記事一覧:コラム2379

  • 日本のフリーメイソン陰謀論

    Book Reviews 知を磨く読書
    日本のフリーメイソン陰謀論

    2017年9月16日号  

    橋爪大三郎著『フリーメイソン』は、この秘密組織の歴史と現状を客観的にまとめている良書だ。〈冷戦が終わったあと、イスラム過激派が、陰謀の主役にとって代わった。それでもフリーメイソンの陰謀論は、やはり伏流している。/フリーメイソン陰謀論、ユダヤ陰謀論のたぐいの書籍が、堂々と売られているのは、日本ぐらいかもしれない。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年9月9日号  

    先日、編集部の巨漢Y口さんと話していたところ、「編集後記は今のように堅苦しく書かずに自由に書いてもいいんじゃないか」という話題に。確かに他社の雑誌では、その号の内容とはまったく関係ないことが書いてある編集後記も少なくありません。

  • 【スポーツ】暴力なしで強くなるのか高校野球を思い、満喫する

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【スポーツ】 暴力なしで強くなるのか 高校野球を思い、満喫する

    2017年9月9日号  

    今回は高校野球をテーマに3冊を選んでみた。まずは暑さも吹き飛ぶ刺激的なタイトルの『殴られて野球はうまくなる!?』から。毎年のように報じられる高校野球界の不祥事。その多くは監督や部員同士の暴力事件だ。そのたびに期限付きの活動禁止処分や大会への出場辞退が発表される。なぜこうしたことが繰り返されるのか。

  • スタッフのモチベーションと生産性を高めるための教本

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    スタッフのモチベーションと生産性を高めるための教本

    2017年9月9日号  

    私事ながら東京・池袋の商業施設WACCA内に天狼院書店池袋駅前店が開店しました。料理や旅行など女性を意識した専門書店で、南池袋、京都、福岡に次ぐ4店目となり、天狼院の組織づくりも急ピッチ。関連本を読みあさっています。

  • 歴史的なエピソードが満載名門ホテルに見る栄枯盛衰

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    歴史的なエピソードが満載 名門ホテルに見る栄枯盛衰

    2017年9月9日号  

    1997年8月31日、乾いた夜中に英国のダイアナ元皇太子妃はパリで交通事故死した。そのわずか数分前、彼女と恋人のドディ・アルファイドは世界屈指の高級ホテル、リッツの裏玄関を出たばかりだった。

  • ハプスブルク帝国史の「もし」

    Book Reviews 知を磨く読書
    ハプスブルク帝国史の「もし」

    2017年9月9日号  

    岩﨑周一著『ハプスブルク帝国』を読むと、この帝国の面白さに引き付けられる。例えば1948年の革命だ。〈プラハでは知識人と小市民層が革命の担い手となり、チェコ諸邦の共通議会の設立、チェコ語とドイツ語の同権化などを認めさせた。その指導者となったのは、「チェコ民族を死から蘇らせる」ことを目指した歴史研究から出発し、徐々に政治への関与を深めていったフランティシェク・パラツキーである。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年9月2日号  

    40代、50代、60代の人たちに取材を重ねていて気付いたことがあります。それは、定年で収入が減ってしまうことよりも、社会的に孤立することの方が、よっぽど不安が強いということです。

  • 【ファッション】秀でたファッション本の裏に著者を支える編集者の存在

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【ファッション】 秀でたファッション本の裏に著者を支える編集者の存在

    2017年9月2日号  

    服はイケメンから買うな、という格言がある。恵まれた容姿を持つ店員はコンプレックスを克服する技術に乏しい、というのがその理由だ。『男のお洒落道 虎の巻』の著者は巨体な上に個性的な顔立ち。それ故本書には体型など、欠点を個性に変えてお洒落道にまい進した著者の秘訣が詰まっている。

  • 世界に台頭する圧政指導者正しくあらがうためのガイド

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    世界に台頭する圧政指導者 正しくあらがうためのガイド

    2017年9月2日号  

    「忖度による服従は、熟慮もせずに新しい状況を受け入れてしまうことだ」。“モリ・カケ問題”についての論評ではありません。米国の気鋭の歴史家が、世界に台頭する圧政指導者に正しく抗するための20の方法をガイドする『暴政』にある一節です。

  • 隔靴掻痒の読後感が拭えず東芝の病巣が見えてこない

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    隔靴掻痒の読後感が拭えず 東芝の病巣が見えてこない

    2017年9月2日号  

    東芝に何が起きているのか。なぜこうなったのか。これからどうなるのか。非常に気になるが、最近は報道も途切れがちだ。「名門企業の没落」など、珍しくはないのだろうか。決算や株主総会のニュースとは別に、本格的な調査報道が待たれる。

  • 知識を本当に身に付けるには

    Book Reviews 知を磨く読書
    知識を本当に身に付けるには

    2017年9月2日号  

    キャシー・ハーシュ=パセック、ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ著『科学が教える、子育て成功への道』は、子どもの教育について関心を持つ人にとっての必読書だ。〈デジタル技術は一人ひとりに合うような学び方、いわば学習のカスタマイズという恩恵をもたらした。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年8月26日号  

    争い事を好まぬ平和主義者故、戦争や暴力を想起させるデザインが苦手です。例えば迷彩柄やドクロマークなどのファッションは若いころから身に着けた記憶がありません。ところが先日、妻が買ってきてくれた夏用のパジャマ、なんとパンツが迷彩柄でした。「え、生まれて初めて着るかも……」と戸惑っていると、「じゃあ、着なくてもいい!」。いや、争い事はごめんなので、もちろん愛用しています。

  • 【酒・酒文化】酒は文化のバロメーター楽しむにも大人の心得

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【酒・酒文化】 酒は文化のバロメーター 楽しむにも大人の心得

    2017年8月26日号  

    ユネスコ無形文化遺産に登録され、世界最古の生産地とされるジョージアのワインだが、その実態はあまり知られていないのではないだろうか。『ジョージアのクヴェヴリワインと食文化』では興味深い製法や生産地ごとの特徴に加えて、その豊かな食文化が数多くの写真と共に紹介されている。

  • 売るヒントが詰まった回顧録お客をつかむ意表を突く一言

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    売るヒントが詰まった回顧録 お客をつかむ意表を突く一言

    2017年8月26日号  

    ジャパネットたかた創業者の回顧録『伝えることから始めよう』は、著者の真面目でひたむきな人柄に共感が広がり、売れ行きも好調です。しかし販売リテラシーについての著作として読むと、ここには小売りの全てが凝縮されているようで、また味わいが違います。

  • 東アジアの通貨覇権をめぐる日本・米国・中国の駆け引き

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    東アジアの通貨覇権をめぐる日本・米国・中国の駆け引き

    2017年8月26日号  

    2桁成長の時代は終わったが、中国は今も6%台の高成長を続ける。各国の中央銀行は、基軸通貨ドルをコントロールする米国の連邦準備銀行を強く意識しているが、将来、中国が米国の経済規模を凌駕すれば、中国人民銀行をにらんだ政策運営を余儀なくされるのか。

  • 時間がかかるのは損

    Book Reviews 知を磨く読書
    時間がかかるのは損

    2017年8月26日号  

     尾形聡彦著『乱流のホワイトハウス』は、米国事情に通暁した著者にしか書けない優れた現状分析の書だ。〈軍事衝突の際に危険なのは、関係者たちが過激なレトリックを繰り返し、緊張が高まっていき、偶発的な計算違いが起こって、実際の戦闘に発展するケースだ。

  • パナソニック

    This is.
    パナソニック

    2017年8月26日号  

    東京オリンピック開幕までちょうど「あと3年」となった今年の7月24日は、各地でさまざまなイベントが行われた。東京都庁では、職員がラジオ体操を行うプロジェクトも始まった。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年8月12日号  

     ユニ・チャームが「大人用紙おむつの売り上げが乳幼児用を上回った」と発表したのは2012年のこと。日本の人口動態を考えれば当然かと思いつつ、衝撃を受けた記憶があります。その後、業界全体ではどうなっているのか、日本衛生材工業連合会の生産量統計(16年度)を調べたところ、乳幼児用の139億枚に対し、大人用は74億枚でした。あれ?

  • 【サイエンス】ストーリーは作れるか?AIの進歩と知の本質を学ぶ

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【サイエンス】 ストーリーは作れるか? AIの進歩と知の本質を学ぶ

    2017年8月12日号  

    『ベストセラーコード』は海外小説愛好家必読。著者らは計量文献学の研究者で、NY(ニューヨーク)タイムズベストセラーリストに入った小説と入らなかった小説5000冊をコンピュータに機械学習させ、theやofの出現頻度、会話内の省略癖、主題の配分具合等を比較分析し、8割の確率で実際にベストセラーかどうか当てられるようになったという。

  • 心安らぐ「今」を生きる実感コンプレックスが生む文化

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    心安らぐ「今」を生きる実感 コンプレックスが生む文化

    2017年8月12日号  

    今ここから、素直に見てみれば、当たり前に思えたことも、実はそうではないと気付かされる。そんな3冊が手元に集まりました。アフロヘアの元朝日新聞記者、イナガキさんが退社後の生活をつづったのが『寂しい生活』。東日本大震災を機に「1人脱原発計画」を立て、少しずつ自宅から電化製品を捨てていく話です。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…