記事一覧:コラム2379

  • 大学が舞台の米中スパイ合戦聖域の実態をえぐる告発の書

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    大学が舞台の米中スパイ合戦 聖域の実態をえぐる告発の書

    2018年1月27日号  

    留学が人生の転機になる場合は多い。家族や友人と別れ、不慣れな生活環境と格闘しながら外国語での勉強に打ち込む日々。その結果得たものは、かつては想像もつかなかった知識や経験だったり、新たな職業だったりする。

  • 仏教の末法思想と百王説

    Book Reviews 知を磨く読書
    仏教の末法思想と百王説

    2018年1月27日号  

    ジョン・J・ミアシャイマー著『大国政治の悲劇 完全版』は、リアリスト(現実主義者)として著名な国際政治学者の代表作だ。〈もし中国が台頭しつづけたらどうなるのかという未来像についての私の見通しは、あまり喜ばしいものではない。実際のところ、それはむしろ完全に気の滅入るものである。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2018年1月20日号  

    子供のころ、父親から「明日できることは今日するな」と、よく言われました。大げさに言えば、これがわが家の“家訓”です。一見、怠け者の言い訳のようですが、真意は違います。テスト勉強など「今やるべきこと」を差し置いて、部屋の模様替えを始めてしまうような現実逃避型の自分に、「今やるべきことを最優先でやれ」と戒めていたのでしょう。

  • 【音楽・演劇・演芸】渋谷から生まれた音楽の軌跡新しい音楽ビジネスの提言集

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【音楽・演劇・演芸】 渋谷から生まれた音楽の軌跡 新しい音楽ビジネスの提言集

    2018年1月20日号  

    『渋谷音楽図鑑』は「渋谷系」音楽を語るというコンセプトからスタートした企画だそうだが、実際の内容はそれだけにはとどまらない。「渋谷系」と呼ばれる音楽ムーブメントが起こるまで、「サラリーマンの街」から現在の「若者文化の発信地」へと変貌を遂げるまでにはさまざまな要因があった。

  • 納得のインデックス投資本名古屋発・個性派企業の知恵

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    納得のインデックス投資本 名古屋発・個性派企業の知恵

    2018年1月20日号  

    過去の相場を振り返れば、申・酉年で跳ねた相場の果実が手に入るのが戌年なのだとか。ならば12年後の果実を目指して読んでおきたいのが、『お金は寝かせて増やしなさい』。著者は個人投資家ですが、インデックス投信のブロガーとして著名で、本書の内容も「この通りやっていれば問題はない」と感じるほどしっかりとしています。

  • 破壊者に狙われる既存企業はいかに立ち向かえばよいのか

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    破壊者に狙われる既存企業は いかに立ち向かえばよいのか

    2018年1月20日号  

    2000年前後のインターネットバブルのころから、ITを活用した起業や新興企業の話が、ビジネス書の一つのジャンルとなっている。これらの大半はノンフィクションの読み物としては面白い。また現代のビジネスは、デジタル技術の発達で革命的な影響を受けていることは事実である。

  • 子どもや孫の世代への重荷

    Book Reviews 知を磨く読書
    子どもや孫の世代への重荷

    2018年1月20日号  

    新保祐司著『内村鑑三』を読むと、内村鑑三はキリスト教徒になることによって時間概念が変化したことがよく分かる。〈過去は単なる過去ではない、現在完了形である。或る決定的なことが、或る出来事が「すでに」起ったのである。鑑三にとって、時間とは過去・現在・未来ではない、現在完了・現在・前未来なのである。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2018年1月13日号  

    食後の血糖値急上昇を抑えるためには、「野菜を最初に」といったように食べる順番が大事なのだとか。それで思い出したのが、子供のころ、給食のときに指導された、おかず、ご飯、汁物を均等に順序よく食べる「三角食べ」です。

  • 大宅賞作家が照射した東芝“戦犯”経営者の光と影

    Book Reviews 著者のホンネ
    大宅賞作家が照射した東芝“戦犯”経営者の光と影

    2018年1月13日号  

    西田氏の口を衝いて出てくる言葉は他人への罵詈雑言ばかり。自らの非を省みることも、反省のかけらもなかった。あんなに光り輝いていた経営者がこんなふうになってしまうのか、という驚きが大きかったですね。私は西田氏を不当におとしめるつもりはありませんが、自己正当化を繰り返し、自己弁護に終始する彼の姿は、ただただ痛々しいだけでした。

  • 【子育て・教育】高校生になったわが子と親子で語り合ってみたい本

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【子育て・教育】 高校生になったわが子と親子で語り合ってみたい本

    2018年1月13日号  

    高校生になった子と同じ本を読んで感想を述べ合うなどということができている家族は少ないであろう。しかし、子育ての最終段階であるこの時期に、大人が読んでも十分面白い一冊の本を通して親子で語り合い、世界観を広げ哲学を深められるならば、素晴らしいことである。

  • 東芝の第15代社長が放った強烈なる負のエネルギー

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    東芝の第15代社長が放った強烈なる負のエネルギー

    2018年1月13日号  

    不正会計事件の“戦犯”として追われた東芝15代社長の会社員人生に大宅賞作家が迫ったのが『テヘランからきた男』。東京大学大学院で政治思想史を学んでいた青年は、恋人を追ってイランへ飛び、設立間もない東芝の現地法人に採用されます。

  • 戦争の矛盾がよく理解できる存在自体が珍しい軍事技術書

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    戦争の矛盾がよく理解できる 存在自体が珍しい軍事技術書

    2018年1月13日号  

    かつて、古代ギリシャの哲学者・ヘラクレイトスは「戦いは万物の父である」という言葉を残した。日本の一般的な教育では「戦争は悪である」と学ぶが、ある一面では戦争が実に多くのポジティブなものをもたらしてきたことは否定できない。

  • 日本のレアルポリティーク

    Book Reviews 知を磨く読書
    日本のレアルポリティーク

    2018年1月13日号  

    山内昌之著『歴史家の展望鏡』は、豊かな学識と現実感覚を併せ持った人にしか書けない優れた作品である。〈ロシアの持ち味は、特定の国に屈服を強いがちなアングロサクソン流のハードな交渉による解決ではなく、自国のグローバルな影響力と各国の自負心を満足させる妥協や調停を図る巧みさにある。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年12月30日号  

    あらゆる分野について次の1年を予測する「総予測」特集。今でこそ他誌も年末年始の定番としていますが、オリジナルは本誌です。初回となる25年前の「1993年総予測」特集は、冒頭で「予測は断定的でないと役に立たない」と宣言し、全130項目を扱っています。

  • 【料理・食】イタリア料理の「創造者」期待の日本料理人の哲学

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【料理・食】 イタリア料理の「創造者」 期待の日本料理人の哲学

    2017年12月30日号  

    毎年、インターネットで発表される「世界のベスト50レストラン」というワールドワイドのレストランガイドがある。2016年、このガイドで世界一の栄冠に輝いたシェフ、マッシモ・ボットゥーラの実像に迫るのが『世界一のレストラン オステリア・フランチェスカーナ』。

  • 常識が覆る起業失敗の理由試行錯誤の末に得られた答え

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    常識が覆る起業失敗の理由 試行錯誤の末に得られた答え

    2017年12月30日号  

    「常識を疑え!」と頭突きを食らわせるような新刊が相次いでいます。まずは『ビジネスモデル症候群』。起業する人のほとんどが「ビジネスモデルの巧拙」にこだわっています。しかし著者は、「起業の失敗が繰り返されるのは、そのビジネスモデルの巧拙へのこだわりに他ならない」と喝破するのです。

  • ネット時代のテロリズムはどこから生まれてくるのか

    Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
    ネット時代のテロリズムはどこから生まれてくるのか

    2017年12月30日号  

    西欧では、2016年に30件以上ものテロ事件が起き、150人以上の死者を出した。世界中で新左翼テロの嵐が吹き荒れた1970年代と比べればまだ少ないが、未遂事件なども含めれば潜在的なテロ発生の確率は高いままだ。当局の必死の対策にも係(かかわ)らず、テロはなぜやまないのか──。本書はその謎を理解する手掛かりを与えてくれる。

  • 巨大さを追求する近代的思考

    Book Reviews 知を磨く読書
    巨大さを追求する近代的思考

    2017年12月30日号  

    齋藤孝著『齋藤孝の一気読み! 日本近現代史』を読み、戦争を阻止する知恵を歴史から学ばなくてはならないと痛感する。〈では、何が戦争の抑止力になるのか。/現実的な話をすれば、一つには国際協調や集団安全保障体制の維持が欠かせません。

  • From Readers From Editors

    From Readers From Editors
    From Readers From Editors

    2017年12月23日号  

    給与明細を見ると、「こんなに税金を取られているのか」といつもがくぜんとします。所得税や消費税が増税されれば家計の負担はさらに増すことになり、やり場のない怒りを抱く人も多いのではないでしょうか。

  • 【映画(DVD)】うまさで無理筋を克服するも最後は「惜しい」日米の作品

    Book Reviews オフタイムの楽しみ
    【映画(DVD)】 うまさで無理筋を克服するも最後は「惜しい」日米の作品

    2017年12月23日号  

    正月休みの前はいつも不作だが、今回はもう「ミニオンズの漫画でも見てください」と言いたくなるくらいだった。そうも言えないとビデオショップに行く。いちばん筋(プロット)が面白そうなのは『22年目の告白 私が殺人犯です』で、藤原竜也以下キャストもいい。

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記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…