記事一覧:コラム2379

  • トランプ氏の顧問が見る中国

    Book Reviews 知を磨く読書
    トランプ氏の顧問が見る中国

    2017年1月14日号  

    フィオナ・ヒル、クリフォード・G・ガディ著『プーチンの世界』は、現代ロシアについての教科書的地位を占める本だ。〈プーチンの戦略上の目標は今後も変わることなく、西側諸国の防御の弱点を見つけ、西側のリーダーや市民たちを脅し、その脅しが虚勢でないことを全員に知らしめることである。だとすれば、こんどは西側諸国のほうが行動する番だ。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年12月31日号  

    時代の転換点があるとするならば、2016年は後世の世界史の年表に刻まれる年かもしれません。英EU離脱、米トランプ大統領の誕生──。戦後世界の秩序の形成と維持を担ってきたアングロサクソンの二大国が内向きにかじを切り、世界で遠心力が強まっています。

  • 【サイエンス】「進化」がテーマの力作続々私たち人間社会を見詰め直す

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【サイエンス】 「進化」がテーマの力作続々 私たち人間社会を見詰め直す

    2016年12月31日号  

    「気のおけない仲間が構成する自然な共同体規模は150人」というダンバー数をご存じだろうか。意外と身の回りに当てはまって驚かされるこの集団数は、狩猟採集民だった私たちの祖先の社会構造をつくる鍵でもあったのではないか。

  • 気迷いやもやもやが解消する「一年の計」のための実践本

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    気迷いやもやもやが解消する 「一年の計」のための実践本

    2016年12月31日号  

    一年の計は元旦にあり。特に、「2017年こそはマンション購入」と決意している方には、『生き返るマンション、死ぬマンション』は、17年最初の必読書です。日本のマンションは、かつての国策が災いして建物の老朽化と住む人の高齢化の二つが進行。

  • 失われた20年を経て振り返る未来のためのバブル経済通史

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    失われた20年を経て振り返る 未来のためのバブル経済通史

    2016年12月31日号  

    「バブルの時代」というと、いつも出てくるのは東京・港区芝浦にあったジュリアナ東京で踊り狂うボディコン姿の女性たちの映像である。が、あらためて次の世代に対し、1980年代の「あの時代」のことをどう伝えたらよいのか。若い頃にバブルの一端に触れた世代としても、途方に暮れる宿題だ。

  • 新訳で甦る1000年前の魂

    Book Reviews 知を磨く読書
    新訳で甦る1000年前の魂

    2016年12月31日号  

    中野信子著『サイコパス』は、標準的な人と比較して他人の気持ちを忖度したり、痛みを想像したりすることが苦手なサイコパスと呼ばれる人々について、多面的に扱った興味深い本だ。〈サイコパスは状況がどれだけ混乱していても、周囲が新しいビジネスモデルに対応できずに拒否反応を起こしていても、冷静でいることが可能です。

  • 新日鉄興和不動産

    This is.
    新日鉄興和不動産

    2016年12月31日号  

    東京メトロ溜池山王駅に近い赤坂一丁目地区は、各国の大使館や外資系企業などが多く立地する国際色豊かなエリア。特定都市再生緊急整備地域内に位置し、複数の大規模複合開発プロジェクトが予定されている。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年12月24日号  

    編集部の企画案で、不採用になっても不死鳥のごとく定期的に挙がってくるテーマがあります。離婚や再婚にまつわるものです。毎回、同じ連中が出しているので、何か心の奥底に潜んでいるものがあるのかなと推察していますが、今回は詮索するのはやめにして、夫婦にまつわる法律問題に広げてトライしました。

  • 【健康・医療】慢性頭痛持ちの人々に朗報生活の改善で痛みは消える

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【健康・医療】 慢性頭痛持ちの人々に朗報 生活の改善で痛みは消える

    2016年12月24日号  

    慢性的な頭痛に悩まされている日本人は、何と4000万人と推定されている。これは“3人寄れば痔主が1人”といわれている痔に匹敵する多さである。ところが、その頭痛の原因を正しく理解し、対処している人は極めて少ない。

  • 仕事をすっきり効率化する技快適かつ効率的に動く仕事術

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    仕事をすっきり効率化する技 快適かつ効率的に動く仕事術

    2016年12月24日号  

    使えるデジタルツールやサービスは使い倒して仕事を効率化する。「HACKS!シリーズ」とでも呼ぶべき著作がある著者の最新刊が、『片づけHACKS!』。今回はアナログ編のように見えます。確かに、衣服は収納せずに全てハンガーに掛けるなどのアイデアもあるのですが、やはり著者の本領はデジタル利用。

  • “デジタル・カルチャー最前線”今後30年間に起こる12の変革

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    “デジタル・カルチャー最前線” 今後30年間に起こる12の変革

    2016年12月24日号  

    仕事柄、海外に出掛けることが多い。今や、スマートホンのおかげで、どこの都市でも、迷わずに最も効率的な経路で目的地にたどり着ける。地元で話題のレストランの予約も、人気がある観劇のチケットの入手も、スマホ一台で可能だ。私たちは、10年前には想像できなかった“便利さ”を享受している。

  • 誠実なるヒューマニスト

    Book Reviews 知を磨く読書
    誠実なるヒューマニスト

    2016年12月24日号  

    宮家邦彦著『トランプ大統領とダークサイドの逆襲』は、英語、中国語、アラビア語に通暁し、土地勘もある著者の本領を発揮した優れた講義録だ。山は人々を遠ざけ、海や川は人々を近づけるというのが地政学の基本原則であるが、宮家氏はイラク情勢を読み解く場合にも山のファクターを考慮し、〈イラクは基本的に真っ平らでしょう。東西南北の「隣人」は誰か。

  • FRANCK MULLER

    This is.
    FRANCK MULLER

    2016年12月24日号  

    創業以来、フランク ミュラーは、高級時計ブランドとして常に新しい境地を切り開いてきた。複雑で緻密なグランドコンプリケーション機構と、その高度な技術を包み込む美しいシルエットの融合。その創造力は、世界初の3次元曲線を持つトノウ カーベックスや、優雅な弓なりのアーチを描くロングアイランドなどの傑作を次々と生み出してきた。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年12月17日号  

    前号の「商社の英語」に続き、今号の「労基署が狙う」でも企業に緊急アンケートをかけました。詳しくは中身をご覧いただきたいのですが、100社中回答数は80社と近年まれに見る高回答率に、この問題に関する企業の意識の高まりをまざまざと感じました。

  • 【旅行・乗り物】苦境に喘ぐローカル線の現実活性化の秘策と応援ガイド

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【旅行・乗り物】 苦境に喘ぐローカル線の現実 活性化の秘策と応援ガイド

    2016年12月17日号  

    JR北海道の多くの路線が悲劇的な状況に陥っている。かつては幹線だった路線ですら廃止が検討される状況は、10年前には想像すらできなかった。また、中国地方でもJR三江線の廃止が決定し、ローカル線は、どこも存続を懸けて喘いでいる。

  • 最新デジタルマーケティング全体像を俯瞰できる入門書

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    最新デジタルマーケティング 全体像を俯瞰できる入門書

    2016年12月17日号  

    新聞が主だった書籍広告でもデジタルシフトが進んでいるのを見ると、専門部署以外の人でもデジタルマーケティングを理解しておくべき時代だと実感します。『最新 マーケティングの教科書2017』は、専門誌「日経デジタルマーケティング」の掲載記事を基にしたムック。

  • ビジネス界から最も縁遠い“芸術界の東大”の生態ルポ

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    ビジネス界から最も縁遠い “芸術界の東大”の生態ルポ

    2016年12月17日号  

    東京藝術大学の学園祭「藝祭(げいさい)」は、毎年9月上旬に開催される。この本があと数カ月早く出版されていれば、私は絶対に見に行ったはずだ。東京藝大ほど有名で、ビジネスパーソンに縁のない大学はない。まさに「最後の秘境」といってもよいだろう。藝大生の妻を持つ著者が、学生たちへのインタビューを通して秘境の内側を探検する。

  • 科学と職人芸が融合した食品

    Book Reviews 知を磨く読書
    科学と職人芸が融合した食品

    2016年12月17日号  

    森山優著『日米開戦と情報戦』を読むと外交においてはタイミングが決定的に重要だということが分かる。〈最大の悲劇は、日米の強硬(と相手がみなす)態度が、最悪のタイミングで噛み合ってしまったことであろう。くりかえしになるが、国境紛争調停の段階で日本が南部仏印に進駐しておけば、アメリカが全面禁輸で対抗することは、おそらくなかったであろう。

  • 【スポーツ・ホビー】阪神のお家騒動の真実「球界の寝業師」の実像

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【スポーツ・ホビー】 阪神のお家騒動の真実 「球界の寝業師」の実像

    2016年12月10日号  

    阪神の「お家騒動」といえば、プロ野球ファンなら誰もが知るチーム内のゴタゴタや監督人事をめぐる迷走だ。『阪神タイガース1965-1978』はそうした歴史と向き合い、その経緯を浮き彫りにしていく。淡々と積み上げられた事実と当事者たちのコメントが彼らの生きた時代を蘇らせる。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2016年12月10日号  

    「最近、体験記事で誌面に出しゃばり過ぎていないか」。そんな指摘に耳も貸さず、今回はライザップを体験してきました。ライザップの特徴は、何といってもその勉強量。体験期間中、台湾旅行に行ったのですが、観光地の美しい湖を眺めながらでさえも、スカイプで英会話レッスンに取り組みました。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…