記事一覧:Inside1307件
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【電力】 世界最大のバイヤーが妙手 国内初LNG売買契約の中身
2016年6月25日号世界最大規模の燃料調達量を誇る東京電力ホールディングスと中部電力の合弁会社ジェラが、いよいよその本領を発揮し始めた。象徴的なのは、世界最大級の電力会社、仏EDFの子会社である英EDFトレーディング(以下、EDFT)と結んだLNG(液化天然ガス)の売買契約。
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【通信】 LINE悲願の上場も 待ち受けるグローバル競争
2016年6月25日号上場時の時価総額5880億円──。6月10日、スマートフォン向け無料通信アプリなどを運営するLINEは、今年最大級の新規株式公開(IPO)を発表した。東京証券取引所への上場予定日は7月15日、また現地時間の14日には米ニューヨーク証券取引所にもIPOを予定しており、日本企業としては異例の「日米同時上場」となる。
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【石油】 南西石油に触手を伸ばす中国 官邸が気にする国際的“体裁”
2016年6月18日号ブラジルの国営石油会社ペトロブラスの子会社である沖縄の南西石油買収に、日本企業5社、海外企業2社の合計7社が関心を示していることが分かった。ペトロブラスは2015年3月末に、沖縄での石油精製事業から撤退することを表明しており、16年3月末にはガソリンなどの石油製品の販売を終了している。
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【自動車】 中古ベンツの6割が新車同然! 毒薬に手を染める輸入車各社
2016年6月18日号「大量に“新古車”を流しているというのは、業界では公然の事実。どの輸入車メーカーもやっていることだが、特にベンツは露骨だ」。とある輸入車ディーラー関係者は、そう内情を打ち明ける。
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【重電】 ビッグ3に迫る日立鉄道事業 伊社買収ではファンドの洗礼
2016年6月18日号「ビッグスリーに近づいてきた」。6月1日の事業別説明会で、日立製作所の鉄道ビジネスユニットCEO(最高経営責任者)を務めるアリステア・ドーマー執行役専務は、イタリアの鉄道メーカー買収による事業成長の手応えを示した。
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【農政】 農水次官に奥原局長を抜擢 コメ政策改革の貫徹が試金石
2016年6月18日号政府は、農林水産省の本川一善事務次官の後任に、奥原正明経営局長を充てる人事を固めたことが、本誌の調べで分かった。7月に発令する。奥原氏は、JA全中(全国農業協同組合中央会)の解体をはじめとする農政改革のブレーンとして活躍。菅義偉官房長官からの信任も厚い。昨年8月、1979年入省で同期の本川氏が次官に昇格した後も、「奥原氏は諦めずに次官ポストを狙っていた」(農水省幹部)。
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【電機】 テレビ事業8期ぶり黒字化も パナが抱える縮小均衡の憂鬱
2016年6月18日号あまりにも長く暗いトンネルだった──。2008年3月期以来、実に8期ぶりに営業損益が黒字に転換したパナソニックのテレビ事業。中国やメキシコでの生産撤退や、欧州やアジアを中心とした販売地域の絞り込みなど構造改革を進め、16年3月期の営業利益は13億円と、赤字だった前年同期に比べて162億円も改善してみせた。
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【通信】 ソフトバンクが株売却で1兆円 市場が注目する巨額資金の使途
2016年6月18日号借入金を企業買収や出資に充てることで急成長を続けてきたソフトバンクグループのレバレッジ経営が踊り場を迎えている。今年3月末時点で11兆9224億円という巨額の有利子負債を抱えていた同社は、「財務体質の強化のため」(ソフトバンク広報)、今月に入り保有する株の売却を相次いで発表した。
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【動画配信】 満を持してエイベックス参入 動画配信サービスは消耗戦へ
2016年6月11日号エイベックスが映画やドラマ、音楽ライブなどのコンテンツをユーチューブ上で無料視聴できる「avex Movie Gift」を開始した。このサービス自体は3カ月間の期間限定だが、エイベックスとユーチューブは今後も協業して動画配信サービスの開発を続けるとみられ、今回のサービスはそのプレオープンという位置付けだ。
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【流通】 株主総会で創業家が狼煙!? セブン&アイ新体制に漂う不安
2016年6月11日号「鳩ぽっぽマークがなくなっちゃったから駄目なんです」。それは、聞く人が聞けばヒヤリとする発言だった。5月26日に開かれたセブン&アイ・ホールディングスの株主総会。自身が出した役員人事案が取締役会で否決され、退任を余儀なくされた鈴木敏文氏が会長として出席する最後の総会だった。
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【自動車】 最大顧客ボーイングも納得 「スバル」社名変更の真意
2016年6月4日号スバルブランドで知られる富士重工業が、来年4月に、社名を「SUBARU」へ変更する。富士重の源流である飛行機研究所(後の中島飛行機)が1917年に創立されてから来年でちょうど100周年。この節目にスバルブランドを磨く取り組みを加速させる。
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【食品】 酒の安売り規制法成立でも 埋まらぬ酒店と量販の価格差
2016年6月4日号ビールなどの酒類の安売りが法律によって規制強化されそうだ。5月12日、酒税法等を改正し、酒類の過剰な安売りを規制する法案が衆議院を通過した。本稿執筆時点(5月25日)では成立前だが、26日午前に開かれる参議院財務金融委員会での承認を経て、早ければ27日にも参議院を通過し、法が成立する見通しだ。
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【アパレル】 ワールドが大リストラで成果 それでも残る資本政策の宿題
2016年6月4日号業績不振にあえいでいたアパレル大手ワールドが外部出身者を社長に据えて1年強。非創業家に経営を託して着手した抜本改革は、まずまずの成果を挙げた。スーパーの長崎屋を再生させた上山健二氏が社長として主導、目標としていた「営業利益100億円超」を、2015年度に1年前倒しで達成したのだ。
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【総合商社】 甘過ぎる? 物産の銅価格予想 資源の“強気”ににじむ苦悩
2016年6月4日号「予想以上に数字が大きい」「こんなに早く収益が回復するのか」。5月に出そろった大手総合商社の2016年度事業計画の中で、アナリストらが首をかしげる数字がある。三井物産の金属資源部門における利益見通しだ。
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【電機】 シャープを攪乱するホンハイ 連打する談話の軽薄短小
2016年6月4日号週明けの5月23日。シャープの社員に向けて、高橋興三社長と、鴻海精密工業(ホンハイ)の戴正呉(たいせいご)副総裁の署名が入った、ある談話が発せられた。
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【電力】 東電・ニチガス合弁構想消滅 船出前に修復困難な亀裂
2016年5月28日号電力・ガス新時代の一大プロジェクトが船出前に座礁した。2015年10月に業務提携した東京電力とLPガス大手の日本瓦斯(ニチガス)。今年4月の電力自由化に続き、来年4月にはガスも自由化され、エネルギー業界は大競争時代に突入する。両社の提携はそれに向けて布石を打った動きだった。
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【通信】 ドコモが4期ぶりに増収増益 けん引役は“非通信”事業
2016年5月28日号「最後は何とか及第点で締めくくれたのではないか」。2015年度の決算発表で、NTTドコモの加藤薰社長はそう言って胸を張った。携帯電話大手3社はいずれも、スマートフォンの普及でデータ通信料収入が伸びたことで、増収増益の決算となった。
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【銀行】マイナス金利で銀行決算失速 過去最高益ラッシュの終焉
2016年5月28日号「全て合算すると、1000億円」。マイナス金利政策は、今期の銀行決算にどれほど影響を与えるのか。そう問われた三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の平野信行社長は、減益要因を積み上げてそう答えた。
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【自動車】 スズキでも燃費不正が発覚 ずさんな試験方法も問題に
2016年5月28日号三菱自動車が発端となった燃費不正問題が、スズキに飛び火した。5月18日、「国のルールを守っていなかったことに企業としておわび申し上げる」と鈴木修・スズキ会長(86歳)が深く頭を下げた。
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【景気】 GDPの伸びは一時的 消費マインドの悪化は進む
2016年5月28日号景気の実感と発表された国内総生産(GDP)がずれていると感じた人は少なくないだろう。今年1~3月期のGDPが物価変動の影響を除いた実質ベースで前期比0.4%増、年率換算で1.7%増と発表されたのだ。