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  • 【電機】東芝半導体売却に立ちはだかるウエスタンデジタルの“拒否権”

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    【電機】 東芝半導体売却に立ちはだかるウエスタンデジタルの“拒否権”

    2017年3月11日号  

    企業価値が1.5兆~2兆円とされる東芝の半導体フラッシュメモリー事業の争奪戦が始まる。米原子力発電事業の巨額損失で債務超過に陥る東芝は、稼ぎ頭のフラッシュメモリー事業を分社して4月1日に発足する「東芝メモリ」の過半の株式売却で再建を図る。完全売却も視野に今月中にも入札を始める予定で「5月くらいまでにめどを付けたい」(東芝幹部)構えだ。

  • 【電力】関電、原発審査合格7基で他電力は反転攻勢に戦々恐々

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    【電力】 関電、原発審査合格7基で他電力は反転攻勢に戦々恐々

    2017年3月11日号  

    関西電力が、暗く長いトンネルを抜けつつある。2月22日、関電大飯原子力発電所3、4号機が原子力規制委員会の安全審査に合格した。これで同社は保有する9基のうち、7基で安全審査の合格を獲得した。再稼働へ向けた審査は今後も続き、立地自治体の同意を得る必要もあるため、すぐに再稼働というわけではない。だが、大きなヤマを越えたことになる。

  • 【ガス】日本瓦斯が関東決戦で先陣逡巡する中小ガスの胸の内

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    【ガス】 日本瓦斯が関東決戦で先陣 逡巡する中小ガスの胸の内

    2017年3月4日号  

    4月の家庭向け都市ガス市場完全自由化で、関東向けにLPガス(液化石油ガス)大手の日本瓦斯がライバルとなる東京ガスの一般料金から、最大で年間28.6%割安になる新料金メニューを発表。人口と企業が集まる“主戦場”の関東で、いよいよ顧客争奪戦がスタートした。

  • 【化粧品】ポーラが新中計で快調発進7年ぶり薬用化粧品爆売れ

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    【化粧品】 ポーラが新中計で快調発進 7年ぶり薬用化粧品爆売れ

    2017年3月4日号  

    2016年12月期決算で、7期連続の増収増益となった化粧品国内大手、ポーラ・オルビスホールディングス。2月中旬、20年12月期までの新中期経営計画を発表し、最終年度までに16年12月期の売上高2184億円から約300億円増の2500億円を目指す。

  • 【アパレル】大赤字の三陽商会が挑むバーバリーとの契約見直し

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    【アパレル】 大赤字の三陽商会が挑むバーバリーとの契約見直し

    2017年3月4日号  

    「いや、あれはあのー、いろいろな総合的な判断で……」。岩田功・三陽商会社長は言いにくそうにしながらも、本誌直撃取材でとある計画の再開を口にした。その計画とは、本社新別館ビルの建設である。2015年6月末に英バーバリー社とのライセンス契約が終了してからというもの、三陽商会の業績は大きく低迷している。

  • 【電機】JDIを苦しめた東芝の呪縛解けて見える悲願の最終黒字

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    【電機】 JDIを苦しめた東芝の呪縛 解けて見える悲願の最終黒字

    2017年3月4日号  

    企業存続の危機に立たされている東芝が昨年12月、保有していた中小型液晶最大手ジャパンディスプレイ(JDI)の株式を売却した。売却額は40億円前後とみられる。売却が表面化したのは今年2月に入ってからだ。

  • 【レジャー】欧州プロが6ホール大会ゴルフ離れ対策で時短の波

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    【レジャー】 欧州プロが6ホール大会 ゴルフ離れ対策で時短の波

    2017年3月4日号  

    ゴルフは18ホール──。そんな固定観念が変わるかもしれない。プロゴルフの欧州ツアーは、5月に「ゴルフシックス」(Golf Sixes)という6ホールの大会を新たに開催することを発表した。欧州ツアーのキース・ペリーCEOは、6ホール制を導入した理由について「ゴルフも現代化が必要」と述べているが、この“現代化”の象徴が、競技時間の短縮である。

  • 【韓国】サムスントップ逮捕で生じる構造改革停滞と取引の見直し

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    【韓国】 サムスントップ逮捕で生じる構造改革停滞と取引の見直し

    2017年3月4日号  

    韓国の政財界が大きく揺れている。朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人、崔順実(チェ・スンシル)被告に対し賄賂を送ったなどの容疑で、韓国サムスン電子の現トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が逮捕されたからだ。

  • 【IT】マイクロソフトのホロレンズが日本市場で爆発的人気の理由

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    【IT】 マイクロソフトのホロレンズが日本市場で爆発的人気の理由

    2017年2月25日号  

    企業向けバーチャルリアリティー(VR。仮想現実)デバイスの本命となるのだろうか。マイクロソフトが1月に日本で販売を開始したデバイス「ホロレンズ」が爆発的に売れている。何しろ、2016年12月に始まった先行受注での台数は、欧州やオセアニアなど米国以外の6カ国での販売台数合計の3倍に上った。

  • 【商社】三菱商事の熱狂なき首位奪還業績急回復を喜べない理由

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    【商社】 三菱商事の熱狂なき首位奪還 業績急回復を喜べない理由

    2017年2月18日号  

    伊藤忠商事の業界トップの座は“三日天下”に終わりそうだ。三菱商事が2016年度通期純利益予想を3300億円から4400億円へ上方修正し、3500億円に据え置いた伊藤忠を抜き去る見通しとなった。

  • 【銀行】銀行の「ラストリゾート」カードローンに金融庁がメス

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    【銀行】 銀行の「ラストリゾート」 カードローンに金融庁がメス

    2017年2月18日号  

    「金融庁として、銀行カードローンの在り方についてこれから各行と議論していきたい」。1月中旬、銀行首脳との会合の場において、銀行の監督官庁である金融庁の幹部はそう宣言した。

  • 【化学】新トップで12年目の正直狙う住友化学の一大計画の行方

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    【化学】 新トップで12年目の正直狙う 住友化学の一大計画の行方

    2017年2月18日号  

    「2017年度以降には手応えを感じている」。自他共に認める住友化学の懸案事項、ラービグ計画。1月末に発表された住友化学の16年4~12月期決算でも利益貢献がかなわなかったが、そんな惨状を見越した上でも十倉雅和・住友化学社長は昨年から自信をチラつかせていた。

  • 【食品】ロッテの「乳酸菌ショコラ」景表法抵触の疑いが浮上

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    【食品】 ロッテの「乳酸菌ショコラ」 景表法抵触の疑いが浮上

    2017年2月18日号  

    昨年夏の暮れ、ロッテ社内に激震が走った。大人気のチョコレート商品シリーズ「乳酸菌ショコラ」について消費者庁から問い合わせを受け、景品表示法に抵触する可能性が生じたからだ。

  • 【建設】鹿島が海外土木で組織改革巨額損失から期す捲土重来

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    【建設】 鹿島が海外土木で組織改革 巨額損失から期す捲土重来

    2017年2月18日号  

    「鹿島が再び、海外の土木工事に本腰を入れるらしい」──。2006年、鹿島がJV(共同企業体)の代表として受注した総工費5400億円のアルジェリア高速道路工事。1000億円前後の工事代金の未払いをめぐって同国政府と対立し、一部の支払いはあったものの多額の赤字計上を強いられた後、16年になってようやく和解した。

  • 【電機】映画事業の減損に透けるソニー中計達成への執念

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    【電機】 映画事業の減損に透けるソニー中計達成への執念

    2017年2月11日号  

    映画事業(の営業権)で1121億円にも上る減損損失を計上したソニー。グループ全体の2016年度通期営業利益(昨年11月時点での見通し)の4割に相当するだけに、発表翌日は株価が急落した。だが、減損をめぐって株主や投資家の注目を最も集めたのは、金額の大きさではなく、「なぜ今なのか」という時期の問題だった。

  • 【電力】東電社債発行は帳尻合わせ?中部電との火力統合が正念場

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    【電力】 東電社債発行は帳尻合わせ? 中部電との火力統合が正念場

    2017年2月11日号  

    6年以上にわたって途絶えていた東京電力ホールディングスの社債市場への復帰が、2016年度中の実現に向けて大詰めを迎えている。確かに業績は堅調だ。1月31日に発表された16年度第3四半期の業績は、燃料費調整制度による電気料金の単価下落で売上高が前年比16.8%減少したものの、コスト削減が功を奏し4期連続の経常黒字を達成。自己資本比率も10年ぶりに20%台へ乗せた。

  • 【重電】東芝半導体は切り売りも抜本策に程遠い危機の本質

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    【重電】 東芝半導体は切り売りも 抜本策に程遠い危機の本質

    2017年2月4日号  

    「原子力発電事業のリスクは切り離すことを考えなければならない」。ある東芝幹部の言葉は、同社の経営危機の本質を突いている。

  • 【五輪】ゴルフ会場でも問題が噴出東京五輪のすったもんだ

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    【五輪】 ゴルフ会場でも問題が噴出 東京五輪のすったもんだ

    2017年2月4日号  

    「本当にやれるのか」──。東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長が年始のあいさつでこう漏らしたのを契機に、急浮上した五輪のゴルフ会場問題。現時点の決定会場は、埼玉県川越市の「霞ヶ関カンツリー倶楽部」(以下、霞ヶ関CC)。国内屈指の名門コースで、国際大会開催の実績もあり、会員には政財界の大物がズラリ。ゴルファーなら一度はプレーしてみたい憧れのゴルフ場だ。

  • 【食品】キリンがブラジル撤退濃厚3000億円買収の勉強代

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    【食品】 キリンがブラジル撤退濃厚 3000億円買収の勉強代

    2017年2月4日号  

    「勉強代にしてはあまりにも高かった」。キリンホールディングスの幹部は撤退が濃厚になったブラジル事業について自嘲気味に語る。キリンは2011年に当時ブラジル国内でシェア2位だったスキンカリオール(現ブラジルキリン)を約3000億円で買収。中国、米国に次いで世界3位のビール市場を持つブラジルを中長期の成長ドライバーに位置付けていた。

  • 【航空】トランプ大統領の影響!?サーチャージ復活の理由

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    【航空】 トランプ大統領の影響!? サーチャージ復活の理由

    2017年2月4日号  

    2月から適用される国際線航空運賃で、10カ月ぶりに燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)が復活する。これにより、日本から欧米などへの長距離路線では片道3500円、ハワイやインドなどへの中距離路線では同2000円の追加負担が発生する。

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記者の目

  • 編集部 宮原啓彰

    NHK大河ドラマ「光る君へ」ロスが深刻です……

     2024年最後の号、「総予測2025」をお手に取っていただきありがとうございます。そして、この一年、「週刊ダイヤモンド」をご愛読いただいた読者の皆さま、ならびに取材先、印刷、運搬、全国の書店の方々に感謝申し上げます。
     NHK大河ドラマ「光る君へ」最終話の放映翌日、彰子ロスの中で本特集における、この最終原稿を書いています。
    「嵐が来るわ」──。新時代の到来を予見させる武者たちの背に放たれた、まひろ(紫式部)の最後のセリフは、来る25年を目前に控えた心境と重なるのではないでしょうか。
     戦後80年の節目に、これまでの国際秩序が崩壊する「新時代」が幕を開けようとしています。本特集がその活路となれば幸いです。

  • 副編集長 大矢博之

    財務省が抵抗する所得税減税 インフレ“自動増税”放置させるな

     子供のころ、真剣に悩んでいたのはお小遣いの使い道。今お菓子を買うのか、数カ月分ためて漫画を買うのか。やりくりは重大事で、もっと自由に使えるお金が欲しいと思っていました。
     お金の使い道を決められることは権力です。自民党や財務省が給付金の支給は簡単に決めるのに、所得税の基礎控除引き上げには難癖をつけて抵抗するのは、税収減が権力の減少に直結するからでしょう。インフレに伴う〝自動増税〟を、30年近くにわたって放置させてはいけません。
     さて新年を前に、子供へのお年玉やお小遣いの額を決める時期になりました。自分が経験してきた過去の金額でいいのか。インフレ対応をすべきなのか。お金の使い道の悩みは尽きません。

最新号の案内2025年1月4日号

表紙

特集総予測2025

2025年、このくしくも戦後80年の節目の年に、日本と世界が新時代に突入する――。ダイヤモンド編集部の総力と国内外の超一流の専門家たちの英知を結集させた超人気企画「総予測」では、経済や景気、産業・企業の25年を予測するのみならず、トランプ・…

特集22024『ベスト経済書』

日本経済の長期停滞の要因を改めて考察し、停滞から脱出するための方策を検証する。それが2024年のベスト経済書の顔触れの根底にある。長期にわたる大規模な財政出動と金融緩和の総括、劣化が停滞の要因の一つとされる人的資本への投資の在り方などに関す…