記事一覧:コラム2379件
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Book Reviews 目利きのお気に入り
深く絡み合うネットとリアル 二つの世界を生きるための本
2017年12月23日号もはやインターネットとリアルの二つの世界は別のものではなく、ネットでの評価がリアルな世界での信用や経済的価値とも深く絡み合う状況になっています。『お金2.0』は、ビットコインに象徴される新しいお金の仕組みを解説した上で、新しい経済や日々の生活の変化について予測・解説しています。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
著者の知的誠実さに打たれる日韓問題を深く理解できる書
2017年12月23日号「韓国は許せない」と怒っている人が、あなたの周りにもいるだろう。いや、あなた自身がすでにそうかもしれない。慰安婦問題から竹島における領土問題、北朝鮮への対応まで、怒りのポイントは無数にある。
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Book Reviews 知を磨く読書
アナキズムという思考実験
2017年12月23日号柄谷行人著『坂口安吾論』を読むと、傑出した知識人である柄谷氏の独自の思考回路が見える。〈安吾はガンディの無抵抗主義をもっと徹底させている。ガンディは、影響を受けたトルストイと同様に、共同体(社稷)に依拠するアナキストであった。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2017年12月16日号当編集部の部員は社内規定で個別株の売買を禁止されています。株価を左右するようなスクープネタをつかんだ場合、“インサイダー”になりうるからです。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【健康・医療】 認知症への偏見と思い込みを 根底から変えてくれる本
2017年12月16日号高齢になることで増える疾患の代表は「がん」、そして「認知症」。65歳以上の4人に1人が認知症、もしくはその予備軍という時代を迎えている。それでも、まだ多くの人は認知症を「自分が誰かも分からなくなり、徘徊などの行動異常を起こす」と決め付けている。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
分かりやすい行動経済学入門 勇気をくれる名言と仕事の極意
2017年12月16日号2017年のノーベル経済学賞が、行動経済学のリチャード・セイラー教授に授与されて以来、お客さまからの問い合わせが増えました。セイラー教授の原著翻訳もありますが、グッドタイミングで刊行された行動経済学の入門書が『ヘンテコノミクス』です。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
人の判断はなぜ歪むのか 2人の研究者の友情物語
2017年12月16日号今年のノーベル経済学賞は、米シカゴ大学で行動経済学を教えるリチャード・セイラー教授が受賞した。現実の人間は、感情に支配され、間違いを犯すこともあり、限定的な合理性しか持たないのであって、それを考慮して経済学を作り直すというのが行動経済学である。
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Book Reviews 知を磨く読書
宗教と国体論の危険な関係
2017年12月16日号水野操著『AI時代を生き残る仕事の新ルール』は、AI(人工知能)との付き合い方を知るためのよい手引きだ。〈本書では、AI時代に本当に私たちの仕事は失われていくのか、あるいはそれは大げさな話なのかを考察してきた。
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This is.
TOYOTA
2017年12月16日号ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン国立歌劇場の奏者など30人で特別編成されたオーケストラ。それが「音楽の都から トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」である。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【サイエンス】 巧みな展開に新鮮な切り口 良質映画の感動と興奮を堪能
2017年12月9日号映画化を夢想させる想像喚起力豊かな3冊を紹介しよう。まず実際の映画も好評な『ドリーム』は、上映期間だけで読み捨てられてしまうにはもったいない良質の原案作。戦中から戦後にかけてNASAとその前身機関で働いた優秀な黒人女性計算手を追った本書は、これまで私たちが「アポロ計画」と聞いて連想してきた白人男性ばかりの制御室のイメージを覆す。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
パフォーマンスを上げる食事 生きる手段としての食事
2017年12月9日号今年は実用書なのにビジネス書として売れた本が多く、それらの本から浮かび上がってくるキーワードが「食事」や「身体づくり」です。『医者が教える食事術 最強の教科書』もしかりで、よく売れています。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
JR九州の勢いの秘密を凝縮 読んで元気が出る人間の物語
2017年12月9日号旧国鉄の分割民営化には、3人の立役者がいる──。松田昌士氏(元JR東日本会長)、井手正敬氏(元JR西日本会長)、葛西敬之氏(JR東海代表取締役名誉会長)だ。JR東日本は1993年、JR西日本は96年、JR東海は97年に株式上場している。
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Book Reviews 知を磨く読書
伊藤博文の天皇観と合理主義
2017年12月9日号天皇の生前退位の意義を理解する上で、明治期に伊藤博文が日本国家の基礎をどのように構築したかについて、きちんと理解することが前提条件となる。飛鳥井雅道著『明治大帝』における〈依然として流動的な、基礎が確立していない日本近代社会の「機軸」として、宗教でも法でもない「天皇」の存在を流しこんでゼラチンのような役割をはたさせること、ここに伊藤の最大の課題がかけられていた。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2017年12月9日号取材では、「日本人は温泉が好き。今後も温泉にまったく行かなくなるということはないでしょう」と語る関係者がいました。確かに、家族で旅行に行くとなれば、高い確率で温泉が候補に挙がりますし、周囲で「温泉が嫌い」というタイプは見たことがありません。
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This is.
ベントレー
2017年12月9日号1919年に創業したベントレーは、英国を代表する高級車ブランドだ。2002年からはエリザベス女王の公務専用車として、ベントレー・ステートリムジンが使用されている。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2017年12月2日号「表紙は中学の英語教科書風でいきましょう」との案を出した担当デスクに聞かれました。「ホライズンとクラウン、どっちが郷愁を誘いますかね、深澤さんは?」。実は、いずれでもなく、検定外の教科書で学びました。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【旅行・乗り物】 鉄道車両の運命と多彩な顔 列車で出掛ける温泉ガイド
2017年12月2日号鉄道車両は数多くのバラエティーに富んだものが誕生し、長年にわたって利用された後、役目を終えたものは惜しまれながら消えていく。ところが中には、期待された役割を果たせないまま、不遇のうちに消えていくものがある。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
大河ドラマや自己啓発の大本 来年に向けたヒントを得る
2017年12月2日号今号は12月2日号。あっという間の師走。そして来年1月からはNHKの新大河ドラマ「西郷どん」が始まります。その原作が林真理子さんの『西郷(せご)どん!』。幕末から明治維新にかけての英雄小説は数多いですが、女性作家の目に彼らはどのように映るのか。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
元財務官僚のエコノミストが 日本経済復活の処方箋を説く
2017年12月2日号先の衆議院選挙において、自民党は選挙公約で2019年10月に消費税率を10%に引き上げる一方で、全世代型社会保障への転換などの“人づくり革命”を実現するとしていた。その財源は、10%となった消費税の一部が充てられるという。
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Book Reviews 知を磨く読書
教育費の財源問題で政局化か
2017年12月2日号鯨岡仁著『日銀と政治』は、政治と日本銀行との相互関係を詳細に描いた傑作だ。大きな流れでは、日銀の専門家集団よりも政治の力が強くなっている。今後の政局にも影響を与え得るのは、子どもの教育のための財源の問題だ。