記事一覧:コラム2379件
-
Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
英国は“対岸の火事”にあらず 新自由主義による悲惨な末路
2017年11月4日号「チャヴ」とは聞き慣れない言葉だが、英国の若い白人労働者層を指すものとして、2000年代ころから広く使われるようになった。新作が公開された英国の映画「トレインスポッティング」の主人公なども当てはまりそうだが、日本では「マイルド・ヤンキー」が意味合いとしては近いだろうか。
-
Book Reviews 知を磨く読書
前科者に冷たい日本社会
2017年11月4日号本田晃一著『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』は、カネとの付き合い方の秘訣を記した優れた自己啓発書だ。本田氏は、〈お金を手に入れるのにものすごくストレスたっぷりだったり、人をだましたり、自分を苦しめたりしていると、そのお金はマイナスのエネルギーだらけでまっ黒になります。
-
Book Reviews 著者のホンネ
日本は直観力をリセットしてグローバル市場に打って出よ
2017年10月28日号類書が多数ある中で、今年1月に出版された『マッキンゼーが予測する未来』は、日本で4万人以上の読者を獲得した。その共著者の一人で、東アジアの情勢に詳しいドッブス氏に日本の課題を聞いた。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【音楽・演芸】 独自視点のクラシック入門 日本の大衆音楽とロックの歴史
2017年10月28日号平原綾香は幼少期からクラシックに親しみ、ホルストの組曲「惑星」の「木星」に日本語歌詞を付けたデビュー曲「Jupiter」をはじめ、クラシックの名曲を数多く取り上げている。そんな彼女にとって特別な存在である“クラシック”を主題とした『平原綾香と開くクラシックの扉』は、タイトル通りに彼女がナビゲーターとなり、クラシック音楽を彼女ならではの独自の視点で分かりやすくかみ砕いて解説しているので、初心者にとっても入りやすい内容となっている。
-
Book Reviews 目利きのお気に入り
創作の価値変化を映し出す 異色の著者たちの世界に学ぶ
2017年10月28日号ネット革命による表現活動の変化の一つに、創作者と鑑賞者の距離が縮まり、鑑賞者個人のために創作してくれているような連帯感の高まりがあります。異色の3人による創造の価値の変化を実感できる著作が出ています。
-
Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
凜とした背中で語り続けた“直接話法”の人、土光敏夫
2017年10月28日号ある世代以上の人は、「メザシの土光さん」と言えば、それだけで通じるだろう。しかし、平成生まれのゆとり世代なら「メザシって何?」と尋ねるかもしれない。去る者が日々に疎くなる世の中で、こういう本が出たことを素直に喜びたい。
-
Book Reviews 知を磨く読書
着目すべき北極海の重要性
2017年10月28日号ジェイムズ・スタヴリディス著『海の地政学』は、米海軍大将(退役)で前NATO(北大西洋条約機構)欧州連合軍最高司令官の著者による優れた地政学書だ。スタヴリディス氏は北極海の重要性を強調する。〈二〇四〇年には一年中通行が可能になり、さらに一〇年後には北極を覆う氷はなくなるだろう。
-
From Readers From Editors
From Readers From Editors
2017年10月28日号今年、不惑を迎えましたが、この2~3年、同年代の友人で持ち家を持たない人たちが、駆け込むようにマイホーム購入へ動きだしました。できれば30代のうちに、という焦り(?)が背中を押したようです。
-
This is.
ファミリーイナダ
2017年10月28日号1962年の創業以来、マッサージチェアのリーディングカンパニーとして世界70カ国で人々の健康に貢献してきたファミリーイナダ。10月登場のメディカルチェア「ルピナスショルダーFMC-LPN5500」は、最先端の技術によって家庭用医療機器へと進化している。
-
From Readers From Editors
From Readers From Editors
2017年10月21日号もう20年以上前の話ですが、高速道路を運転中、急にエンジンが止まり、慌てて路肩に緊急停車したことがあります。原因はダイナモ(発電機)の故障。JAFの救援を受けました。次の高速出口までけん引してもらったのですが、車って“停電”すると不便ですね。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【映画(DVD)】 従来のジャンルの枠を超える詩情豊かな問題作とアニメ
2017年10月21日号こんなに物事の境界線があいまいになると、もうこれはドラマだ、これは違うといったジャンル分けもできない。例えば『ラ・ラ・ランド』は以前なら、「ミュージカル」の棚に並んでいるはずだが、今は「ドラマ」扱いだ。
-
Book Reviews 目利きのお気に入り
深い言葉に感動の稲盛哲学講義 臆病から生まれるリーダー論
2017年10月21日号新刊が出るたびに、その経験と思考がたどり着いた、明快だが深い言葉に感動を覚える稲盛哲学。『活きる力』も、そうした言葉に満ちています。母校である鹿児島大学に開設された「稲盛アカデミー」の講演の再録を主にした編集。
-
Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
人材開発でもPDCAを回す 戦略的に人事を考える必読書
2017年10月21日号働きやすい職場として知られる米グーグル。かつて従業員の採用には、16~25回の面接を行っていたという。しかし、5回目以降の面接は採用の精度に1%しか影響を与えないことを統計的に発見する。その後の面接は4回とし、採用に費やす日数は大幅に短縮された。
-
Book Reviews 知を磨く読書
刑務所暮らし経験者の本音
2017年10月21日号橋爪大三郎著『世界は四大文明でできている』は、組織でリーダーとなる人が知らなくてはならない文明観について、学術的水準を落とさずに注意しつつ、分かりやすく書いている。〈ビジネスも、政治や軍事や外交も、学術交流も、人間のやることです。
-
From Readers From Editors
From Readers From Editors
2017年10月14日号「トランジスタをやっている会社です」と、東京通信工業(現ソニー)の井深大氏が編集部を訪ねてきた──。1955年7月の本誌にそんな記事があります。持参した小型ラジオの音を聞き、国産トランジスタの出来栄えに驚いた弊社創業者の石山賢吉や編集長、記者たちが「今から工場を見せてほしい」と、逆に井深氏の案内で北品川の本社に向かうという石山の筆による取材記です。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【サイエンス】 科学者の自伝・伝記の魅力 鮮やかな描写と透明な読後感
2017年10月14日号「私はすぐれた観察家ではない。(中略)証拠の示すところによれば、私はほどほどに有能な説得家であるらしい」と、『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)の英科学者リチャード・ドーキンスは『ドーキンス自伝 1』で書く。
-
Book Reviews 目利きのお気に入り
日本の戦後ファッション史 その革新性が失われた理由
2017年10月14日号『AMETORA』は、アイビー世代にはファッション文化の懐古史として、そうではない人たちにはファッション文化のグローバルな進化史として読めるノンフィクションです。戦勝国への憧れから石津謙介氏の「VAN」など希代のファッションムーブメントが創造され、これを「平凡パンチ」などの雑誌媒体が拡大します。
-
Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
舌鋒鋭く世の中の本質に迫る 地球規模で読まれた洞察の書
2017年10月14日号4年以上の年月を経て、『ブラック・スワン』(上・下)で有名なタレブの新作が、ようやく翻訳・出版された。2冊で総ページ数は800ページを超えるが、一度読み始めれば時間がたつのを忘れさせる。
-
Book Reviews 知を磨く読書
地図から浮かぶ歴史のリアル
2017年10月14日号地図には多くの情報が埋め込まれている。外川淳著『地図から読み解く戦国合戦』は、地図を丹念に読み込むことによって、戦国合戦をリアルに再現した名著だ。関ヶ原の戦いで東軍(徳川方)が勝利する上で重要な役割を果たしたのが西軍(豊臣方)から寝返った小早川秀秋だ。外川氏は、秀秋の参謀だった稲葉正成の決断と行動について詳細に分析する。
-
This is.
KRONABY
2017年10月14日号今年3月、スウェーデン発のコネクトウオッチがスイスのバーゼルで華々しくデビューを果たした。最新テクノロジーと従来の時計デザインをシンプルに融合した「KRONABY(クロナビー)」。有名モバイルカンパニーの開発者、マーケティング、営業のメンバーたちが立ち上げたブランドだ。