記事一覧:コラム2379

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年4月22日号  

    「鈴木家」の教えは何だったか。起業家の方々に親御さんの教えを聞いて回ったので、自分の記憶をたどってみると、「食べ物は残さず食べる」が最初に思い浮かびました。自分が起業家の道を選ばなかった(選べなかった)理由がよく分かりました。

  • 【子育て・教育】データから何がいえるのか教育心理学の地道な研究成果

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【子育て・教育】 データから何がいえるのか 教育心理学の地道な研究成果

    2017年4月22日号  

    誰もが教育については何事かを語る。その言葉が説得力を持つためには、現場の経験とエビデンスの両方が大切だ。例えば「遺伝か育ちか」と聞かれたら、どう答えればよいだろう。『探究! 教育心理学の世界』は、教育心理学の領域で、あまたの研究者たちがコツコツとデータを集め考察し、積み上げてきた「言い切れること」を、コンパクトにまとめてくれている。

  • 「アメリカファースト」の背景効率化を目的とする社会の病

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    「アメリカファースト」の背景 効率化を目的とする社会の病

    2017年4月22日号  

    2006年の『孤独なボウリング』で、米国発展の重要な要素「社会関係資本」(自発的に生成される社会的な絆)の衰退を描いたパットナム氏の新刊が『われらの子ども』。前作同様に素晴らしい著作です。人種、職業、世代、貧困など社会格差が拡大している当事者たちへの緻密なインタビューでエピソードを発掘する一方、背景にある事情を精密なデータで示します。

  • 部分と全体は全く異なる動き“ゲーム理論”を柔軟に学ぶ本

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    部分と全体は全く異なる動き “ゲーム理論”を柔軟に学ぶ本

    2017年4月22日号  

    かつて、ミクロ経済学の教科書は、市場メカニズムの理論の解説にほとんどを割き、「個人の利己的行動が全体にとって満足のいく結果につながる」と教えていた。現在でも、人類が築いた市場という制度の機能を学ぶことは重要なのだが、市場の均衡を重視し過ぎるのは“経済学不信”を強めるだけだろう。

  • 誰かを袋だたきにしたい欲望

    Book Reviews 知を磨く読書
    誰かを袋だたきにしたい欲望

    2017年4月22日号  

    ピエール・ロザンヴァロン著『カウンター・デモクラシー』では、ポピュリズムが持つ問題点が見事に解明されている。〈現代のポピュリズムはさらに、判事としての民衆という理念の破壊的な劣化にも呼応している。議論が交わされ検証の結果が示される法廷の場面は、ポピュリズムとともに、残虐さの劇場、あるいはサーカスの舞台へと堕落した。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年4月15日号  

    新聞記者を目指したインセンティブは「名刺一枚で『情報の非対称性』がある取材先に話が聞ける」こと。マスコミは独占・寡占市場ではありませんが、2社のみの取材現場もあり、「囚人のジレンマか!」と突っ込みたくなる不毛な戦いもありました。

  • 【サイエンス】クモ、タコ、微生物生き物たちの驚きの世界

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【サイエンス】 クモ、タコ、微生物 生き物たちの驚きの世界

    2017年4月15日号  

    『クモの糸でバイオリン』は、集めたクモの糸でつったハンモックにぶら下がることに成功した生体高分子学の専門家が、今度はクモの糸でバイオリンを弾くまでの研究史。もともとクモに興味のなかった異分野の研究者が、まずクモを飼って心を通わせ(?)、苦心して長い糸を採取するところから引き込まれる。

  • ジブリファンを熱くする書新たな活力をくれる稲盛本

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    ジブリファンを熱くする書 新たな活力をくれる稲盛本

    2017年4月15日号  

    スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏の最新エッセー集『ジブリの文学』が発売になりました。前作『ジブリの哲学』から5年。宮崎駿氏の引退宣言もあった中で、「編集型プロデューサー」が、どんな本を読み、いかに文章を磨いてきたかを、各種の投稿原稿を網羅する一方、又吉直樹氏や池澤夏樹氏らとの対談・座談を交えてまとめています。

  • 「選択する自由」はどうなる?ビッグデータ時代に必読の書

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    「選択する自由」はどうなる? ビッグデータ時代に必読の書

    2017年4月15日号  

    評者の加入する確定拠出年金は、加入者全体の利回り分布をウェブサイト上で見られる。驚くべきことに、60%以上の加入者が利回り0%台にとどまっている。その理由は簡単だ。デフォルト(初期設定)での運用商品が、金利0.01%台の銀行の定期預金に設定されていて、その後、加入者は運用商品を変更していないからである。

  • アドルノ哲学の知的刺激

    Book Reviews 知を磨く読書
    アドルノ哲学の知的刺激

    2017年4月15日号  

    岩波明著『発達障害』は、発達障害とどう向き合うかについて丁寧に書かれた好著だ。岩波氏は、〈(親は)、症状が軽症の際には、なかなか発達障害という考えに至らないようだ。単に「落ち着きのない子供」あるいは「おとなしく人付き合いが苦手な子供」とみなして納得していることもよくみられる。

  • JT

    This is.
    JT

    2017年4月15日号  

    商品の種類は、選ぶのに迷ってしまうほど多い割に、価格帯の選択肢は少ない──たばこには、そういう面がある。「もっとサイズや値段に多様性があっていいのでは」と感じている愛煙家もいるだろう。そんなニーズに応えてくれるのが、ウィンストンが2月下旬に送り出した三つの新製品だ。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年4月8日号  

    桜の咲き誇る時季に季節感がなくて恐縮ですが、正月の箱根駅伝には心を打たれるものがあります。体調不良や悪天候でも、必死にタスキをつなごうという姿につい感情移入してしまいます。編集長の任を受け、百余年の歴史を次代につなぐのが自分の役目と心得、走り続けてきました。

  • 【料理・食】家庭料理を作品に昇華させた今は亡き料理アーティスト

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【料理・食】 家庭料理を作品に昇華させた今は亡き料理アーティスト

    2017年4月8日号  

    2014年に小林カツ代氏がこの世を去ったというのに、彼女の料理本はいまだに売れ続けて、衰えを見せない。『小林カツ代伝』によると、従来の家庭料理に工夫を加え、自ら創作考案したレシピは1万を超えるという。

  • 内部関係者だからこそ書ける事件の真相、企業の実像

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    内部関係者だからこそ書ける事件の真相、企業の実像

    2017年4月8日号  

    「ノルマ証券」と陰口をたたかれながらも、バブル期にはトヨタ自動車を上回る5000億円もの経常利益を稼ぎ出した野村證券。激烈な社内競争を生き抜き、退社後はオリンパス巨額粉飾決算事件で「指南役」として逮捕された著者が、野村黄金期と事件の真相をつづったのが『野村證券第2事業法人部』。

  • なぜ行政は信頼されないのか官僚制を冷静に分析した良書

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    なぜ行政は信頼されないのか 官僚制を冷静に分析した良書

    2017年4月8日号  

    知っているようでよく知らない、頻繁に語られる割には実態がつかめない。日本の官僚制は、そうしたものの一つである。行政学と政治学で培った理論と国際比較を武器に、日本の官僚制の現状と将来像に切り込んだのが、本書である。

  • キリスト教文化圏の悪と悪魔

    Book Reviews 知を磨く読書
    キリスト教文化圏の悪と悪魔

    2017年4月8日号  

    新谷学著『「週刊文春」編集長の仕事術』は、週刊誌業界を独走する「週刊文春」の勝利の秘訣について記された作品だ。新谷氏は、〈人間関係はギブアンドテイクの積み重ねだ。相手に「自分のためにこの人はこんなことまでしてくれた」と伝わるまで尽くすのだ。そうすると「この人に言われちゃしょうがないな」「今まで世話になったし」と思ってもらえるだろう。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年4月1日号  

    何とも混沌とした年度末を迎えています。政治に目を向けると安倍政権は「森友問題」というぬかるみに足を取られ、東京都は「豊洲問題」の臭気で東京五輪の準備がかすんでいます。経済も「東芝問題」はだらだらと決着を見ないまま生殺しの状態が続き、昨年末、ぶち上げられた「原発統合問題」も中ぶらりんのまま。

  • サインポスト

    This is.
    サインポスト

    2017年4月1日号  

    コンビニでたった1本の飲料と1個のおにぎりを買うために、長蛇の列に並ばなければならない不便さ。そのストレスを解決するためのツールが開発された。名称は「ワンダーレジ」。金融・行政機関向けのシステムソリューションを提供しているサインポストが開発したもので、ワンダー(驚くべき)という名称の通り、AIが商品を認識する。

  • 【健康・医療】がん患者注目の話題高額薬第四の治療「免疫療法」を知る

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【健康・医療】 がん患者注目の話題高額薬 第四の治療「免疫療法」を知る

    2017年4月1日号  

    手術、化学療法、放射線療法、そして、第四のがん治療として期待されていた免疫療法。その免疫療法がこれまでの免疫療法とは違う展開を見せて、“治る免疫療法”としてがん患者に新時代を切り拓いてくれている。その治療薬を紹介するのが『今こそ知りたい! がん治療薬オプジーボ』。

  • ビジネスの成果に直結デザインの基礎と法則を学ぶ

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    ビジネスの成果に直結 デザインの基礎と法則を学ぶ

    2017年4月1日号  

    「これはすてきだ!!」と感じるデザインやキャッチコピーの書籍広告が掲載されると、すぐさま売り上げが増えます。現場にいると、デザインがビジネスに直結していることを強く実感させられます。『広報・PR担当者のためのデザイン入門』は、“会社の顔づくり”を担う広報・PR担当者が押さえておくべきデザインの基礎知識やルールを網羅しています。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…