさんでしまうことも多い。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…