記事一覧:Inside1307件
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【電力政策】 老朽原発の大半が運転延長 政府案に透ける強引な思惑
2015年6月13日号日本の原子力政策が揺れている──。2030年度の電源構成(総発電量に占める各電源の割合)の政府案が、有識者会議での議論を経て決定した。注目された原子力の比率は20~22%程度、再生可能エネルギーは22~24%程度で決着した。しかし、この数字の裏には、政府の強引な思惑が透けて見える。委員を務めた橘川武郎・東京理科大学教授は、「老朽原子力発電所の運転延長と再稼働の可否を判断する原子力規制委員会の頭越しに、再稼働を許可すると言っているのも同然だ」と批判する。
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【銀行】 1兆円も飛び出る銀行好決算 裏で“バブル”終焉の足音
2015年6月6日号銀行界の2014年度決算がおおむね出そろい、好業績に沸いている。最大手の三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が国内金融機関で初めて純利益1兆円を突破。また、三井住友FGが7500億円超、みずほFGが6100億円超をたたき出し、上場企業の純利益で3メガバンクグループがそろってトップ5入りを果たした。
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【電機】 不適切会計の過半を占める 東芝の“非スマート”メーター
2015年6月6日号3月2日、東京電力のホームページ上に出されたお知らせを見て、あるメーカー関係者は戦慄した。それは「電気メーター検針員募集の案内(武蔵野支社)」。使用した電力量を目視確認する検針員を募集するものだった。なぜ、このお知らせが関係者たちの注目を集めたのか。それは、東電がその1カ月前に、武蔵野支社がカバーする多摩地区で、スマートメーターを活用したサービスの先行導入を発表していたためだ。
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【観光】 全国で建設ラッシュ間近!? 外国人観光客で沸く温泉施設
2015年6月6日号「浅草ビューホテル」などを手掛ける日本ビューホテルが、今秋開業予定の大型商業施設「ららぽーと立川立飛」の近くに、ホテルを建設することが分かった。同社は東京都立川市中心部に広大な土地を所有する立飛ホールディングスと5月、業務提携。2020年に客室数200程度のホテルを開業する計画だ。
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【飲料】 JT飲料争奪戦に勝利でも 晴れないサントリーの憂鬱
2015年6月6日号ついに、飲料業界の命運を握る“天下分け目の戦い”に決着がついた。本誌5月30日号で既報の通り、JT(日本たばこ産業)の自動販売機子会社、ジャパンビバレッジホールディングスを手中に収めたのは、業界2位のサントリー食品インターナショナルだった。
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【化粧品】 資生堂が美容部員を正規採用 低迷市場で戦略転換した訳
2015年5月30日号「ブランド価値の伝道師」──。化粧品最大手、資生堂の魚谷雅彦社長は4月末の中期経営計画発表の席上、美容部員をこう称して彼女らを11年ぶりに正社員採用するという戦略転換を打ち出した。
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【外食】 自己資本比率7.4%に転落 改善策なきワタミの絶体絶命
2015年5月30日号ワタミの経営に黄信号がともっている。2期連続の最終赤字に陥り、財務状況が急激に悪化しているからだ。2013年3月期末、自己資本比率は25.4%、純資産は320億円あった。それが、15年3月期末にはそれぞれ7.4%、102億円にまで落ち込んだ。
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【インド】 時代錯誤の「牛肉禁止令」導入で ムンバイ駐在員“妻”が戦々恐々
2015年5月23日号経済成長著しいインド最大の商業港湾都市ムンバイで、20年ぶりに復活した「牛の屠殺禁止令」(牛肉禁止令)が波紋を呼んでいる。この3月4日に大統領府で即日発効した牛肉禁止令から2カ月後の5月5日には、イスラム教徒が中心の食肉販売業者などが大規模な反対集会を開いたばかり。
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【食品】 国税庁に盾突いたサッポロ 「極ゼロ」酒税返納戦争の真相
2015年5月23日号4月28日、サッポロホールディングス(HD)の元に一通の通知書が届いた。送り主は国税庁。書面にはむなしくも、サッポロが国税庁に返還を求めていた追加納税115億円を「返さない」旨が記されていた。
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【電機】 発端は国内の原子力案件か 東芝を揺るがす不適切会計
2015年5月23日号「いつ起きてもおかしくないと思っていた」。ある関係者はため息を漏らす。5月8日、東芝が発表した国内インフラ案件をめぐる不適切会計の問題。4月に、会計処理に問題がある可能性があるとして特別調査委員会を設置した後、「さらなる調査が必要」として、外部の専門家だけで構成する第三者委員会を設置する事態となったのだ。
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【繊維】 悠々の東レとは真逆の赤字 汲々とする帝人の背水の陣
2015年5月23日号「まぁ、真逆の結果ってことだね」。5月8日、決算説明会を終えた東レ本社の一室では、アナリストが声を潜めてこんな会話を繰り広げていた。同社の決算と、同日に発表された同じ大手繊維メーカーの帝人のそれを比べての評価である。2015年3月期の決算は、両社の明暗がはっきり分かれた。東レは順風満帆。売上高、利益共に過去最高をたたき出した。
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【小売り】 ローソン、東京メトロと提携 激化する“駅ナカ”争奪戦
2015年5月23日号コンビニエンスストアの出店競争が激化する中、各社が熱い視線を送る立地がある。鉄道の乗降客を独占できる駅構内、いわゆる「駅ナカ」だ。ローソンは4月27日、東京都内の地下鉄を運営する東京メトロと提携した。東京メトロ駅構内の売店「メトロス」140店のうち約50店を今後3年でローソンに転換。残る約90店についても切り替えを検討する。
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【製紙】 大王が大株主の北越に激怒 三菱買収めぐり深まる亀裂
2015年5月16日号4月上旬、愛媛の地に北越紀州製紙の岸本晢夫社長の姿があった。多忙なトップが遠路はるばるやって来たというのに、岸本・北越社長は目的を完遂できずに帰ることになる。佐光正義・大王製紙社長が面会を突如キャンセルしたからだ。
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【半導体】 世紀の3兆円合併が“幻”に 東エレ・アプライド破談の裏
2015年5月16日号すでに「あとはいつ断念を発表するかだけ」(半導体業界関係者)とみられていた。4月28日、半導体製造装置世界3位の東京エレクトロンは、2013年9月に合意した、米アプライド マテリアルズとの経営統合契約を解消すると発表した。
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【電力】 ソフトバンクが“発送電分離” 東電との提携交渉へ最終調整
2015年5月2日号4月15日、東京・汐留のソフトバンク本社でひそかに組織改編が行われた。 「社内での発送電分離ですよ」とある幹部は打ち明ける。ソフトバンクの電力事業といえば、東京電力福島第1原発事故後に、孫正義社長の肝いりで始めた太陽光発電などに取り組む「SBエナジー」が知られる。SBエナジーは2012年に、法人向けの電力販売を行う「SBパワー」を傘下に設立し、販売電力量を急激に増やしていた。
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【外食】 実態と大きな乖離の再建策 マクドナルドの前途多難
2015年5月2日号業績悪化に苦しむ日本マクドナルドホールディングスが、経営再建策として「ビジネスリカバリープラン」を発表した。まず手掛けるのは、既存店のリニューアル。約3000ある店舗のうち、今後4年間で2000店を改装する計画だ。
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【小売り】 コンビニオーナーは「労働者」 都労委、ファミマに団交命令
2015年5月2日号コンビニエンスストアのオーナーは、労働組合法上の「労働者」に当たる──。東京都労働委員会の判断が、フランチャイズ(FC)ビジネスを営む各社に波紋を広げている。都労委は4月16日、ファミリーマートに対して、加盟店のオーナーらによって結成された労働組合との団体交渉を拒否したことについて「不当労働行為」と認定し、団交に応じるよう命令した。
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【通信】 “輪廻転生”の歴史は続くのか ノキア、アルカテル買収の勝算
2015年5月2日号壇上に立ったインド人CEOは確信に満ちた表情で強く語った。「これは弱い者同士のコンビネーションではない。われわれはそれぞれの構造改革を完遂し、市場でモメンタム(勢い)を持っている」4月15日、フィンランドの通信インフラ企業、ノキアは、フランスの同業、アルカテル・ルーセントとの買収合意を発表した。買収額は156億ユーロ(約2兆円)で、通信インフラ界では史上最大の買収劇だった。
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【電機】 ソニーが「完成形」とした 最新スマホの違和感の正体
2015年5月2日号「これまでの資産を継承しながら、さらに進化し、一つの完成形となった」(ソニーモバイルコミュニケーションズの十時裕樹社長)ソニーの子会社、ソニーモバイルが発表したスマートフォンの最新機種「エクスペリアZ4」。2015年3月期に2150億円の営業赤字に陥り、構造改革を託された十時社長が、昨年10月の就任以来、初めて旗艦シリーズの新製品をお披露目するとあって、本社2階の発表会場は熱気に包まれていた。
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【製薬】 薄毛薬でファイザーが後発品 バイアグラの敵を討てるか
2015年4月25日号2005年の販売開始以来、10年にわたり市場を独占していたMSDの男性型脱毛症(AGA)治療薬「プロペシア」。その日本初のジェネリック医薬品(後発品)「フィナステリド」(一般名)が、製薬世界最大手ファイザーから4月6日に発売された。後発品とは新薬の特許が切れた後に競合他社から投入される同じ有効成分の薬で、低価格が売りだ。