記事一覧:コラム2379件
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Book Reviews 知を磨く読書
師弟関係こそ教育の神髄
2017年6月24日号雨宮処凛著『女子と貧困 乗り越え、助け合うために』は、女性の貧困の実態を丹念に取材している優れたノンフィクションだ。キャバクラ嬢の置かれている状況に関する記述が衝撃的だった。〈なんでも、現在の業界では月収20万を超えていれば「稼げてる方」なのだという。
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This is.
JT
2017年6月24日号「メビウス」は2013年から100%天然メンソールを使用した「メビウス・プレミアムメンソール」シリーズを幅広く展開してきた。「メビウス・プレミアムメンソール」の他、フィルター部分に香りチェンジカプセルを搭載し、1本で二つの味を楽しめるシリーズも人気だ。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2017年6月17日号「バランスの良い食事と適度な運動、十分な睡眠」健康の特集を担当すると、毎回専門家の方にこう言われます。そんなことは百も承知。読者もそんな答えは求めていないのが分かるだけに、毎回作り方に悩みます。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【サイエンス】 記憶研究とマジックが教える認知と情動のイリュージョン
2017年6月17日号人は誰しも奇妙な記憶を持っている。私も少年期に父と二人で延々と山中を鈍行列車で旅した思い出がある。新緑がきらきらとまぶしかったのを鮮明に覚えているが、父に聞くとそんな旅はしていないという。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
近代日本の偉人たちが教える本物のイノベーターの姿
2017年6月17日号シュンペーターは、環境の激変に従来の慣行的な枠から外れて対応することを「創造的対応」と定義してイノベーティブな姿勢の解明を進めました。その考え方に沿って幕末から第2次世界大戦前までの日本の革新者たちを描いたのが『イノベーターたちの日本史』。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
人気経済学者が解き明かす 幸福な社会を実現する方法
2017年6月17日号かつて、パナソニック創業者の松下幸之助は「成功するかどうかは90%が運である」と述べ、人を採用する際には「あなたは運がいいですか」と尋ねた。漫画家の水木しげるは、「才能と収入は別。努力は人を裏切ると心得よ」と言い、努力しても成功する保証はないと説いた。
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Book Reviews 知を磨く読書
高校レベルの基礎の大切さ
2017年6月17日号井手英策著『財政から読みとく日本社会』は子ども向けに書かれた本だが、社会人、ビジネスパーソンにとっても十分に役立つ優れた内容だ。〈大人たちは、きびしい財政事情を心配するあまり、人間のくらしを犠牲にし、人びとにうたがいのまなざしを向けることになれてしまいました。
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This is.
JR東海
2017年6月17日号参拝した神社や寺院でもらえる「御朱印」。神職やお坊さまが、参拝の日付や寺社名などを墨書し、個性豊かな朱印を押してくれる。女優の杏さんや永作博美さんが趣味にしていると語った影響もあってか、それを集める「御朱印ガール」が急増中だ。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2017年6月10日号1990年代後半、激動期の小売業界を担当していました。経済誌記者として財務諸表を読む意義と面白さを知ったのはこのころです。当時、問題企業とされていた某社の非公開グループ企業の決算書を、独自入手して掲載したのですが、刷り上がりを見てびっくり。私の転記ミスで、BSの「資本合計」の1行が抜けていました。特ダネの喜びなど吹き飛び、上司にも言えずじまいでした。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【スポーツ】 早世のリーダーが追い求めた強いチームと自由な個人
2017年6月10日号平尾誠二氏に最後に会ったのは、2015年の夏だった。関西の大学で学生スポーツと地域の連携について考えるシンポジウムで同席した。平尾氏とは旧知の仲だが、たとえ酒の席でも日本のスポーツ文化やリーダー論にすぐ話が及んだ。『平尾誠二 人を奮い立たせるリーダーの力』には、そんな平尾氏の言葉や考え方が収められている。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
新しいマーケティングで注目 セールスと交渉術の2冊セット
2017年6月10日号別個の著作なのに、セット売りのように並べ、しかもいずれにも2時間の解説DVDを付けるマーケティング手法で注目されているのが、『売れるまでの時間─残り39秒』と『なぜあの人が話すと納得してしまうのか?』です。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
人気エコノミストが大胆予測 トランプで日本が復活する日
2017年6月10日号米国でトランプ大統領が誕生して以来、政権誕生に関連するさまざまな書籍が出版されている。そうした中の一冊、『ザ・トランポノミクス』は、最新の経済学の研究成果を踏まえながら徹底的にデータ分析を行い、世界経済のみならず日本経済への影響までも鋭く予測している。
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Book Reviews 知を磨く読書
嫌韓本と一線を画す韓国ルポ
2017年6月10日号牧野愛博著『ルポ 絶望の韓国』は、ちまたに溢れる「嫌韓本」とはまったく異質の丁寧な取材を積み重ねた優れたルポだ。韓国の外交官に女性が増えていることを、評者は本書によって初めて知った。〈同部(韓国外交部)によれば、一九九〇年代までは男性合格者が七割を超える年もあったが、二〇〇〇年代から女性合格者が毎年過半数を占めるようになった。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2017年6月3日号本誌2009年9月12日号に掲載された佐々木則夫・東芝社長(当時)のインタビュー。米ウエスチングハウスの54億ドルという買収額に対する社内の反応について、こう答えています。「非常にポジティブでした。なぜなら、リターンが堅いからです。当時の半導体担当役員には『ダメだったら売れるのか』と聞かれました。『売却額がゼロにならないなら、投資額との差額が損失だから、半導体よりは楽だな』と」
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【映画(DVD)】 演技合戦に見応えの地味作品 心したい正攻法の映画作り
2017年6月3日号DVDのリリースと原稿の締め切りがうまく合わなくて『シン・ゴジラ』の紹介がだいぶ遅れた。評判がとてもいい映画だが、僕にはちょっと疑問が残る。例えば最初に暴れる幼生期のゴジラの出来が良くない(あの『ラドン』の幼生の怖かったこと)。確かに迎え撃つ政府や自衛隊の描写など、いままでのゴジラ映画の弱点の部分は改良されているが、肝心の怪獣の部分が逆に弱い。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
反面教師となる会社の破綻 身につまされる人生の末路
2017年6月3日号刊行以来、快調に売れているのが『あの会社はこうして潰れた』。信用調査機関の情報部長が、経営破綻した会社を取り上げながら、その理由を探ります。裏には経営再建への塗炭の苦しみを続けながらも民事再生法申請や自己破産申請に至った物語があったのでしょうが、正直、「会社って簡単なことで潰れるんだ」というのが読後感。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
かつて世界帝国を築き上げた スペインの歴史が語る“教訓”
2017年6月3日号「帝国」と自称した、またはそう呼ばれた国家は、歴史上数多い。だが、16世紀のスペインほど、帝国と呼ぶにふさわしい国はなかろう。1516年にスペインの国王となったハプスブルク家のカルロス1世は、オーストリア、チェコ、ドイツ、フランス、イタリアに大所領を有した上で、新大陸に広大な植民地を保有し、3年後に神聖ローマ皇帝の位も継いだ。
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Book Reviews 知を磨く読書
経済実務家のロシア情勢分析
2017年6月3日号辻田真佐憲著『文部省の研究』を読むと、この役所の歴史と現状がよく分かる。〈ナショナリズムによる自国中心主義(今日的にいえば「ジャパン・ファースト」)は、グローバリズムの経済的合理性で抑制できるかもしれない。この両者を適切に組み合わせ、新しい「理想の日本人像」を模索することが必要だ。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ファッション】 「洒脱」「論理」「色気」で紳士服を格好良く着こなす
2017年5月27日号完璧な英国紳士の装いとは、わずかにエキセントリックで、ユーモアを含み、非の打ちどころのないマナーに基づいた、アンダーステーツなものだという。このうちどれかが欠けても、キザに堕ちるか、逆にルールに縛られた堅物に見えてしまう。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
今起こりつつある変化から未来の社会をあぶり出す良書
2017年5月27日号等比級数的に変化を加速させる現代世界について評価と予測の視点を与えてくれる良書が相次いでいます。まず英「エコノミスト」誌による『2050年の技術』。17テーマについて学者や編集者、サイエンスライターが予測します。各論文に共通するのが「限界的事例」と科学技術との関わり方を考察する姿勢。