記事一覧:コラム2379

  • ビジネス戦略書としても秀逸コミック、小説の名作3点

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    ビジネス戦略書としても秀逸 コミック、小説の名作3点

    2016年12月10日号  

    今回は、コミックや小説だからこそ描け、学べる世界を──。当社のスタッフに「必読書」としているのが、『キングダム』。2006年9月に「週刊ヤングジャンプ」で連載が始まり、いまだに続いている大作で、春秋戦国時代、大将軍を目指す少年・信と、後に始皇帝となる秦国王・政の活躍を描いた物語。

  • 現代人に特有の病気の原因は腸内微生物群にあったと説く

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    現代人に特有の病気の原因は腸内微生物群にあったと説く

    2016年12月10日号  

    我々の身体は、よく分かっているようでいて、実は科学の“フロンティア”である。本書はまさしく衝撃的な近年の研究を興味深く紹介する。消化器系で栄養分の吸収という主要な機能を営むのは小腸であり、その後に続く大腸は効率の悪い脱水機のようなものだと考えられていた。

  • プーチン政権の本質

    Book Reviews 知を磨く読書
    プーチン政権の本質

    2016年12月10日号  

    手嶋龍一著『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師』は、国際政治の舞台裏を解剖した傑作だ。「パナマ文書」が暴露され、ロシアのプーチン大統領の友人であるロルドゥギンがタックスヘイブンに多額の資産を持っていた事案について手嶋氏はこう解析する。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年12月3日号  

    今回の特集の取材の最中に、博多駅前の道路の陥没事故が起きました。衝撃的な報道映像が脳裏にこびりついたまま、現地に向かいました。事故翌日、事故現場の周辺300メートルの範囲が立ち入り禁止に。その制限区域内で店を営業している方に取材する機会を得ました。

  • 【ファッション】スーツ伝播のグローバル史着こなすための素材知識

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【ファッション】 スーツ伝播のグローバル史 着こなすための素材知識

    2016年12月3日号  

    オーダーメードでスーツを作るビジネスマンが増えている昨今、良い服地を見分ける知識を身に付けるのに役立つのが『メンズ・ウエア素材の基礎知識』である。著者はアラン・ドロンのCMで一世を風靡したダーバン創立期のデザイナーとして活躍した方。専門的になりがちな素材の解説を、誰にでも分かる明確な文章で伝えてくれる。

  • 普及間違いないチャットボット到来する人生100年時代

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    普及間違いないチャットボット 到来する人生100年時代

    2016年12月3日号  

    「りんな」や「小氷(シャオアイス)」。マイクロソフトが開発した人工知能会話ロボットの日本と中国でのキャラクター名で、LINEなどをプラットホームとして会話します。機械が自動で応答して会話や情報を提供する技術を「チャットボット」といい、企業でも顧客コミュニケーションのツールとして無視できないものです。

  • 著名な経済学者が将来を洞察欧州経済の致命的欠陥を喝破

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    著名な経済学者が将来を洞察 欧州経済の致命的欠陥を喝破

    2016年12月3日号  

    英国のEU(欧州連合)離脱やドイツ銀行の経営問題、再燃するギリシャ問題など、欧州経済にくすぶっていたリスクが顕在化しつつある。『ユーロから始まる世界経済の大崩壊』は、危機の根本原因から世界経済への影響、そして解決の糸口までを詳細に分析している。

  • 国際人になるための教科書

    Book Reviews 知を磨く読書
    国際人になるための教科書

    2016年12月3日号  

    寺西千代子著『世界に通用する公式マナー』は、プロトコール(国際儀礼)の分野において日本のトップである著者による優れた実用書だ。一段階上の国際人になるための必読書である。それだけでなく、上級レベルの外国語学習についてもヒントがたくさん記されている。

  • 戦後最大の経済事件の内幕を初めて実名で暴露した問題作

    Book Reviews 著者のホンネ
    戦後最大の経済事件の内幕を初めて実名で暴露した問題作

    2016年11月26日号  

    イトマンがおかしいと思った最初のきっかけは1990年3月20日。(裏社会と政財界を結ぶフィクサーと呼ばれた)佐藤茂氏らが磯田一郎会長のところに、「イトマン大丈夫ですか」と懸念を指摘しに来たこと。これは大変なことになると感じました。

  • 【酒・酒文化】酒にまつわる科学と歴史気ままなローカル線旅の贅沢

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【酒・酒文化】 酒にまつわる科学と歴史 気ままなローカル線旅の贅沢

    2016年11月26日号  

    人類と酒との関わりは有史以前からといわれているが、酒はまだまだ多くの謎に包まれたままだ。『酒の科学』は酒造りの技術から酔いの科学までを、さまざまなエピソードを交えて幅広く解説したものだ。著者が米「ワイアード」誌の科学部門の編集主任であるだけに、いわゆる専門書とは異なり読み物として大変面白い。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年11月26日号  

    円急騰、株暴落──。米大統領選挙でトランプが勝利すれば、実務能力の欠如を嫌って市場が大混乱に陥ると、多くの専門家やメディアが予想していました。正直に言えば私もその一人です。ところが実際は正反対。

  • 真の顧客満足は何かを教える問題解決の実例と感動の実話

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    真の顧客満足は何かを教える 問題解決の実例と感動の実話

    2016年11月26日号  

    商品企画や販売では、つい自己都合、会社都合(売り上げが未達だなど)で策を考えてしまいがち。でも、そういうときこそうまくいきません。「それは誰のためかを考えていないから」と『問題解決ドリル』は指摘します。相手が望んでいることや満たされていないと感じることと、自分たちができることとのズレをなくす。つまり両者の思いが重なる部分にこそ本当の問題解決や顧客満足があるというのです。

  • 実際に起きた事故を題材に現代の病理に迫る警告の書

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    実際に起きた事故を題材に現代の病理に迫る警告の書

    2016年11月26日号  

    “ながらスマホ”を危険だと感じる読者は多いと思う。実際に米国のユタ州で、こんな事故が起きている。2009年9月。自動車を運転しながら携帯メールをしていた19歳のレジー・ショーは、中央線(センターライン)を越えて対向車と接触、そのあおりで対向車は後続のトラックに衝突して乗員2名が死亡した──。

  • トランプ当選予言者の根拠

    Book Reviews 知を磨く読書
    トランプ当選予言者の根拠

    2016年11月26日号  

    評者が知る限り、米大統領選挙で共和党のトランプ候補が当選すると断言した人は副島隆彦氏しかいない。副島隆彦著『トランプ大統領とアメリカの真実』において、〈果して私の予測(予言)どおりにトランプが勝って、トランプ米新大統領が来年誕生するか。/これは私にとっても賭けである。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年11月19日号  

    他誌と特集テーマがかぶることは時々ありますが、昨日まで社内で話していた企画意図が丸かぶりするというのは記憶にありません。人脈を軸にした今号の高校特集はそんな一つになりました。普通は先を越されて落胆してしまうところですが、今回は真逆。取材班の一人は今年7月に取材に着手、以来、地を這うような足取りをはた目で見ていただけに、私の中にもいつも以上にいいものをという思いがたぎっていました。

  • 【映画(DVD)】アカデミー賞受賞作の巧さ称えるべき米国映画界の実力

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【映画(DVD)】 アカデミー賞受賞作の巧さ 称えるべき米国映画界の実力

    2016年11月19日号  

    映画のDVDリリースが遅く不確実になり、アカデミー賞もディカプリオさま悲願の主演男優賞「レヴェナント」は早く出たが、主演女優賞ブリー・ラーソンの『ルーム』はひどく遅れた。無名だったからか。誘拐され子供まで生まされ、部屋から一歩も出してもらえず、その男児も6歳になった……という異常な設定。

  • 未来を見通すことは可能か「予測」について考える良書

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    未来を見通すことは可能か 「予測」について考える良書

    2016年11月19日号  

     年末が近づくと、「未来予測」「予測本」が続々と登場します。それらを妄信せず、予測について考える良書が相次いでいます。まず『超予測力』。「専門家の予測精度はチンパンジーのダーツ投げ並みのお粗末さ」といわれる一方で、各種の予測トーナメントで「超予測者」と呼ぶべき成果を挙げる人たちがいる。彼らは天才でもIQがずぬけて高いわけでもない。

  • 密度が濃いのに読みやすい通説を覆す信玄論の決定版

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    密度が濃いのに読みやすい 通説を覆す信玄論の決定版

    2016年11月19日号  

    群雄割拠の戦国時代を生き抜いた武将のエピソードは、多数のライバルと市場シェア争奪戦を繰り広げる企業の参考になる。そこで、ビジネス書でもよく取り上げられる。しかし、その基となる資料の多くはフィクションである。事実であっても断片的で、誇張・変形がなされ、誤った行動を生む危険をはらむ。

  • プロのスパイがよく使う手口

    Book Reviews 知を磨く読書
    プロのスパイがよく使う手口

    2016年11月19日号  

    池上彰著『アメリカを見れば世界がわかる』において、米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏は、モンロー主義との文脈で捉えられている。〈アメリカは南北アメリカ以外、つまり、ヨーロッパには干渉しないという一国孤立主義をとりました。第一次大戦後、国際連盟の創設が提唱された際も、アメリカ議会はモンロー主義を掲げて反対しました。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年11月12日号  

    疲労回復法ほど自己流が幅を利かせているものはないでしょう。私も高校時分から「ここ一番のリポビタンD」に始まり、今ではアリナミン頼み。鼻から常に抜けるニンニクのようなにおいで気力が湧きます。睡眠も、若かりしころの新聞記者時代には、出番のない週末に昼すぎまで死んだように眠るのが何よりの楽しみでしたが、今は寝酒で眠くなるのを待って床に入る日々。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…